DVDレコーダー
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DVDレコーダーとは、DVD-Videoの再生のほかに、記録型DVDに動画などを記録できる据え置き型デッキである。これに対し、録画機能の無い再生専用機は「DVDプレーヤー」、携帯用のカメラ一体型タイプは、「DVDビデオカメラ」と呼び分ける。Blu-rayやHD DVDなどの次世代光ディスクはDVDとは異なる規格のメディアで、それらのレコーダーも基本的には別な器機になる(後述参照)。各種DVDメディアや次世代光ディスクの詳細については当該記事を参照のこと。
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[編集] 特徴
テレビ放送のチューナーを内蔵し、設定によってはテレビ番組を画質の劣化をさせることなく録画できるほか、家庭用ビデオカメラからの映像の取り込み・編集も可能。VHSなどのVTRの次の世代に位置付けられている製品である。
DVD-Videoの再生のほか、音楽CD、機種によってはビデオCD、MP3などの再生にも対応する。
[編集] 記録方式
動画圧縮に使われるフォーマットはMPEG2、音声フォーマットは主にドルビーデジタルまたはリニアPCMである。
録画品質のモード名称は機種により様々で共通規格に従ったものではないが、以下のような呼称がよく使われている。この他にビットレートを自由指定できる場合もある。
- DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream)- デジタル放送の映像や音声を劣化なしで直接記録(エンコードを伴わない記録)する。デジタルチューナー搭載機種で、HDDへの記録のみ。
- XP、FINE(高画質) - 放送信号の中に含まれる映像や音声の信号を(デジタル放送の場合はデジタルデータを一旦デコードした後に)約8~9Mbpsでエンコードして記録する。ディスク1枚に約1時間。DVDの規格上の最高画質であり、映像信号をほぼ劣化無く忠実に記録可能。また、このモードならDVDレコーダー2台を使ってアナログでダビングしても1度や2度なら画質の劣化が少ない。画質的には、DV方式やS-VHS方式の標準モード並なので、ビデオカメラで撮影した映像の編集などに最も適している。
- SP(標準画質) - 約5Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に約2時間。XPモードには及ばないが、それでも、S-VHS方式の3倍モード並の画質で映像が楽しめる。保存を目的としたテレビ番組の録画では、このSPモードが一番よく使われる。
- LSP - ディスク1枚に約2時間30分。
- ESP - ディスク1枚に約3時間。
- LP(長時間) - 約2~3Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に約4時間。
- EP、SLP(超長時間) - 約1~2Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に6~10時間。但し、その画質は、VHS方式(S-VHSではない)の3倍モードにも満たない。画面に映る人物などが辛うじて判る程度。一般には、見たらすぐ消すような番組の録画には使われている。
- FR、MN、AUTO - エンコードの記録時のビットレートを自由指定したり、ディスク1枚に収まりきるように画質を自動調整するモード。
- (※ディスクは片面1層の場合。XSP、LSP、ESPは主にソニーやパイオニアなどの機種で採用されている。)
解像度は720×480ドット(Full D1)が基本だが、LP・EP等のモードでは低ビットレートでもノイズを抑えるため解像度を下げるのが普通である。この場合、720×480ドットに満たない、少ないドットで記録し、再生時に720×480ドットに引き伸ばしてテレビに表示する。このため、どうしてもディテールが甘くなる傾向があり、色の再現性も悪くなる。とりわけ、LP・EP等のモードでは、長時間記録を実現させるために、ビットレートが低く抑えられる傾向にあり、そのために不快なブロックノイズを増大させ、画質を著しく悪化させる事がよくある。
このため、最近のDVDレコーダーでは、高画質と長時間記録が両立できるように、各社が努力している。例えば、パナソニックのDVDレコーダー「ディーガ」には、「高解像度LPモード」という録画機能が搭載されている。同機能は、LPモードで記録する際に、SPモードと同じ720×480ドットで記録するのだが、記録の際に映像信号を細かく分析し、個々の被写体に最適なビットレートを割り振るというもの。これによって、ビットレートを低く抑え、なおかつ、ブロックノイズは極限まで抑えられている。1枚のDVD(片面1層)に、4時間以上の高画質映像が記録できるので、年末年始などに放送される長時間の特別番組などを記録する際に重宝すると言われている。もちろん、ディーガに負けじと、メーカー各社が、独自の長時間記録技術を搭載しているが、2006年現在のところ、長時間記録では、ディーガの画質が最も評判がいい。
MPEG2よりも圧縮率が高いフォーマット(MPEG-4など)も普及しているが、DVDレコーダーにおいては再生互換性などの問題もあり採用されていない。(後述するメモリーカードへの書き出しを除く)
DVDメディアへの記録方式は、主に以下の2種類がある。
- DVD-Videoモード - DVD-Video規格にほぼ準拠する。DVDプレーヤーで再生可能。デジタル放送の記録は不可。
- DVD-VRモード - 記録後にカット編集などが可能。DVD-Videoと互換性がないが、最近のDVDプレーヤーはDVD-VRモードにも対応したものが多い。デジタル放送はこのモードでのみ記録可能である。
従って、両モード間で相互ダビングが可能になっている機種も多いが、両モードには規格上での相違点があるので、ダビングを行なうことを前提で録画を行なう場合は両モードの相違点を熟知しておく事が必用になる。以下に主な相違点を列記する。(以下は機種や設計上の制限ではなく、元になる技術規格の制限なので各社各機種ともに必ず従った形で製品化される。)
- 使用できる解像度の違い:DVD-VideoモードはFull D1、1/2D1、1/4D1(CIF)のみだが、DVD-VRではその他に4/3D1、2/3D1も使用可能。
- 16:9スクイーズ記録の制限:DVD-VideoモードはFull D1でしか認められていないが、DVD-VRではその他の解像度との組み合わせでも可能。
[編集] 二ヶ国語放送の記録
