秘密 ―トップ・シークレット―

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秘密 ―トップ・シークレット― 』(ひみつ トップシークレット)は、清水玲子漫画作品。

1999年白泉社の「月刊MELODY 3月号」に読みきり作品として『秘密 ―トップ・シークレット―1999』が掲載された。その後2001年から主人公を変えて『秘密 ―トップ・シークレット―』の連載が開始され、2005年には、MELODY誌上で応募者全員サービスとして『秘密 ―トップ・シークレット―2001』がCD化された。

タイトル以外にも『秘密』、『秘密 トップ・シークレット』、『秘密 -the top secret-』、 『秘密 -THE TOP SECRET-』と表記されることもある。

目次

[編集] 概要

舞台は西暦2060年以降の「科学警察研究所 法医第九研究室」、通称「第九」が舞台。現実には存在しない部署。

「第九」が行う「MRI捜査」とは、死後10時間以内の死体から取り出した脳に電気刺激を与え、通常では5~10%しか働いていない脳を120%まで働かせて、死者が生前に「見ていた」映像(音声なし)をMRIスキャナーで再現し、それを基に行う捜査。脳は、損傷がないことが条件。脳は120%で働いているので、通常なら存在する「あいまいな記憶」は存在しないが、死体が「見た」映像なので自分(捜査員)が「見た」ものと同一に見えないのはもちろん、通常では目視し得ない幽霊などの幻覚でも生前の体が「見て」いれば映し出される。死後、最大5年前までの記憶を映像化できる。音声が再現されないため、捜査には読心術が不可欠。

死刑囚の脳を見ることは「特捜」にあたり、第九の仲間内にも相談できないほどの守秘義務が発生する。

サブタイトルは、主に発表年に合わせている。続き物の『秘密 ―トップ・シークレット―2005』は、初掲載時が「2005年」である。

『秘密 ―トップ・シークレット―2001』から5年前の設定である『秘密 秘密 ―トップ・シークレット―1999』については、連載の主人公との関連がないため下方に記す。5年前にはチップが必要だったMRI捜査だが、薪らの頃にはチップ無しでも映像を再現できるまでに進歩した。

発売直後は売り切れが続出し、再版後も入手困難の状態が続いたため「MELODY」誌上で謝罪文が掲載された。

[編集] あらすじ

青木と薪は、MRI捜査専門の「科学警察研究所 法医第九研究室」の研究員。個人のプライバシーをすべて見る捜査であるため、倫理上の問題があるとの指摘がされており、警察庁の中でも正式な機関としては位置づけされていない。しかし、検死では解明されない事件が解決できる手段として、捜査員たちは常軌を逸した映像と日々向き合っていた。多くのものが、慣れることも正気を保つことも出来ず辞めていく中、青木は第九に憧れていた。配属された途端、薪に移動を薦められるが、青木はあきらめなかった。しかし、その仕事はあまりに厳しいものだった。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

  • サブタイトルを略記で記す。(例、『秘密 ―トップ・シークレット―2001』の場合『2001』。)

[編集] 科学警察研究所 法医第九研究室 捜査員

薪剛(まき つよし)(声優谷山紀章
警視正。研究室室長。年齢不詳。実際年齢より遥かに若く見える。脳の損傷しない死を迎えないよう、防弾チョキを常時装着している。「28人殺し」事件を犯す前の貝沼の万引きを見逃したことが、鈴木を失うきっかけとなったため後悔していたが青木により救われる。第九を辞めていくもののうちの半分が、彼との意見の不一致。第九が関わった、凶悪事件の全貌が脳に「記憶」されているため、時に命を狙われることもあった。
青木一行(あおき いっこう)(声優川島得愛
2060年に第九に配属。薪に冷たく叱られることが多いが、第九への憧れと薪の存在をバネに乗り切る。航空機操縦免許を持ち、薪を載せて運転したこともある。天地の脳を見ている間、天地を叱責したことを後悔し悪夢にうなされたことで、それまでのMRI捜査では考慮されなかった「夢」の領分を手がかりにすることを思い立った。家族に仕事を理解されていなかったことで、第九の仕事を疑問視したこともがあるが、仕事を続けることにした。
岡部(おかべ)(声優銀河万丈
青木の先輩で、よきアドバイザー。天地の教育を、配属5ヶ月の青木に押し付けた。薪と青木のやりとりにちょっと嫉妬している。
小池(こいけ)(声優吉野貴宏
青木の先輩。配属直後の青木を脅して遊んだ。
宇野(うの)
青木の先輩。配属直後の青木を脅して遊んだ。少し空気が読めない。
今井(いまい)(声優白熊寛嗣
青木の先輩。
小池(こいけ)
青木の先輩。
鈴木克洋(声優松田佑貴
『2001』に登場。「第九」発足時の捜査員。青木に似ている。「28人殺し」事件の際、その映像の内容からうつに陥り、薪に正当防衛で殺された。「28人殺し」事件の全容を一人で知り、それを知った自分の脳を破壊しようとしたが、結局脳に損傷が及ぶことはなかった。

