桜島線
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桜島線(さくらじません)は、大阪府大阪市此花区の西九条駅から桜島駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。愛称はJRゆめ咲線(じぇいあーるゆめさきせん)。全線が大阪近郊区間および電車特定区間に含まれる。
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[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):
- 軌間:1067mm
- 駅数:4駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線電化(直流1500V)
- 閉塞方式:複線自動閉塞式(双単線区間は単線自動閉塞式)
- 保安装置:ATS-P
- 運転指令所:新大阪総合指令所
※全区間ともJR西日本大阪支社の直轄である。
[編集] 概要
沿線の工場への通勤路線の意味合いが強かったが、2001年3月31日のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開業後は、そのアクセス路線としても賑わっている。また、吹田~安治川口間には貨物列車が運行されている。
全ての駅でJスルーカード・ICOCA、および東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuica、またスルッとKANSAIのPiTaPaが使用できる。
「JRゆめ咲線」という愛称は、USJ開業に伴うユニバーサルシティ駅開業に合わせて公募で決定された。この名前は公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線周辺はUSJなど大阪の夢が生まれつつある地域であり、その夢が咲くことを期待して選ばれた。
[編集] 運行形態
線内折り返し(シャトル)列車と、大阪環状線天王寺・京橋・大阪方面との直通列車がある。シャトル列車はUSJラッピング塗装の6両編成、直通列車は大阪環状線と共通の8両編成が使用される。日中ダイヤでは、西九条~桜島間のシャトル列車と、天王寺~桜島間の直通列車がそれぞれ20分間隔(つまり、桜島線は10分間隔)で運転される。平日の始発から朝9時までと、17時・18時台は大阪環状線直通列車は運転されず、線内列車のみである。また、大阪環状線直通列車のうち、京橋~桜島間の列車は桜島線内用編成の森ノ宮電車区への出入庫便なので、6両編成で運転される。
なお、桜島線~大阪環状線直通列車については、以下のように、行先表記を途中で変えている。
- 天王寺行きは、桜島線内及び環状線大阪駅までは「大阪環状線直通 大阪・京橋方面行き」の行き先表示で運転され、大阪駅にて「天王寺行き」に表示が変わる(時刻表などでは、天王寺行きと表示。駅設置LED案内は「大阪・京橋経由天王寺行き」の記載)。
- 桜島行きは、始発の天王寺駅のみ「大阪環状線」の行き先表示(駅設置LED案内や自動放送等でも「環状線内回り列車」として扱われるが、時刻表のみ「大阪経由桜島行き」と記載)となっており、次の寺田町駅にて「JRゆめ咲線直通 ユニバーサルシティ方面・桜島行き」に表示が変わる。
これは、桜島線から天王寺へ行く場合は、直通電車にそのまま乗るよりも西九条駅で大阪環状内回り電車に乗り換えた方が早い(逆も同様)ため、誤乗防止からこの表示にしているのである。
また、多客期に北陸(富山)・奈良方面から直通の臨時列車(「ユニバーサルエクスプレス」など)が運転されることがある。ただし、近年はUSJの観客動員数が減少傾向(最近は徐々に増加)にあるから、こういった臨時列車は、よほどの繁忙期でない限りあまり運転されていない。
万一の車両故障時などにUSJからの乗客を円滑に運ぶため、西九条駅からユニバーサルシティ駅までの間は双単線としてそれぞれの線路で双方向運転が可能となっている。すなわち、下り線の支障時には、上り線のみで折り返し運転ができるようになっている。そのため、各駅には通常の進行方向と反対側にも信号機が取り付けられている。
なお、「ユニバーサルエクスプレス」は途中のユニバーサルシティ駅が始終着駅となるが、この駅では折り返しができないため、一旦そのまま桜島駅まで行ってから折り返してくる。
[編集] 使用車両
全車両が森ノ宮電車区所属である。
- 103系
- 桜島線用の6両編成(専用塗装)と、大阪環状線用の8両編成(オレンジバーミリオン塗装)がある。桜島線用6両編成は、USJのアクセス路線であるということから、それをPRするため写真にあるようなラッピング車両を導入している。6両編成4本が在籍しており、編成毎にテーマが異なっている。8両編成は大阪環状線直通列車のみ。桜島線用6両編成は、森ノ宮電車区への出入庫列車として京橋~桜島間の普通列車としても使用される以外は大阪環状線を走らない。ゴールデンウィークや春・夏・冬休みの観光シーズンには、桜島線用のラッピング車も8両編成に増結される。この際、6両編成のうち2本から中間ユニット一組ずつ抜き取り、他の2本につないで8両貫通編成2本を作り、中間車を抜かれて4両になった残り2本が組んで8両編成になる(すなわち、24両を6両編成4本から8両編成3本に組み替える)。なお、USJ開業までは、大阪環状線と共通のオレンジバーミリオン塗装であり、1999年までは6両編成、1999年~2001年までは4両編成であった。桜島線用が6両編成であった時代は、森ノ宮電車区への出入庫列車は現在と同様に京橋~桜島間の営業列車として運転、4両編成の時代は西九条駅から森ノ宮電車区まで回送していた。
- 201系
- 2005年末より運用開始。環状線用の8両編成のみで、大阪環状線~ゆめ咲線直通列車にのみ使用される。8両貫通編成と、4両編成2本を連ねた編成の2種類がある。
- 101系(1991年まで)
