楽天オークション
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楽天オークション(らくてんオークション)とは、楽天オークション株式会社が楽天市場で提供するインターネットオークションサービスの名称。通称は楽オク。
個人、および事業者がユーザー登録し、利用する。個人の登録は基本的にフリーだが、事業者の登録には書類を提出する必要があり、場合によっては登録が出来ない。
個人に関する情報は、実際の取引時も含めて完全非公開だが、事業者の情報は特定商取引法により、公開される。
「楽天市場に出店しているショップ」による楽天スーパーオークションは楽天株式会社の運営であるが、本項では同じものとして扱う。また本項において「楽天」とは、楽天オークション株式会社の事を言う。
目次 |
[編集] 概要
日本国内では、ヤフオク、ビッダーズに次ぐ規模のインターネットオークションサービスである。入札から受け渡しまで、完全匿名で行なわれる「楽天あんしん取引」が最大の特徴で、利用者の安全を図るため「楽天あんしん取引」以外の取引は禁止されている。
「オークションのシステムと個人間の取引の場を提供しているだけ」の「一般的なインターネットオークションサイト」とは異なり、楽天が個人間の取引に関与するシステムで運営されている。
- NTTドコモと提携しているため、iモードのメニュー画面に「楽天オークション」が掲載されている。
- 日本郵政公社と提携しているためか、他社の発送方法が使えない(後述)。
- 三井住友銀行と提携しているため、振込み手数料などでの優遇措置がある(後述)。
[編集] 楽天オークション株式会社
楽天株式会社が、インターネットオークション事業を分割して設立した専門会社。楽天市場で、個人向けの楽天オークションを運営。楽天市場の登録ショップでもあり、楽天スーパーオークションに出品した事がある[1]。自社HP等を持たず、楽天HPのニュースリリース、楽天市場の出品者情報にわずかな情報だけがある。
[編集] 沿革
- 1999年9月 - 楽天市場に楽天フリマを開設。
- 2001年8月 - 18億2千万円で株式会社ビズシークを子会社化し、同社の運営するEasySeekと相互リンクを張る等、楽天フリマの活性化を図る。
- 2002年1月 - EasySeekの営業権を16億円で取得(ビズシークは休眠)。
- 2005年4月 - EasySeekのサービスを楽天フリマに完全統合。
- 2006年7月6日 - 郵政公社と提携し、匿名ゆうパックサービスを発表。
- 2006年11月13日 - 楽天オークションを開始。
- 2006年12月1日 - 資本金1億5千万円で楽天オークション株式会社を設立。
- 2006年12月16日 - NTTドコモに対する第三者割当増資を実施。株式比率、楽天株式会社60%、NTTドコモ40%。資本金16億5,000万円。
[編集] 楽天あんしん取引
楽天オークション独自の匿名エスクローサービスの名称。出品者・落札者とも、楽天の提供するシステムを介して支払い・商品の受け渡しを行う。出品者、または落札者への連絡も掲示板で行う。個人情報を相手側に明かす事を嫌いネットオークションを敬遠していたユーザー層を開拓するために作られた。
[編集] 取引の流れ
楽天オークションで唯一の取引方法「楽天あんしん取引」は、以下の流れで行われる。
- 落札が確定し、取引きが開始されると、まず落札者はカードで決済、または割り当てられた楽天指定の銀行口座に落札金額および送料を加えた合計金額を、指定の期日以内に振り込む。振り込まれた代金は、楽天側の口座に一時的にプールされる。
- 「支払い」「発送」「評価」など、出品者・落札者の行動は、期限付きで楽天オークション側からの指示を受けて進行する。
- 取引が開始されると、マイオークションページに現在の進行状況が表示され、「今は、どの段階なのか?」が一目で分かるシステムとなっている。ただし、「リアルタイムではありません」と、注意書きがされている。
