海溝

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海溝(かいこう、trench)は、海底が細長い溝状に深くなっている場所。その深さは水面下1万mに達する。海嶺で生まれた海洋プレートが、マントルに沈み込んでいる場所。

目次

[編集] トラフ

海溝と同じような海底構造にトラフ(trough、舟状海盆)がある。6,000mを超える深さのものを海溝と呼び、それより浅いものをトラフと呼ぶ。南海地震を起こす南海トラフも構造は海溝と同じである。

[編集] 海洋底が沈む場所

プレートテクトニクスでは、海溝は海洋プレートが他のプレートの下に沈み込む場所(沈み込み帯)とされる。海溝から斜め下に向かって薄い板状の地震多発域(和達・ベニオフ帯)があり、その上面では逆断層型にずれていることが、海洋プレート沈み込みの証拠のひとつと考えられている。また最近、海山が割れながら海溝に沈んで行くところが発見された。

[編集] 地震・火山・列島

海溝では、沈み込む海洋プレートとその上のプレートとの間の摩擦のため、スムーズにすべるのではなく間欠的に急激にずれることで沈み込みが進行する。この急激なずれが海溝型地震で、南海地震東南海地震東海地震はこれにあたる。またそれ以外にも海洋プレート内部が割れたり、その上のプレートが海洋プレートに押されることで割れたり(断層を参照)するため、海溝周辺は地震多発地帯である。

海溝から海洋プレートが沈み込んで一定の深度に達すると岩石の一部が融解してマグマとなり、上昇して地表に火山を形成するため、海溝には平行する火山帯が伴う(詳細は火山を参照)。多くは火山列島の形をとり(例:日本列島)、南アメリカ大陸西岸のみ大陸上に火山帯がある(アンデス山脈)。これを島弧‐海溝系という。

※北アメリカ大陸西岸にも同様の火山帯(カスケード山脈)があるが、海溝は陸からの土砂で埋め立てられており不明瞭。

[編集] 主な海溝

海溝 場所 深さ
マリアナ海溝 太平洋 マリアナ諸島の東側(サイパン島を含む) 10,920m(世界最深)
トンガ海溝  太平洋 ケルマデック海溝の北、トンガのすぐ東 10,800m
フィリピン海溝 太平洋 フィリピンの東側 10,057m
ケルマデック海溝  太平洋 ニュージーランドの北、ケルマデック諸島の東側 10,047m
伊豆・小笠原海溝 太平洋 伊豆小笠原両諸島の東にある 9,780m
千島・カムチャッカ海溝 太平洋 千島カムチャツカ両列島の南東にある 9,550m
プエルトリコ海溝 大西洋 西インド諸島プエルトリコのすぐ北側 8,605m
チリ海溝 太平洋 南アメリカ大陸のすぐ西にある 8,170m
日本海溝 太平洋 東北地方の沖合いにある 8,020m
アリューシャン海溝 太平洋 アリューシャン列島のすぐ南 7,679m
琉球(南西諸島)海溝 太平洋(フィリピン海) 南西諸島の東方に分布している 7,460m
ジャワ(インドネシア/スンダ)海溝 インド洋 ジャワ島の南  7,125m
<ref>国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006、ISBN 4-621-07763-5。</ref>

マリアナ海溝の一番深いところは、チャレンジャー海淵と呼ばれている。なお、その海淵付近まで、潜水艇によって人類は到達している。詳しくはマリアナ海溝を参照。

[編集] 脚注

<references/>

[編集] 関連項目

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