[編集] 犯人

貝沼清孝(声優檀臣幸
『2001』に登場。「28人殺し事件」及び「未成年連続自殺事件」の犯人。
女性医師
『2002』に登場。医療法人「白泉病院」の医師。「渋谷連続少女殺人事件」の犯人。少女たちの骨や目、装飾品をコレクションしていた。
露口絹子(つゆぐち きぬこ)
『2003』に登場。21歳。18歳当時の「露口一家惨殺事件」の主犯かつ「絹子と行方不明事件」の犯人。浩一に愛された。平井学の全盲を利用して交通事故に見せかけて殺害した。平井少年の飼犬「ZIP(ジップ)」の脳により事件の全容解明に至り、過去の事件を一般法で裁かれる可能性があるとされたが、作中では描かれていない。
露口浩一(つゆぐち こういち)
『2003』に登場。46歳。2061年1月9日、東京拘置所にて死刑執行。3年前に起きた「露口一家惨殺事件」で、主犯ではないが犯人の罪を被り事件の実行者として死刑判決を受ける。主犯者の殺害後に被害者の全員の脳を潰したため、事件解決のために脳をMRI捜査されることになった。絹子を愛していたが、一家惨殺事件の際に絹子を殺さなかったことを処刑まで後悔し続けた。
篠崎佳人(しのざき よしひと)、関口佳人(せきぐち よひと)
『2005』に登場。16歳。チャッピーの着ぐるみを着て、妹の香里として11歳の頃から大倉と生きてきた。5年前、大倉につかまり片岡らに助けを求めたが逃げられ、妹の香里を失った。大倉に恋情を抱かれており、家に帰った後再び彼の元に戻った。
大倉正(おおくら ただし)
『2005』に登場。53歳。5年前チャッピーの着ぐるみを着て、香里を含む4人の幼児を殺害し自分の体で不完全な部分を切り取り、冷蔵庫で保存した。佳人の策略に利用され竹内を殺害し、チャッピーの被り物を着た状態で片岡に発見され殴り殺される。

[編集] 被害者

山口和英(声優浦田優
『2001』に登場。15歳。自らのいじめが原因で自殺した少年の幻影に追われ、飛び降り自殺。
浅野浩一(声優岡本寛志
『2001』に登場。17歳。幻影を苦にして自殺。
北村昌人(きたむら まさと)
『2001』に登場。17歳。催眠の発動条件に達しなかった、10人中唯一の生存者。
天地奈々子(あまち ななこ)
『2002』に登場。第九初の女性かつ非エリート。第九配属後、3ヶ月で死亡。霊感が強く生霊が見えていた。第九で死体が見れるとはしゃいで例に外れず体調を崩したが、その映像に恍惚を感じていた。常に生霊やオーラについて語るため、青木に邪険にされてしまう。大脳をとられて仮死状態で3日間生きていたが、後に死亡。死後、青木のジャケットをつかんで離さなかった。
平井学(ひらい まなぶ)
『2003』に登場。全盲。「露口一家惨殺事件」は当時小学4年生だったこともあり知らされていない。絹子に殺害された。
ZIP(ジップ)
平井学の飼。平井と同時に死亡。平井の死を解明するためにMRI捜査された。犬特有の真っ赤な世界に、絹子の罪と平井から一身に受けた愛情あふれる映像を映し出した。
篠崎香里(しのざき かおり)
『2005』に登場。篠崎佳人の妹。5年前に大倉に殺害された。
土屋雅紀(つちや まさき)
『2005』に登場。20歳。左手左足を粉砕され、死亡後、全身の皮をはがれ首を切り落とされた。脳には損傷がなかったため、第九に回された。5年前、受験後ドラッグをを摂取し、廃墟で器物損壊を行ったため、死体発見後も身元がばれドラッグの使用の事実が進学に影響するのを恐れ通報しなかった。また、そのときチャッピーに襲われ、助けを求める子供の声を無視して逃げ出した。片岡・石崎・西澤・竹内・境の5人も同様。
片岡修(かたおか おさむ)
『2005』に登場。土屋とは同じ進学塾の仲間。愛の兄。
石崎立矢(いしざき たつや)
『2005』に登場。土屋とは同じ進学塾の仲間。
西澤(にしざわ)
『2005』に登場。土屋とは同じ進学塾の仲間。殺害され、皮膚を剥がされ、冷蔵庫に入れられた。
竹内(たけうち)
『2005』に登場。土屋とは同じ進学塾の仲間。大倉に首を切断され死亡。
境(さかい)
『2005』に登場。土屋とは同じ進学塾の仲間。
片岡愛(かたおか あい)
『2005』に登場。片岡修の妹。チャッピーにつられて佳人につれてこられた。

