東海旅客鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | |
| 略称 | JR東海、JR-C |
| 本社所在地 | 450-6101 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 |
| 設立 | 1987年(昭和62年)4月1日 |
| 業種 | 陸運業 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 松本正之 |
| 資本金 | 1,120億円(2005年3月31日現在) |
| 売上高 | 1兆1,996億円(2005年度・単独) |
| 従業員数 | 15,438人(2005年3月31日現在) |
| 決算期 | 3月 |
| 主要株主 | みずほコーポレート銀行(5.00%) 日本マスタートラスト信託銀行・信託口(4.86%) 日本トラスティ・サービス信託銀行・信託口(4.50%) (2006年12月現在) |
| 主要子会社 | ジェイアール東海バス 他 |
| 外部リンク | jr-central.co.jp/ |
東海旅客鉄道株式会社(とうかいりょかくてつどう、英称:Central Japan Railway Company)は、1987年(昭和62年)に日本国有鉄道から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つである。東海道新幹線を軸として東海地方に路線を持つ。日本の鉄道の大動脈である東海道新幹線を運営することから、東京・大阪にも営業拠点がある。略称はJR東海(ジェイアールとうかい)。英語略称はJR Central。コーポレートカラーはオレンジ色。代表取締役会長は葛西敬之、代表取締役社長は松本正之。社歌は井上大輔の「君をのせて」(アルバム「ENDRESS BLUE」に収録されている)。
なお、社名ロゴの「鉄」の字は、金を失うという意味を避けるため「金偏に矢」という文字(鉃)を使い、『東海旅客鉃道株式会社』と表記している(但し、登記上の正式社名は常用漢字である「鉄」の字を用いて表記している。四国旅客鉄道以外の各社も同じ)。
目次 |
[編集] 概要
営業エリアは東海道新幹線および東海地方の在来線であり、営業キロ数は四国旅客鉄道(JR四国)に次いで短い。全収益のうち約85%という非常に大きな割合を東海道新幹線が占めている。在来線の運輸収入は東海道新幹線の10分の1にも満たない。全収益に占める割合、設立経緯、また優等列車はその多くがJR他社に直通しなければならないことなど、在来線に関しては採算のとりにくい環境にある(鉄道関係の俗称の項目も参照)。
2005年7月29日までに、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構保有の224万株のうち約195万株が一般市場に売却された。そして2006年4月5日、同機構保有の全株28万6071株が1株115万円(総額約3289億円)でJR東海に売却され、本州JR上場3社である東日本旅客鉄道(JR東日本)、西日本旅客鉄道(JR西日本)に続いて東海旅客鉄道(JR東海)の「完全民営化」が実現した。1987年の分割民営化当初に継続した3191億円の長期債務に加え1991年に新幹線保有機構から買い取った5兆900億円の債務返済が重要な経営課題となっている。また、会社経営の根幹になっている東海道新幹線も開業から40年以上経っており、その老朽化を補修する大規模改修工事に備える一方、かねてから起こると予想されている最大のリスク要因である東海地震に対しての耐震性補強工事も進めなければならず、長期債務返済と合わせた重要な経営課題となっている。
JR貨物の新型車両(電車方式を用いたスーパーレールカーゴや、2車体連接であるEH200形)の線路使用料については他会社と対立した。[要出典]
