美術書

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美術書(びじゅつしょ)とは、書籍の中でも美術を主題とする書籍の総称。

その編集形式はさまざまであるが、写真で作品の詳細を伝えるために大版、高価になるものが多いのが、他種類の書籍と異なる点である。一般に、展覧会カタログ、写真集なども含まれる。トピック別や作者別の全集などもある。

目次

[編集] 歴史

美術書には以下のものが含まれる。

  • 嵯峨本、<十便十宜図>、黄表紙などの作品類
  • 画集や展覧会カタログ、画論、美術批評などのいわゆる美術図書
  • 『国華』<ref>『国華』(Webcat書誌所蔵情報:[1]) </ref>や『みずゑ』<ref>『みずゑ』(Webcat書誌所蔵情報:[2])</ref>などの美術雑誌
  • 美術に関する日記ノートなどの美術史料
  • 『日本・東洋古美術文献目録』<ref>『日本・東洋古美術文献目録』(Webcat書誌所蔵情報:[3])</ref>、美術事典などのレファレンス・ブックなど。

形態としては、巻物折本、冊子体、電子媒体などに別れ、装丁の方法で、和装本、洋装本、電子書籍などがある。 作業方法により筆写する写本、碑文等を墨で写す拓本、彫物を摺ったり捺印する印仏、拓印や版本、データ転送する電子図書がある。 美術の各分野(彫刻絵画版画デザイン工芸建築等)や地域によっても、それぞれ歴史は異なる。ここでは、分野順・地域順に記述する。

[編集] 芸術・美術全般

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 彫刻

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 絵画

  • 日本
    • 作品類
信仰や美を目的として複数の他者へ伝達する書物には作品として扱われるものもある。仏像を捺印した摺仏の例は12世紀の<阿弥陀如来像>(奈良国立博物館蔵)がある<ref>[4] 奈良国立博物館所蔵写真検索システム(名称「アミダ」を含む分類「印仏」で検索)</ref>。
現存する巻物形式(絵巻)の最古の作品は8世紀の<絵因果経>である<ref>[5] 奈良国立博物館所蔵写真検索システム(名称「絵因果経」で検索)</ref>。印刷された絵巻の最古作品は1391年(明徳2)、大阪大念仏寺蔵の<融通念仏縁起絵巻><ref>典拠:『原色図典日本美術史年表』(Webcat書誌所蔵情報:[6]) </ref>がある。
作品としての美術書の代表格は1608年-1624年頃の嵯峨本である。本阿弥光悦版下筆、俵屋宗達版下絵による木版や木活字版で京都嵯峨角倉素庵の私刊本で、<伊勢物語>や『観世流謡本』等が含まれる<ref>典拠:『本阿弥行状記と光悦』Webcat書誌所蔵情報:[7])</ref>。
    • 絵入り写本
    • 絵入り版本
    • 画集・売立て目録・展覧会カタログ
    • 画論・画譜
    • 美術雑誌
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集]

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 版画・印刷

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] デザイン

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 工芸

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 建築

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国

[編集] 諸芸

  • 日本
  • 中国
  • 東洋
  • 西洋
  • その他の諸国


[編集] 脚註

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[編集] 印刷

  • カラー印刷では絵画の場合、原作の色彩を忠実に伝えることが重要

[編集] 流通

[編集] 出版社

美術書出版に定評のある出版社など。

[編集] 日本

  • 岩波書店(国際共同出版など、総合出版社の中でも美術書には定評がある)

[編集] アメリカ

[編集] イギリス

[編集] ドイツ

[編集] フランス

  • Flammarion(フラマリオン)
  • Hazan(アザン)
  • Marval(マーヴァル)
  • Contrejour(コントレジュール)

[編集] その他

[編集] 書店

美術書の多くは対象とする美術品(絵画彫刻写真デザイン建築など)の写真を掲載するため大版となりがちでかさばること、また品動きも鈍いことから、一般の書店ではよほどの売れ筋でない限り在庫を持たないことが多い。 店舗の中で美術書に一定以上のスペースを割く書店は多くはなく、特に美術全集を在庫として持つ書店は限られる。

美術書(和洋問わず、新本古本問わず。写真デザイン建築を含む)の品揃えに特色をもつ書店をあげる。

東京池袋の西武百貨店12階の西武美術館横に店舗を構えていた芸術書中心の書店「アール・ヴィヴァン」が閉鎖されたのち、そのスタッフを中心に開店された書店。
東京を代表する繁華街の一つである表参道と、日本で最も優れた洋美術書の品揃えのあったアール・ヴィヴァンの後を継いでいることもあり、選書の質は高い。
表通りからかなり奥に位置した地の利の悪さに加えて店舗スペースはかなり狭い。20世紀の大家のレゾネから、最近の実験的作品集まで取り揃えている。
店内に美術作品の展示スペースがあり、前衛的な演出も行っている。
NADiffホームページ
  • オン・サンデーズ(外苑前)
ワタリウム美術館の地下にある洋書店。20世紀美術に関しては、絵画・彫刻・写真・建築・デザインとも、漏れのない豊富な品揃えである。ワタリウムの企画と連動した書籍をそろえていることも多い。駅からは遠いが、東京でもここにしかない本も多くあるため、行ってみる価値がある。
オン・サンデーズ
全国にFC展開するTSUTAYAのフラッグシップ直営店。ライフスタイルによる独特の棚割りをしている。美術書コーナーは比較的狭いが、在庫は意外と豊富。スターバックスとのブック&カフェで、どんな本でもコーヒーを片手にゆっくり選べる。すべての本にサンプルがでており、中身をしっかり確認してから買える便利さがある。専門店のような仰々しさがなく、よい本を誰でも手に取れる敷居の低さが売り。デザイン、建築も豊富。
渋谷のPARCOの地下にある割には、流行に流されることなく、地道な活動をしている。店名のとおり、洋書のみの取扱いで、ファッション、デザイン、写真を中心とするが、青山ブックセンターのように、それらのみに特化しているというわけでもない。スペースが広く、ナディッフやオン・サンデーズに比べて、ゆったりと書籍を見ることができる点が大きな強みである。
洋書ロゴス


