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この項目では感覚器の鼻について記述しています。芥川龍之介の同名小説については鼻 (芥川龍之介)をご覧ください。
(はな)は、動物器官のひとつで、嗅覚をつかさどる感覚器、そして呼吸をするための呼吸器である。餌の臭いを嗅ぐ点で、の補助的役割も勤める。

人間の鼻は、の中央、凸の部の位置にあたる。狭義では内鼻、広義では外鼻を指している。外鼻の上部は前頭骨・鼻骨・上顎骨から、下部は鼻軟骨から成る。

イノシシでは鼻先は地面をかきわけ、餌を探すなどの役割を担っている。もっとも良く鼻を使う動物はゾウであろう。 鼻を移動手段として発達させた(想像上の)哺乳類鼻行類がある。

イルカクジラなどの海洋性哺乳類の場合、進化の過程で頭頂部に移動している。

ゾウの鼻は把握性(prehensility)を有する

目次

[編集] 文化

[編集] 語彙

漢字で、元来、嗅覚器官の鼻を意味する象形文字は「自」(zi)であったが、この語が「はじまり」という意味を示すようになったため、あらためて嗅覚器官を指す「鼻」(bi)の字がおこってきたものと考えられる。「自」の字がさらには「おのれ」を指すようになったことには、中国の文化において、鼻が人を形作るはじまりのもの、と考えられていたらしいことが推察される。現代の日本で、自分を指すジェスチャーとして人差し指などで自分の鼻を指さす行為が見られるのはこの影響とも考えられる。なおこのジェスチャーは、文化によっては侮辱行為になるので注意が必要である。

"はな" という和語は、「はじまり」「先頭」などを意味する。「はなから分かっている」「出端(でばな)を挫く」などと形容し、下駄の鼻緒は鼻の形をしているからではなく先頭にあるからである。また、漢語においても「物事を最初にはじめた人」を「鼻祖」というなどの表現がある。

漢字では、「涕」と書き分けるが、鼻水をも“はな”という和語でいうことができる。

[編集] 派生義

日本語で、鼻に似た、鋭角に突き出た形状のものを「鼻」と呼ぶ例もある。

  • - 多古鼻、荒岬鼻、生地鼻 など
  • 砂州 - 妙岐の鼻 など

[編集] 位置づけ

横から見たヒトの鼻

日本語・中国語では鼻は「高い/低い」で表現するが、他の多くの言語では「長い/短い」で表現する。「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていただろう」というパスカルの『パンセ』における言葉は、実際には「court(短い)」であり、芥川龍之介の『侏儒の言葉』で「~鼻が曲がっていたら」となっているのは、これを「courbe (曲がった)」と誤解したためと言われ、鼻と「長い/短い」という表現との間の連想が働かなかったためではないかと考えられる。

このように、人間において、鼻がユーモラスに感じられたり、他方で侮辱に用いられたりする理由の仮説として、要は、人間の鼻は他の動物に比べ、肉厚で盛り上がりすぎる点が挙げられる。これは、一説によると、ヒトはもっとも寒い地域に適応した猿であって、肺へ入る空気を暖める仕組みとして、長い空気通路を確保するために鼻が高くなったという。しかし、鼻が高くなった理由として、これを男性性器の模倣であるとする考え方がある。鼻の大きい男性は性器も大きいとの俗説や、天狗のお面が男性器の象徴に用いられる場合があることなど、それを心理的に裏付けるものである可能性がある。

[編集] 鼻紋

イヌの鼻紋 イヌ、ネコ、ウシ、ウマなどの鼻紋は、生涯変わることがないため、固体識別に利用することが出来る。

ウシなどの個体識別に、鼻紋が用いられることがある。反芻動物の鼻にあるこの凹凸の紋様は、人間の指紋同様に一生変わらないものであるためである。斑紋を持たない種類のウシにおいて特に重宝される。牛の耳に、持ち主がそれぞれ独自の切れ込みを入れて識別する文化もあるが、鼻紋での識別法はウシの生得的特徴を利用した方法といえる。和牛の登録に利用される。

[編集] 文学作品

  1. 『鼻』はロシア小説家ニコライ・ゴーゴリ1836年に発表した小説。
  2. 』は芥川龍之介1916年に新思潮に発表した小説。夏目漱石の激賞を受け、彼の文壇での飛翔の原点となった。

[編集] 関連項目

[編集] その他

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