アナログ放送(地上波アナログ・BSアナログ放送)の音声多重放送は2つの音声トラックを使って副音声付放送(二ヶ国語放送、解説放送。デュアルモノラル)とステレオ放送を行なっている。(副音声付放送は主+副であるが、ステレオ方法は単純に左+右ではない。詳細は音声多重放送を参照の事。)
デジタル放送ではMPEG2の技術を採用している関係で、音声信号の仕組みもDVD-Videoに近い形になっており、最大8トラック(技術的にはストリームと呼ばれている)まで利用可能になっているが、それぞれのトラックに記録されている音声チャンネルの選択切換再生(ステレオ2chの場合なら左右チャンネルの切換)には対応していない。(※1)
DVD-Videoモードでも規格上の制限により、同様に2ch音声トラック内の一つのチャンネルを選択して切り替えて再生する仕組みにはなっていない(※2)。従って、音声を選択切換できる形で記録するには、音声トラックを複数使用した形で記録しないと二ヶ国語が再生できるDVDは作れないが、今だDVD-Videoの記録に音声トラックを2つ以上使用できる機能をもった機種は登場していない。従ってDVDレコーダーによるDVD-Videoディスクに二ヶ国語放送を記録する事は不可能になっている。(PCでのオーサリングソフトなどでは対応されているものがある。)
一方、DVD-VRモードでは、フォーマットの規格上でテレビ放送の二重音声を記録する際に二重音声である旨の識別情報が定義されている(音声データの記録自体は2chステレオ音声と同じ様に記録されている)。DVD-Videoモードには規格上この識別情報が定義されていないので、二重音声をそのまま記録した場合は、前述したようなDVD-Video規格の制限により、記録後の再生では音声の選択切り替えが不可能な状態で記録されることになる。民生レコーダーではこの状態を回避するために二重音声をそのままDVD-Videoに記録や変換ができないような設計を採用している。従ってDVD-Videoで二ヶ国語放送の音声を両方とも収録する場合は、音声トラックが2つ必要になるが、これに対応した民生レコーダーはいまだ製造されていない。また、デジタル放送で行われているデュアルステレオによる二ヶ国語放送の場合は、それぞれを2つの音声トラックに振り分けることで、デュアルステレオ記録が理論上は実現できるが、これについても今だ可能な機種は製造されていない。
- ※1:CS放送もデジタル放送なので、音声信号などの規格上はデジタル放送に極めて近い仕組みだが、2006年初頭現在、アナログ放送の方式に合わせて音声ストリームは1系統のみで行なっている放送チャンネルが殆んど。一部のチャンネルや番組プログラムには第二音声信号があるものがあるが、詳細はCS放送の記事を参照のこと。
- ※2:DVD-VRではDVD-Videoのような制限がないため、ステレオ2ch音声の左右を選択切替が可能な機種とDVD-Video同様に切換不可能(但し、二重音声の場合はこの制限に含まれない)になっているものが存在する。またDVD-Videoの再生でもごく一部の多機能なAV機器やAVソフトでは左右音声を独立にボリューム調整可能なものはあるが、機能コンセプトはあくまで音声切り替えではなく左右別のボリューム調整。
以上のような二ヶ国語放送を記録したDVD-VRの記録方式とDVD-Videoの記録方式の制限(どちらもDVD規格自体の制限ではなく、機器メーカーの設計思想上の都合や制限)から、DVD-VRからDVD-Videoにダビングを行なう場合、コンバート処理が必用になる。これは、DVD-VR/DVD-Video両モードへの録画機能を備えたDVDレコーダーで先行したメーカーが、コンバート処理の煩雑さを避けるために、DVD-Videoの音声トラックの使用を1つに限定し、コンバートの際にユーザーに二ヶ国語のうち一方のみを選んで指定させる仕様を選んだことから、後続メーカーや後続機種が全てそれに倣ってそのまま現在に引き継がれていることによる。
[編集] DVDレコーダーの変遷
[編集] 形態の違い
技術の革新や投入時期による製品への対応状況を以下に示す。
[編集] DVD単体レコーダー
記録型DVDに直接録画する。初期は全てDVD単体であった。2003年頃からHDD搭載機に取って代わられ、2006年に生産終了した。
[編集] HDD+DVDレコーダー
PCと同様、ファイルのやり取りが容易なDVD-RAMの性質から、東芝・松下電器産業が商品開発が先行し、低価格単体機投入とハイブリッドの強化により、当時の-RAMと-RWの規格シェアが大逆転した。 さらに1年遅れて-RW陣営のパイオニアもハイブリッドをリリースするが機能が-RAM陣営に遠く及ばず、-RAMハイブリッドに性能的に追いつくにさらに1年費やすことになった。その後、HDDの製造コストの低下や大容量化、さらにその信頼性も家電製品として耐えうるものになってきたため、HDD搭載型が一般的になり、DVDは録画された映像の長期保存、持ち出し等に使用することが多くなった。
複数の記録装置を搭載した機器をハイブリッドレコーダーと呼ぶが、多くの場合はHDD+DVDレコーダーのことを指す。また単に「DVDレコーダー」と言ってもHDD+DVDレコーダーのことを指す場合がほとんどである。
HDDの搭載は家庭のテレビ視聴・録画スタイルに革命をもたらした。以下のような機能はHDD搭載機種ならではの特長である。
- 録画しながら別の番組を再生する
- 録画しながら少し前のシーンに戻って再生する(タイムシフト再生)
- タイムシフト再生しながら早送りして現在の放送に追いつく(追っかけ再生)
- 電子番組ガイド(EPG)をキーワード検索し、ユーザーの嗜好に合いそうな番組を自動的に録画する(おまかせ録画)
※タイムシフト再生・追っかけ再生はDVD単体レコーダーでも可能な機種がある。
HDDのみを搭載するHDDレコーダーも存在し、特に米国では普及しているが、日本では「見たら消す」という視聴スタイルが受け入れられず余り普及していない(マニアの中にはLAN経由でPCに録画データを転送出来るモデルを愛用する者もいる。ただし各種デジタル放送でのCPRMがかけられた番組データに関してはこれが出来ないのが欠点である)。HDD+DVDレコーダーが「家電の新三種の神器」と言われるまでに普及したのは、録画の便利さに加えて保存が可能という日本人の需要に合致したためだと考えられる。
HDDからDVDへのコピー(ダビングと呼ぶ場合が多い)は、そのままの品質でコピーする場合もあるが、ディスクの容量に合わせて再エンコードを行う機能を持つものが多い。機種によっては再エンコードダビング中は録画などの操作を受け付けないことがあるので注意が必要である。