- 振込み完了の連絡をシステムから受けた出品者は、システムから提供される発送用伝票をプリントアウト(もしくは書き写し)して、送料相当額を(一時的に)負担し、梱包した商品と共に郵便局へ持ち込む(※持ち込み前に、伝票を商品に貼り付けることは禁止されている。これによるトラブルは後述)。
- 郵便局では、伝票から得られる識別符号のラベルを商品に貼り、伝票は、透明のビニールシートに入れた上で局員が商品に貼り付け、発送される。その後、郵便局の中継所で、相手先の住所名前の書かれた伝票に差し替える「あて名変換サービス」により、発送された商品は落札者の住所宛に転送される。これにより、出品者・落札者双方に匿名が保たれるシステムになっている。
- 中継所を経由するため、所要日数が通常より1日ほど余計にかかる。
- 落札者が商品を受け取り、システムに受取り確認をし、双方が評価を入力するか、入力期限が過ぎた時点で、取引完了となる。
- 双方が評価を入力したあと、もしくは入力期限が過ぎた時点で評価が公開される。相手からの評価が分からない状態で入力しなければならないが、評価を入力できるのは1回だけであり、修正は出来ない。
- 取引が不成立になった場合、商品の返送料は出品者負担で返送され、振り込まれた代金は振り込み手数料を引いた上で落札者の口座に振り込まれる。出品者の口座からは返送料の他、キャンセルシステム利用料および振込手数料が引き落とされる。
- 楽天の口座にプールされた商品代金および送料は、毎回(くわしくは後述)、または月に一回、出品者の口座にシステム利用料および振込手数料を差し引いた上で送金される。システム利用料は落札金額の5%(割引期間中は3.5%)。振込手数料は、三井住友銀行が0円、ジャパンネット銀行では32円、上記以外の銀行は210円となっている。なお「システム利用料を引いた売上金額」が振込手数料に満たない場合、支払いは翌月以降に繰り越される。
- 受け取った商品に問題があった場合、落札者は(受取り確認前に)出品者に対しキャンセルを申し入れる事が出来る。出品者がキャンセルを承諾した場合、落札者は商品を指定の方法で返送し、取引は不成立になる。この際のやりとりもまた、楽天のシステムを介して行われるため、匿名性は保たれる。
[編集] 問題点
楽天オークションにおける問題点は、「システム的な問題」と「人的な問題」に大別される。
[編集] システム的な問題
- 楽天あんしん取引は、完全匿名で取引が進められるため、利用者が取引方法を自由に決められない。送金はカード決済または銀行振込の2種類、発送はポスパケット、ゆうパック、書留ゆうパックの3種類に限定されている。個人間の取引なのに取引方法が限定されているのは、システムを提供している楽天側が現実を無視した「あんしん」「あんぜん」な取引を掲げているため。
- 発送方法が郵便小包3種に限定されているため、出品できる商品はゆうパック最大規格までに限定される。そのため、ネットオークションとしてのシステム不備、利用規約の矛盾が浮き彫りにされている。
- 業者で登録している利用者は、匿名取引のために古物営業法の規定により、一万円を超える美術品類、時計・宝飾品類、自動車、オートバイの部品が2007年4月中頃から出品できなくなった。落札時に一万円を超えた場合についても取引不可となるはずだが、指導通達等が無いため、法律を考えていないのかという懸念がある。
- 特定商取引法により情報が公開されている事業者も楽天あんしん取引以外の取引は出来ない。
- 入金方法について。「月1回の入金」となる「一括入金」と、1日の取引金額毎に入金される「都度入金」の2種類がある。
- 登録時、ユーザーが最初に「都度入金」を選択しても、最初の支払日は(「一括入金」と同じ)「翌月10日頃」になる。
- 楽天オークションの開設は2006年11月13日のため、最初期に「都度入金」を選択した出品者に入金されたのは、12月11日ころとなった(銀行により入金日に差があり、三井住友銀行が優先された)。
