精密ろ過膜

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精密ろ過膜(精密濾過膜、せいみつろかまく)とはろ過膜の一種で、孔の大きさが概ね50ナノメートル(ナノメートルは1ミリメートルの百万分の一)から10マイクロメートル(=10,000ナノメートル)の膜のこと。孔は限外ろ過膜よりも大きい。英語ではMicrofiltlation Membraneといい、その頭文字をとってMF膜とも呼ばれる。

目次

[編集] 使い方

通常のフィルターと同様に液体を全量通過させてろ過を行う場合もあるが、クロスフロー方式限外ろ過膜の項を参照)で使う方が膜が閉塞しにくく長期間続けて使用できる。 また、膜を水中に設置して下から強い曝気を行うことで、上昇する気泡によりクロスフロー方式と同様の、膜表面に沿った液体の流れを起こさせながら使用する場合もある。このような使い方をする膜を浸漬膜(「しんしまく」が正しい読みであるが、業界ではほとんど「しんせきまく」と読まれている)と呼ぶ。

[編集] 用途

  • 浄水(水道水の製造)分野 :微生物の除去。ウィルスの大半や胞子芽胞の一部は除去できないが、実際に日本の水道では次亜塩素酸処理が義務付けられ、給水栓の時点で残留しているべき有効塩素の濃度が規定されているため、クリプトスポリジウムなど次亜塩素酸に強いごく一部の種類の微生物が精密ろ過膜で除去できていれば、衛生上の問題が生じることはない。
  • 下水および産業排水処理分野
  • 工業分野:用水・純水超純水製造の粗取りろ過、高分子の蛋白質デンプン酵素など熱に弱い物質の分離

尚、日本の家庭用浄水器のろ過膜は殆どが精密ろ過膜(中空糸膜)であり、微粒子や微生物、水道管や貯水槽に由来する異物のろ過を主な目的としている。

[編集] 構造

限外ろ過膜の項を参照。

[編集] 素材

尚、日本の家庭用浄水器の精密ろ過膜の素材は殆どがポリエチレン、または近似物質であるポリオレフィンである。これらの物質はそのまま使うと水分子と違って分極がなく水を弾き、気泡などをいたずらに阻止してろ過がしづらくなる場合があるため、構成原子のうちの一部の水素原子を塩素原子(解離することはない)などに置き換え、分極を起こさせて使う。

[編集] 関連項目

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