2003年12月にソニーがPSXを発売したが、不人気で在庫を捌く為に他社製品に比べ圧倒的な低価格販売に切り換えた。そこから各社も販売価格を下げて対抗したが、ソニーを含め各社とも低価格化に対するコスト削減が追いつかず、メーカー側は売っても全く儲けにならないという事態が発生している。特にDVDレコーダー事業が中核となっているパイオニアは経営上深刻な危機に陥り、ついに、2006年6月にはメディア各社が、「パイオニアは、自社でのDVD機器開発中止に追い込まれるに至った。」と報じた。しかし、パイオニアはこの報道を否定し、その後、DVDレコーダーの新商品を発売した。現状では体力の弱いメーカーがレコーダー事業からの撤退に追い込まれており(三洋電機等)、過当競争の懸念もある。
HDDの容量はどんどん大きくなる傾向にあったが、2006年頃に飽和状態に達した。2007年現在の日本市場では、200~600GBモデルが一般的であり、1TBモデルも登場している。
DVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD+R・DVD+RW(DVD-R DL・DVD+R DL)のいずれにも書き込み可能なDVDレコーダーは、2006年現在どのメーカーからも発売されていない。-RAM陣営のメーカーは現在-RWにも対応しているが、-RW陣営のメーカーは-RAM敵視政策を変えておらず、ほとんどが再生のみの対応である。
[編集] Wチューナー搭載機
HDD搭載によって多数の番組を録画するのが手軽になれば、時間帯が重なる裏番組も同時に録画したいという需要が増えるのは当然である。2004年頃から各メーカーがアナログダブルチューナー搭載機を発売し、価格帯も手の届きやすいものになった。
デジタルチューナー搭載機(後述)は全てアナログチューナーも搭載しているため、デジタル/アナログのW録画が可能である。更にシャープや日立製作所は早くからダブルデジタルチューナー搭載機を発売し、後者はBSデジタル放送やCS110放送の同時録画も可能となっている事から、現状ではやや高価ながらも、この機能を重視する消費者からの支持を増やし、他メーカーも追随した。
[編集] VHS一体型・DV一体型
ビデオデッキ一体型のDVDレコーダーや、ビデオデッキ・DVDドライブ・HDDの3つを1つのボディに搭載した3in1レコーダーも各社が生産している。HDD・DVD・VHSそれぞれの間で双方向、計6方向の6WAYダビングがワンタッチで行え、1台でVHSテープからHDDに録画して、必要な部分だけをDVDに記録することも可能。また、ダビングしながらの録画や2チャンネル同時記録(Wエンコーダ/チューナー搭載の場合)など、多彩な利便性を実現した。
劣化したVHSテープで起こりがちな画面の揺れ・ぶれを軽減するタイムベースコレクタ(TBC)やデジタルノイズリダクション(DNR)、輪郭補正回路など各種の画質向上機能が一般的に搭載され、また、映像出力をDVDとの共用にする事で、従来からVHSデッキに搭載されているS端子やコンポジット端子に加え、D端子やHDMI端子からの出力も可能にし、古いVHSテープでも市販DVDソフトに迫る鮮明な画像で楽しめる事を謳っている。
しかし、録画可能な方式は、あくまでノーマルVHSのみ。S-VHSは日本ビクター製の業務用製品で録画・再生に対応している(ただしHDDなし)が、民生用のVHS一体型は、すべてノーマルVHSであり、S-VHSについては、簡易再生(SQPB)ができる程度である。また、D-VHSデッキとの一体型はこれまでどのメーカーからも発売されていない。
2007年1月23日には、日本ビクターからDVデッキ一体型の新モデル「SR-DVM700」が発表された。DVDレコーダーでDVデッキとの一体型を実現しているのは、2007年現在のところ、日本ビクターのみである。DV方式のカムコーダで撮影したテープをパソコンよりももっと手軽にノンリニア編集し、簡単にDVD-Videoが作成できるという。DVデッキについては、DVCAMの再生にも対応している。このモデルは、業務用で、主に企業や学校、医療機関、結婚式場、映像制作を趣味とするハイエンドユーザーなどを対象としている。
製品のコンセプトはあくまで映像制作なので、地デジなどのテレビチューナーはオプションである。
HDDを搭載しないモデルは2007年現在でも生産されている。
[編集] ハイビジョンレコーダー
2003年12月に地上デジタルテレビジョン放送が開始し、放送地域が拡大していくと共に、地上/BS/CSデジタルチューナーを搭載したDVDレコーダーが普及を続けている。これをハイビジョンレコーダーと呼ぶ。但し、ハイビジョンを録画できる録画機器はDVDレコーダーには限らず、HDDのみへの録画機器(HDDレコーダー)もハイビジョン対応機はハイビジョンレコーダーに含まれる。
HDDのみのレコーダーも含めたハイビジョンレコーダーは、ハイビジョン放送が行なわれているデジタル放送が最初からMPEG2-TSのファイルとして放送波に載せられて送られてくる事から、アナログ放送レコーダーが録画機側でMPEG2(MPEG2-PS)に変換して記録するのと異なり、MPEG2-TSをそのまま記録する方式が採られている。従って、HDDにはHD放送もSD放送も全てのデジタル放送を劣化なしの画質で記録できる(MPEG2-TSとして取り込むDR或いはTSモード)が、DVDビデオ規格は、MPEG2(MPEG2-TS,MPEG2-PS)による映像圧縮記録では容量も不足するし、またMPEG2-PS以外の記録には対応していない為、DVDメディアに移す際にはアナログ放送並みの解像度にダウンコンバートしなければならない。デジタル放送はアナログ放送と音声の仕組みが若干異なり、この違いに因るコンバート処理の煩雑さを避けるために、2006年初頭現在は、放送波やMPEG2-TSとしての録画物からは一つの音声ストリームしか取り出せない(ステレオ二ヶ国語放送などの場合は二ヶ国語としてコンバート出来ない)製品が殆んどになっている。早い話が、デジタル放送で行なわれている二ヶ国語放送のうち、第一音声信号以外を用いて行なわれている二ヶ国語放送の場合は、二ヶ国語の同時録画が出来ない。以上のことにより、デジタル地上波放送の開始以後のサイマル放送が行なわれている放送局での二ヶ国語番組が、アナログ放送では副音声付放送、デジタル放送ではデュアルステレオで行なわれている場合は、DVD録画(※VHS Hi-Fiビデオレコーダーなどの従来レコーダーは全て同様)では、アナログ放送受信の場合は二ヶ国語録画が可能で、デジタル放送受信の場合は二ヶ国語の録画が出来ないという現象が発生している。アナログ放送とデジタル放送の双方が副音声付放送(デジタル放送では二重音声放送と呼ばれる)で行なわれている場合は、両方とも二ヶ国語録画が可能になる。
尚、内蔵チューナー受信のデジタル放送のデュアルステレオ番組をDVDに録画できないのは機器側の仕様によるものだが、外部入力に別チューナーを接続して録画する場合は、映像1出入力について音声が2つの出入力を持つといった様な特異な接続端子規格を持つ機器同士を作らない限り解決策は無いので、事実上は不可能になる。
