琉球大学
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琉球大学(りゅうきゅうだいがく、University of the Ryukyus)は、沖縄県中頭郡西原町に所在する沖縄県唯一、また、日本最南端かつ最西端の国立大学。通称は「琉大」(りゅうだい)。本部の住所が西原町になるが、キャンパスの敷地は西原町、中城村及び宜野湾市の3市町村にまたがっている。
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[編集] 沿革
- 第二次世界大戦前の沖縄県には、大学や高等学校・高等専門学校といった高等教育機関は一つもなかった。(師範学校・青年師範学校(大戦末期に高等教育機関化)のみ存在)
- 本学では、米国民政府→琉球政府→文部(科学)省→独立行政(国立大学)法人立と、4度にわたって設置者が変遷した。
- 1946年 具志川村(現:うるま市)に、小学校等の教員養成を目的とした沖縄文教学校が開学。また、外国語教育の施設として沖縄外国語学校が開校。
- 1950年5月22日 米国民政府布令第30号「琉球大学」に基づき、那覇市首里の首里城跡に琉球大学が開学(英語学部・教育学部・社会科学部・農学部・理学部・応用学芸部の6学部で構成され、沖縄文教学校、沖縄外国語学校は琉球大学に吸収される)
- 1951年 林学部を設置
- 1952年4月1日 英語学部を語学部に改称、応用学芸学部を商学部・家政学部に分離
- 1952年5月5日 奄美大島に琉球大学大島分校を設置
- 1953年12月25日 奄美大島の本土復帰により、大島分校廃校
- 1954年 文理学部・教育学部・農家政学部に統合編成
- 1958年 農家政学部を農家政工学部に改称
- 1966年 琉球大学設置法及び琉球大学管理法により、琉球政府立大学となる
- 1967年 法文学部・教育学部・理工学部・農学部に改編
- 1968年 保健学部を設置
- 1972年5月15日 沖縄の本土復帰により、文部省に移管され国立大学となる
- 1977年 現キャンパスへの移転事業が開始される(~1984年)
- 1979年 理工学部を理学部・工学部に分離、医学部を設置、保健学部は医学部保健学科となる
- 1996年 短期大学部を廃止
- 1997年 教養部廃止
- 2004年 国立大学法人法の規定により国立大学法人の設置する大学となる
- 2008年 法文学部から産業経営学科と観光科学科を観光科学部として独立予定
[編集] キャンパス
- 大学事務局及び法文学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、共通教育棟等は千原(せんばる)キャンパス(西原町字千原)に、医学部及び附属病院は上原(うえはら)キャンパス(西原町字上原)に所在している。
- 千原キャンパスの中央に千原池があり、この池を境に南北に学部が配置されている。千原池の東・南側(中城村側)に法文学部・教育学部・理学部・大学事務局・中央生協などが、北側(宜野湾市側)に農学部・工学部・北食堂・千原寮などがある。比較的女子学生が多い法文学部や教育学部などの学生は「中央生協」に集まることが多く、中央生協は千原キャンパスにおける中心的な機能を担っている。一方、工学部や農学部は中央生協から500mほど離れており、しかも千原池を跨ぐ球陽橋を渡る必要があるため、中央生協ではなく「北食堂」に集まることが多い。
- 食堂・購買等の生協施設は千原キャンパスの北側にも設置されているため、専門科目が多くなる高年次の工学部や農学部の学生はほとんど中央生協方面に足を運ばなくなる傾向がある。そのため、千原池北側の2学部を別の大学であるかのように扱い、皮肉を込めて「宜野湾農工大学」と呼称し、工学部や農学部の学生も自嘲的に使用する場合がある。
- 3市町村にまたがる大学ではあるものの、千原キャンパス内の施設の住所は、学寮を除いて全て本部と同じ「西原町字千原1番地」である。なお、学寮は「西原町字千原59番地」で、上原キャンパスは「西原町字上原207番地」である。また、東口側には教育学部附属の小学校と中学校がある。なお、附属高等学校は設置されてない。
