DQN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この項目ではインターネットスラングとしてのDQNドキュン)について記述しています。テレビ朝日系で放送されていたテレビ番組については目撃!ドキュンをご覧ください。

DQNドキュン)とは、インターネットスラングヤンキー不良)など、好んで世間の前で醜態を晒す人種、また非常識な人物を指す蔑称

目次

[編集] 概要

この言葉はテレビ朝日系で1994年2002年に放送されていた「目撃!ドキュン」という番組に由来する。この番組のタイトルに使用されている「ドキュン」はもともと擬音語で、「胸をピストルで撃ち抜かれた」ような感動を提供する番組のような意味合いで使われたものと推察される。しかし、この番組に出演する一般人にいわゆる元ヤンキー(不良)が多く、時として非常識な行動が多々見られたことから、インターネットスラングで非常識な人物を指す蔑称としての「ドキュン」という言葉が生まれた。

後に行われたログサルベージによれば、かつて存在した匿名掲示板あやしいわーるど@メインにて、1998年8月10日 00時55分03秒の投稿を発端として同番組の話題が度々出現し、1998年8月29日には既に学歴関係の煽り文句として使用されるようになった。その後、あやしいわーるどなどの匿名掲示板に出入りしていたマミー石田という固定ハンドル(コテハン)の人物が、この言葉を日常的に使用するようになったと言われている。彼は自己のウェブサイトにおいて、「目撃!ドキュン」の出演者に多い低学歴者を批判する目的で「ドキュン」という言葉を使用し、次第に匿名掲示板内で定着していった。

2ちゃんねる等に言葉が広まるにつれ、別のインターネットスラングである「厨房」と共通する意味が生まれ、現在では低学歴者に限らず、非常識な者一般を指すインターネットスラングとなった。但し偏差値が低い高校や大学を「DQN高校(大学)」などと呼ぶことも多く、「学歴」を意識したスラングであることは今も変わっていない。表記は初めはカタカナ書きの「ドキュン」だったが、発音アルファベット当てた「DQN」に主流が移り、それを略した「DQ」という表記や、2ちゃんねるでは独自の用法に従って表記を変更した「ドキュソ」という表記も見られる。また、ドキュソ→ドクソ→ド糞(社会の「毒素」という意味合いもあると思われる)という連想もしやすく、蔑称としては非常に分かりやすい特徴を持っている。

なお、「DQN」を「2ちゃんねる用語」としているウェブサイト等も見られるが、以上で述べたとおり「2ちゃんねるで用いられる言葉」であっても「2ちゃんねる発祥の言葉」ではない。また、現在では個人のウェブサイトやブログ等でも使われていることがあるため<ref>Googleによるインターネット検索約355万件 ヒットする。</ref>、「2ちゃんねる用語」より広義の「インターネットスラング」とするのが正鵠を得ている。

ここまでこの言葉が広く使用されるようになった理由としては、語感とその語が指すもののイメージがマッチしていたこと、他に同様の概念を指す適当な言葉がなく、いわば"痒いところに手が届く"言葉であったこと等が考えられる。

[編集] 用例

  • 「駅前のロータリーでDQNがラジカセか何かで大音量垂れ流してパラパラ踊っててさ、俺は笑いを堪えるのに必死だったよw
  • 「昨日電車内で俺の隣に座ったDQNがヘッドホンからカシャカシャ音鳴らしてたからソッコー(=即行)逃げたよ」
  • 「彼はDQNであると同時にニートである。」
  • 成人式会場での一幕)「あ~あ、見ろよまたDQNが騒いでるよ」「ほんとな。いい加減DQN空気嫁(=場の雰囲気を察しろ)。」「今日のニュース出るな。コレ。」
  • 「あの会社に入るのはやめた方がいいよ、労働基準法も守らないDQN企業だから」
  • 「家の近くにある某安売りの殿堂でDQNが大騒ぎしてて警察が来てたよ。夜中なのに騒ぐDQN。いい加減にしろ。」