2006年の段階では、ハイビジョンのままで記録可能な次世代大容量光ディスク(Blu-ray DiscやHD DVD)レコーダーの普及はまだ数年先になると思われる。ハイビジョンDVDレコーダーは次世代大容量光ディスク普及までの過渡的な製品ではあるが、DVDレコーダー自体の普及が成熟・収束しきっていない現状もあり、高付加価値・高価格で各社の主力製品になっている。現時点で録画物をHD画質でをムーブ出来るのは、i-Link接続したD-VHS機とBlu-ray Discレコーダー、HD DVDレコーダー、HDDレコーダーだけになっている。
ハイビジョンレコーダーには、既存のDVD-Videoの再生映像をハイビジョン映像信号にアップコンバート(但し若干の補正を加えた信号フォーマットの変換なので、SD映像がHD映像に変るわけではない。)する機能を持つものが多い。ハイビジョン対応の薄型テレビ等と組み合わせれば、より高画質で鑑賞できる。ただしコピーガードが施されている市販DVDは、著作権保護のためHDMI端子を通じた出力しか許可されていない(これに対しては消費者のみならず、メーカーからも批判的な声が大きく、三菱電機はHDMI搭載機種を発売しない方針を取っていた)。
ハイビジョン放送を快適に扱うには大容量のHDDが必要で、HDD容量アップの需要を加速させたが、2005年に1TB(1000GB)に到達してからは一段落した感がある。
2004年4月より始まったコピー制御(B-CASカードの使用)により、デジタル放送は自由にコピーすることができず、HDDからDVDに移すとHDDにある元の映像は消去されてしまう。機器のエラーなどにより移動に失敗すると元の映像まで失われてしまうといった苦情がメーカーに多く寄せられ、総務省がコピー制御の是非を見直すまでに至った(2004年9月以降審議中)。DVDレコーダーとコピー制御の関係について、詳しくは後述。
アナログテレビ放送終了まで5年を切った2006年末期から、デジタルチューナー非内蔵機の生産を打ち切るメーカーが相次いでいる。
[編集] 2層DVDメディアへの対応
2005年にソニーがDVD+R DL対応レコーダーを、パイオニアがDVD-R DL対応レコーダーを発売した。東芝・松下など他のメーカーも上位機種をDVD-R DLに対応させている。1層メディアの2倍近い記録容量があるが、依然としてメディアの価格がかなり高い(両面9.4GのDVD-RAMと同等かそれ以上)ことが普及の足かせとなっている。ドライブ自体の価格は1層専用と大差がないため、対応メディアの低価格化を見込んで採用が拡大していくものと思われる。
DVD-R DLに関しては、最初期はビデオモードのみの対応であったが、2006年から各社からVRモード対応機種がリリースされた(CPRM対応DVD-R DLは、2005年から発売されていた。)。
[編集] メモリーカード等への対応
松下の「DIGA」シリーズの多くや、日立の一部モデルはSDメモリーカードスロットを備え、カードに記録された静止画を見ることや、カードとHDDの間で静止画のダビングを行うことができる。また、その中の一部機種に限られるが、HDDに記録されたテレビ番組などの動画を、MPEG-4形式でカードにダビングすることが可能な機種がある(最初からHDDにMPEG-4で録画することも、ダビング時にMPEG-4に変換することも可能。ただし、カードに直接録画はできない)。該当機種では、レコーダーで録画した番組を、SDメモリーカード対応の携帯電話や同社カーナビゲーションシステム「Strada」で視聴するといったこともできる。
またソニーは、プレイステーション・ポータブルと連携して録画した映像を持ち出す機能を備えた製品を発売している。
[編集] 家電リンク機能の搭載
2006年に松下電器産業がビエラリンク、やや遅れてシャープがAQUOSファミリンク対応製品を発売した。どちらもHDMIケーブルを通して自社の薄型テレビ・DVDレコーダー・AVアンプ等を連携させる機能で、1つのリモコンで操作したり、レコーダーの電源オンと共にテレビの入力を切り替えるといったことが可能になり操作性が大幅に向上した。これにより松下とシャープはDVDレコーダーのシェアを大幅に伸ばした。メーカー側には薄型テレビの価格下落を補うメリットもある。
[編集] テレビパソコン
パーソナルコンピュータにおいてもテレビチューナーを搭載し、HDDに録画できる機種が多い。1999年頃から登場し始め、家電におけるHDDレコーダーよりも普及が早かった。
記録型DVDドライブの普及とチューナーの価格下落により、パソコンへのテレビ録画機能の搭載は当たり前のようになり、各メーカーは大型液晶ディスプレイの搭載や独自の高画質表示機構で差別化を図るようになっている。DVDレコーダーよりも動画編集の自由度が高い点も好まれている。ただし、パソコンであるが為にOSがダウンしたり、エラーが多発して録画失敗のリスクが大きいのが泣き所となっている。
デジタルチューナーを搭載したパソコンではデジタル放送を録画・視聴することが可能だが、暗号化が施されて録画したパソコン以外で利用できないように厳しく制限されている。当初は内蔵HDDへの保存のみだったが、2006年からDVDへのダウンコンバートが可能になったモデルも発売された。2005年にはアイ・オー・データ機器が初めてコピーガードが施された映像を記録型DVDにムーブできる製品を発売したものの、パソコンでのデジタル放送の取り扱いには課題が多く、2011年の地上アナログ停波でテレビパソコンは絶滅するという懸念も生じている。こうした状況を打破すべく、富士通は2006年6月に初のBlu-ray Discドライブを搭載したパソコンを発売する(但しハイビジョン番組の録画はアップデートが必要)。詳しくは限定受信システムの項を参照。
[編集] 製品の沿革
- 1996年 - DVDプレーヤー(再生専用機)が製品化。
- 1998年 - 初の記録型DVDであるDVD-RAMのPC向けドライブが製品化。
- 1999年9月 - NECが世界初の民生用光ディスクビデオレコーダー「GigaStation」を発売。独自規格のMVDISC(片面5.2GB、カートリッジ付きの光ディスク)を採用、DVDとの互換性はない。ほとんど普及せず、NECはDVD方式への転換を余儀なくされた。
- 1999年12月 - パイオニアが世界初のDVDレコーダー「DVR-1000」を発売。DVD-RW方式対応。価格は25万円。
- 2000年頃 - 米国でTiVoやReplayTVといったHDDレコーダーが登場し始める。日本ではソニーが2001年に「Clip-On」を発売し、のちに「チャンネルサーバー」「Cocoon」という製品にバージョンダウンしたのが特に有名。