また「みどりの窓口」におけるクレジットカードの取り扱いは、JR旅客6社中で一番最後まで遅れ、JRカードおよび自社発行のJR東海エクスプレス・カードを除いた主要ブランドクレジットカード扱いを開放したのは2004年4月1日。長距離きっぷや定期券などの高額商品を主要クレジットカードで決済することが不能な状態が近年まで続いた。
その一方、これまで不仲が囁かれてきたJR東日本・JR西日本との関係改善の兆しと評価し得る動きも出てきており、2005年12月より会員制新幹線予約システム「エクスプレス予約」が山陽区間の新神戸まで暫定的に拡大され、さらに2006年7月22日より東海道・山陽全区間にサービスが拡大されたことを指摘できる。また、JR東日本とJR東海は首都圏からの旅客の北陸輸送について競合関係にあり、今まで北陸への旅行プロモーションで協力することは皆無であったが、2006年3月よりJR本州3社のタイアップ企画「Japanese Beauty ホクリク キャンペーン」が開始され、更に、JR西日本が発売している「金沢・加賀ぐるりんパス」について、JR東海も名古屋・米原発の発売を行うこととしたのも大きな変化である。 さらに、2006年11月から中部圏で導入したICカードTOICA(トイカ)を、2008年3月にJR東日本のSuica・JR西日本のICOCAと相互利用可能とすると発表した。とりわけ、JR東のモバイルスイカにて東海道新幹線の予約も可能となる(JR東海のエクスプレスカードへの入会手続きが必要)など、利用客の利便性向上の観点からJR東日本との協力関係を拡大させる傾向も見受けられる。またJR西日本とは、東海道新幹線と山陽新幹線で一体的な運行を行っていることからか、前述の「エクスプレス予約」拡大のほか、700系以降の新幹線車両の共同開発、名古屋⇔中国・九州地区との新幹線割引券(特別企画乗車券)の発売など協業の度合いが強まっている。
駅業務の委託、簡易委託については、他のJR各社と同様行われているが、地方自治体を通じて子会社の東海交通事業に再委託されている駅もある。この場合、窓口にマルスが設置され、全国の全ての列車の指定券も購入できるようになっているが「みどりの窓口」の表示はない。一部の企画乗車券や払い戻し・クレジットカードは取り扱っていないが「みどりの窓口」とほぼ同等の機能を有しており利用者の便宜が図られている。
現在、鉄道総合技術研究所と共にジェイアール式マグレブ(磁気浮上式鉄道)の実験なども行っている。また2005年3月25日から9月25日まで開催していた愛知万博(愛・地球博)にリニアモーターカーに関するパビリオン「JR東海 超電導リニア館」を出展していた。
その他の事業では、1999年に開業した名古屋駅直上のJRセントラルタワーズが代表的。「世界一高い駅ビル」としてギネスブックにも載っている。名古屋マリオットアソシアホテル・ジェイアール名古屋タカシマヤ・オフィスが入居する高層ビルで、今や名古屋の顔となっている。
なお、かつての同社の放送広告「クリスマスエクスプレス」(1988年~1992年、2000年放映)は、現在でもしばしばテレビ番組等で取り上げられ、1993年からは新幹線京都観光キャンペーンの広告を「そうだ 京都、行こう。」をキャッチフレーズに放映。2006年からは加えて奈良観光キャンペーン「うまし うるわし 奈良」を放映している。
[編集] 本社・支社等
[編集] 本社
- 本社
- 所在地:名古屋市中村区名駅一丁目1番4号(JRセントラルタワーズ)
- 本社(東京)
[編集] 支社等
- 東海鉄道事業本部(旧名古屋鉄道管理局)
- 所在地:名古屋市中村区名駅一丁目3番4号(JR東海太閤ビル)
- 新幹線鉄道事業本部(旧新幹線総局)
- 所在地:東京都千代田区丸の内一丁目9番1号(丸の内中央ビル)
- 静岡支社(旧静岡鉄道管理局)
- 三重支店
- 飯田支店
- 関西支社
- 海外事務所
[編集] 歴史
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)
- 1月31日 - 岡多線廃止(愛知環状鉄道に転換)。
- 4月1日 - バス事業を分離し、ジェイアール東海バスに移管。
- 1989年(平成元年)
- 1991年(平成3年)
- 3月16日 - 小田急新宿~沼津間に特急「あさぎり」運転開始。
