死語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
死語(しご)は死んだ言葉、つまり現在は使われなくなった言葉である。言語学上と日常生活上で意味が異なり、言語学では下記の意味の「死語」は廃語(はいご)という。
目次 |
[編集] 日常生活における意味
日常生活における死語とは、かつて使われていた単語で、今は使われなくなったもの。赤紙、銃後、女子挺身隊のような歴史的事象、洗濯板、日光写真のような生活上の道具、おもちゃで今ではもう見かけることのなくなったもの、写真機、幻灯機のようにカタカナ表記の外来語で置き換えられたものは、多く死語となっている。
また流行語が時と共に廃れたものも死語となりやすい。また、外来語でもインキ→(インク)など時代と共に表記が変わったものは死語となっている。ただし、全く使われなくなったとは限らず、特に年代によっては未だ使われている語句もある。たとえば、意図的にそれを用いることによってウケを狙うことは少なくない(例:「ナウなヤングのトレンディスポット」)。しかし場を盛り下げる可能性は充分にあるため、使わない方がいい。一般に古い時代の言葉ほど若い世代の間での知名度は低くなるが、例外もあり、例えば戦時中等の言葉(防空壕、闇市、赤紙等)は80年代の「なめ猫」等よりも若年層の知名度は相対的に高い。これは戦争時代がドラマや映画等の舞台になることが多く、劇中でこういった言葉が使われるからである。
[編集] 死語とされる言葉の例
ここの挙げるもの以外に流行語の多くは時間が経てば死語になっている事が多いので、詳しくは「流行語」を参照のこと。
[編集] 英数字・その他
[編集] あ行
- あにはからんや
- アベック(ただし「アベックホームラン」などの用語はメディアで頻繁に使用される)
- あやしい雲行き(ムードを指して)
- いけいけ(あるいみ活発な人柄や業者)
- イーテック(ETCの公式な愛称)
- お邪魔虫
- 畏れ入谷の鬼子母神
- おどろ木ももの木さんしょの木
[編集] か行
- 掛金(のない処をいう、とか或いは掛値)
- カジ 「~カジュアル」の略。「渋-」「アメ(アメリカン)-」
[編集] さ行
- 実年
- 女学生
- すっとこどっこい
- 袖にする(或いは、された。交際相手を振る、契約の反故、就活の失敗、等に使用された)
- 賊(窃盗犯に対して)
[編集] た行
- 大どんでん返し
- たばかり(たばかる、という動詞も)
- 多摩ギャル(タマギャル)「多摩川ギャル」の略で、かつて読売巨人軍の練習場が多摩川河川敷にあったためそこに見学に来ている若い女性達は総称してこう呼ばれていた
- チョーMM(「超マジムカつく」の意)
- チョッキ(ベストの事)
- ところがぎっちょん(ところがどっこい、ところがどうして等。ところがそうではなく、ところがそうならず、の意味)
- とらばーゆ(転職の意。但し女性向け転職情報誌とらばーゆの名称として現在も使用されている。本来はフランス語で「労働」の意。スペルは"travail")
- トレンディ(現在の流行という意味。「トレンド」という語に取って代わられた。)
[編集] な行
- ナウい、イマい
- なかんずく
- ネアカ(ネクラ、根暗の対となる語)
- のっぴき(ならない事情など)
[編集] は行
- ハイカラ
- ハイソ・ハイソカー
- はなきん(「花の金曜日」の略。→はなきんデータランド)
- ハナモク(「花の木曜日」の略。)
- ハウスマヌカン
- 蛮カラ
- 必死のパッチ(必死もパッチも死語ではないが、くっつけたら死語な例)
- 日和る (逃げ腰になる。左翼用語の「日和見主義」から広まった語)
- フィーバー・フィバる
- ブイブイ(いわせる、いわしたる、等々)
- 弊衣破帽
- 骨皮筋右エ門(非常に体がガリガリで細い人の事)
[編集] ま行
[編集] や行
- ヤング (若者)
[編集] ら行
[編集] 1990年代に流行した言葉
- J-ROCK(J-POPと同義)
- チョーMM(「超マジむかつく」の意)
- チョベリバ(超 very bad)
- チョベリグ(超 very good)
- ネットサーフィン
- バリ三(携帯電話などの電波状況表示に現れる棒の本数)
[編集] 男性語
- ~たまえ - 「明日は早めに来てくれたまえ」など。元は書生言葉。
- 朕 - 一人称。「朕惟フニ我カ皇祖皇宗」など。
- 余 - 一人称。手紙や書き言葉で使われ、話し言葉での使用は少なかった。
- 我輩 - 一人称。演説で使われた。ロックバンド聖飢魔IIのデーモン小暮が常用していた一人称でもある。
[編集] 女性語
- ~あそばせ - 「御免あそばせ」など、高圧的な言い方。元は尊敬語であった。
- ~ざんす(ざます、など。「?でございます」が略された廓ことば)
- ~じゃなくて?
- ~てよ
- 何さ(ふて腐れたときに用いる)
- ~をば
[編集] 老人語
- ~て(「~じゃろうて」など)
[編集] 児童語
- 御本(ごほん) - (書籍の)『本』の美化語。
- ちんぼ〔tin-bo〕 - 陰茎→『ちんぽ〔tin-po〕』に統合されて消滅したと見られる。国語辞典には載っている。
[編集] 参考文献
- 大塚明子『新語死語流行語 こんな言葉を生きてきた』集英社 2003年
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
死語辞典[1]