- 2000年頃 - DVD-RAM陣営のパナソニックが単体機DMR-E10をリリース。DVD-RW陣営のパイオニアがDVR-1000の後継機でDVD-Rに保存できるDVR-2000をリリース。当時のDVD-RWとDVD-RAMの規格シェアは9:1だった。
- 2000年12月 - BSデジタル放送が開始。
- 2000年12月 - 日本ビクターがDVD-RAM方式の単体機「HR-VDR1」を発売。
- 2001年4月 - 東芝が世界初のHDD内蔵ハイブリッド機「RD-2000」を発売。DVD-RAM方式対応で、30GBのハードディスクを搭載。6月にはDVD-RAM陣営の松下電器産業もDVD-R対応機E20をリリース。単体機でタイムシフトが可能になった。7月DVD-RW陣営パイオニアも後継機DVR-7000を急遽リリース。実はDVR-2000がCPRM機能を解除するという事が判明したための繰上げリリースであった。以降DVR-2000の存在は闇に葬られることとなる。11月には松下電器産業もHS1にてハイブリッドに進出、バグとリコールに悩まされた東芝RD-2000ユーザーがHS1に流出した。この頃から、DVD-RAM陣営とDVD-RW陣営の誹謗中傷合戦が量販店店頭にて長きにわたり繰り広げられる。
- 2001年9月 - ソニーがDVD-RW方式の単体機「RDR-A1」を発売
- 2002年3月 - 110度CSデジタル放送が開始。
- 2002年3月 - DVD-RAM陣営の松下電器産業が低価格機E30をリリース。松下電器産業のVHSに代わる大衆録画機という戦略が見事にあたりDVDレコーダーの存在を一般消費者に知らしめた。パイオニアからOEM供給受けていたシャープも独自開発。急遽パイオニアはシャープよりOEM供給受ける形で低価格機DVR-3000を投入するも、ワールドカップに間に合わずE30よりも高くて低機能だったためパイオニアのシェアを一気に落とす結果になった。DVDレコーダー規格シェアが一気に逆転し-RW:-RAMが3:7になった。
- 2002年11月 - シャープが初のBS/CSデジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD1」を発売。
- 2003年3月 - 松下電器産業が初のVHS一体型DVDレコーダー「DMR-E70V」を発売。
- 2003年4月 - ソニーが初のBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77」を発売。しかし再生専用(ROM)規格の策定の遅れ、価格の高さなどによりBlu-rayレコーダーの普及はほとんど進まなかった。
- 20003年8月 - 日本ビクターがDVD-RAMとDVD-RWが両方の録画・再生に対応した単体機 「DR-M1」を発売。RAMとRWが両方使える便利さに加え、順次走査方式による高密度の映像信号により高画質であった。
- 2003年12月 - 日本ビクターがVHS一体型DVDレコーダー 「DR-MV1」「DR-MF1」(DR-MF1はDVD部にBSアナログチューナーつき)を発売。こちらもRAMとRWが両方の録画と再生に使えて、VHF/UHFダブルチューナーを搭載しており、VHSとDVDに個別に録画予約ができて便利で、かつ高画質であった。だが、「突然操作を受け付けない」「長時間"LOADING"表示のまま動作しない」「VHSテープやDVDディスクが取り出せない」などの故障が続出するなどした。
- 2003年12月 - 地上デジタル放送が開始。
- 2003年12月 - ソニーがPSXを発売。DVD+HDDレコーダーの低価格化・普及を加速させる。
- 2004年2月 - シャープが初の地上/BS/CSデジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD2」を発売。
- 2004年4月 - 松下電器産業が初のVHS+HDD+DVD(3in1)レコーダー「DMR-E150V」を発売。
- 2004年6月 - 日本ビクターが新たに「快録ルパン」の商標で HDD+DVDレコーダー 「DR-MH30」を発売。翌7月にはVHS+HDD+DVD(3in1)レコーダー「DR-MX1」を発売したが、これらも「長時間"LOADING"表示のまま動作しない」などの故障が相次ぎ、日本ビクターは修理などの対応に追われた。
- 2004年8月 - 東芝が初のダブルアナログチューナー搭載「RD-XS53」「RD-XS43」を発売。
- 2004年12月 - シャープが初のHDD+Blu-ray Discレコーダー「BD-HD100」を発売。
- 2005年9月 - 日立製作所が初のダブルデジタルチューナー搭載機種を発売。
- 2005年11月 - 松下電器産業が世界初となるHDD・DVD・VHS・SDの録再に加えデジタルチューナーも搭載した「DMR-EX200V」を発売。
- 2006年2月 - 日本ビクターがデジタルチューナー搭載DVD-RW方式の「DR-HD250」「DR-HD400」を発売。以後、新製品は発表しなくなった。
- 2006年3月 - 松下電器産業が世界初となる1080pフルHD変換出力機能を搭載したモデルを発表。
- 2006年7月 - 東芝がHD DVDレコーダ「RD-A1」を発売。
- 2006年11月 - 松下電器産業がBD-ROM再生対応Blu-ray Discレコーダを発売。ソニーも追随。
[編集] 主なメーカーと各社主力製品
[編集] 松下電器産業
DIGAシリーズ(Blu-rayデッキを含む)。詳細はDIGAを参照。
[編集] 東芝
VARDIA、RD-Style、カンタロウの3シリーズ体制となっていたが、2006年11月にデジタルチューナー非内蔵機はHDDなしのVHS+DVDモデル以外はすべて生産中止となり、VARDIAに一本化された。詳細はVARDIA、RD-Styleを参照。
[編集] パイオニア
世界初のDVDレコーダーメーカーであり、DVD-RW陣営の筆頭メーカーである。黎明期はシャープ・三菱電機・SONY・ケンウッドなどにOEM供給していた。型番は全てDVRで始まる。録画モードや編集機能は多彩で東芝RDに近い高レベルでの作業が可能である。当初よりDVD-RAMとの規格シェア争いに翻弄され、商品展開が迷走状態が長く続いていたが、規格争いが一段落した近年、女性向けのデザインと機能が売りのプリヴェシリーズと、デジタルハイビジョンが売りの高画質モデル中心のスグレコシリーズに落ち着きシェア奪回を目指している。2005年の夏モデルからはDVD-RAMの再生も可能となっている。さらに2006年春モデル(デジタルチューナー非内蔵モデル)では外付けHDDの増設を可能にし、DVD-RAM、+R、+RWの記録にも対応している。2006年秋にはデジタルチューナー内蔵モデルにも外付けHDD対応製品が発売された。EPGはGガイド。i-Link端子はあるが、デジタルビデオカメラとの接続専用のDV端子であり、他機種ムーブは出来ない。他社にはないHDD増設や独自の操作性が注目されている。しかしDVD-RAMの全面開放はデジタルチューナー非内蔵モデルのみにとどまっており、2006年秋モデルの内蔵型では全面開放していない。同年いっぱいでデジタルチューナー非内蔵機は生産終了している。
