西宮北口駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南西口(2005年10月28日撮影) 北西口 2階コンコース 大阪方面(1・2号線)ホームから神戸方面(3・4号線)ホームを望む 今津(南)線 5号線ホーム 阪神・淡路大震災以降、周辺では土地区画整理事業や再開発事業が行われており、あわせて5号線ホームの高架化も計画されている 今津(北)線 6・7号線ホーム |
西宮北口駅(にしのみやきたぐちえき)は、兵庫県西宮市高松町にある阪急電鉄の駅。西宮市の中心駅の一つ。もとの通称は単に「北口」だったが、最近は「西北(にしきた)」と呼ばれる事も多い。
神戸本線と今津(北)線を直通運転する準急・臨時急行を除く全列車が停車する。神戸本線の急行は当駅以西各駅停車となる。駅周辺は関西圏で非常に人気の高い地域で、ファミリー層を中心に人口が現在も急増している。
高級志向の商業施設や、文化施設が点在する。また大阪(梅田)と神戸(三宮)のほぼ真ん中に位置しているため、利便性にも優れていて西宮最多の乗客数を誇る。
なお、駅名の「西宮」には市名と同じく「ノ」の字はもともと入っていないが、大正期の時刻表では国鉄(現JR)東海道本線の「西ノ宮駅」(2007年3月に西宮駅と改称)と混同したのか、「西ノ宮北口」と表記されているものも見られた。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
改札口は2階コンコースに南北2ヶ所設けられている。この他、5号線ホーム北側に臨時改札口があったが、阪急西宮スタジアムでのイベント開催時のみ使用されていただけであったため、今後は使用される見込みがないことからシャッターの2/3は撤去され、出入口の付いた壁となっている。また、橋上駅舎化されてからも暫くは7号線降車ホーム横に旧来の西改札口(現在の、右の画像にある北西口出入口のあたり)が残存していたため、その名残で7号線降車ホームとコンコースを結ぶエスカレーターが2基設置されている(コンコースと6・7号線ホームを結ぶエスカレーターは1基)。
改札口北側はアクタ西宮、空港リムジンバス乗り場、高級住宅地として知られる甲風園・南昭和町方面へ通じており、南側は阪急バス・阪神バス路線バス乗り場、兵庫県立芸術文化センター、プレラにしのみや方面へ通じている。
コンコース外周には、神戸本線の南北間を往来する人のために連絡通路が設けられており、コンコース内を通らなくてもよいようになっている。ただ、東半分は橋上駅舎化された際に既に開通していたものの、西半分は資材置き場などとして使用されたまま20年以上放置されていたが、2005年11月下旬になってようやく開通した。
2006年8月現在、今津(南)線の高架化の協議が進行しており、あわせて5号線ホームの高架化も計画されている。工事完了は2010年度の予定である。
[編集] のりば
| ■神戸本線ホーム | 1 | 三宮・高速神戸・新開地・姫路方面 |
| 2 | 三宮・高速神戸・新開地・姫路方面 | |
| 3 | 十三・京都・宝塚・梅田方面 | |
| 4 | 十三・京都・宝塚・梅田方面 | |
| ■今津(南)線ホーム | 5 | 阪神国道・今津行き |
| ■今津(北)線ホーム | 6 | 宝塚方面(ラッシュ時のみ使用) |
| 7 | 宝塚方面 |
- 神戸本線:1~4号線
- 待避設備を持つ4面4線(うち島式ホーム2面)となっており、いずれも10両編成に対応している。1号線と4号線は両側をホームで挟む構成であり、外側のホームは降車専用となっている。3・4号線ホームは、降車ホームを若干削って拡幅された。また、1号線の大阪方と2号線の神戸方には折り返し線が隣接して設けられている。
- 今津(南)線:5号線
- 1面1線で、3両編成に対応。西側に、今津線車両の入出庫のための神戸本線への渡り線(8号線)がある。
- 今津(北)線:6・7号線
- 頭端式3面2線で、6両編成に対応。両端が降車専用、中央が乗車ホームとなっている。6号線降車ホーム東側に神戸本線への渡り線(9号線)があり、今津線車両の入出庫と、当駅通過となる直通列車が使用する。ちなみに、客扱いしないのは線路が急カーブしており、車両とホームの隙間が大きく危ないためである。橋上駅化されてから線路改良されて若干カーブ曲線が緩和されたものの、現在でも列車がこのカーブを通過する際は、レールと車輪が擦れて軋み音を発している。なお7号線ホームには、中央部にイートインベーカリー「フレッズカフェ」や化粧雑貨店「カラーフィールド」、階段側にはアズナスや阪急そば 若菜が、それぞれ営業している。
