空と海をこえて

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空と海をこえて1989年9月16日の21:03~23:48にTBSテレビ系列局で放送されたパソコン通信をテーマにした後藤久美子主演の一社提供(日立製作所)スペシャルドラマである。フィクション。(日立スペシャル)未DVD化。

目次

[編集] 概要

ストーリーは2つの舞台が絡み合っていく。

東京·文京区小日向に住み、都内の高校に通う主人公の桂木あかね(ゴクミ)が、中学生時代通っていた学習塾の後輩らを引率し、夏休みに八重山列島·西表島の約10㎞南に浮かぶ新城島でワークキャンプを行う。

そこで嫌気性細菌ボツリヌスで汚染されたキャベツの浅漬による食中毒が発生。電話機が故障の為、パソコン通信で助けを求める。

一方で矢野高志が妹·矢野優子の参加している芭蕉ネット(オンラインで俳句を作るチャット)に関わり、様々なトラブルを起こしながらも絆を深めていく。チャット中に桂木あかねからのSOSが入り、救助に協力する形で物語はクライマックスに。

様々な人間模様を約3時間に渡り、事細かに描いた傑作である。舞台は国内にとどまらず、G型血清のあるフランスパスツール研究所にまで及ぶ。

キーワードは48時間、友愛

[編集] あらすじ


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


中学国語教師・矢野高志は夏休み中にパソコンでも覚えようという気になる(この物語中で「パソコンを使う」のは、ネットにアクセスしてチャットをする、ニュースを見る、本の新刊情報を探すなど、いわばオンライン行為を指す)。同僚の英語教師・映子は巣鴨でそば屋を営んでいる父・史郎の家業を手伝っている。幼い頃に母を亡くし、父曰くがさつな性格。パソコンに貯金とボーナスを注ぎ込んだと豪語し、高志がパソコンを覚えたいと言うので指導し始める(この様な場面では、しばしば基本用語の解説のテロップ等が出る)。妹の優子が高志のアパートへ引越して住み着き、パソコンを持ち込んだ事で、興味本位に妹宛のメールを覗いてしまい、勝手に返事を出した事からトラブルが発生する。シスオペのモモコ(山崎松江)が高志を自宅に招くが、「ハンドルネームを使って本名を名乗らない人は嘘つきのような気がする」と言われ、「こんなおばあちゃんでびっくりしたでしょう」と掲示板に素性を明かしてしまう。 草の根BBS松尾芭蕉・奥の細道300周年と言う事もあり、「芭蕉ネット」というチャットでモモコから上の句が出されると早い者勝ちで中の句、下の句を詠んでいく句会と言う設定。高志は国語教師である事から優子に助け舟を出したりする。メンバーはシスオペのモモコ、ドクター(佐伯拓也)、カウボーイ(吉川利次)、アキラ(初めのうちは正体不明)、ゆーこ(矢野優子)。

優子のアルバイト先である東京文化ラジオの番組「生島ヒロシのバードリスニング」では鳥の声を流すと言うコーナーがあり、リスナーからのリクエストで結婚式に合わせて二人のなれそめであるオロロン鳥の声を流して欲しいと言う依頼を受ける。優子は倉庫からテープを見つけたが誤って使い物にならなくさせてしまう。責任を感じた優子がネットの掲示板で自分の本名・住所・電話番号などを明かし、持っている人はいませんかと呼びかけた所、ドクターが名乗り出る。しかしドクターは訳あって家から出られないので取りに来て欲しいと言い、ドクターもまた本名·住所を明かす。優子が訪れるとドクターは交通事故で足が不自由になった車イスの生活をしていた。又掲示板を見たカウボーイからも電話が入り、カウボーイもまた優子に自分は青森の牧場にいると素性を打ち明ける。アキラだけが頑なに素性を明かそうとせず、オフラインミーティングをしようと提案しても、「会わない約束で始めたはず。お互いどこの誰だかわからないから面白い」と拒否。

桂木あかねは、中学時代通っていた学習塾の後輩たちと夏休みに無人島でワークキャンプを行う計画を立てている。あかねのそのまた先輩にあたるOBの西村苑子がキャンプ・リーダー。生徒の中には高志の教え子、瓜生俊夫がいる。泳ぎの名人ということであだ名はカッパに決定。その他の生徒たちも自己紹介のたびにあかねにあだ名を付けられていく。

あかねが部屋でパソコンを使っていると母・幸子がパスポートを取得したと見せにくる。あかねがキャンプに行っている間、父・誠の仕事にかこつけてスペインへ行くのだという。 誠が庭であかねに飯盒炊飯のコツを伝授。あかねは「私って邪魔?私もキャンプより一緒にスペインに行きたい」とやきもちをやくが、父にワークキャンプも貴重な経験だとたしなめられる。結局、幸子は家を留守にするとあかねに何かあった場合に困るだろうと旅行を断念。