[編集] ソニー
スゴ録シリーズ。詳細はスゴ録を参照。プレイステーション2と統合したPSXも発売していた。
[編集] シャープ
世界で初めてデジタルチューナーを搭載した機種を発売したメーカーである。
デジタルチューナーを搭載したAQUOSシリーズ(自社の液晶テレビと同じ、Blu-rayデッキもある)と、通常のアナログ放送用のモデルのD-comboシリーズがある。基本的にDVD-RW陣営だが、DVD-RAMなどの再生も可能なモデルがある。-RAMの全面開放には否定的な姿勢を崩していない。EPGはGガイド。2005年11月には1秒起動のレコーダーを出した。そのうちの一部は地上デジタル放送の2番組同時録画が可能である。最初のモデルはBSデジタル放送や110度CSデジタル放送は同じ時間帯に1つしか録ることができなかったが、2006年6月モデルはBSデジタル放送や110度CSデジタル放送も同時に2つ録画できるようになった。
また、シングルチューナー機でもAQUOSとi.LINK接続することにより、AQUOSのチューナーを活用してデジタル放送の2番組同時録画が可能な「ハイブリッドダブレコ」を搭載しているのも特徴である。
イメージキャラクターは香取慎吾、2007年5月現在CMも放送されている。
[編集] 日立製作所
デジタルチューナー搭載機は薄型テレビと共通のWoooシリーズ。詳細はWoooを参照。
非搭載機には特に名称はなかった。2006年11月に生産終了している。EPGは当初ADAMS-EPGだったが、2006年モデルではGガイドに乗り換えている(デジタルチューナー搭載機はアナログ放送用のEPGを搭載していない)。3in1機は自社でのラインアップには無い。HDDなしのVHS+DVDは生産したことがある。
なお、ジャパネットたかたなどの通販限定で出ていたDV-DT1という3in1モデルがあったが、これは船井電機のOEMで、DVD-RAMは録画も再生もできない。一般のカタログには掲載されていない異端児であった。現在は販売終了。
[編集] 三菱電機
楽レコシリーズ。操作は簡単で使いやすく、電源OFF状態からでもすぐに録画を開始できるのが特徴。(松下機と違って待機電力も特に高くない。)編集機能は基本的なものとなっている。初期モデルは画質面が今ひとつで、とくに大型液晶テレビとの相性が良くなかったが、その後、上位機種を中心に画質が向上し、この面でも好評価を得ている。2番組同時録画可能なモデルでは、ステレオ放送でもCMカットができることと、音声解析によりスポーツ番組のハイライト部分を自動的に抽出して再生できることが特徴。基本的にDVD-RW陣営であるが、DVD-RAMの再生も可能なモデルもあった。ただし+R・+RWには録画できず、再生も保証されない。EPGはGガイド。デジタルチューナー搭載機は他社より大きく遅れをとり、2006年11月にようやく発売される。前述の通り、DVDレコーダーへのHDMI端子の搭載には消極的であったが、デジタルチューナー搭載機には標準装備となる。一時はそこそこのシェアを得たが、2005年モデル以降は長所を強力な訴求力をもってユーザーにアピールすることに失敗し、業界全体においては目立たない存在と化した。ただ普及機でもBSアナログチューナーを内蔵したり金メッキ端子等が装備されていたりするのでパフォーマンスが高い。VHS一体型モデルは船井電機のOEM製品で、2006年夏モデルからはHDD+DVDモデルも船井電機との協業になった。また2001年以前のDVDレコーダー黎明期にはパイオニアのOEM製品を販売していたこともある。
イメージキャラクターは加藤あいである。
[編集] その他
船井電機(DX BROADTECブランド)、LG電子などもDVDレコーダーを生産している。
[編集] 撤退したメーカー、又は撤退予定のメーカー
[編集] NEC
パソコンとの連携機能は最も充実していた(録画した番組のmpegファイルをLANにてPCにコピーできた、等)が、既に生産を終了した。パソコンメーカーであるためか、同社のレコーダーは動作の安定性が家電としては不十分であった。
[編集] 日本ビクター
当初は快録ルパンシリーズで出していた。さかのぼり録画(電源が入っている状態でチャンネルを合わせておくだけでHDD内に一定時間分のキャッシュを保存し、番組の途中や放送終了後からでも録画が可能な機能)などの独自機能が多く、画質面においても評価は高かった。特に高圧縮(長時間録画)モードにおける画質は他社製品と比べてもトップクラスと言われた。またVHSを開発したメーカーとして、ビデオデッキ一体型DVDレコーダーや3in1タイプに注力していた。3in1機は通常の再生はVHS(SQPB)だが、S-VHSのテープをS-VHS本来の画質でHDDやDVDにダビングできた。
しかし、参入が遅かったためか、動作の安定性では劣り、操作性に癖があった。特に快録ルパンシリーズとしての初期モデルで重大な欠陥が発覚し、回収や修理等で多大な費用を費やした。それに追い討ちをかけるようにその次のモデルでも別の欠陥が出た。その為ビクターの経営を悪化させる大きな原因を作っただけでなく、ビクターそのもののブランドイメージすら悪化させてしまい、ついには自社での開発中止(=事実上の撤退)に追い込まれた(展示会等では超薄型レコーダーや縦置き型、アンプ・スピーカー内蔵型など、ファッショナブルなレコーダーを提案した)。
もともとはDVD-RAM陣営であったが、ビクターはDVDメディアのメーカーでもあることから、自社開発モデルはDVD-RAMとDVD-RWの両方の録画再生に対応していた(ただしカートリッジタイプのDVD-RAMはそのままでは使用できず、カートリッジから出す必要がある)。PAL方式のディスクもNTSC方式に変換して再生可能だった。EPGはGガイド。
また、2006年に同社では初となるデジタルチューナー搭載機を発売した。しかし快録ルパンの商標は使わず、製品自体も反DVD-RAMのシャープのOEMとなった(なぜこうなったかは不明)結果、本来ビクターが推していたDVD-RAMは録画も再生もできないという最悪の事態となった(シャープ機は再生のみ可能)。更にビクター得意の3in1機もラインアップしない。また、ベースとなったシャープ機と違い、ダブルチューナー機能はないにもかかわらず、シャープ機より高価となっている。独自の機能はなく、ユーザーインターフェースもシャープそのものだった。そのためか全般的に評価は低く、家電量販店の店頭ではあまり見られなかった。ベース機の世代交代によりOEM供給も止まり、2007年3月現在ではすでに生産が打ち切られた自社開発モデルとあわせて、在庫分のみの販売となっている。在庫がなくなった時点でビクターは民生用DVDレコーダー事業から完全撤退することとなる。
