西武101系電車

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旧101系 クハ1197(2004年10月、横瀬車両基地にて撮影)
新101系(西武園線東村山~西武園間にて撮影)

西武101系電車(せいぶ101けいでんしゃ)は、1969年昭和44年)に登場した西武鉄道通勤形電車

また、本項では同一機器を搭載している西武301系電車(せいぶ301けいでんしゃ)についても述べる。

目次

[編集] 概要

旧101系(低運転台車・101F~225F)と新101系・301系(高運転台車・227F~261F・269F~295F・301F~313F)の2種類が存在する。

旧101系は2004年平成16年)12月19日をもって新宿線池袋線の本線での運用を終了したが、現在でもワンマン運転対応車が多摩川線多摩湖線で継続使用されている。

[編集] 旧101系

ここでは、旧101系について解説する。

[編集] 概要

1969年昭和44年)の西武秩父線開業に併せて、山岳路線を走行するための高出力高ブレーキ性能の車両として登場した。登場時はASカー(All round Service Car)とも称された。

1976年(昭和51年)までに4両編成50本(200両)と6両編成13本(78両)の計278両が新製された。このうち6両固定編成の電動車2ユニット中1ユニットにはハイフン車(モハ101-21~30・201~216)が登場している。

[編集] 車両

さよなら101系イベントで西武イエローにベージュの塗り分け塗装が復活した(2004年12月19日、所沢駅にて撮影)
サーモンピンクとベージュの塗り分け塗装(西武園駅にて撮影)

車体は先に登場した801系に準じている(簡単に801系と違う点を説明するとワイパー、塗装、車内見付けの変更、床下機器であった)。台車は801系のクハ1801形が装着したFS-067を改良したタイプで、クハ1101形がFS-072、モハ101形がFS-372を装着する。内装は、当初黄色と茶色をベースにした暖色系を採り入れていた。

[編集] 特徴

101系の大きな特徴は、主電動機701系用のものを大幅に改良した日立製作所製のHS-836-Nrb・Prb(出力150kW)または東洋電機製造製TDK-8010-A(出力150kw)を搭載し、西武初の発電制動電磁直通空気制動(HSC-D)を採用、勾配抑速発電制動を装備したことである。これは急勾配が続く山岳線区を走行するための装備であり、同時期に登場した5000系特急電車もこれと同様の装備を有する。これにより在来系列との通常の併結運転が不可能になったが、一部の編成は701系と連結可能となっており、該当編成には電気連結器部分を黄色に塗装している。主制御器は日立製のMMC-HTB-20E(弱め界磁起動1段、直列12段、並列13段、弱め界磁5段)で、一般的な抵抗制御としては多めに取り高加速性能を得ている。

電動空気圧縮機(CP)はAK-3型(増備中に廃車となった311系などからの再利用品と思われるが、一部に新品もあった)を電動車の偶数車に2台搭載した。後の冷房化改造や特別修繕工事に併せてHB-2000に交換した車両も多く存在した。

[編集] 冷房化

当初は非冷房で登場したが、1972年(昭和47年)に試作冷房編成として171F~181Fの4両6本24両が新製された。これらの編成にはパンタグラフのあるM1車にCU-72形集中式冷房装置を1基、他の3両にはCU-16形分散式冷房装置を5基搭載した。冷房化により大容量の交流低圧電源が必要になったため、大型の電動発電機(150kVAのMG117-S)を搭載した。車内には補助送風機として扇風機が設置され、特にM1車は天井から張り出したダクトが目立っていた。

比較試験の結果、量産車では集中式冷房装置を採用することとなり、1973年(昭和48年)には121F~129Fが冷房改造された。従来4両編成のみが存在していた101系だが、この5編成は同時に新製冷房車のモハユニット2両を組み込むことで6両編成とした。その後の量産冷房車では6両編成で出場した編成もある。

量産冷房車ではダクト埋め込みの平天井となり、補助送風機もラインデリアとなった。同時に電動発電機を容量12kVAのHG-534-Mrbから容量120kVAのMG114A-Sへ交換している。1974年(昭和49年)からは編成での新製冷房車191Fも登場(以後の電動発電機は150kVAのMG117A-S)した。冷房改造は新製車導入と並行して行われたが、池袋・新宿線間での冷房車比率を均等にする目的で101系の冷房改造は一時中断となった。

