芋
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(ジャガイモ)
(サツマイモ)
芋(いも)とは、植物の根や地下茎といった地下部が肥大化して養分を蓄えた器官である。特にその中で食用を中心に人間生活の資源として利用されるものを指すことが多い。但し、通常はタマネギのような鱗茎は含めない。
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[編集] 概要
芋は澱粉質などの糖質を多く含み栄養価も高いことから、世界には芋を主食としている地域が多数ある。ジャガイモやサツマイモのように、痩せた土地でも耕作が出来ることから、原産地から移出された先で主食作物としての地位を得たものも有る。
芋はその進化の過程で種子による子孫繁栄よりも、地下茎による同一個体の複製を目指した植物ではあるが、有性生殖の機能は完全には失っておらず、花や種を付ける。ただこの花や種が有効な繁殖手段とはいえないが、ウイルスによる遺伝子汚染の影響が少ない真正種子は親とは異なる性質を持つことから、芋植物の品種改良は採種を介して行われる場合も多い。
(タロイモ)
芋は地上に出た部分で光合成を行い、この根にある地下茎の肥大部分に栄養を蓄えて、葉や茎が枯れてしまう冬や乾季を芋のみの状態で過ごし、育成に適した期間になったら再び芽を出して育つが、コンニャクイモのように数年越しで育成する芋もある。
比較的地下茎の肥大から厳しい期間を芋で過ごし再び芽を出して生育する期間のサイクルが短い植物では主食など人間が栽培して食べることに向いている。このため広い地域で様々な品種の芋が栽培されており、多くの飢餓を回避してきた。ただ無性生殖によって単一品種のみが栽培された場合には特定の植物固有の病気が蔓延しやすくなる傾向もあり、ジャガイモ飢饉のように逆に飢饉を発生させたケースも存在する。
[編集] 俗語と芋
芋は比較的何処でも栽培できて得易く安価な食料としての地位を築いてはきたが、逆に「何処でも得られる食料」として蔑まれる傾向も無いではない。所謂「イモ」というと「洗練されていない」の意味を含み、芋料理はしばしば「田舎料理」(郷土料理)の代表にも挙がる。
ただこういった扱いも、庶民が広く口にすることのできた食料として普及したためでもあり、芋にとっては大変名誉な扱いかもしれない。
[編集] 地球温暖化と芋
芋でも、特にサツマイモは品種にも拠り生育が早く繁殖力が旺盛で、また匍匐性があり広い面積を覆う性質がある。加えて空気中の二酸化炭素を吸収、光合成で糖質の合成を行い、根の部分に固形物として蓄える能力を持つ。
地球温暖化では空気中の二酸化炭素など温暖化を促進する大気成分の増加が問題となり、加えてヒートアイランド現象では人間の活動で作られた都市に降り注いだ日光のエネルギーが熱として建物の構造や舗装に畜熱され、局所的な気温の上昇(熱帯夜)などを発生させる。
地球温暖化の主要因とみなされているのが化石燃料の旺盛な消費に伴う二酸化炭素の排出で、過去に地下資源として埋蔵された化石化した炭化物は生物が営々と活動してきた結果でもあるが、これが再び空気中に放出され続ければ、温暖化は更に悪化するものと予測されている。
このため芋を使って空気中の二酸化炭素を固定し、更にこの芋を芋焼酎を造る要領でバイオマスエタノールとして直接的な内燃機関燃料としたり、あるいは燃料電池の動力源として利用できないかという研究も21世紀に入り盛んになっている。なお都市部では従来あまり目立った積極的活用方法の無かった屋上を屋上緑化の延長でサツマイモを栽培しようという研究も見られる(ITmedia:サツマイモが都会の暑さを救う?ビル屋上で効果確認)。
ただし芋を収穫せず腐らせメタンガスが出るに任せた場合は、地球温暖化防止にはならない。

