月夜見宮

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<tr> <td colspan="2" style="padding:0;background:#fff;text-align:center"></td> </tr> <tr> <th style="white-space:nowrap">社格等</th> <td style="background: #fff">式内社(小)</td> </tr> <tr> <th style="white-space:nowrap">創建</th> <td style="background: #fff">927年以前 </tr> <tr> <th style="white-space:nowrap">本殿の様式</th> <td style="background: #fff">神明造</td> </tr>
月夜見宮
所在地 三重県伊勢市宮後1丁目
主祭神 月夜見尊

月夜見宮(つきよみのみや)は外宮(豊受大神宮)別宮で、三重県伊勢市宮後1丁目にある神社である。

目次

[編集] 概要

上空から見た月夜見宮
鳥居

月夜見宮は外宮から北へ約300m、伊勢市駅から西へ約500mにある外宮別宮である。神宮の別宮は基本的に1社につき祭神は1神であるが、月夜見宮は月夜見尊(つきよみのみこと)と、その魂の月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)の2神を祀る。2神を祀る別宮は他に外宮別宮の風宮(かぜのみや)と内宮別宮の風日祈宮(かぜひのみのみや)があり、いずれも祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)である。

つきよみさん」とも呼ばれるが、同じく「つきよみさん」と呼ばれる内宮(皇大神宮)別宮の月讀宮は、祭神は同じであるが別の神社である。

最高神天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神の月夜見尊が祭神であるが、外宮別宮としては豊受大神の魂を祭神とする多賀宮(たかのみや)、外宮の地主の神である大土御祖神(おおつちみおやのかみ)を祭神とする土宮(つちのみや)に次ぐ3位で、内宮別宮として第2位の月讀宮と異なる。内宮には境外別宮が4社あるが、外宮の境外別宮は月夜見宮1社のみである。

境内北側の堀は、宮川の治水工事が行なわれる江戸時代以前の宮川の分流の名残と考えられている。堀の北側を通る三重県道37号鳥羽松阪線は、毎年10月の神嘗祭に併せて行なわれる初穂曳(お伊勢大祭)の会場となり、外宮へ初穂を搬入する奉曳車が通過する。

境内に外宮摂社の高河原神社(たかがわらじんじゃ)がある。ほかの境外別宮と同様に、神職が参拝時間内に常駐する宿衛屋(しゅくえいや)があり、お札・お守りの授与や、神楽や御饌の取次ぎを行なっている。

[編集] 祭神

  • 月夜見宮
  • 月夜見尊(つきよみのみこと)
  • 月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)
  • 高河原神社:
  • 月夜見尊荒御魂とされるが、開拓の守護神とされるが詳細は不明の宮川の高河原(みやがわのたかがわら)であったとする説などがある。

[編集] 歴史

由緒は定かではないが、古くは高河原(たかがわら)と呼ばれ、農耕の神を祀る神社であったという。第60代醍醐天皇927年(延長5年)の延喜式では外宮摂社の首位とされ、第83代土御門天皇1210年(承元4年)に別宮に昇格した。

[編集] 祭事

皇大神宮に準じた祭事が行なわれ、祈年、月次、神嘗、新嘗の諸祭には皇室からの幣帛(へいはく)がある。

  • 1月
    • 歳旦祭(さいたんさい)(1月1日) 新年を祝い、皇位の無窮を祈る祭り。
    • 元始祭(げんしさい)(1月3日) 年始にあたり、天津日嗣(あまつひつぎ)の本始を祝う祭り。
  • 2月
    • 建国記念祭(けんこくきねんさい)(2月11日) 神武天皇の建国の創祀を祝う祭り。
    • 祈年祭(きねんさい)(2月18日) 年の初めに穀物の豊穣と国家の安泰を祈る祭り。
  • 5月
    • 風日祈祭(かざひのみさい)(5月14日) 外宮内宮のほか、別宮末社摂社などに幣帛を供進し、風雨の災いなく五穀豊穣であるように祈る神事。
  • 6月
    • 月次祭(つきなみさい)(6月18-19日) 6月と12月の11日に国家の平安と天皇の福寿を祈った祭り。神宮では神嘗祭と合わせて三節祭または三時祭と呼ぶ。
  • 8月
    • 風日祈祭(かざひのみさい)(8月4日) 外宮内宮のほか、別宮末社摂社などに幣帛を供進し、風雨の災いなく五穀豊穣であるように祈る神事。
  • 11月
    • 新嘗祭(にいなめさい)(11月24日) 天皇がその年に収穫された穀物を神に供えるとともに自らも食し、収穫を感謝する祭り。
  • 12月
    • 月次祭(つきなみさい)(12月18-19日)
    • 天長祭(てんちょうさい)(12月23日) 今上天皇の誕生日を祝う祭り。

[編集] 社殿

月夜見宮
外宮摂社の高河原神社

[編集] 別宮

月夜見宮の社殿は外宮に準じ外削ぎの千木と、5本で奇数の鰹木を持つ萱葺の神明造で南面している。遷宮のための古殿地は東西に隣接している。

外宮に準じ、20年に一度遷宮が行なわれる。その昔、月夜見宮の所在地の宮後町の民が役木を曳いて八日市場町にさしかかったときに宮後町で火事が起き、曳き手が消火のため帰ってしまったので、八日市場町の民が代わって役木を曳き、それ以来御木曳初式(おきひきぞめしき)では八日市場町の民が月夜見宮に役木を奉曳することになったとの伝承がある。

[編集] 境内社

高河原神社は外宮に準じ、外削ぎの千木、奇数で3本の鰹木、板葺の神明造で、南面している。

[編集] 神路通り

神路通り越しに高倉山を望む

伊勢市一志町と宮後の境界となる、外宮の北御門(きたみかど)から月夜見宮までの、幅員4m程度の1直線の道は「神が通る道」とされ、「神路通り(かみじどおり)」と呼ばれる。外宮と月夜見宮の周辺では、神路通りの真ん中は神様が通るので人は端を歩くように子どもに教える風習がある。神路通りは第二次世界大戦以前は大通りに分類されたが、自動車が通行するにはやや狭く、両脇の伊勢市立厚生小学校校舎と同校体育館の間を多数の児童が横断するため、厚生小学校付近は平日昼間は自動車通行禁止とされている。

2006年4月13日に行なわれた第62回式年遷宮御木曳初式では、外宮と外宮の境内別宮へ用材を奉納する他の6奉曳団は外宮北御門前の交差点を右折したが、月夜見宮へ向かう八日市場奉曳団は反対方向へ左折し、神路通りを経て月夜見宮へ用材を奉納した。

[編集] 信者団体

1960年(昭和35年)に伊勢市在住の崇敬者を中心に月夜見講が発足され、のちに月夜見宮奉賛会と改称した。月夜見宮奉賛会は毎年4月と9月の19日に神恩感謝の祭を行なうなどの活動をしている。

[編集] 交通

[編集] 関連項目

[編集] 参考資料

  • 『月夜見宮参拝のしおり』(発行:神宮司庁)
  • 『お伊勢さんを歩こう』(発行:伊勢神宮崇敬会)
  • 『お伊勢まいり』(発行:伊勢神宮崇敬会)
  • 『宇治山田市史』

[編集] 外部リンク

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