- 10月1日 - 東海道新幹線の施設を新幹線鉄道保有機構(現・鉄道建設・運輸施設整備支援機構)から買い取る。
- 1992年(平成4年)
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 7月10日 - 寝台特急「サンライズエクスプレス」運転開始。
- 1999年(平成11年)
- 12月4日 - 東海道本線で特別快速、中央本線でセントラルライナー運転開始。
- 12月20日 - JRセントラルタワーズ開業。
- 2001年(平成13年)
- 2003年(平成15年)
- 10月1日 - 東海道新幹線の営業運転最高速度を270km/hに統一。
- 2005年(平成17年)
- 3月25日 - 2005年日本国際博覧会で「JR東海 超電導リニア館」出展(同年9月25日まで)。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
[編集] 今後の予定
- 2008年(平成20年)
- 3月 - JR3社によるIC乗車券の新連携サービスの提供開始。
- 「TOICA」と「Suica」および「ICOCA」との相互利用開始。
- 「エクスプレス予約ICサービス」導入。東海道新幹線のチケットレス化を目指し、「エクスプレス予約」およびJR東日本の「モバイルSuica」会員向けに「エクスプレスICカード」を新たに発行する。SuicaやICOCA、TOICAと組み合わせて新幹線の自動改札機に2枚同時にタッチすることで、在来線部分の運賃の精算と新幹線部分の有効判定を同時に行うこともできる。また、「TOICA機能付エクスプレスICカード」も発行する。
- 3月 - JR3社によるIC乗車券の新連携サービスの提供開始。
[編集] 路線
2006年現在、以下の1,982.0kmの鉄道路線(第一種鉄道事業)を運営している。
[編集] 新幹線
[編集] 在来線
- 東海道本線 [幹]
- 御殿場線 [幹] 国府津駅 - 沼津駅 60.2km
- 身延線 [地] 甲府駅 - 富士駅 88.4km(線路名称及び列車運行は上下逆転)
- 飯田線 [地] 豊橋駅 - 辰野駅 195.7km
- 武豊線 [地] 大府駅 - 武豊駅 19.3km(列車運行上は上下逆転。理由は武豊線の頁を参照)
- 高山本線 [地] 岐阜駅 - 猪谷駅 189.2km
- 中央本線 [幹] 塩尻駅 - 名古屋駅 174.8km(列車運行上は上下逆転)
- 太多線 [地] 多治見駅 - 美濃太田駅 17.8km
- 城北線 勝川駅 - 枇杷島駅 11.2km(東海交通事業が第二種鉄道事業者。JR東海は列車の運行をしていない。)
- 関西本線 [幹] 名古屋駅 - 亀山駅 59.9km
- 紀勢本線 [幹] 亀山駅 - 新宮駅 180.2km
- 名松線 [地] 松阪駅 - 伊勢奥津駅 43.5km
- 参宮線 [地] 多気駅 - 鳥羽駅 29.1km
在来線の電化路線は、すべて直流電化である。
[編集] 廃止路線
[編集] JR他社線との分界駅
(注)路線名に関してはJR西日本のアーバンネットワーク内に関しては愛称(正式名称)の順で表記。
[編集] JR東日本
- ※東京駅(東海道新幹線)- 東海道本線他
- ※品川駅(東海道新幹線)- 東海道本線他
- ※新横浜駅(東海道新幹線)- 横浜線
- 国府津駅(御殿場線)- 東海道本線
- ※小田原駅(東海道新幹線)- 東海道本線
- 熱海駅(東海道本線、東海道新幹線)- 東海道本線、伊東線
- 甲府駅(身延線)- 中央本線
- 辰野駅(飯田線)- 中央本線
- 塩尻駅(中央本線(中央西線))- 中央本線(中央東線)
[編集] JR西日本
- ※新大阪駅(東海道新幹線)- 山陽新幹線、JR京都線(東海道本線)
- ※京都駅(東海道新幹線)- JR京都線(東海道本線)他
- 米原駅(東海道本線、東海道新幹線)- 琵琶湖線(東海道本線、北陸本線)
- 亀山駅(関西本線、紀勢本線) - 関西本線(分界駅の中で唯一JR東海の管轄駅)
- 新宮駅(紀勢本線)- 紀勢本線