改装に伴い、別棟のようなスペースで開店。面積が狭いため、取り扱う書籍の数が限られている。また一般美術書(和書・洋書)よりも、近日の展覧会カタログ(過去のものを含む)やミュージアムグッズの販売に力を置いている。
東京国立近代美術館ミュージアムショップ
1995年の美術館総合開館とともにその1階に開店。もともとは、美術館自体が運営していたが、現在は、ナディッフに委託されており、「ナディッフ ×10」(「×10」は、「バイテン」と読む。「売店」と「8×10フィルム」を掛けているのか?)という名称がついている。写真に関する内外書を取り扱っており、特に、展覧会企画と連動した書籍に関連しては、一見に値する。ただ、スペースが狭いこともあり、品揃えには限界がある。また、「ミュージアムショップ」であることから、ミュージアムグッズやポストカードなどに、むしろ力を入れ、スペースを充てている嫌いがある。
NADiff ×10
館内にあるミュージアムショップ。施主である東京都と設計者柳澤孝彦氏ともに、ミュージアムショップの必要性を考えていなかったようで、竣工時にはスペースはなく、竣工後に通路に急遽設けられた経緯がある。
ミュージアムグッズを取り扱うとともに書籍関連としては同美術館の展覧会カタログと内外の現代美術書を取り扱っているが前記の設営当初のまま売り場スペースが不足している。美術館に寄ったついでに立ち寄るには適している。
東京都現代美術館ミュージアムショップ


大規模書店:売り場面積にあわせ、美術書もそれなりにそろっている可能性が高い。ただし、郊外型の大規模書店は売れ筋以外は期待できない。

「洋書の丸善」であり、洋美術書に関しても、一般的には遜色はない。しかし、写真に関しては、絵画に関する洋美術書に比べると、品揃えは数段落ちるので、注意が必要である(日本橋本店の時代からそうである)。
丸善丸の内本店
一般書店だと侮っていると、その洋美術書の品揃えに驚くことになる。写真に関しては、丸善をしのいでいるといってよい。また、写真以外の絵画等に関しても、20世紀以降に偏っていたり、他の書店で見られないような書籍を手に取れるような、明らかに他の書店との差別化を狙った品揃えとなっている。
JUNKUDO BOOK WEB
  • 書泉
  • 八重洲ブックセンター(八重洲

古書店

神保町で美術書を探すのであれば、ここを避けて通ることはできない。内外の美術書、展覧会カタログ、雑誌などが、多数取り揃えられている。かつては、日本の写真展のカタログは一般的に弱かったが、次第に強くなってきている。
源喜堂書店
  • 悠久堂(神田)[古本]
  • 魚山堂(神田)[写真集専門の古本]
  • 閑々堂(東銀座)[古本]

東海

  • マナハウス(
  • パルコブックセンター名古屋店(

関西

その他地域・通販など

  • アートアンドブックス(泉岳寺
もともと、カタログによる通販のみを行っていたが、現在は、泉岳寺に店舗も設けている。取扱いは洋美術書のみで、そのカタログは、1988年から作成されているが、他に類似のものがないため、洋美術書探索のための、貴重な資料となっている。
アート・アンド・ブックス
  • arteria
arteria

[編集] 美術書の検索

美術書(図版を主たる内容とするもの)の検索・探索には、用途によって特異な問題がある。

  1. まず、図版が目的である場合、本文の言語が限定されない。極端な例では、ドイツ語が読めなくても、ドイツ語の美術書でかまわない、ということである。つまり選択の対象となる本の冊数は増大する。したがって検索に使用する書名や作者名は多種多様になり、調査が煩雑で手間がかかる。
  2. 次に、図版が目的に合致するかどうかは、実物を確認しないとわからないことが多い。例えば日本国内で日本の美術についての本を探し閲覧するのは容易である。しかし洋書となると所蔵や流通の少なさからそれが困難になってくる。本来その本が最も多く流通している場所に行けないならば、通信販売で購入するか、所蔵機関を見つけて問い合わせるくらいしか手段が無い。

例えば、次のような例を考えてみよう。

  • デ・キリコ以外の画家による形而上絵画のカラー図版が、50点程度掲載されている美術書を探す(図版がもっと多ければ、その方がいい)

誰でも使えるような一般的な手段でこのような美術書の検索はほぼ不可能である。2006年12月の時点で、図版数やそれの性質に特化したデータベースは存在しない。強いて言うなら、通常の書籍の検索でキーワードを工夫する、一般書や雑誌論文の参考文献リストにあたる、などである。または形而上絵画に詳しい専門家(学芸員学者、美術館図書室または美術系大学・学部の図書室の司書など)に質問するということもできる。いずれにせよ多少の美術に関する知識、語学の能力が前提である。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ことばこって?

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