- 2つのキャンパスの総面積は約126万平方メートルで東京ドーム約27個分の敷地面積を誇る(ただし、千原キャンパスにある農学部附属農場も含んでいる)。この広さは、広島大学(約250万平メートル東広島キャンパス)、北海道大学(約178万平方メートル札幌市内)よりも狭いものの、東京大学の3つのキャンパス(合計約110万平方メートル=本郷キャンパス86万平方メートル+駒場キャンパス約13万平方メートル+柏キャンパス約11万平方メートル)の合計よりも広い。
- 千原キャンパス構内には環状の片側1車線道路(通称「ループ道路」)が整備され、3つある構外との出入り口(東口、北口、南口)及び附属小中学校前、保健管理センター前の合計5箇所に信号機が設置されている。キャンパスは那覇中心街から離れた場所にあり、かつ公共交通機関がバスのみであるため(2007年3月現在、路線バスは北口に8系統、東口に3系統)、多くの教職員・学生が自動車や原付バイクなどで通勤、通学している。自動車の駐車スペースを確保するため、入構許可制をとっており、入構証を自動車の見える場所に提示することによって、入構の許可・不許可を判断することになっている。なお、原則として片道2km以内の通勤・通学者には入構証は発行されない。入構証がない場合、校門守衛において入構を拒否される。ただし、実際には完全に機能しておらず、近隣付近の住民等も一般道路(抜け道)として利用している。また、歩行者も多く小学生等が通学路として利用している姿も見られる。
[編集] 学部・学科・コース(専攻課程)
[編集] 法文学部
- 総合社会システム学科 - 平成18年までは4専攻課程からなるが、平成19年度より、3専攻課程に改編された。
- 法学専攻(昼間主)
- 経済学専攻(昼間主・夜間主)
- 政策科学・国際関係論専攻(昼間主)
- 産業経営学科(昼間主・夜間主)- 平成19年度より、総合社会システム学科経営学専攻から学科昇格。それまでの入学生は、総合社会システム学科経営学専攻に在籍となる。
- 観光科学科(昼間主)- 国立大学初の観光に関する学科。学科内では英訳のDepartment of Tourism Sciencesの略称であるDTSを用いているが、学内での浸透度は低い。英語教育に力をいれている。
- 人間科学科(昼間主)
- 人間行動専攻課程 - 哲学・倫理コース/言語学コース/教育社会学コース/社会心理学コース/臨床心理学コース/人間行動論総合履修コース
- 社会学専攻課程 - 社会学コース/社会福祉学コース/マスコミ学コース/生活福祉論コース
- 地理・人類学専攻課程 - 人文地理学コース/地域情報学コース/地域環境学コース/社会人類学コース/民俗学コース/考古学コース/沖縄文化論コース/アジア・沖縄総合履修コース(国際言語文化学科にまたがるコース)
- 国際言語文化学科
- 日本文化及び琉球文化専攻課程
- 東洋文化専攻課程
- 英米文化専攻課程 - 英米言語文化コース/西洋歴史文化コース
- ヨーロッパ文化専攻課程 - ドイツ言語文化コース/フランス言語文化コース/スペイン言語文化コース
- 言語情報科学専攻課程(以上昼間主のみ)
- 英米言語文化専攻課程(夜間主のみ)
[編集] 補足
- 平成20年度より、法文学部の以下の学科が、観光科学部(仮称)として、分離・発足予定。
- 観光科学科
- 産業経営学科
[編集] 教育学部
(昼間主のみ)
- 高等学校教諭(工業)の免許状は学校教育教員養成課程の技術教育専修で得られる。
- 学校教育教員養成課程
- 国語教育専修
- 社会科教育専修
- 数学教育専修
- 理科教育専修
- 音楽教育専修
- 美術教育専修
- 保健体育専修
- 技術教育専修
- 家政教育専修
- 英語教育専修
- 教育学専修
- 学校心理学専修
- 児童教育専修
- 障害児教育専修
- 生涯教育課程
- 日本語教育コース
- 情報教育コース
- 生涯健康教育コース
- 島嶼文化教育コース
- 教育カウンセリングコース
- 自然環境教育コース
[編集] 理学部
(昼間主のみ)
- 数理科学科
- 物質地球科学科
- 物理系
- 地学系
- 海洋自然科学科
- 化学系
- 生物系