- 1991年まで101系電車も使われており、JR西日本での101系最後の使用路線であった。1961年の大阪環状線全通時から101系は大阪環状線・桜島線で使用されている。末期は桜島線用の6両編成2本のみ在籍しており、出入庫便の京橋~桜島間の列車にも使用されていた。
[編集] 歴史
元々西九条~桜島間は独立した路線ではなく、西成鉄道を鉄道国有法により買収した西成線(にしなりせん)の一部を1961年の大阪環状線全通時に分離したものである。沿線工場への貨物輸送や通勤路線という目的から昼間は閑散とした状態が続いていたが、1999年から2001年にかけてUSJへのアクセス路線として改良(この間大阪環状線直通運転を休止)が行われた後は、USJへの訪問者を中心に終日賑わっている。
- 1898年(明治31年)4月5日 - 西成鉄道 大阪~安治川口間(3M52C≒5.87km)開業。大阪~福島間は貨物営業のみ。福島駅、野田駅、安治川口駅開業。
- 1898年(明治31年)10月1日 - 西九条駅開業。
- 1899年(明治32年)5月1日 - 大阪~福島間旅客営業開始。
- 1902年(明治35年)11月12日 - MC表記からマイル表記に簡略化(3M52C→3.7M)。
- 1904年(明治37年)12月1日 - 鉄道作業局が借上げ。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 安治川口~天保山間(1.0M≒1.61km)延伸開業。同時に借上げ。天保山駅開業。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 西成鉄道が国有化。西九条~安治川口間改マイル (-0.1M)。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定、大阪~天保山間が西成線となる。
- 1910年(明治43年)4月15日 - 安治川口~天保山間 (1.0M) 廃止、安治川口~桜島間(1.3M≒2.09km)開業。天保山駅廃止。桜島駅開業。
- 1912年(明治45年)7月17日 - 福島~西九条~安治川口間が複線化。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - マイル表記からメートル表記に変更(4.9M→8.1km)。
- 1931年(昭和6年)11月8日 - 貨物支線 野田~大阪市場間 (1.3km) 開業。
- 1934年(昭和9年)6月1日 - ガソリンカー運行開始。
- 1940年(昭和15年)1月29日 - 安治川口駅構内でガソリンカーの脱線転覆火災事故発生。
- 1941年(昭和16年)5月1日 - 大阪~桜島間電化(直流1500V)。
- 1943年(昭和18年)11月21日 - 貨物支線 安治川口~大阪北港間 (3.4km) 開業。大阪北港駅開業。
- 1961年(昭和36年)4月25日 - 大阪環状線全通により、西九条~桜島間 (4.5km)、貨物支線 安治川口~大阪北港間 (3.4km) を分離し桜島線となる。
- 1966年(昭和41年)3月1日 - 桜島駅移転 (-0.5km)。
- 1966年(昭和41年)3月31日 - 安治川口~(北港運河第一橋梁)間が複線化。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物支線 安治川口~大阪北港間 (3.4km) 廃止。大阪北港駅廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 安治川口~桜島間の貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が西九条~安治川口間の第二種鉄道事業者となる。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 安治川口~桜島間を複線の新線に切り替え経路変更。桜島駅移転 (+0.1km)。
- 1999年(平成11年)5月9日 - 大阪環状線との直通運転を一旦廃止。
- 2001年(平成13年)3月1日 - ユニバーサルシティ駅開業。JRゆめ咲線の愛称使用開始。
- 2001年(平成13年)3月3日 - 大阪環状線との直通運転再開。
- 2005年(平成17年)12月16日 - 201系運行開始。
[編集] 駅一覧
| 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|
| 西九条駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:大阪環状線(大阪方面一部列車直通) 阪神電気鉄道:西大阪線 | 大阪府 | 大阪市此花区 |
| 安治川口駅 | 2.4 | |||
| ユニバーサルシティ駅 | 3.2 | |||
| 桜島駅 | 4.1 | |||
[編集] 廃止区間
括弧内は起点からの営業キロ。
- 貨物支線
- 安治川口駅 (0.0km) - 大阪北港駅 (3.4km)
[編集] その他
- 1985年4月1日に香月線(全長3.5km)が廃止されてから1996年7月18日に宮崎空港線(全長1.4km)が開業するまでの間、この路線は国鉄・JRの旅客営業をする路線の中では最も短い路線であった(貨物線を含めた最短路線は、当時全長3.6kmであった新湊線)。
- 1999年4月1日の線路移設以前、安治川口・桜島(旧)間には、北港運河を跨ぐ可動橋があった。下を運河が流れていた当時は、豪雨などの際にこの可動橋が冠水して運休になることも少なくなかったが、1990年代には運河が埋め立てられ、本来の役割は果たさなくなっていた。
- 西九条駅においては、大阪環状線との直通列車については天王寺・京橋・大阪方面行き(上り)、桜島行き(下り)の列車種別を問わず、原則中央の2・3番線ホーム(両側にある2つのホームで1つの線路を共用)から発着する。なお一部の時間帯の列車は上り(昼間時)は環状外回りホームから、下り(ラッシュ時)は環状内回りホームから発車する場合もある。
- ユニバーサルシティ開業時に地元住民や商店街から西九条~安治川口間に新駅設置の運動があったが(春日出駅を提唱していた)、需要が見込めないとして設置は見送られている。

