親日
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親日(しんにち)とは、外国人が日本人や日本国及びその政府、天皇・皇室などに好意的な感情をいだいていること、あるいは親しみを感じていること。なかにはその親しみの対象に自民党、右翼などを含める人もいる。⇔反日
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[編集] 概要
親日と一般に言うと、日本という国や文化、あるいは日本人などに対して好意的である・あるいはそれら日本関係の動向を、好意的に解釈する傾向だと解される。これには歴史的経緯や地域的な要素、あるいは親日とされる個人・団体・地域がもつ価値観などによっても傾向が様々で、一概に論じ難い。
[編集] 親日を喚起させる要素
現代日本に対する親日感情の要因としては、日本の技術力と、それから起因する豊かな経済力(資金)が挙げられる。こと高度経済成長からバブル景気を経て、第二次世界大戦の敗戦・戦後という貧国から半世紀で世界有数の経済国となったことに加え、国内には輸出対象となるような資源をあまり持たないながらも、加工貿易で経済的に成功したことに対する好意的な評価が聞かれる。
また、江戸時代のオランダ貿易や明治時代のイギリスを始めとしてヨーロッパや米国間で貿易が行われた際に輸出されつづけた日本文化は、当時驚きと新奇性を持ってブームを巻き起こしたが、これの延長で日本文化に関心を抱く愛好者がおり、これも親日的要素に挙がっている。書や絵画や工芸、尺八や箏曲や雅楽などの邦楽や能、歌舞伎、日本舞踊、俳句や源氏物語、盆栽や日本庭園、寺社 城郭建築、華道や茶道といった日本独自の伝統芸術、また柔道、剣道、相撲などの武術、禅、芸者や寿司などの伝統的な文化、歴史的な国家間の交友に起因する物も挙げられる。たとえば盆栽展に行くと米国やフランスの若者の愛好家をよく目にするし、外国人の尺八演奏家も増えている。
その一方で、近年の親日感情には日本製の漫画やアニメ等のサブカルチャーによる影響が強く、台湾の「哈日族」(ハーリィズゥ)や韓国、中国の若者達などがいる。韓国や中国には、政治的反日の一方で文化的親日の面も強いのが対照的である。 こういった日本製サブカルチャーメディア愛好者層は1980年代以降に次第に海外輸出に積極的になっていった日本のサブカルチャーメディア業界の姿勢にも絡んで、世界各国でその数を増している(→おたく)。この他、漫画やアニメに限らずテレビドラマも盛んに輸出されるようになり、『おしん』などは中東にまで輸出・吹き替え版が放映され、文化的背景でいえば全くの別世界であるイスラム圏にまで、同作品に好意的な視聴者がみられるほどである。
東南アジア各国やオセアニア圏では、各国に親日家が多く見られる。第二次世界大戦時の日本の統治ないし影響力行使によって、それまでの欧州系勢力による植民地支配から開放されインフラ構築の起点になったたという形で、日本に好印象を持つ国が多い。特に、パラオでは、政府が日本統治時代を経済・産業・学校教育の面で重要な役割を果たしたと公式に評価、現在まで日本や日本語に親しみを持ち、子供に日本風の名前をつけるパラオ国民も多く見られる。パラオ語には日本語が外来語として多く定着しており、公立高校では選択科目として日本語を導入しているほか、アンガウル州では日本語が公用語の1つとして採用されているなど、国家レベルでの親日ぶりが知られている。また上記のように近年は、これら各国においても若年層を中心としてやはり日本製アニメの人気は高い。
また個人レベルで言えば、日本を観光旅行で訪れ、好印象を抱いて親日となった人も多い。こういった個人レベルでの交流は、日本国内に来ての交流のほか、インターネット上の仮想的なものから、それこそ現地にいた日本人個人に対する近所付き合いまで、様々な様式があるといえよう。
[編集] 注意点
そもそも、親日/反日を判断するには、まずもって「日本」とは何かということを定義しなければならないが、万人が承認する「日本」を定義すること自体、無理な話で勢い各人が各人の価値観から判断する「日本」を基準に親日/反日を判断する以外に方法はない。であるから、親日/反日という判断は各個人の主観的判断に過ぎないし、勢い客観的な学術、政策用語ともなりえない。レッテル張り以外の役割を果たすことはできないのである。
ただし、或る国の国家国民全体が政治的・文化的な面で完全な“親日”若しくは“反日”である断定する事は困難である。例えば、一般的に反日国だといわれる韓国や中国も別の面を見れば世界有数の親日国だ、と見る向き、アメリカが本来の意味で親日かという点を疑問視する声もある。
また、この様な親日感情が国家間の外交に反映されなかった事もある。例えばミクロネシアの島国パラオは親日的な国民が多いと日本人の間では言われているが、そのパラオ独立1周年記念の日に日本の首相(当時の首相は日本社会党委員長・村山富市)からは祝電が送られなかったというエピソードがある。但し、建国10周年式典の際には、当時の首相・小泉純一郎から祝電が送られている。また、韓国や中国は文化的には日本の文化に親しい国民が多数いる事に反して、政治的には反日といわれる。その理由には“韓国政府が国内の失政を隠蔽するため、中国共産党が独裁体制への不満を逸らすために反日を材料にしようとしていることも原因である”と主張する意見もある。
日本では、戦後間も無くの頃から、国会においても、特定の国家に対して「親日的である」と答弁、質問が繰り返された。しかし、これらの答弁に具体的な根拠はなく、むしろ印象論に近いものと言える。また、インターネットの発達とともに同様の発言がネットでも見られるようになった。これは、大規模な反対運動などのように明確に表れる反日感情と違い、親日感情などは草の根的な事象にしかならず目立つものではなかったが、今日広く外国でのボランティア、海外旅行を経験する時代になり、一般の人にもその情報が伝わった結果であると考えられる。しかし、そうした一次情報はあくまで一定の価値観に基づいて取捨された個人的な体験(不快な対応をされたなど)の集合であり、そうした客観性の欠ける情報に基づき、特定の国家・民族を親日である、と決めつける事は無意味である。
[編集] 関連項目
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