砂漠のバラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
砂漠のバラ(さばくのばら、Desert Rose または Sand Rose)とは、ある種の化合物が、自然現象でバラのような形状の結晶に成長した石である。
目次 |
[編集] 詳細
[編集] 砂漠のバラの成分
砂漠のバラには硫酸カルシウム(CaSO4)である石膏でできたものと、硫酸バリウム(BaSO4)である重晶石でできたものがある。これらの鉱物は、本来、透明で滑らかなのだが、表面に砂が付着している(結晶と一体化している)ため、砂漠のバラは茶色くザラザラした石であることも多い。
また、赤鉄鉱の中にもバラの花状の結晶を作るものがあり、これは砂漠ではなくアルプス山脈などで産出される。
[編集] 砂漠のバラの故郷
メキシコやサハラ砂漠で採取されたものが多く出回っている。原産地には、人より大きい巨大な岩石のようなものもある。砂漠のバラは水に溶けたミネラルが結晶に成長するものなので、砂漠といえども水がない(またはなかった)地域からは出てこない。そのため、砂漠のバラは、かつて水が存在した証拠としても扱われる。
[編集] 砂漠のバラの謎
現在、砂漠のバラがどのようにしてバラ形の結晶に成長するのか、科学的に解明されていない。
[編集] 用途
[編集] 観賞用
特異な形状で、知名度も高いことから、標本や置物としての人気は高い。鉱物標本などを扱う店では、小さいもので千円前後、少し大きさのあるものでも数千円から売られている。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 堀秀道 『楽しい鉱物図鑑』 草思社、1992年、ISBN 4-7942-0483-3。