701系・801系・401系の冷房改造完了後に101系の冷房改造を再開し、1987年(昭和62年)の161Fを最後に改造を完了した。1983年(昭和58年)以降に冷房改造した車両では室内化粧板の取り替えを同時施工した。その後試作冷房車の冷房装置を他編成と同一の集中式への交換を開始したが、175Fと177Fのみで終了し残った4編成は4000系に機器提供するため未改造のまま廃車となった。また、側灯の電球が2灯化されたのは後半に冷房化改造した43編成(101F~119F・131F~139F・149F~161F・175F・177F)である(ただし175F・177Fに関しては厳密に言えばLEDであった)。

[編集] 冷房化以外の改造

冷房化以外の改造点としては、列車無線装置の設置、ブレーキ制御装置の変更(カバー付き)、前面密着連結器の胴受形状変更、ドアエンジンのTK-4D形からSTK-4D形への改造(戸開き時に排気音→戸閉め時に排気音)などが全車に、空気圧縮機への除湿装置の取り付け、屋根と床下機器のグレー色への変更、電動発電機のSIV(静止形インバータ)化を一部車両に施工している。また詳細の時期は不明であるが、1990年代中頃から乗務員室の客室仕切扉に客室側より忍び錠にてラッチ施錠が出来るように改造がなされた。これは、ドアシリンダーの引っかかりが甘く、営業走行中に車掌の車内改札中に急に開いてしまう事が多々あった事。また折り返し駅などで、悪質な者に勝手にドアスイッチを扱われる事件があった事に加え、備品盗難防止や保安上の観点から追加改造されたようである。また時期を同じくして、他系列でも旧101系と同様に、忍び錠がないと操作できない新タイプのドアスイッチに交換された。

[編集] リフレッシュ工事(特修)

1988年(昭和63年)の新2000系の登場とほぼ同時期に車内・外のリフレッシュ(特別修繕工事)を開始し、129F・183F・191F~201F・209F~225Fの30編成に施工した。このうち129Fと183Fは室内の化粧板について黄色系統のものを維持したため目立たなかったが、残りの28編成は当時新製中であった新2000系に準じた内装としている。3本目の191F以降の編成では座席モケットを赤系のオレンジに変更した他、化粧板が新2000系に準じた明るい白色系となった。また193F以降の編成では座面と背もたれの間にFRP成形物を入れたタイプの座席となっている。

外観で目立つ点は、空気圧縮機の交換(195F~201F・209F~225F)、前面の乗務員室通風口の室外側撤去(183Fを除く)、客室ドアの窓支持方式の変更(黒色Hゴム→金具押さえ、129F・211F~225Fは701系発生品への交換、183Fと191Fは特修工事終了後単独で701系発生品への交換を施工)などがある。客室ドアについてはこの他に203Fが窓支持方式の変更を、123F・205F・207Fが701系発生品への交換を行っている。結果として、最も原型に近い車内を最後まで維持して運用していたのは2003年廃車の183Fということになる。また、ドア窓支持方式が最後まで黒色Hゴムだったのは2004年廃車の175Fである。

[編集] ワンマン化改造

1997年(平成9年)4月より多摩川線でワンマン運転を開始することになり、1996年(平成8年)に同線所属の701系401系を101系に置き換えることとなった。その際にはワンマン運転対応装備と甲種輸送関連の対策が必要となるため、当時池袋線に所属していた特別修繕施工車の217F~225Fの5編成を改造し、多摩川線に転用した。同線に配置しない編成は当該車の改造後に新宿線の支線(主に西武園線)で運行された。

[編集] 塗装

登場当時は外部塗装は西武イエローに窓周りベージュの塗り分けであった。のちに登場した西武イエロー1色塗装の701系・801系・401系の冷房改造車(なお、701系冷房改造車については、1976年の登場直後は赤とベージュの塗装であった)が1997年に営業運転から離脱した後、保守作業の簡略化の意味も含めて1996年から101系初の183Fの塗色変更を最初に西武イエロー1色に変更され、201Fを最後に1999年(平成11年)に塗色変更が完了した。変更期間中でも1998年(平成10年)年10月に横瀬車両基地で開催された「西武トレインフェスティバル」の際に未変更車の1編成が臨時列車として西武新宿~西武秩父間を運転した。

