流氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

網走沖の流氷

流氷(りゅうひょう)とは、海水が凍って生じた海氷(かいひょう)のうち、海岸に定着している海氷(定着氷)以外のものをいう。

目次

[編集] 概説

オホーツク海の流氷は、アムール川から流れ込んで塩分が低くなった海水が凍ったものといわれる。 沿岸から流氷が確認できたそのシーズンの最初の日を「流氷初日」という。平年では、北海道のオホーツク海沿岸で1月中旬から下旬頃であり、その後1月下旬から2月上旬頃にかけて接岸する。風向きによっては南下を続け、太平洋側に位置する釧路市に接岸することもある。春が近づき、沿岸から見渡せる海域に占める流氷の割合が5割以下となり、かつ船舶の航行が可能になると「海明け」が宣言される。また、沿岸から最後に流氷が見られた日を「流氷終日」という。

オホーツク海といえば、日本人にとっては北の果てという印象が強いが、例えば網走市の位置する北緯44度にはモナココートダジュールなどの地中海沿岸の温暖な保養地が位置するように、オホーツク海沿岸などの北海道周辺の海域は、北半球ではもっとも低緯度で流氷が見られる場所である。

オホーツク海のアザラシの中には天敵の少ない流氷の上で子育てをするものもいる。オジロワシなどの鳥類、キタキツネなども流氷に乗ってシベリアから北海道東部までやってくる。

流氷には植物プランクトンが付着している。春になると植物プランクトンは一気に増殖し、これを餌に動物性プランクトンも増えオホーツク海の漁場を豊かにする。なお、流氷の下にはハダカカメガイ(クリオネ)などのプランクトンを捕食する生物も多い。

[編集] 環境問題

最近では流氷が接岸しない年が多くなってきている。この原因として地球温暖化が考えられるが、この場合はオホーツク海や知床の自然の生態系への重大な悪影響を及ぼすのは避けられない。

[編集] 楽曲

[編集] 観光

  • 北海道紋別市では、砕氷船を用いた観光遊覧船(ガリンコ号)が流氷見物の観光客を集めている。
  • JR北海道釧網本線では、流氷ノロッコ号というトロッコ列車を運行している。
  • 北海道斜里町をはじめとしたオホーツク海沿岸では、流氷の上を歩くツアーが多数企画されている(低温の海中に転落した場合生命の危険があるので、ドライスーツを着用しガイド同伴でないと危険である)。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズに、流氷に関連するカテゴリがあります。

ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

おススメサイト
トラブログ
アレどう?
アフィリエイトB