- 「都度入金」を選択した場合、上記の期間を経過した後でも、出品者への入金は、1週間ほどかかる。この「1週間」は、「取引完了」からの時間であり、落札者が楽天オークションに入金した日から起算すれば、さらに数日が経過している。
- 入金の期日も、他の行動(発送、評価など)と同様に規定されているが、延長が可能である(ただし1回のみ)。延長申請は簡単であり、理由を説明する必要などもない。
- 登録時、ユーザーが最初に「都度入金」を選択しても、最初の支払日は(「一括入金」と同じ)「翌月10日頃」になる。
- 誤解を招く表現がある。「はじめての楽天オークション」に、「代金が支払われてから発送すればいい!」と書かれているが、この場合、支払われるのは「落札者から、楽天オークションへ」である。しかし、そこまでの説明がなされておらず、「出品者に(楽天オークションから)入金されてから発送する」と誤解を与える。
- 楽天あんしん取引のシステムは、他のネットオークションには無いシステムを使っているが、バグが多く、初期には「取引が開始できない」、「取引が完了できない」など予想外のトラブルも発生した。
- 楽天あんしん取引は完全匿名で行われるため、あて名変換サービスを必ず利用する必要があり、そのための手数料(150円)が送料に加算され、最低でも550円の送料が掛かる。またシステム的に一品一発送一取引になるため、複数を同時に落札しても同梱発送ができず、楽天からの指定番号が違うため振込も一品毎に行う必要があり送料も個別にかかる。そのため落札者の金銭負担が重いという批判に繋がっている。
- 年末年始やゴールデンウィークなどの連休時は、銀行と郵便局の窓口が閉まっているので、取引が進まない(期限に関しては、延長される)。
- 楽天オークションでは完全匿名で取引が出来るため、規約を悪用する参加者や違法な出品をする参加者が後を絶たない。出品者または落札者が取引相手と連絡を取るためには、回数制限・日数制限のある掲示板を利用するしか方法はなく、相手側が必ず対応するとは限らない。そのため、問題が起きても相手側が対応しないと問題は解決しない。そういったトラブルに対し楽天は「当事者同士で解決してください」という姿勢を取っている。
- 楽天オークションでは、システムの特性を利用した詐欺が多数確認されている。一般的な詐欺のほか「返品自由(送料出品者負担)」な規約を利用した「CDやDVDなどコピーしてからクレームを付けて返品」する事例や「全く別の品物が返送」されてくる事例などがある。
- 楽天市場登録ショップによる楽天スーパーオークションは、同じ楽天オークションに於いて行われているが、楽天オークションとは別のシステムである。
[編集] 人的な問題
- 悪意のある人物でも審査・確認なしに自由に参加が出来る。
[編集] その他
出品数は、2007年4月末で約27万点と、10万点以下しかなかった開始当初と比べて増えてはいるものの、楽天フリマ時代の500万点には遠く及ばず、楽天オークションそのものに問題がある事を証明している。
[編集] 主なトラブル
[編集] 楽天フリマ廃止騒動
楽天市場の個人参加型ネットオークション「楽天フリマ」は、固定価格での無期限出品や一部値引き交渉可能な出品、探し物の登録などの特徴があり、他のネットオークションとは一線を画していた。単なる競り合いに終始しかねない他のオークションを嫌ったユーザーの支持を受けていたが、2006年11月、突然「楽天フリマ廃止」と「楽天オークションの開始」が発表され、楽天フリマを主に利用しているユーザーは騒然となった。「何かが起こる」と思わせぶりな事前告知のみで、いきなりユーザーが望んだ訳でもない難解なシステムを持つ楽天オークションを開始した楽天に対し、ユーザーからは不満と不信が広がった。とりわけ、楽天フリマ時代からの利用者からは、「当時のシステムに戻して欲しい」と言う意見が多く聞かれる。また、楽天オークションは、公式には報告されない大きなトラブルがある度に、ユーザーに知らせることなく規約を追加・改訂している場合もあり、こうしたことが更にユーザーの不信感を高めている。特に「返品が成立しない場合、商品代金は出品者に振り込まれ、商品は落札者に送られる」というものは、詐欺を助長しかねないとの批判が挙がった。