[編集] 橋上駅舎化以前
1984年の橋上駅舎化以前は、各ホームが離れた状態で設置されていた。駅開業当初は構内踏切で各ホームを行き来していたが、危険が伴うので後に地下道が設けられ、各ホームの連絡はこちらを使用するようになった。
改札口は神戸本線北側に地下の東改札口と地上の西改札口が、元臨時改札口付近に地上の南改札口が、計3ヶ所あった。また、地下道上の明り取り窓の上には花壇が設けられていた。
さらに、神戸本線と今津線の列車同士が衝突するのを避けるため、それぞれの平面交差手前に脱線転轍器(脱線ポイント)が設けられていた。
- 神戸本線:1~4号線
- 今津線:5~7号線、旧8号線
- 上下線とも東西に結ぶ神戸本線を挟んで北側にあり、西側から7号線降車ホーム、7号線・6号線(宝塚方面)ホーム、5号線(今津方面)ホームとなっていた。当駅までの運行列車は基本的に7号線に入線していたが、すぐ隣の西宮車庫に入庫する列車は5号線で折り返していた。また、1977年の今津線6両編成化による駅改良工事までは7号線の西側に旧8号線が存在しており、ラッシュ時の折り返し用に使用されていた。1984年の平面交差解消後に、6号線の線路部分は埋められ、現在の6・7号線乗車用ホームとなった。また同様に旧5号線ホームは6号線降車ホームとなっている。
- また、当駅までの今津線折り返し運転用である7号線及び旧8号線は、かつては神戸本線上り線と線路が繋がっており、これらの線を使用して宝塚~神戸間直通列車が運行されていた。また京都~宝塚間を神戸本線・今津線経由で直通する「歌劇特急」は、宝塚から京都へ向かう場合はこれらの線を経由して一旦神戸本線に入線し、当駅での客扱いを行っていた。これらの神戸方連絡線機能はいずれも昭和40年代初頭までに廃止され、折り返し専用となった。
[編集] ダイヤモンドクロス
当駅のダイヤモンドクロスとは、かつて1・2号線ホームの西側、3・4号線ホームの東側、5~7号線ホームの南側に存在していた、神戸本線と今津線が直角に交わる平面交差である。1926年の今津線延伸当時は立体交差が技術的に難しかったこともあり、平面交差を採用した。路面電車同士や路面電車と鉄道線の平面交差は珍しくはなかったが、高速走行を前提とする路線同士が平面交差するものは、日本唯一のものであった。長らく神戸本線と今津線の運転ダイヤ作成上のネックであったが、1984年に、神戸本線の特急を10両編成化するのに伴い、今津線が分断化されることとなり解消された。以降今津線は当駅で今津(北)線と今津(南)線の2路線に分割された形となっている(※阪急今津線で詳述)。当時のレールの一部は、北神急行電鉄の谷上車両基地に保存・展示されており、見学会の際などに公開されることがある。
[編集] 駅周辺
昔からの地元住民はもちろん、阪神間で「キタグチ」といえば西宮北口を指すのだが、最近の傾向としては「ニシキタ」とも呼ばれ始めている。また多くの学生が通学に当駅を利用する事から、大手から中小まで学習塾や予備校がひしめきあう関西有数の塾激戦区ともなっている。
阪神・淡路大震災後は、駅周辺が西宮市の土地区画整理事業の推進地区となり、駅北東部には地上18階立ての再開発ビル「アクタ西宮」が建設された。駅南西部は兵庫県立芸術文化センターが2005年10月に開館し、高層タワーマンションの建設も進んでいる。また、駅南東部の阪急西宮スタジアム跡地には2008年秋に阪急西宮ショッピングセンター(名称=阪急西宮ガーデンズ)の開業を予定している。阪急百貨店を核とし、シネマコンプレックス、イズミヤ、ロフト、インザルーム、ユニクロ、ブックファーストなどの入店が予定されている大型ショッピングセンターである。店舗数は約250店舗を予定。
さらにその西側の隣接地には甲南大学が新キャンパスを2009年4月に開設予定である(当初は2008年4月だったが、現地の遺跡調査により奈良時代の井戸、木簡などが発掘されたため延期された)。
駅の北西エリア、甲風園、北昭和町・南昭和町(旧、昭和園)の一帯は西宮七園を構成するお屋敷街として、谷崎潤一郎の作品世界の雰囲気を今に伝えている。
[編集] 周辺施設
[編集] 接続バス路線
南側バスターミナル
阪急バス
- 1番のりば
- 96番(豊中西宮線) 阪急石橋 行【西宮中央病院前・昆陽の里・伊丹市役所前・北村経由】
- 97番(豊中西宮線) 豊中 行【西宮中央病院前・昆陽の里・伊丹市役所前・北村・蛍池 経由】