[編集] メディアでの取り上げられ方

この節には、現在進行中のことを扱っている文章が含まれています。
プロバイダ責任制限法の関連の情報を伝えるプロバイダ責任制限法対応事業者協議会<ref>プロバイダ責任制限法対応事業者協議会</ref>において、2007年2月に策定された「発信者情報開示関係ガイドライン」<ref>発信者情報開示関係ガイドライン (PDFファイル)</ref>の中で、「DQN」が「いずれも侮蔑的な表現を使って原告を誹謗中傷する内容であると認められ、原告の社会的地位を低下させるものであると認められる」東京地裁平成15年(2003年9月17日判決)と判示され、初めて司法の場によって「DQN」が侮蔑語として認められたことが示されている。今後匿名掲示板において「DQN」の言葉を用いると、書き込んだ者のリモートホスト氏名などの個人情報が開示される危険性があるとニュースサイトなどのメディアで報道された。<ref>「DQN」は名誉毀損 2ちゃん語が危ない (J-CAST)「DQN」で実名開示も?悪質書き込み対策で業界ガイドライン など。</ref>

[編集] 派生用法

[編集] DQNネーム

最近の(特に2000年以降の)子供の名前に見られる、「暴走族のような当て字(愛羅=あいら、など)」や「アニメキャラクターからとった当て字の名前(光宙=ぴかちゅう、など)」のような、1回ではなかなか読めないような名前<ref>DQNネーム(子供の名前@あー勘違い・子供がカワイソ)</ref>。一般的に使われる言葉の「珍名」とほぼ同義。ここでいうDQN同士の夫婦の間に生まれた子供に多いことから。この名前で一生を過ごすことを考えずに、小さい子供のときのままのイメージで名前を付けている夫婦が多いと考えられる。一説にはベネッセコーポレーション発行の育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』およびその増刊号の『名づけ特集』の影響もあるといわれる。

[編集] DQN企業

一般的に「労働基準法(特に就業時間、いわゆる三六協定)を守らない企業」「社長幹部暴力暴言を用いて社員を指導している」「利益を上げるためなら法律違反も厭わない」「法律違反も隠し通せば問題ない」「お客さまという意識が無く、時には恫喝すら行う」とう企業が多い。勿論、東証一部上場の大企業にも上記のような企業は存在するが、一般的にこう呼ばれる企業は少ない。寧ろ経営者(特に一族経営)が「DQN」と呼ばれる人物の中小企業がこの様な企業に当てはまる確率が高い、という意味で使われた説が有力であろう。 一般的に「DQN企業」が多い業種を挙げてみる。

  • 土木建築会社等の建設会社(特に下請け)
  • 一部のリフォーム会社や消費者金融(苛烈なノルマと「アメとムチ」による支配。特にリフォーム会社は設立の際に免許などが不要なことから他の悪徳商法会社が別会社を装って開業するケースが多い)
  • 教材販売会社、布団訪問販売会社、健康食品会社などSF商法会社などの悪徳商法を平然と行う会社
  • 居酒屋などの飲食チェーン店。特に一代で築き上げた社長(創業者)がDQNやかつて筋モノだった例もある。また、正社員は管理職や幹部扱いの「雇われ店長」なので、労働基準法における時間外労働などの除外が適用されることなども悪用しているケースが多い。こういった企業はDQN創業者を社員・アルバイト教育と称して教祖や神のように宗教のごとく崇めさせられる例も多い。
  • 産業廃棄物処理会社(特に土地買収など地元住民と軋轢を起こすことがあるから)
  • ホストクラブ風俗店の経営元、雀荘ゲームセンターなど(最近は風営法で厳しくなったが、暴力団との繋がりがあったり、又は暴力団がフロント企業として経営していることがある)
  • 携帯電話の販売代理店、中古車販売業、解体業(「フロント企業」が多い)