[編集] 返品関連のトラブル
楽天オークションの規約では返品が自由で、返品時の送料を出品者が負担するために、安易な返品の誘発が行われている。また、返品詐欺も確認されている。
[編集] クレーム関連のトラブル
- トラブルが発生しても、電話での対応をしていない上、メールフォームでの問い合わせも対応が遅く、中には楽天からのレスポンスが来る前に期限切れで取引が終了してしまう場合もあり、トラブルに遇った参加者からは非難の声が上がっている。
[編集] 支払い関連のトラブル
楽天が収納代行した商品代等を出品者に振り込む際にも様々なトラブルが報告されている。
- 楽天オークションがプールした商品代金を出品者に振り込む際に、計算間違いその他の理由により振込金額が違っているというトラブルも多く発生している。楽天オークションの銀行口座に一時的にプールされた商品代金の利子、発送に関する大口割引適用疑惑など、楽天あんしん取引自体に疑問の声も聞こえている。
- 最初の入金(前述)となる2006年12月11日ころ、「振込み手数料が違う」というトラブルが発生している。具体的には、ジャパンネット銀行利用者は32円であるところ、(他行同様)210円引かれていた(後に楽天はメールにて誤りを認め、訂正入金を行っている)。
- 送金は、楽天の用意する三井住友銀行の口座にしなければ手数料が掛かってしまう。同じく、出品者の代金の受取りのタイミングも、三井住友銀行が優先され、他行(ジャパンネット銀行含む)ではそれよりも時間がかかる。
- 三井住友銀行の店舗・ATMのない県が、13県ある。東北6県のうち、店舗・ATMが存在するのは宮城県のみ。沖縄にも、店舗・ATMはない(2007年4月現在。三井住友銀行HPより)。
[編集] 郵便関連のトラブル
- サービス開始当初は、郵便局への周知が行き届いていなかったこともあり、局員が楽天あんしん取引のサービス自体を知らず、対応できなかったり、マニュアルを見て楽天に問い合わせながらの時間の掛かる対応なども目立った。
- 出品者が、システムから提供される発送用伝票をプリントアウトした(もしくは書き写した)ものを、梱包した商品と一緒に郵便局持ち込んでも、受付後に窓口で貼り付けられる(伝票を、直接商品に貼り付けることは、禁止されている)、という事態も起こった。その他、複数の商品を一度に発送する際、商品と伝票が入れ替わる、というミスも起きている。
- 発送の際は、郵便局への持込(あるいは集荷)が限定(必須)である。
- ポスパケットの場合でも、ポストへ投函してはならない。
- 規約等を読んでいない出品者がコンビニに持ち込み、発送できなくなるケースが発生している。
[編集] 楽天スーパーオークションでのトラブル
アルマーニの名称・ロゴにそっくりな時計のブランド「ロイヤル・アルマニー(登録商標)」が、複数のディスカウントショップから1円オークション等に出品され、上位の売り上げを獲得した。高額な定価からアルマーニの時計(ジョルジオ・アルマーニの時計ブランドは「エンポリオ・アルマーニ」)と思って入札したユーザーもいたが、ロイヤル・アルマニーは日差±10秒というお世辞にも良品とは言えない中国製クォーツ時計で、二重価格疑惑と、ブランドもどき商品の販売に関して不満や疑問の声が挙がった[2]。ロイヤル・アルマニーは歴とした登録商標(第4795941号)だが、ショップによっては「ロイヤル・アルマーニ」「アルマーニ」と誤記されていたり、楽天のメルマガで「アルマーニ」と紹介されていたり、名称表示に問題がある。なお、「ロイヤル・アルマーニ」と誤記しているショップも、この商品が登録商標であり偽ブランドではない事を明示する表記部分には間違わず「ロイヤル・アルマニー」と書かれている。
[編集] 関連項目
- 楽天
- ポスパケット
- オークション詐欺
- インターネットオークション
- 裏のオク~楽オク生活のすすめ~(ANN系列東北6県ブロックネットで放送されている楽オクの情報番組)
[編集] 外部リンク