業務用ではどのメーカーも出していないS-VHSデッキ一体型機(HDDなし)(2007年3月現在で発売中の機種は、「SR-MV50」)や、MiniDVとの3in1機(2007年3月現在で発売中の機種は、「SR-DVM700」)も出している。この両機種については当面販売を継続する。
[編集] 三洋電機
経営不振によるリストラ策で、DVD及びVHS事業からの撤退およびHD DVD事業への経営資源集中が決定された。
[編集] シェアの推移
かつては、DVDレコーダー御三家と呼ばれていた松下、東芝、パイオニアの3社が寡占していたが、ソニーがスゴ録・PSXなどを開発してDVDレコーダーに参入した頃から、日立やビクターなどの他社も次々と参入し、シェア争いは激戦と化している。なかでも、ソニーはかつての御三家と互角のシェア争いをするまでになったが、その一方でビクターは先述のとおり重大な欠陥で事実上撤退に追い込まれた。
2006年にはリンク機能の搭載により松下・シャープが大きくシェアを伸ばした。
[編集] DVD規格に関する注意点
DVDレコーダーを購入・入手時の選択上での主な注意点を以下に列挙する。なお、ハイビジョンの録画に関しては#ハイビジョンレコーダーの項を参照。
- 具体的にどの種類のメディアで(加えてどの録画型式で)録画できるのか。録画用メディアの種類(規格)には現在、DVD-R/-R DL/-RW/-RAM/+R/+R DL/+RW HD DVD blu-ray Discなどがあり、また録画形式にはビデオモード(DVD-Video準拠)とVRモード(DVD-VR)がある。一部のメディア規格において一部の録画形式に対応していない機種がある。(一部規格には8cmサイズもあり、同様に対応・非対応がある)
- さらに、次項のコピー制御に関連して、必須となるべきCPRMメディアへの対応。特にデジタル放送を録画利用したい場合には重要である。
- 各規格のメディア、各録画形式について、録画できないまでも、再生には対応しているのかどうか。また、録画できるとしても放送やビデオ信号からの録画はできず、他の媒体からのコピー限定の場合もある(特に2層DLメディアに多い)。
- また、他のDVDプレイヤー・レコーダーなどの機器との間で、DVDメディアの録画・再生を融通したい場合には、当該他の機器についても上記の詳細な情報を把握しておいた方が良い。また、メディアの種類によってはファイナライズしないと他の機器で再生できない場合もある。
- さらに、非対応となっているメディアや、非対応の録画方式(CPRMの有無を含め)により録画されたメディア、またその他の非対応の仕様(8cmサイズや両面メディア、倍速録画メディアの倍速数など)のメディアを、当該非対応のDVD機器において使用すると、誤動作を起こしたり、最悪の場合は機器の故障を招く場合もある。また、メーカーが非対応だと記しているディスクを使用して万が一故障した場合、無料修理などの保証が受けられなくなる恐れがあるので、ユーザは十分な注意が必要である。
- 例1)東芝製DVDレコーダー「RD-Style」の場合、8cmサイズのディスクには録画・再生共に非対応だと公式サイト1で記されている。ここ最近、8cmサイズのディスクを使用するDVDのカムコーダの普及が進み、実際には、撮影した映像の視聴が問題なく行なえるのだが、非対応だと記している以上、8cmサイズのDVDを再生するという行為は、保証対象外となってしまう。
- 例2)VRモード録画したDVD-Rディスク、Videoモードで録画したCPRM対応という表示のあるDVD-Rディスクは、未対応の機器にディスクを挿入するだけで、機器及びディスクが故障・破損する場合があり、そのような場合には保証対象外となってしまうと公式サイト2で記されている。ここ最近、デジタル放送録画用のCPRM対応のDVD-Rディスクが安価になってきているが、ディスク単体ではCPRM対応の記載があるか良く分からない場合もあるので、未対応の機種を有していたり、他人にVideoモードで録画したDVD-Rディスクを渡すときも注意が必要である。
[編集] DVDレコーダーとコピー制御の関係
現在、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上デジタル放送、デジタルケーブルテレビ、SKY PerfecTV!の一部番組、の各放送においてコピー制御が実施され、「コピーワンス」(1回だけ録画可能)「コピー禁止」の制御信号を付加された番組に対しては、DVDレコーダー側の録画等の動作に対してもさまざまな制限が課せられる。
[編集] アナログメディアとコピー制御
デジタル放送関連のコピー制御については、デジタル信号(映像・音声)やデジタル媒体にのみ載せられるものであり、アナログ信号やアナログ媒体(VHSやS-VHS等)には無縁なものであると言う誤解が抱かれがちである。しかし、実際には、デジタル放送チューナー等から出力されるアナログ信号、およびその信号を録画したアナログ媒体に対しても通常、コピー制御の信号(通常はCGMS-A)が重畳されている(CGMS-Aのコピー制御信号は垂直帰線区間に記録されているため、コピー制御非対応の機器でもそのまま素通りして除去されることなく記録される。)(なお、SKY PerfecTV!では、アナログ信号出力には、「コピーワンス」のCGMS-A制御信号は一部のコンバータ機種を除いて出力されない。ただし、「コピー禁止」のCGMS-A制御信号は出力される。)
つまり、デジタル放送チューナー等からアナログ映像・音声ケーブルでアナログ方式のVTR(コピー制御対応・非対応を問わず)に接続して録画した場合においても、当該ビデオテープにはCGMS-Aの制御信号が記録される。(ただし、1990年代までに発売された旧型の製品の場合、一部の製品では、記録の際に同期信号の入れ替えなどが行なわれる場合があり、そうゆう製品では、CGMS-Aの制御信号が記録されない事がある。)そして、そのテープをコピー制御対応のVTR(D-VHSデッキなど)で利用したり、またはコピー制御非対応のアナログ機器からアナログ映像・音声ケーブルでコピー制御対応のデジタル機器に接続し録画等したりする場合には、コピー制御の影響を受ける事になる。(従来のVHS専用機などコピー制御非対応の機器で録画等する場合には、CGMS-Aによるコピー制御の影響は受けない。ただし、CGMS-Aで「コピー禁止」の映像信号には通常、マクロビジョンのコピー制御も掛かっており、CGMS-Aのコピー制御非対応の機器でも録画はできない。しかし、前述の一部の製品では、記録可能な場合がある。)
