首都
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首都(しゅと)は、一般に国家の政府あるいは連邦政府が所在し、国家の政治機能の中枢を担う都市である。
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[編集] 類義語
- 首都圏
- しばしば「首都」と「首都圏」は混同される[要出典]が、「首都」は、政府機関が置かれている都市(点)であって、「首都圏」は首都とその周辺に広がる都市の群、即ち圏域(面)である。
- 首都圏を1個の地方行政区分とする例(フィリピンのマニラ首都圏)から、日本のように一部の法律に定義される程度の事例まで存在する。又、中国の北京市など、首都の地方行政区分の区域を広げる例もある。
[編集] 日本の首都
※詳細は「日本の首都」も参照せよ。
日本の首都については、一般的に東京都(実際にはその特別区。旧東京市)とされるが、それを定めた法令は無く、法的には京都市であるとする説まである。又、東京都区部は、経済的な影響力が周辺の都市にも広大に及んでいる。東京都としては、何度か日本の首都がどこかを法的に明確にすべきだとの要望を出しているが、実現していない。
[編集] 世界の首都
※詳細は「首都の一覧」も参照せよ。
[編集] 名目上の首都と事実上の首都
南アフリカ共和国のように、首都が複数存在する国も在る。同じく、江戸時代の日本のように首都機能が分散されて、名目上の首都と、行政機関所在地と、外交機関所在地が、それぞれ別々に置かれている国も存在する。
特に、憲法や法律で首都を規定している国家では、憲法や法律で規定された名目上の首都と、国家機関が集中する事実上の首都が異なる例が存在する。
- オランダ:憲法上の首都であるアムステルダムと、独立以来の国家機関所在地であるハーグ。
- ボリビア:法律上の首都であるスクレと、最高裁判所以外の国家機関所在地であるラパス。
- タンザニア:遷都先で法律上の首都であるドドマと、今でも国家機関の多くが置かれているダルエスサラーム。
中華民国(台湾)のように、実質上の首都は台北であるが、それは「臨時首都」に過ぎず、あくまで首都は南京であると主張するように、実際には統治していない場所を政治的理由から首都と主張する事もある。これは、南京は中華人民共和国の支配下にあるが、中華民国がかつて南京に首都を置いていた事に由来する。朝鮮民主主義人民共和国の首都は平壌であるが、1972年までは、憲法上の首都はソウルであり、平壌は統一までの臨時首都とされた。
イスラエルは、国会の決議によりエルサレムを首都に選定し、国家機関の多くもエルサレムに置かれている。しかし、国際連合や諸外国の多くはこれを認めず、テルアビブを首都と見なしている。
王国では、王宮所在地と首都は必ずしも一致しない。
尚、主権国家として承認されている都市国家については、一つの都市が主権を持ち国家となっているため、理論上「首都」は存在しないことになっているシンガポールの例もある(モナコは首都であるモナコ市のみが存在する国である。)。
[編集] 首都と主要都市
外国大使館は基本的に首都に置かれるが;(1) イスラエルのように、承認に係る事情から外国大使館が外の都市(テルアビブ)に置かれる例や;(2) 律令制度下の日本のように、敢えて首都(平城京)以外の都市(大宰府)に外交機関を置く例も在る。
首都は、国政の中心として交通の便が良い場所が選定される事が多い。従って、首都と国家内最大都市は、必ずしも一致しない。首都が最大都市かつ経済の中心地である国(例:日本、韓国、北朝鮮、フランス、ロシア連邦、イギリスなど)も在れば、首都と最大都市が異なる国(例:中国、ベトナム、アメリカ、トルコなど)も在る。
又、政治の中心地と経済の中心地を棲み分けする場合、政治の中心地を首都とする国が多い。例えば、以下のような例が挙げられる。
- 中華人民共和国:首都北京(政治中枢)と、最大都市上海(経済中枢)
- ベトナム:首都ハノイと、最大都市ホーチミン(旧南越首都。旧称:サイゴン)
- インド:首都デリーと、最大都市ムンバイ
- スリランカ:首都スリジャヤワルダナプラコッテと、最大都市コロンボ(旧首都)
- パキスタン:首都イスラマバードと、最大都市カラチ
- カザフスタン:首都アスタナと、最大都市アルマトイ
- アラブ首長国連邦:首都アブダビ(政治中枢)と、経済・観光の中心都市ドバイ(経済中枢)
- トルコ:首都アンカラと、最大都市イスタンブール