1996年(平成8年)に大きな学科改編が行われた。それまでの数学科が数理化学科に、物理学科及び海洋学科の一部が物質地球科学科に、化学科、生物学科及び海洋学科の一部が海洋自然科学科に、それぞれ統合・改編された。
[編集] 医学部
(昼間主のみ)
- 医学科
- 保健学科
[編集] 工学部
- 機械システム工学科(昼間主・夜間主)
- 環境建設工学科(昼間主)
- 土木コース
- 建築コース
- 電気・電子工学科(昼間主・夜間主)
- 情報工学科(昼間主)
[編集] 農学部
(昼間主のみ)
- 生物生産学科 - 生物生産に関するバイオテクノロジーを総合的にとらえ、生物学的、理工学的、社会経済学的な諸分野から教育・研究を行う。また実習などを通して、生態学や生物多様性に関する分野についても触れる。
- 生産環境学科 - 工学系と生物系の教育を有機的・調和的に行い、生物環境を多面的に評価・計画・創造できる知識・技術を身につける。そのため、「水」「土」「生きもの」の3本柱を基本要素としてとらえ、さらに、農村等における持続可能な豊かな生産と、生産環境にかかわる研究を行っている。
- 生物資源科学科 - 微生物から動・植物にいたる多様な生物資源(バイオマス)を対象に、その機能や代謝などを分子レベルから集団レベルまで解明する。加えて、バイオテクノロジーによる資源の作出や機能性食品の開発にいたる幅広い教育・研究が行われている。
[編集] 大学院
[編集] 人文社会科学研究科
- 総合社会システム専攻
- 人間科学専攻
- 国際言語文化専攻
[編集] 教育学研究科
- 学校教育専攻
- 学校教育専修
- 教科教育専攻
- 国語教育専修
- 社会科教育専修
- 数学教育専修
- 理科教育専修
- 音楽教育専修
- 美術教育専修
- 保健体育専修
- 技術教育専修
- 家政教育専修
- 英語教育専修
- 臨床心理学専攻
[編集] 医学研究科
- 医科学専攻
- 感染制御医科学専攻
[編集] 保健学研究科
- 保健管理学分野
- 保健医療学分野
- 保健技術学分野
[編集] 理工学研究科
1998年4月に理学研究科と工学研究科が統合し、理学系に、海洋環境学専攻(博士課程)が新設された。
- 理学系
- 博士前期課程(修士課程)
- 数理科学専攻
- 物質地球科学専攻
- 海洋自然科学専攻
- 博士後期課程(博士課程)
- 海洋環境学専攻
- 博士前期課程(修士課程)
- 工学系
- 博士前期課程(修士課程)
- 機械システム工学専攻
- 環境建設工学専攻
- 電気電子工学専攻
- 情報工学専攻
- 博士後期課程(博士課程)
- 生産エネルギー工学専攻
- 総合知能工学専攻
- 博士前期課程(修士課程)
[編集] 農学研究科
- 生物生産学専攻
- 生産環境学専攻
- 生物資源科学専攻
[編集] 法務研究科
2004年4月に開設された。
- 法務専攻(法科大学院)
[編集] 研究
[編集] 21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムには1件が採択されている。
- 革新的な学術分野(2004年度採択)
- サンゴ礁島嶼系の生物多様性の総合解析(理工学研究科)
[編集] 豊富な共通科目
- 共通教育科目の受講科目数は全国トップクラスの豊富さで、「熱帯−西表の自然」「ゼロエミッション−地球環境時代の産業と社会」など、宿泊して集中的に行われる科目も設置。加えて、「琉球の自然」「沖縄研究入門」など、沖縄の特異な歴史的・文化的風土と自然環境に焦点を当てた科目も開講している。
[編集] その他の特色
- 少人数教育、豊富なアジア言語、基礎学力補完のための転換科目の設置なども特徴。現在、沖縄の地域特性に根ざした研究を進めるとともに、学問の普遍的原理の探究と国際的水準の研究を行っている。
[編集] 学寮
千原寮入口。この他に、琉大北口警備室横に別途、車両通行口がある。表札の左側には、琉大北口バスターミナルがある。
- 鉄筋コンクリート建、全個室で構成される千原寮(せんばるりょう)。千原キャンパスの北口(宜野湾口)のそばに位置し、男子寮4棟(南星棟、北辰棟、海邦棟、男子混住棟)と女子寮2棟(紫陽花棟、女子混住棟)および共用棟と呼ばれるロビーからなる。住所は西原町字千原59番地各棟。
- 定員は男子470人、女子180人。