[編集] その他

女性アナウンサー声優:外村晶子)
『2001』に登場。無知なまま「第九」の記者会見に訪れたアナウンサー。MRI捜査について、薪に教えられる。
幽霊の少年(声優下和田裕貴
『2001』に登場。山口ら同級生のいじめを苦に自殺した少年。
青木の母
『2003』に登場。一般人であるため青木の仕事を正確に把握しておらず、病死した父の脳が見られないか心配してしまう。親戚には第九の説明が難しいとして青木の仕事を偽り、第九所属していることを誰にも知られたくないと本人に伝えた。また、青木の仕事について父親は快く思っていないとも語った。
青木の姉
『2003』に登場。母同様、弟の仕事を正確に把握しておらず、母の代わりに父の脳を見ないか青木に尋ねる。
青木の父
『2003』に登場。登場時、故人。病床に伏したとき、青木の仕事が順調だと聞いて立派な仕事だと喜ぶ。妻にも内緒で日記を記していたが、死後発見され読まれることなくほとんど焼却されたが、その中には第九の外で写真をとる写真がはさまれていた。一冊だけ残されているが、まだ読まれてはいない。

以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

[編集] 秘密 -トップ・シークレット-1999

[編集] あらすじ

舞台は、西暦2055年ごろ。『秘密 ―トップ・シークレット―2001』から5年前。第57代アメリカ大統領「ジョン・B・リード」は52歳の誕生日パーティで娘の連れてきた一人の青年と出会う。その2ヵ月後、ジョンは何者かに殺害された。大統領暗殺事件解決のために読唇術の専門家「ケビン・ルーミス」の元に警察が協力依頼に来る。その捜査は、試験的に初めて行われる「MRI捜査」。そこには個人のプライバシーが配慮されることはなかった。契約書まで交わし極秘捜査内容は、次の日には何者かによってマスコミに流される。「秘密」を秘密にするにはどうすればいいのか。自分だけの秘密が第三者に無断で暴かれしまう時代が、遂に来てしまった。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

ケビン・ルーミス
大統領暗殺事件解決のために、読唇術を見込まれ捜査に協力する。MRI捜査の核心部で捜査にあたることで、自らの秘密を守ろうと、事件解決後愛する母を「見ない」よう母の元から姿を消す。
ジョン・B・リード
第57代アメリカ大統領。52歳。清廉潔白な性格。誕生日パーティで娘のボーイフレンド「マシュー」を紹介された。彼の写真を持ち、強盗に教われ、秘密を守ろうと写真を破り捨てた。マシューを紹介されてからは彼のことを愛おしく見ていた。
ロス・マーコレイ(マシュー・ハーヴェイ)
推定年齢、18~23歳・国籍不明。オーストリアの反体制過激派武装組織「B・D」トップのブレイン。デボラに取り入り「マシュー・ハーヴェイ」と名乗り、大統領に近づいた。近づいた目的、任務、その他すべて不明のまま姿を消す。
デボラ・リード
ジョン・B・リードの娘。

以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

[編集] 収録本

花とゆめコミックス
同時収録、『秘密 ―トップ・シークレット―1999』
ジェッツコミックス
  • 『秘密 ―トップ・シークレット― 1』(2001年12月24日発行、ISBN 9784592132349
同時収録、『現実の「秘密 -トップ・シークレット-」』
  • 『秘密 ―トップ・シークレット― 2』(2003年6月3日発行、ISBN 9784592132356
同時収録、『秘密の秘密』
  • 『秘密 ―トップ・シークレット― 3』(2007年3月5日発行、ISBN 9784592132363
同時収録、『不思議な秘密』、『現実の秘密』
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