精神病

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精神病せいしんびょう、Psychosis / Psychotic disorder)という言葉はさまざまな意味で用いられる。精神症とも用いる。

目次

[編集] 定義はさまざま

[編集] 精神病と原因

精神病の原因には、内因・外因・心因がある。これらが複数重なって精神病が発症することもある。この3つに環境因も加えることがある。

[編集] 心因を主とする精神病

心因性精神病は、ストレスなどの心的要因によって起こった、精神の強い反応である。反応精神病では、人格の解体・現実検討能力の著しい障害が見られる。ICD-10では、症状に応じて急性一過性精神病性障害 (F23) や感応性妄想性障害 (F24) などに含める。一ヶ月以内に症状が治まる場合、DSM-IV-TRでは短期精神病性障害に含めることになる。

[編集] 内因を主とする精神病

内因性精神病は、原因が脳自体にあると思われるが、いまだに原因が明確には解明されていない精神病である。たとえば内因性精神病の代表である統合失調症は、先天的な脆弱性のあるところに環境的な要因が加わって発症するとされている。

内因性精神病と心因性精神病は、ICD-10では「統合失調症、統合失調症様障害と妄想性障害 (F20-F29)」に、DSM-IV-TRでは「統合失調症および他の精神病性障害」にそれぞれ含まれ、症状に応じて細分類がなされる。

[編集] 外因性精神病

外因性精神病は、原因が非心因性に認められる精神病である。日本では従来、外因性精神病は器質精神病(広義)と呼ばれ、次の4分類がなされてきた。

  1. 器質精神病(狭義)
    中枢神経細胞自体の障害による。
    器質精神病(狭義)・症状精神病は、ICD-10ではF00~F09に、DSM-IV-TRでは「~による精神病性障害 (293.xx)」にそれぞれ該当する。
    器質精神病(狭義)には、次のような原因がある。
  2. 症状精神病
    感染などの脳以外の身体疾患によって現れる。
  3. てんかん
    今日では精神病に含めない。ICD-10・DSM-IV-TRのいずれにも、てんかんは独立した項目として存在しない。
  4. 中毒精神病
    アルコール覚せい剤大麻などの物質に誘発される。
    中毒精神病は、ICD-10では「精神作用物質使用による精神及び行動の障害 (F10-F19)・精神病性障害」に、DSM-IV-TRでは「物質関連障害・物質誘発性精神病性障害」にそれぞれ該当する。
    • アルコール精神病
      アルコールが直接原因ではなく、ニコチン酸・チアミンの不足によって起こる。
    • 覚せい剤精神病
      幻覚・妄想を中心症状とした、統合失調症に似た精神病。断薬時に重篤な離脱症状は起こらないが、初回よりもはるかに少量・短期間の再摂取で、精神病症状が再燃する(逆耐性現象)。
    • 大麻精神病
      大麻乱用後に起こることがある急性の精神病。

[編集] 参考文献

  • 笠原嘉『精神病』(岩波書房、2002年)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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