[編集] コピーワンス・コピー禁止
また、「コピーワンス」のコピー制御信号が付加されたデジタル放送(番組)を録画する場合には、基本的にはCPRMに対応したメディアおよび機器が必要である。DVDレコーダーによっては、CPRM対応メディアの内、一部の種類(規格)(※次号参照)のCPRM対応メディアには、非対応で録画できない場合もあり注意が必要である。また「コピー」と言っても、デジタル放送をHDDやDVDに直接録画する場合は(放送からのコピーと言う事で)別として、HDDからDVDに対してはコピーではなくムーブ(移動)となり、またDVDからHDDに対してはムーブもできない(戻せない)。HDDやDVDからVHSへについては、ムーブではなくコピーが可能。ただし、そうしてできたVHSから、HDDやDVDにはコピー・ムーブができない(戻せない)。この場合の多くは「画像安定装置」を使用して録画などをすることが多い。
なお、「コピー禁止」(録画禁止)のデジタル放送の場合は、(コピー制御対応機器での)録画はできず、「コピーフリー」(制限なしに録画可能)の場合には、コピー制御に起因する制限は受けない。
[編集] CPRM対応メディア
CPRM対応のメディアは当初はDVD-RAMとDVD-RWのみだったが、2004年にはDVD-RにもCPRM対応メディアが登場した(使用するにはレコーダー側もDVD-R CPRMに対応している必要がある)。CPRM対応メディアの販売単価は、CPRM非対応メディアの数倍から10倍程度であり、割高である。DVD-RAMとDVD-RWの録画用メディアはCPRM対応の物も多いが、それ以上にDVD-RのCPRM非対応メディアが大量に販売されているため、利用者は注意が必要である。
DVD-R DLに関してもCPRM対応メディア・レコーダーがやや遅れて2005年に登場した。
なおDVDアライアンス制定メディア(+R/+RW)に関しては著作権保護規格の策定が遅れており、現在のところコピー制限が付加されたデジタル放送を録画できる機器・メディアは存在しない。
なお、CPRM対応メディアにコピーワンスの放送を録画する場合、DVD-VR(VRモード)でしか録画(および再生)できない。(DVD-Video《ビデオモード》でCPRMメディアへの録画は、メディアの規格上は可能であるが、レコーディング規格上不可である)
[編集] 現状のコピー制御に関する問題点
各種デジタルレコーダーにコピーワンス信号入り番組を録画した後、他のメディアに移動させると、元のレコーダーに記録されていた番組データは消去される仕組みになっている。この仕組みにはムーブ作業が何らかのトラブルで失敗しても、元のレコーダーに記録された番組データが消去される場合がある。この問題が原因で大事な番組を保存出来なかったと、消費者からの苦情と不信感を招く事態が起こっている。 また、消費者が著作権法の下でも本来なら合法的とされるバックアップが出来なくなる点や、お気に入りの映像の編集作業に著しく制約を受ける点についても批判的な声が続出している。 (なお、日本のデジタルテレビ放送におけるコピー制御については、「B-CAS」の項目で詳しく解説している。)
これに対してはiTunes Music Storeで用いられているDRM、FairPlayのように複数回のコピー可能回数制限に緩和させる動きも出ていて、今後の動向が注目される。
[編集] 売れ行き不振
上記のような、徹底した著作権保護技術(コピーワンスなど)の搭載によって合法的なバックアップも完全に排除されてしまったこと、またDVDレコーダー自体の多機能化によって操作が難解になったことなどが影響し、2007年現在DVDレコーダーは深刻な売れ行き不振に直面しており、DVD関連機器メーカーに大きな打撃を与えている。
こうした動きは、HD DVDやBlu-ray Discなどの次世代DVDの登場による一時的な買い控えであるとの見方もあったが、現在では過剰ともいえる著作権保護技術の制約を受けず、また操作が容易なVHSがあるために、DVDレコーダーに買い換える必要性を感じない消費者が多いことが普及率の上昇を妨げているとの見方が有力である。これは、2006年は消費者の購入が期待されるイベント(トリノオリンピック、FIFAワールドカップなど)が多かったにも拘らず普及が進まず、日本国内出荷台数は前年よりも18%も減少(348万台 - 2001年からの調査以後初の前年割れ)してしまったことがその理由として挙げられる。また、テレビ番組等を録画する際に、DVDのVRモードとS-VHS方式の3倍モードで比較した場合、後者の方が1時間当たりの録画コストが安く付く場合があるも事実である。(S-VHSなら、安価なVHSテープでも高画質記録が可能(『S-VHS ET』対応機種の場合)のため。)加えて、高齢者のみの世帯においては、DVDレコーダーなどのデジタルAV機器は、従来からのテープ方式に比べ、操作が複雑で扱いにくさを感じる人も少なくないという。なお、2007年3月時点での世帯普及率は40%程であるため、市場が飽和状態にあるとは言えず、普及に歯止めが掛かる理由とはならないと電機メーカー各社は見ているようだ。
一部のメーカーはDVDレコーダーの操作を容易にかつ解りやすくするなどして、そのシェアを伸ばしているが、市場全体としてみれば縮小に歯止めがかかっておらず、根本的な解決策とはなっていないのが現状である。
[編集] 次世代光ディスク関連
DVDとは異なる次世代光ディスクとしてBlu-rayやHD DVDがあるが、詳細については当該記事を参照の事。この章ではDVDレコーダーとの関連性が強い部分や共通性がある事項について紹介する。
[編集] 次世代光ディスクレコーダーの記録方式
[編集] Blu-rayレコーダー
- DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream)録画- デジタル放送の映像や音声を劣化なしで直接記録(エンコードを伴わない記録)する。Blu-rayレコーダーではHDDとBlu-rayディスクにも直接録画ができる。
- XR - 放送信号の中に含まれる映像や音声の信号を約8~9Mbpsでエンコードして記録する。DVDレコーダーのXPに相当する。
- SR(標準画質) - 約5Mbpsでのエンコード記録。DVDレコーダーのSPに相当する。
- LR(長時間) - 約2~3Mbpsでのエンコード記録。DVDレコーダーのLPに相当する。
- ER(超長時間) - 約1~2Mbpsでのエンコード記録。DVDレコーダーのEPに相当する。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | AV機器