この他にも出店や遊戯施設建築を巡って地元住民と揉めた「ドン・キホーテ」も度々DQN企業として話題に上ることがある。

さらに派生した使い方として、自治体の長(や役場の人間)がDQNであるとか、土建会社社長や貸金業者社長が議員であるケースや、農漁業従事者でも当選しやすいDQN市町村議会議員のセクハラや暴行といった非行(茨城県鉾田市の事件が有名)、自治体が住民の反対を無視して環境破壊を行ったり、歴史的建築物を取り壊して工場やリゾートなどを開発したりする「DQN自治体」(歴史ある建物である小学校を強制的に取り壊して新校舎を建てようとした滋賀県豊郷町の町長、補助金目的で核関連施設誘致を強行した高知県東洋町の町長など)ある。

ブラック企業も参照のこと。

[編集] DQN高校

名前のとおり、DQNと呼ばれる連中が多い高等学校のこと。制服を着崩したり、通学途中の電車やバスの中での迷惑行為を行う(座り込み、大声で喋る、電車内での飲食等)ことも多い。これらの電車内の行為で、他の乗客が迷惑を被ることがある(とあるローカル線で電車内を我が物顔で占拠するマナーの悪い高校生など)。また、授業中でも私語など教師に対する授業妨害や暴力行為、援助交際と銘打った売春行為や、学校内外での性交渉など問題行動を起こすことも多い。また、退学者も多く、卒業後の進路も「フリーター」や「水商売」の割合が多い、といわれている。

[編集] DQN大学

名前のとおり、DQNと呼ばれる連中が多い大学のこと。また、大学自体が改名を繰り返す、入学者を外国人留学生で水増しするなどの行為を行っている大学は、学校そのものも批判の対象とされ、DQN大学と言われることがある。新設の私立大学に多いとされるが、DQNという言葉が生まれる前からこの手の大学は存在している。新設または無名の私立大学生に多くの場面でこのレッテルを貼られている。

特に最近は少子化の中、学生を少しでも多く集めようとする新設の私立大学が多く、多少素行に問題があっても入学ができる大学が多いという(推薦やAO入試以外では面接試験がなく、センター試験利用のみも含めた筆記試験だけのため。しかも多くの学生を合格させるため、合格点はほとんどの場合が低く設定されており、高校入試以上に「儀式化」している大学もあるという)。偏差値・成績の「輪切り」による階層化は中学・高等学校においては80年代から見られたが、最近では大学にも広く見受けられるようになる。また、一部の大学では講義中の私語が絶えず、留年や中退者も多いとされている。そのような環境がDQN大学生のイメージを醸成しているようである。

いわゆる名門大学や国公立大学にも、DQNと呼ばれる学生は少なからず存在している。

[編集] DQN親

親がDQNでモラルのないこと。例を挙げれば

  • 保育料給食費を支払えるのに意図的に支払わない。<ref>これは社会問題にもなっており、一部自治体では「連帯保証人制度」や「簡易裁判所による財産差し押さえ」を行う例もあるという。</ref>
  • レストラン電車の中など、公共施設で子供が騒いだり、走ったりして周りが迷惑を感じているのに注意しない。注意したら逆ギレして暴行をはたらく。
  • 公衆の面前で子供をぶつ、叩く、殴る、暴言を吐く。→児童虐待
  • 子供の健全な心身の成長に悪い影響を与える事をする。
    • 子供に茶髪をさせたり(早期の染髪は髪や上皮を傷める原因になる)、ピアスをつけたりする。また子供の飲酒喫煙薬物使用を黙認するか、積極的に勧めるなど。
    • 深夜に子供をゲームセンターコンビニに連れ歩く。
    • 子供の前で喫煙する、など。
  • 学校に些細なことでクレームをつけたり、無茶な要求をする。
    • 運動会で1等になれなかったことでクレームをつける、怪我をさせた子供を休ませろ、朝起きないので起こしに来い、など。
    • 学級内でトラブルが起こったら、子供の担任教師の携帯電話の番号を脅迫して教えさせ、毎日のように担任教師の携帯電話に暴言または暴言まがいの言動を吐き、担任教師をノイローゼ寸前まで追い込ませた例もある。

[編集] 参考文献

  • オタク文化研究会『オタク用語の基礎知識』 (マガジン・ファイブ、2006年ISBN 4-434-07396-6

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

<references />

ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

おススメサイト
トラブログ
アレどう?
アフィリエイトB