- イスラエル:首都エルサレム(国連は認めていない)と、最大都市テルアビブ(実質上の首都)
- スーダン:首都ハルツームと、最大都市オムドゥルマン
- モロッコ:首都ラバトと、最大都市カサブランカ
- カメルーン:首都ヤウンデと、最大都市ドゥアラ
- コートジボワール:首都ヤムスクロと、最大都市アビジャン
- ナイジェリア:首都アブジャと、最大都市ラゴス
- 南アフリカ共和国:首都プレトリア(行政府所在地)と、最大都市ヨハネスブルク
- アメリカ合衆国:首都ワシントンD.C.(政治中枢)と、最大都市ニューヨーク(経済中枢、建国当初の首都)
- カナダ:首都オタワと、最大都市トロント
- ブラジル:首都ブラジリアと、最大都市サンパウロ
- オーストラリア:首都キャンベラ(政治中枢)と、最大都市シドニー(経済中枢)
- ニュージーランド:首都ウェリントンと、最大都市オークランド
[編集] 遷都の例
遷都(首都の移転)の例としては、以下のパターンがある。
- 政権の交代によって遷都する例
- 古代の中国の遷都。
- ロシア帝国の死滅とソビエト連邦の誕生(サンクトペテルブルク→モスクワ)。
- 領土の拡大に応じて遷都する例
- 新に首都として計画都市を建設する例
- アメリカ合衆国の、ニューヨークからワシントンD.C.への遷都。
- オーストラリアの、シドニーからキャンベラへの遷都。
- ブラジルの、リオデジャネイロからブラジリアへの遷都。
- 日本の、平城京から平安京への遷都。
- 戦線の移動による占領地域の変化によって遷都する例
[編集] 傾向
一般に、首都は過密地になり易い。これは、国家機関(国会議事堂、中央省庁、最高裁判所)が置かれているために、国家機関の周りに企業が密集するためである。このように、本来、首都は政治と行政の中心地であるが、経済の中心地になる事も珍しくない(例:東京特別区、ソウル)。こういう経過に至った国家では、遷都によって、経済の中心地ではない都市を新しく首都に選定する事もある。
但し、ブラジリア(ブラジル)やキャンベラ(オーストラリア)のように、何もない原野などに国家機関だけを建設した場合は、この限りではない。ベリーズの首都であるベルモパンに至っては、人口が1万人未満である。
[編集] 特別市
1市単独で広域自治体(県や州)を構成する市は、特別市と称される。特に首都は過密化しやすい点から、特別市となっている所が多い。
又、首都以外でも、首都に伍する過密都市(大抵は1つ)は、特別市とされる所もある。
- 一市単独で「県」を構成する首都
- 一市単独で「州」を構成する首都
- ソウル特別市(大韓民国)
- 平壌直轄市(朝鮮民主主義人民共和国)
- 北京市(中華人民共和国)
- ジャカルタ特別市(インドネシア)
- ベルリン特別市(ドイツ)
- ウィーン市(オーストリア)
- ワシントンD.C.(アメリカ合衆国)
- メキシコシティ(メキシコ)
- ブラジリア市(ブラジル)
- サンティアゴ市(チリ)
- 首都以外で、一市単独で「州」を構成する市
- 釜山広域市、大邱広域市、仁川広域市、光州広域市、大田広域市、蔚山広域市(大韓民国)
- 南浦直轄市、咸興直轄市、清津直轄市(朝鮮民主主義人民共和国)
- 上海市、天津市、重慶市(中華人民共和国)
- 自由ハンザ都市ハンブルク(ドイツ)
[編集] 首都の選定
首都が置かれる位置には、以下のようなパターンが挙げられる。
- 十字路型(坊城型)
- 外交拠点型
- ロンドン(イギリス):首都としては南に寄り過ぎているが、大陸ヨーロッパとの関係を重視して首都が置かれた。
- 太宰府、福岡、長崎(日本):アジア近隣諸国との関係を重視すれば、朝鮮半島や中国大陸に近い位置に中心地が来る。律令時代や江戸時代には外交機関が置かれていた。
- 前線型
- 北京(中華人民共和国):北方の守りの為に軍の展開を必要としたが、首都から離れていては、自国軍が脅威となる。
- 鎌倉、東京(日本):人口が多い畿内と、人口が少ない陸奥国の両方への足掛かりを伸ばすには、双方の中間点に重心が来る。本州の幹線でも、東西軸と南北軸が入れ替わっている。
- ベルリン(ドイツ):古くから経済の先進地が多いライン川流域に首都が置かれると、東部の開発が軽視される。又、東欧に近い位置に首都が置かれている方が、外交上でも便利である。
- 開拓型
- 妥協型
[編集] 関連項目
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