超空洞

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超空洞ちょうくうどうvoid)は、現在観測されている宇宙の大規模構造において、泡沫状に分布する超銀河団領域がちょうど膜のようなかたちとなって包含している、何も存在しない空間を指す。そのまま英語読みでボイドまたはヴォイドとも言う。

銀河団の分布を石鹸泡に例えれば、ボイドは泡の中の空洞にあたる。

[編集] 概要

人間の住む太陽系のある銀河系は、30個ほどの銀河とともに一つの集団を形作っている。これを「銀河団」と言う。さらに大局的に一億光年単位というスケールから眺めた時、この銀河団もより大きな銀河団の一部に過ぎず、「超銀河団」と呼ばれる銀河の大集団を形成している。これをさらに外延すれば、超銀河団もより大きな集団の一部となっているということも考えられるが、実際には、この宇宙は銀河が均質に分布しているわけではない。

1980年代に入って、天文学者の観測により、数億光年の彼方には約2億光年にわたって銀河がまったく観測されない空っぽの空洞が存在することが明らかになった。その後、同じような空洞が他にも幾つか発見されて、こうした銀河の存在しない超巨大空間は「超空洞」と呼ばれるようになった。さらに研究が重ねられ、銀河系の集合した超銀河団は、この超空洞を取り巻くように膜状に連なり、ちょうど石鹸を泡立てた時のように幾重にも泡が積み重なって、宇宙の大規模構造を構成していることが分かった。

現在観測されている限り、宇宙の果てまでこの泡状の構造が連なっており、直径数億光年の泡の表面には銀河がひしめいているのである。

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