見田宗介

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見田 宗介みた むねすけ1937年8月24日 - )は、社会学者真木悠介筆名を持つ。東京都生まれ。男性。

1960年(昭和35)に東京大学文学部社会学科を卒業。東京大学大学院社会学研究科へ進学。1965年(昭和40)に同大学院社会科学研究科博士課程を単位取得満期退学。東京大学教授を経て、東京大学名誉教授共立女子大学家政学部教授社会学修士

1964年(昭和39)に「現代における不幸の諸類型」(北川隆吉編『現代社会学講座第Ⅵ巻、疎外の社会学』有斐閣、1963年所収)で城戸賞(社会心理学)を受賞。

父はヘーゲル研究者の見田石介(筆名:甘粕石介)。長男は漫画家の見田竜介、次男は漫画家・イラストレーターの見田航介。関東大震災直後に大杉栄伊藤野枝らを殺害したとされている憲兵大尉甘粕正彦は親戚。この事件に関しては未だ諸説ある。

かつて東大ではカリスマ的な人気があり、コミューン思想などで影響を与えた。見田ゼミ出席者は、「ミティスト」「マキスト」などと呼ばれ、見田の崇拝者と見なされていた。見田ゼミ出身の社会学者に内田隆三吉見俊哉舩橋晴俊、福岡安則、亘明志江原由美子大澤真幸熊田一雄らがいる。

[編集] エピソード

  • 東京大学教養学部社会科学科の科長職にあった1988年(昭和63)、後任教官の候補に、同科教授(当時)西部邁が、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手(当時)の中沢新一を助教授に推すが、学科間の感情的対立や社会科学科内の思惑から混乱が生じ、教授会で前代未聞の否決となる。西部は教授会に抗議して辞任。いわゆる中沢事件東大駒場騒動などと報道されて話題となる。見田は、当初人事案に賛成するも、その後中沢人事支持を記した文書と、佐藤教授不支持を理由に科長を辞任する旨を記した2通の文書を学部内に配布して科長を辞任。その結果、人事案の提案母体である社会科学科内の不一致を学部内に印象付け、人事案件否決の流れを決定付けた。西部邁はその日和見的態度を厳しく批判した(西部1988、1989)。見田は「朝日新聞」誌上で反論し、中沢が『チベットのモーツァルト』で、自分自身もかつて用いたカルロス・カスタネダのモティーフを典拠を明示せず用いていることを批判しつつ、「中沢氏が東大に来ようと来まいと、どうでもいいことである」と開き直った。
    • (参考文献)
    • 西部邁 1988 『剥がされた仮面-東大駒場騒動-』文藝春秋
    • 西部邁 1989 『学者-この喜劇的なるもの-』草思社
    • 見田宗介 1989「孤独な鳥の条件 中沢新一人事の祭りの決算」『朝日新聞』4月19日
    • 岩田薫 1988 「見田宗介は一番無様だった」『噂の真相』10巻6号(通巻111号、1988年6月号)特集1:東大“中沢新一問題”に関し「全共闘系文化人」を直撃!24~33頁。

[編集] 著作

論文

  • 「アポカリプス:21世紀の国家と社会」『国際学研究』24号、2003
  • 「親密圏の構造転換」『思想』2001年6月号、2001

単著

  • 『現代日本の精神構造』(弘文堂, 1965年)
  • 価値意識の理論 : 欲望と道徳の社会学 弘文堂、1966
  • 『近代日本の心情の歴史――流行歌の社会心理史』(講談社, 1967年)
  • 『現代の青年像』(講談社現代新書, 1968年)
  • 『現代の生きがい――変わる日本人の人生観』(日本経済新聞社, 1970年)
  • 『現代日本の心情と論理』(筑摩書房, 1971年)
  • 『人間解放の理論のために』(筑摩書房, 1971年)
  • 気流の鳴る音 : 交響するコミューン(真木悠介)筑摩書房 1977
  • 『現代社会の存立構造』([筑摩書房], 1977年)
  • 『現代社会の社会意識』(弘文堂, 1979年)
  • 青春朱夏白秋玄冬 : 時の彩り・88章 人文書院 1979
  • 『時間の比較社会学』(岩波書店, 1981年)
  • 『宮沢賢治――存在の祭りの中へ』(岩波書店, 1984年)
  • 『白いお城と花咲く野原――現代日本の思想の全景』(朝日新聞社, 1987年)
  • Social Psychology of Modern Japan, trans. by Stephen Suloway, (Kegan Paul International, 1992).
  • 旅のノートから(真木悠介)岩波書店 1994
  • 『現代日本の感覚と思想』(講談社学術文庫, 1995年)
  • 『現代社会の理論――情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波書店[岩波新書], 1996年)
  • 『自我の起原――愛とエゴイズムの動物社会学』(真木悠介)(岩波書店, 2001年)
  • 『社会学入門-人間と社会の未来』(岩波書店[岩波新書], 2006年) ISBN 4-00-431009-1

共著

  • 小阪修平)『現代社会批判――<市民社会>の彼方へ』(作品社, 1986年)
  • 鳥山敏子(真木悠介)創られながら創ること : 身体のドラマトゥルギー
太郎次郎社 1993 
  • 河合隼雄谷川俊太郎)『子どもと大人――ことば・からだ・心』(岩波書店, 1997年)
  • (皆藤章・橋本やよい・名取琢自・東山紘久)『心理療法と現代社会』(岩波書店, 2001年)

編著

共編著

  • (山本泰・佐藤健二)『リーディングス日本の社会学(12)文化と社会意識』(東京大学出版会, 1985年)
  • 宮島喬)『文化と現代社会』(東京大学出版会, 1987年)
  • 栗原彬・田中義久)『社会学事典』(弘文堂, 1988年)
  • (井上俊・上野千鶴子大澤真幸吉見俊哉)『岩波講座現代社会学(全27巻)』(岩波書店, 1995年-1997年)
  • (上野千鶴子・内田隆三・佐藤健二・吉見俊哉・大澤真幸)『社会学文献事典』(弘文堂, 1998年)
  • (内田隆三・市野川容孝)『「身体」は何を語るのか』(新世社, 2003年)

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