あかねたちはいよいよワークキャンプを開始。カケフ達は昼間野球をしていて打球が電話機に当たり壊してしまうが黙っている。食事を作っていた女の子が洗った後に落として土のついたキャベツを漬け込んでしまい、ボツリヌス菌が繁殖した漬物を食べてボツリヌス中毒が発生。あかねだけは運良く漬物を食べ損ね、中毒にかからずに済む。子供たちは次々に発病。やはり助けを呼んだ方がいいと電話機を取るが、壊れた事が発覚。遂には「あんたたちいったい何を食べたの」と叱っていたリーダーまでも発病。あかねが天体観測の為に持ち込んだノートパソコンとモデム(モジュラープラグではなかったのでケーブルをほどき、ドライバーでねじを緩め固定した)をつないで自宅に電話をかけることを思いつくが、パソコンではスピーカーから相手の声は聞けてもこちらの声が届かない。母は無言電話だと思い、怒って切ってしまう。チャットに割り込んで助けを求めてみるが、チャット荒らしと思われてなかなか相手にされず、芭蕉ネットでようやく話を聞いてもらうことが出来る。いたずらではないかと疑ったメンバーもいたが、高志は俊夫がキャンプに行くと言っていたことを思い出し、あかねの身元も確認出来たので話を聞いてあげることにする。掲示板で沖縄の仲間を探したところ、漁師の伊良部徹が協力。開業医の伊是名又吉を連れて船を出す。診断の結果、熱はない・物が二重に見える・薬を飲み込めないなどの症状や、あかねだけが食べなかったものが漬物であった事を思い出し、ボツリヌス中毒ということが判明、病院に搬送し血清を待つ。しかし、マウスを使った検査の結果、これまでのA,B,E,F型のどれでもないことがわかり、希少種のG型のため、国内に血清がなく、苦闘する。

ドクターが海外の掲示板で血清のありかを求めることを提案、英語のできる人はいないかと呼びかけた所、アキラが名乗り出る。高志はアキラの正体が映子である事を確信し、高志もまたドクターの家に向かう。

パリで掲示板を見たクロード・ベレがパスツール研究所に向かうと、日本大使館員を待っていたのでは間に合わないから運んでくれと頼まれる。研究用の血清を受け取り、日本へ向かう人を探すがなかなか見つからない。旅行で来ていた安藤晴美に頼むが、彼女は「事情はわかったけど私はあと数日滞在する予定なの。空港で探したらいいじゃない。」と断る。しかしタクシーの運転手に「フランス革命の標語をご存知か?」と言われ、思い直して引き受ける。

血清が無事フランスを出たことがわかり、高志たちはひと安心。ドクターの家から映子を送り届けた高志は史郎に「先生が娘を送ってくると思って妹さんには連絡しておいたからそばがきを食べて行きなさい。これからも娘のことをよろしく頼むよ。」と言われ、泣いている映子をなぐさめ、アキラのハンドルネームやパスワードの由来を教えてもらう。

エンディングでは2学期が始まり、高志と映子の仲も進展模様。「あかねさんにも一度会ってみたい」と言う高志のナレーション、「私たちを助けてくれた芭蕉ネットの人たちにもいつか会いたい」と言うあかねのナレーションが流れ、「会うのが楽しみです」のセリフの瞬間、雑踏の中で2人が行き違う。


[編集] スタッフ

  • 脚本:佐々木守
  • プロデューサー:赤地偉史
  • 演出:鴨下信一
  • 技術:中村秀夫
  • 映像:浅利敏夫
  • 照明:和田洋一、高山喜博
  • 音声:高橋進、守屋慎司
  • 音響:鈴木敏夫、斉藤功
  • 選曲:山内直樹
  • 編集:岩本正伸
  • 美術制作:丸谷時茂
  • デザイン:山田栄
  • メイク:戸田敬子
  • 衣装:蛭間勇、神山雪路
  • 小道具:大村充、飯田恵一
  • 持道具:荒木邦世
  • 大道具:熊野健治
  • 植木:アサヒ植木
  • 建具:樋口一夫
  • 電飾:古磨電設
  • 通訳:ジャン・ビアラ
  • 資料協力:関西医科大学微生物学教室、京都・パスツール研究所、パリ・パスツール研究所
  • 衣装協力:ATSUKI ONISHI(株)ウイスタリア、Moe、MOGA、un peu de tout
  • 協力:緑山スタジオ・シティ、エール・フランス
  • 制作補:百武健之
  • 演出助手:武道隆浩
  • 演出補:小松貴生、関本浩秀、田中克展、森田将、吉田邦彦
  • ロケ担当:飯田康之、小川祥
  • 記録:奥平治美
  • パソコン指導:塩川公彦、池田賢司、山田祥平、土橋英三

[編集] 出演

以下、登場場面でのテロップ紹介なし(エンディングスクロールのみ)。

桜金造、湯浅けいこ、久保晶、蛍雪次郎、山本道子、門間利夫、上田信良、森山米次、ルパン鈴木、清水美子
山下亜紀、神田利則佐戸井けん太中島唱子、五月晴子、田村元治、坂本長利、千野弘美、及川ヒロオ
山崎満、島田果枝、伊予博史、安達義也、池田幸代、大矢兼臣、島敏行、秋山京子、和田周、町田幸夫、須永慶
ミッシェル・アルマン、アンドレ・デレコンブル、ジャクリーヌ・ストープ
(子役)カケフくん、矢野美実、雨笠利幸、片桐奈穂、武田祐介、佐藤宏介、五十嵐吉織、小宮山留美、室町まい、瓜生俊夫
ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

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