- 猪谷駅(高山本線)- 高山本線
[編集] 車両
JR東海の車両形式を参照のこと。
1987年の発足以来、新幹線・在来線ともに積極的に老朽車両の新車置き換えを進めてきており、東海道新幹線と在来線定期特急列車はすべて民営化後に設計・製造された車両に統一されている。一方、普通列車・快速列車に用いられる一般型車両においても旧型車両の置き換えが進んでおり、2006年度末には約8割が、2010年度にはすべての車両の置き換えが完了する予定である。
余談だが、在来線のVVVF車はすべて、東芝製VVVF制御装置を積んでいる(阪急電鉄の神宝線と同様)。また気動車のエンジンはカミンズ社製を標準としており、同社スコットランド工場からの輸入製品を用いている。
[編集] 車両基地
東海道新幹線にはJR西日本所有車両「300系(F編成)、500系(W編成)、700系(B編成)、923形「ドクターイエロー」(T5編成)も運行されているが、こちらは同社福岡支社の博多総合車両所(幹ハカ)の配置となる。
[編集] 乗務員区所
- 東海鉄道事業本部
- 静岡支社
- 三重支店
- 新幹線鉄道事業本部
- 関西支社
[編集] 車両工場
- 東海鉄道事業本部
- 新幹線鉄道事業本部
[編集] グループ会社
- 運輸
- ジェイアール東海バス
- ジェイアール東海物流
- 東海交通事業
- ファーストエアートランスポート
- 販売・サービス
- 新幹線メンテナンス東海
- ジェイアール東海物流
- ジェイアール東海商事
- ジェイアール東海高島屋
- ジェイアール東海パッセンジャーズ
- ジェイアール東海フードサービス
- 東海キヨスク
- 土木・建設
- ジェイアール東海建設
- ジェイアール東海コンサルタンツ
- 日本機械保線
- シーエヌ建設
- 設備
- 新生テクノス
- ジェイアール東海情報システム
- ジェイアール東海総合ビルメンテナンス
- その他
- ホテル業
- ジェイアール東海ホテルズ
- ホテルアソシア静岡ターミナル
- 名古屋ターミナルホテル
- 旅行・広告
- ジェイアール東海ツアーズ
- ジェイアール東海エージェンシー
- 車両
- 東海交通機械
- 新幹線エンジニアリング
- 清掃
- セントラルメンテナンス
- 中央リネンサプライ
- 不動産
- ジェイアール東海不動産
- ジェイアールセントラルビル
- 新横浜ステーション開発
- 豊橋ステーションビル
- 名古屋ターミナルビル
- 東京ステーション開発
- 静岡ターミナル開発
- 浜松ターミナル開発
- 名古屋ステーション開発
- ジェイアール東海静岡開発
- ジェイアール東海関西開発
[編集] CM
- クリスマス・エクスプレス
- シンデレラ・エクスプレス
- アリスのエクスプレス
- プレイバック・エクスプレス
- ハックルベリー・エクスプレス
- ホームタウン・エクスプレス
- マイコのエクスプレス
- ファイト・エクスプレス
- リニア・エクスプレス
- 東京プラスワン
- そうだ 京都、行こう。
- AMBITIOUS JAPAN!(2003年) - TOKIO
- うまし うるわし 奈良
- Eco出張
[編集] 提供番組
- 一社提供
- その他
[編集] 関連項目
- JR
- 中部地方の鉄道路線
- 日本の鉄道路線一覧
- 日本の鉄道事業者一覧
- 日本の鉄道
- 鉄道事業関連
- その他の関連事業等
- JR東海八事球場(山本球場、国鉄八事球場)
- JR東海硬式野球部
- 名古屋セントラル病院
- イベント
- その他
[編集] 外部リンク
</div>
| 前身: 日本国有鉄道(国鉄バス)| 国鉄清算事業団 | ||||||
| JR旅客各社: | JR北海道 | JR東日本 | JR東海 | JR西日本 | JR四国 | JR九州 |
| JRバス各社: | JR北海道バス | JRバス東北 | JR東海バス | 西日本JRバス | JR四国バス | JR九州バス |
| JRバス関東 | 中国JRバス | |||||
| その他: | JR貨物 | JR総研 | JRシステム | |||