[編集] その他

新宿線配置の101系は701系などと連結可能にするため勾配抑速ブレーキ機能をカットしていたが、1998年頃に復旧させた。

2001年秋には鉄道イベントの「西武トレインフェスティバル・赤電スペシャルウィーク」において、159Fをかつての101系以外の系式(501系(2代目)~801系)の標準塗装であるサーモンピンクとベージュの塗り分けに変更し、臨時列車として西武新宿~西武園間と池袋~西武秩父間で運転された(101系に赤電塗装をしたのは初めてであり、101系にこの塗装にしたのはこれが最初で最後となった)。

[編集] 配置と運用

登場当初は、西武秩父線開通対応ということもあって池袋線に配置されていたが、まもなく新宿線にも配置された。

前記したように、池袋線と新宿線の冷房車配置を均等にする目的で101系の冷房改造を中断し、701系などの冷房化改造に移行した時期があったが、実際には101系冷房車が新宿線に配置、701系冷房車と401系が池袋線に配置されるケースもあった。その後1979年(昭和54年)の新101系の登場直後に伴う配置転換で、101系を池袋線、701系列の冷房車を新宿線にそれぞれ集約することになり、以降しばらくの間旧101系は全車が池袋線に配置された。

平成に入ると池袋線に新2000系が配置され、また新宿線の冷房改造車701系・801系・401系・501系 (3代)の老朽置き換えにより101系が新宿線系統に再び配置されるようになった。

1988年(昭和63年)には4000系への機器流用のため171Fと173Fを廃車し、この2編成を含めて8編成30両が廃車された。このうち2両はVVVFインバータ制御試験車に抜擢された。この後、6000系20000系と後継系列の登場及び9000系10000系への機器流用のため、廃車が進行した。この中には新製から16年足らずで廃車となった車両も含まれていた。

2006年(平成18年)11月現在は、旧101系の最終グループである4両編成5本がワンマン化改造を受け、多摩川線と多摩湖線で運用されている。

多摩川線には217F~223Fの4編成が配置され、3本使用で運用されている。同線の車両は以前はJR中央本線武蔵野線を介して本線と編成入れ替えを行っていたが、現在中央本線の三鷹駅立川駅間で行われている高架化事業で武蔵境駅でのJR線との接続が断たれているため、この4編成の配置で固定している。また、これらはMGの代替としてSIVを搭載している。検査時にはトレーラーで武蔵丘まで陸送する。

多摩湖線用としては225Fのみが配置しているが、同線では新101系のワンマン車257F~261Fと合わせて4本を配置し、3本使用で運用される。運用区間は国分寺西武遊園地間と拝島線小平萩山間である。2006年時点では新101系ワンマン車についても更新工事を実施中で、1編成が長期入場すると予備車がない状態となるため、稼働率が高い。以前は多摩川線のワンマン車が編成入れ替えで本線に戻っている期間に運用されていたが、前述の理由で225Fに固定している。

[編集] 事故廃車

1両のみ事故廃車が存在する。1992年(平成4年)12月に213Fが新宿線東村山0号踏切で自動車との衝突事故を起こした際にモハ101-214から火災が発生し廃車になっている。代替として、経年廃車予定だった125Fのモハ101-26を2代目モハ101-214に改番の上、ユニット組換えを行い復帰させている。なお、213Fは2003年(平成15年)に廃車になっている。

[編集] 2004年の車両の動き

臨時列車「さよなら 101系」(2004年12月19日、所沢駅にて撮影)

2004年夏時点では新宿線と池袋線にそれぞれ4両編成2本(16両)と多摩川線用ワンマン車4両編成5本(20両)の計9本36両が在籍していた。ワンマン車以外の16両は同年度中に廃車し、同年の「西武トレインフェスティバル2004 in 横瀬車両基地」の開催に合わせて193Fと197Fを5年ぶりに登場時のツートンカラーに塗色変更して運用をすることが決まっていた。このイベントは当初10月に開催する予定だったが、12月に延期した。