- 居室はすべて個室。各棟の各階の10~12人を1グループとするユニット制で、各階のユニットには補食室、洗面洗濯室、トイレがある。なおシャワー室は共用棟にある。個室内には机、椅子、ベッド、ロッカー、書棚が備え付けられている。
- 入寮手続きの際、前記ユニットの長たる寮生が申請者の希望や人格などを面接し、入寮すべき棟およびユニットを決定するため、各棟・ユニットには独特な慣習が形成され、一般のアパートのような静粛なユニットもあれば、日夜飲酒やゲームに興じるユニットまで様々である。
- 寮生活にかかる費用は、寄宿費(3,000円または3,300円)と水光熱費を合わせて10,000円~15,000円程度。
- 高温多湿な沖縄だが、クーラーは使用禁止となっている。
- また、門限が寮則には定められているが、実際は深夜になっても寮周辺はかなり賑やかである。
- 女子の男子寮への立ち入りは特に禁じられていないが、男子の女子寮立ち入りは禁止。なお、男子が女子寮に3回立ち入りした場合、除籍になる恐れがある。
- 男子混住棟と女子混住棟は、留学生および新入生以外が入寮許可される寮であり、寮費が異なる。他の棟と異なり各居室に洗面台とトイレがあり、各階にそれぞれ浴室、洗濯室、補食室がある。
[編集] 附属施設
- 附属図書館
- 全国共同利用施設
- 学内共同教育研究施設
- 遺伝子実験センター
- 地域共同研究センター
- 機器分析センター
- 生涯学習教育研究センター
- 総合情報処理センター
- 留学生センター
- 学内共同利用施設
- 放射性同位元素等取扱施設
- 語学センター
- 資料館(風樹館)
- 環境安全センター
- 極低温センター
- 大学教育センター
- 大学評価センター
- 就職センター
- 移民研究センター
[編集] 学部附属の教育研究施設
- 医学部附属
- 病院
- 沖縄・アジア医学研究センター
- 実験実習機器センター
- 動物実験施設
- 工学部附属
- 工作工場
- 農学部附属
- 亜熱帯フィールド科学教育研究センター
[編集] アクセス
[編集] 最寄り駅
- 沖縄都市モノレール線の「儀保駅(ぎぼえき)」。
- なお、儀保駅から大学キャンパスまでは、下記路線バスが発着している。
[編集] バス
- 上記、最寄駅から「琉大東口」まで次の路線バスが発着している。
[編集] バス(その他)
- ちなみに医学部キャンパスに発着しなくてよいのであれば、次の系統の路線バスも利用できる。
- 上記の97番と同じように儀保駅前より、25番に乗車し、「琉大東口」にて降車。97番とは経由地が若干異なり、「琉大東口」まで所要約35分(但し中城経由のみ、1日2本ずつ)。
- 古島駅より、98番・298番に乗車し、所要約35分。「琉大北口」(終点)にて降車。97番と同様、大学構内のバス駐車場まで乗車可能。
- 旭橋駅(那覇バスターミナル)より、111番、113番、123番、180番の各ハイウェイバスで所要約28分、「琉大入口」にて降車。なお、これらの系統は 沖縄自動車道上の「琉大入口」(「琉大北口」至近)のみの発着となる。180番以外は那覇空港発着であるため、空港と琉大北口はバス1本乗り換えなしでのアクセスが可能である。
- また、沖縄都市モノレール線とは全く連絡しない場所を通過するが、「琉大東口」「琉大北口」を経由地とする58番という系統も存在する。
[編集] その他
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 関連項目
- 西日本の大学一覧
- 琉球大学委員会 - 政府立大学時代に設けられた琉球政府の行政委員会
- 琉球大学後援財団 - 旧・琉球大学財団
- 琉球の声放送 - 琉球放送の前身とも取れる局で、当大学キャンパス内に放送局があった。
- 涙そうそう - 2006年(平成18年)9月30日より全国東宝系映画館で上映された映画。当大学がロケ地となった。
[編集] 外部リンク
- 国立大学法人 琉球大学 - 法人公式サイト
- 琉球大学後援財団
- 琉球大学同窓会
- 琉大ナビ - 情報サイト
- 琉大ちゃんねる - 掲示板サイト
- バス時刻表(儀保駅(駅前交番)前 → 琉球大学) - 97番・那覇バス(株)