- 1番(夙川台線) 西宮甲山高校前・甲山墓園前・五ヶ池 行【JR西宮・西宮市役所前(国道上)・JRさくら夙川・阪急夙川・西宮甲山高校前・甲山墓園前経由】
- 2番(夙川台線) かぶとやま荘 行【JR西宮・西宮市役所前(国道上)・JRさくら夙川・阪急夙川・甲山墓園前・西宮甲山高校前経由】
- 6番(西宮市内線) 阪急夙川 行【JR西宮・西宮市役所前(阪神西宮駅東口)・阪神香櫨園経由】※土曜日早朝のみ運行
- 7番(西宮市内線) 阪急夙川 行【JR西宮駅北・JR西宮・江上町・JRさくら夙川経由】※土曜日日中のみ運行
- 26番(西宮市内線) 阪神西宮 行【JR西宮・西宮市役所前(国道上)経由】
- 39番(西宮市内線) JR甲子園口 行【甲子園短期大学前・熊野町経由】
- 50番(西宮市内線) 西宮中央病院前 行【甲子園短期大学前・熊野町・JR甲子園口・熊野町・瓦木中学校前・樋ノ口小学校前経由】
- 2番のりば
- 3番のりば
- 22・23番(西宮市内線) 朝凪町 行【両度町・JR西宮・西宮市役所前(阪神西宮駅東口)・誠成公倫会館[※開館日のみ]経由】
- 23A番(西宮市内線) 朝凪町 行【西宮営業所前・JR西宮・西宮市役所前(阪神西宮駅東口)・誠成公倫会館[※開館日のみ]経由】
- 1番のりば
- 西宮北口線 阪神西宮 行【JR西宮(北口)・西宮市役所前(国道上)経由】
- 阪急バスとの共同運行。但し回数券、定期券の相互利用は不可。
- 西宮浜線 西宮浜方面 行【JR西宮(南口)・西宮市役所前(国道上)・阪神西宮経由】
- 西宮北口線 阪神西宮 行【JR西宮(北口)・西宮市役所前(国道上)経由】
北側バスターミナル
空港リムジンバス
[編集] 利用状況
2004年の年間の乗客総数は14,483,000人である<ref> 西宮市統計書(平成17年度版)掲載データに基づく。
(したがって1日あたりの平均は39,571人となる)。
[編集] 歴史
- 1920年(大正9年)7月16日 神戸線開通と同時に開業。
- 1921年(大正10年)9月2日 西宝線として宝塚~西宮北口間開業。
- 1926年(大正15年)12月18日 西宮北口~今津間が開業。宝塚~今津間が今津線となる。
- 1984年(昭和59年)3月25日 駅改装に伴い、西宮北口駅構内の平面軌道交差が廃止され、橋上駅舎化。それまでは、神戸本線と今津線が当駅構内で直角に平面交差していた(詳細は先述)。
- 1995年(平成7年)1月17日 兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)発生。阪急神戸線は西宮北口~夙川間の路盤が崩壊し、梅田~西宮北口間折り返し運行となった。そのため被災地に救援に向かう人々は、この駅から徒歩で神戸にいくことになった。
- 1995年(平成7年)6月12日 西宮北口~夙川間復旧。これにより、神戸線は全線が運行を再開したことになった。
- 2000年(平成12年)西宮市の土地区画整理事業にあわせ、南西口を新設。
なお、戦前の1930年より戦中の1944年まで大阪(梅田)~神戸(上筒井→三宮)で運行された特急電車は、途中この西宮北口駅のみを停車駅としていた。1934年から1942年ごろの戦前最速期における梅田~西宮北口間の特急所要時間は14分、西宮北口~神戸間の所要時間は11分であった。
1990年までは阪急ブレーブス~オリックス・ブレーブス(現オリックス・バファローズ)のホームグラウンド、2002年までは競輪場(西宮競輪場)でもあった阪急西宮スタジアム(旧西宮球場)への最寄り駅として賑わっており、車内放送でも長らく「次は西宮北口、西宮スタジアム前でございます」と案内されていた(なお戦前は「次は西宮、西宮北口、西宮球場前でございます」となっていた)。ホームの駅名標で漢字表記の「西宮北口」とローマ字表記の「NISHINOMIYA-KITAGUCHI」との間の隙間は、ここに書かれていた「(阪急西宮スタジアム前)」を消した痕である。
なおこの駅のホームで1946年10月14日 漫才師ミスワカナ(初代)が心臓発作の為急逝(享年36)するという出来事もあった。
[編集] 隣の駅
- 阪急電鉄
- 神戸本線
- 今津線(今津北線)
- 臨時急行(競馬開催時に上りのみ運行)・準急(神戸本線へ直通)
- 通過
- 神戸線への渡り線(連絡線)を通り、客扱いはしない。
- 通過
- 普通
- 門戸厄神駅 - 西宮北口駅
- 臨時急行(競馬開催時に上りのみ運行)・準急(神戸本線へ直通)
- 今津線(今津南線)
- 西宮北口駅 - 阪神国道駅
[編集] 脚注
<references/>