イベント終了後、193Fと197Fは西武鉄道のホームページで公開したダイヤ通りに運行した。平日は秩父夜祭輸送、土曜・休日は西武秩父線直通快速急行の運用が主となった。この快速急行運用の中の特定の3日間は「秩父線開業35周年」のヘッドマークを装着して運行された。

新宿線に残存していた175Fと191Fは12月6日付で廃車になり、193F・197Fも19日に「さよなら旧101系運転」として西武園東村山本川越西武球場前所沢→飯能→西武秩父という特別ダイヤで運行された。西武球場前駅では展示会が行われ、西武秩父到着後は横瀬車両基地に回送の上解体された。なお、特別ダイヤでは前面方向幕が「さよなら 101系」に、またサボもかつての小型の種別板イメージした「最終」「惜別」のものが装着されていた。

[編集] 機器流用系列

  • 4000系
    • 最初に機器流用して登場した西武秩父線、秩父鉄道直通及び土曜・休日の行楽列車に運用されるセミクロスシート装備の系列である。1988年(昭和63年)に171F→173F→141F→143F→145F→147F→179F→181Fの順に廃車し、4両編成8本(32両)を製造した。さらに秩父鉄道への乗り入れ列車を増発するため、1992年(平成4年)には163F~169Fを廃車して4両編成4本(16両)を追加新製した。その後ワンマン化改造している。
  • 9000系
    • 通勤電車の4扉化を推進するため、旧101系の機器を流用して製造した系列である。車体は新2000系に準じる。詳細は上記の項目を参照。
  • 10000系
    • 新宿線の定期特急運転開始と5000系の老朽置き換えのために製造した特急形車両で、旧101系と501系(3代目)・5000系の機器を流用している。他の2系列との相違は台車を改造している点である。7両編成を11編成製造し所要が揃った。2003年には199Fと201Fの一部機器・台車を流用して第12編成を製造した。この編成は主回路制御にVVVFインバータを採用した。

[編集] VVVFインバータ制御試験車

145Fの中間車モハ145+146を改造した。機器は4000系に流用したため、台車は事故廃車となった2000系の発生品であるFS372Aを使用した。故障時を考慮して301系のサハ(付随車)の代替に組み込む事とし貫通路を狭幅化したが、モハ145とモハ146の間は広幅のままである。

この2両は1307+307+308+145+146+301-7+301-8+1308と307Fに組成した。モハ301-7+301-8は主電動機回路をカットした上でMT比4M4Tで営業運転を行った。試験終了に伴い1307Fは編成から抜かれた1301-7+1301-8を復帰させ、1991年(平成3年)にモハ145+146は廃車された。

[編集] 性能諸元

  • モハ101形
    • 全長 - 20,000mm
    • 全高 - 4,231mm
    • 全幅 - 2,813mm
    • 自重 - 40.0t
    • 定員 - 168人(座席64人)
    • 制御装置 - MMC-HTB-20E
    • 主電動機 - HS-836-Nrb・Prb、又はTDK-8010-A
      • 定格出力 - 150kW×4
      • 歯数比 - 15:86=1:5.73
    • 制動方式 - HSC-D、抑速ブレーキ装備
    • 台車 - FS-372
  • 起動加速度 - 2M2T編成:2.5km/h/s、4M2T編成:3.0km/h/s
  • 営業最高速度 - 105km/h

[編集] 新101系・301系

ここでは、旧101系のマイナーチェンジ車である新101系と、同一機器を搭載している301系について述べる。

[編集] 概要

1979年(昭和54年)に2両固定編成から登場、その後4両固定編成も登場した。

最大の特徴は製造の外部発注で、自社の西武所沢工場だけでなく東急車輛製造でも多数製造され、設計も東急車輛に委託した。戦後発足の現・西武鉄道の通勤電車としては初の外部発注であったうえに、箱根山戦争で対立関係であった東急系列の会社への発注ということで、経済系の新聞などでは大きな話題となった。また、側面に行き先幕がない車両はこの車両が最後である。

