海の博物館 (鳥羽市)
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海の博物館(うみのはくぶつかん、 TOBA Sea-Folk Museum )は、三重県鳥羽市にある財団法人東海水産科学協会が運営する博物館である。
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[編集] 概要
「海民(かいみん)」と呼ばれる海と共に生活する人間と海との関わりについて、さまざまな視点より調査・研究・展示・社会教育活動を行っている。研究分野は水産業・海運業・造船(主に木造船)・海産物の流通など海に関わる経済活動の他、宗教、民俗、文化、資源保護や海洋汚染等多岐に及ぶ。
資料収集にあたっては、資料に対する偏見を極力排除するため、「どんなモノでも集める」が方針となっている。三重県の海沿いの地域、特に志摩半島から熊野灘沿岸の漁村を中心に収集しているが、船や海女に関する資料などには海外の物もある。50,000点を超える実物資料の中には6,879点の重要有形民俗文化財を含む。
設立当初は鳥羽市街近くにあったが、年々増え続ける膨大な収集資料の保管場所に困窮し、また建物の雨漏りや塩害による窓枠の腐食等により資料の保管状況も劣悪であった。1985年(昭和60年)収蔵資料の一部が重要有形民俗文化財に指定されたことを契機に、文化庁の補助をうけて収蔵庫を現在地に新築。引き続き展示棟も建設して1992年(平成4年)全面移転した。
[編集] 沿革
- 1971年(昭和46年)12月7日 - 三重県所管の財団法人東海水産科学協会により鳥羽市鳥羽1丁目に設立・開館。
- 1985年(昭和60年)4月19日 - 収蔵品の内、伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具6,879点が、国の重要有形民俗文化財に指定される。
- 1989年(平成1年) - 鳥羽市浦村町の現在地に重要文化財収蔵庫が完成・移転。
- 1992年(平成4年) - 展示棟が完成し全面移転。日本文化デザイン賞受賞、公共建築百選に選定される。
- 1993年(平成5年) - 体験学習棟が完成。日本建築学会賞作品賞、芸術選奨文部大臣新人賞、吉田五十八賞受賞。
[編集] 4つテーマ
下記の4つテーマが博物館としての活動の柱となっている。
- 海に生きる人々 - 海民
- 船 - 木造船の世界
- 魚介藻を獲る - 漁具と漁法
- 海の環境を守る - 汚染の現状
[編集] 主な建物
重要文化財収蔵庫内部 展示棟A内部 展示棟B内部 |
移転前に塩害に苦しんだ経験から、外装材には極力金属を用いず、全ての建物の屋根が日本瓦葺きとなっている。このため、周辺地域の漁村風景に溶け込んだ意匠となっている。
- 所在地 - 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
- 敷地面積 - 18,058 m2
- 設計 - 内藤廣建築設計事務所
- 構造設計 - 構造設計集団〈SDG〉(渡辺邦夫が設立した構造設計事務所)
- 外構設計 - 内藤廣建築設計事務所
[編集] 重要文化財収蔵庫(3棟)
資料の材質毎に保管に適した湿度が異なるため、3棟を5ブロックに分け、それぞれ床・壁面の仕上材を変えている。比較的乾燥した方が良い収蔵庫には床・壁共板張仕上とし、湿度が高い方が良い収蔵庫には三和土間を用いている。当初木造で計画されていたが、木造では文化庁から補助金が交付されないため、プレキャストコンクリート造に変更している。
3棟ある内、船の収蔵庫1棟のみが公開されている。庫内は土足厳禁であり、来館者は収蔵庫入口で付属のスリッパに履き替える。
- 構造 - プレストレストプレキャストコンクリート造ポストテンション方式組立構法
- 規模 - 地上1階
- 建築面積 - 2,173 m2
- 延床面積 - 2,026 m2
- 施工 - 鹿島建設 大種建設
- 竣工 - 1989年6月
[編集] 展示棟(2棟)
- 構造 - 鉄筋コンクリート造、及び構造用集成材による変形立体木造トラス構法
- 規模 - 地上2階
- 建築面積 - 1,487 m2
- 延床面積 - 1,898 m2
- 施工 - 大種建設
- 竣工 - 1992年6月
[編集] 体験学習棟
- 構造 - 鉄筋コンクリート造+木造
- 規模 - 地上2階
- 建築面積 - 202 m2
- 延床面積 - 386 m2
- 施工 - 大種建設
- 竣工 - 1993年3月
[編集] アクセス
- バス - 鳥羽駅前鳥羽バスターミナル2番乗り場 より三重交通バス72系統石鏡港もしくは志摩スペイン村行きで約30分海の博物館前下車、徒歩約7分。
- 車 - 国道167号よりパールロード(三重県道128号鳥羽阿児線)へ、鳥羽駅より約20分。
[編集] 外部リンク
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