4両編成が227F~261F、2両編成が269F~295Fである。製造メーカーは227F~233F・255F~261F・269F~279Fが西武所沢車両工場、235F~253F・281F~295Fが東急車輛だった。1979年製の編成はすべて東急車輛での製造で、自社製車両は翌1980年(昭和55年)から登場している。

増備の途中で車両番号が300番台に飛んだが、まもなくこのグループの系列が301系に変更となり、301系として4両5本(20両)が製造された後、この5編成にはサハ1301形を含む4両が組み込まれて8両固定編成に組み替えられた。よって301系は便宜上付与した系列で、実際は新101系と同一である。

1983年(昭和58年)度の最終増備車は8両固定編成で登場したが、311Fと313Fの2編成は所沢工場で最初で最後の8両同時出場となっている。当初新101系と301系は1982年(昭和57年)度で製造を終了する予定だったが、この2編成は後継の3000系の予定を変更して製造したものである。この年に東急車輛では3000系3編成が製造されている。その関係で側灯が2灯であるなど一部3000系に準じた変更点がある。

[編集] 車両

デザイン面で旧101系を大幅にマイナーチェンジさせたが、台車やブレーキシステム・電装品は変わらない。前面窓周りは当初ベージュ系、後に黒色塗装に鼻筋の通ったデザインであり、前照灯の間隔を旧101系より拡大した。種別表示器を追加し同時に高運転台構造となり、乗務員の前方視界を良くした。

側窓は旧101系の2段上昇式から上段下降・下段上昇式に変更した。貫通路は2000系と同じ狭幅となった。屋上通風器は旧101系のグローブ型から箱型に変更した。運転室スペース拡大に伴い、運転席直後の座席は旧101系の3人掛けから2人掛けに変更し、先頭車の定員は若干減少した。

主電動機は、旧101系の日立製HS-836-Nrb・Prb、東洋製TDK-8010-Aと互換性のある日立製HS-22436-03RB(出力150kW)を搭載している。これは4000系と9000系でも使用している。その他の電装品関係では、空気圧縮機を旧101系のAK-3形2台から大容量のHB-2000形1台搭載へ変更している。2両編成も当初はHB-2000形を搭載していたが、後に空気圧縮機の除湿装置取り付けの際に床下スペースに余裕がなくAK-3形1台搭載へ変更した。しかし近年、AK-3形の老朽化に伴い、283Fを除き低騒音形のHS-10形へ再度交換している。

外部塗装の変遷は旧101系と同様である。現行塗装へは279Fを最後に2000年(平成12年)に変更を完了した。同時期に種別・行先表示器の字幕も白地黒文字から黒字白文字に変更した。

1981年以降4連の一部が抑速ブレーキを無効化させ電気連結器カバーを黄色に塗装し新宿線に転属、551系等を置き換えた。そのため新宿線系統で急行を中心に701系・801系と新101系等の混結が頻繁に見られた。また4連で国分寺線や西武園線での運用も見られた。しかし1988年以降新2000系が新宿線に配属されると一部車両は抑速ブレーキ復活の上池袋線に出戻りとなり、1997年701系グループの淘汰後は新宿線所属車も抑速ブレーキが復活される。

[編集] 秩父鉄道乗り入れ対策

秩父鉄道への乗り入れ対応車として、パンタグラフを従来のKP-62Aから折り畳み高さの低いPT-4320Sに変更し、横瀬駅での自動解結作業を行うために電気連結器を交換した先頭車を組み込んだ編成も登場した(1227F+1229F・1231F+1233F・1235F+1237F・1239F+1241Fの4両編成8本4組)。改造された先頭車の電気連結器カバーは白色塗装し、その他の車両とは連結できないので、通常は改造車同士で編成の中間に入っている。この乗り入れ対応の改造を施した編成は車外と車内に号車番号札を設置している。

当初、101系の休日ダイヤの乗り入れ運用は三峰口+西武秩父行と西武秩父+野上行であり、休日には編成の組み合わせが入れ替わっていた。後に101系が平日1本のみの乗り入れとなったため、組み合わせは固定されている。このうち1239F+1241Fは秩父鉄道のATS導入で乗り入れ仕様を解除した。現在101系列は秩父鉄道への乗り入れ運用はなくなり、電気連結器は元に戻された。しかし、号車札はそのまま残り、通常はかつての改造編成同士での組成と同一で、8両固定編成と同様に運用されている。元対応車は2006年現在1235F+1237Fのみが残存している。

[編集] 改造

[編集] ワンマン改造

1998年8月より多摩湖線の国分寺~萩山間でワンマン運転を実施することとなり、257F~261Fの3編成をワンマン運転対応改造した。改造内容は旧101系のワンマン車に準拠するが、多摩川線で運用することがないため甲種輸送対策はしていない。多摩湖線の予備車は多摩川線用ワンマン車で編成入れ替え時に新宿線配置となる編成が担当することとなった。前述したように多摩川線車両の入れ替えは中止しているため、予備は225Fに固定している。

[編集] スカート設置工事

2005年(平成17年)には301系に、2007年(平成19年)には新101系2両編成にも3000系と同じスカートを取り付けた車両が登場した。また多摩湖線用ワンマン運転改造車である261F、259F、257Fの計3編成が特修工事を受けている。詳細は後述する。

[編集] 運用

西武有楽町線・多摩川線と新交通システム山口線を除く各線で各駅停車から快速急行までフルに運用している。グッドウィルドームでの西武ライオンズ主催試合やイベント開催のない日の狭山線では新101系2両編成2本(2+2両)を連結した4両を運用する事例が多い。この場合は全電動車編成となり、起動加速度も3.3km/hとなる。2両編成は他編成に比べ、弱め界磁率やモータに流す電流の量(限流値)等を若干低目に設定している。

[編集] 飯能~吾野間及び西武秩父線

2003年(平成15年)3月に池袋線飯能駅吾野駅間と西武秩父線の一部列車をワンマン運転化するのに伴い、101系・301系・4000系の計3系式で運転されていた同区間は4000系4両編成のワンマン運転対応車両に統一した。このため、飯能~西武秩父間の区間列車として101系列が使用されるのは基本的には春の羊山公園での芝桜と秋の巾着田でのヒガンバナの両シーズン時及び秩父夜祭の際の不定期運転のみとなっている。但し、土曜休日の朝に運転する池袋線直通(池袋駅~西武秩父駅間)の快速急行の一部には新101系・301系が使用され、また4000系の検査などによる武蔵丘車両検修場への入場時などには代走として飯能~西武秩父間で使用されることもあるが、車内設備の違いから旅客サービス面で大幅な格差が生じてしまうことから、基本的には4000系の予備編成を使用するため代走機会は少ない。

[編集] 更新工事

2005年3月に多摩湖線用ワンマン改造を受けた261F、9月に259F、2006年3月に257F(いずれも玉川上水車両基地所属)に更新工事を施行した。内容は前面下部のスカートの取り付けの他に座席モケットと化粧板・ロールカーテンの交換、ドア上へのLED式案内表示器(千鳥配置)とドアチャイム・ドア開閉ランプの取り付け、車体番号表記のプレート化、シングルアーム式パンタグラフへの変更、前面種別表示窓の廃止及び側面行先表示器の設置などである。3編成とも多摩湖線で運用されている。なお、多摩湖線での運用時はドアが開いている時に「ポーン」というチャイムが約3秒ごとに鳴る。これは視覚障害者にドア位置を知らせるためのものである(東武50000系などにも同様の装置がある)。

[編集] 廃車

2004年度の2両編成1本を皮切りに廃車が開始されている。

  • 2004年度
    • 289F 9月に廃車した後、12月に上信電鉄に譲渡された。
  • 2005年度
    • 293F 9月に廃車した後、12月に上信電鉄に譲渡された。
    • 229F 9月に廃車した後、秩父鉄道に譲渡され、同社の広瀬川原車両基地に自力回送され、改装されている。
    • 227F 10月の「鉄道の日」イベント列車で横瀬まで運行された後、譲渡される事なく廃車・解体となった。
    • 231F・233F 共に12月に廃車した後、秩父鉄道に譲渡され、同社の広瀬川原車両基地に自力回送された。その後、一旦西武の武蔵丘車両検修場に回送され、秩父鉄道向けの改造が行われた。改造後は再び広瀬川原に回送されている。

[編集] 性能諸元

  • クモハ101形
    • 全長 - 20,000mm
    • 全高 - 4,246mm
    • 全幅 - 2,850mm
    • 自重 - 40.0t
    • 定員 - 160人(座席64人)
    • 制御装置 - MMC-HTB-20E
    • 主電動機 - HS-22436-03RB
      • 定格出力 - 150kW×4
      • 歯数比 - 15:86=1:5.73
    • 制動方式 - HSC-D、抑速ブレーキ装備
    • 台車 - FS-372
  • 起動加速度 - 2M2Tおよび4M4T編成:2.5km/h/s、2M編成:3.3km/h/s
  • 営業最高速度 - 105km/h

[編集] 他社譲渡車両

  • 総武流山電鉄
    • 3000系として旧101系が、3両固定編成に改造された上2本(6両)がそれぞれ2代目の「流星」「若葉」の愛称で運用されている。なお、「流星」は135F、「若葉」は131Fを種車としている。
  • 三岐鉄道
    • 譲渡された車体は701系であるが、851系として使用される編成の主要機器(台車など)の一部は旧101系から移植された可能性がある。
  • 上信電鉄
    • 200形を置き換えるため、2004年度に新101系289Fが譲渡されている。9月に廃車し、武蔵丘車両検修場で整備の上で12月に出場、11日付で上信電鉄へ甲種輸送された。500形という形式番号を名乗っている。
    • 主な改造点として、旧2000系更新車をベースとした内装更新と車内案内表示器や車いすスペースの設置といったバリアフリー化、側面にLEDを使用した行先表示器の設置及びワンマン運転対応改造を行った。2005年度には293Fが同様に改造され、12月に出場・甲種輸送した。外観は第1編成が緑帯であったが、第2編成は赤帯という差異がある。
  • 秩父鉄道
    • 2005年9月下旬に新101系229Fの4両編成1本が秩父鉄道に自力回送で譲渡された。6000形という形式番号を名乗り、急行用の3000形(元JR165系)の置き換えを行った。同社の車両基地内で3両編成に改造すると共に2扉クロスシートに改造している。12月下旬には231Fと233Fも同様に譲渡された。231Fは広瀬川原で6002Fに改造されたが、233Fは武蔵丘に回送された上武蔵丘で改造された。同社に譲渡した新101系はいずれも秩父鉄道直通運転に使用していた編成である。この車両は2006年3月15日より営業運転を開始している。なお、急行用車両は11月25日に3000形が運行を終了したため、現在はすべて6000形で運行されている。

[編集] 保存車両

2007年現在、2000年(平成12年)に20000系導入により廃車された旧101系のクハ1150号が西武鉄道より譲渡され、東京都東村山市美住町にあるくめがわ電車図書館として保存されている。定期的に塗装されているので状態は良好である。以前は311系のクハ1311の車体を使用していた。

[編集] 関連商品

KATOからは新101系・301系、グリーンマックスから旧101系がNゲージで発売されている。また、バンダイからはBトレインショーティーで新旧101系が発売されている。

[編集] 101系を置き換えた・置き換える予定の車両・時期

  • 4000系(池袋線(飯能~吾野間)・西武秩父線、1988年~1989年(完全に置き換えたのは2003年))
  • 6000系(池袋線、1992年~1997年)
  • 9000系(新宿線・池袋線、1993年~1999年)
  • 20000系(新宿線・池袋線、2000年~2004年)
  • 30000系(未発表(2007年5月現在)、2008年春頃~(予定))

[編集] 今後

西武鉄道では2007年4月17日に101系・301系に代わる次世代通勤形車両・30000系の導入を発表したため、この新形車両と入れ替えに今後も順次廃車となる。しかし、多摩湖線で使用されるワンマン対応編成はしばらく残存する予定である。2007年度は4両1編成のバリアフリー・ワンマン改造を実施する予定である。

[編集] 関連項目

ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

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