日本ハリストス正教会

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府主教座のあるニコライ堂東京都千代田区

日本ハリストス正教会(にほんハリストスせいきょうかい)は、キリスト教の教会であり、自治独立が認められている東方正教会所属教会のひとつである。

19世紀に、ロシア正教会の修道司祭聖ニコライ(のち初代日本大主教)によって、正教の教えがもたらされ、これがその後の日本ハリストス正教会の設立につながった。 ニコライ堂(東京復活大聖堂)および函館の復活聖堂は、国の重要文化財

教義については東方正教会の項を参照のこと。

目次

[編集] 組織

東京大主教区主教座:東京)、東日本主教区(主教座:仙台市)、西日本主教区(主教座:京都市)の3主教区からなる。東京大主教座が同時に日本府主教座を兼ね、日本教会のいわば本山にあたる。

日本の正教会は、後述する設立の経緯からロシア正教会の傘下にあり、府主教の認可はモスクワ総主教が行う。

ただし、日本ハリストス正教会は1970年以降「自治教会」としての地位にある。これは同じくロシア正教会の系列にあるウクライナ自治正教会とほぼ同格とされる。日本ハリストス正教会は国内教会の指導・管轄については極めて高度な自治を行っており、財政面ではロシア正教会から完全に独立している。司式で用いられる祈祷文も一部の例外(主教の祝福に対する答礼の言葉「イス ポラ エティ デスポタ:ギリシャ語」や、一部の教会スラヴ語の聖歌など)を除き、ほとんど日本語である。

第二次世界大戦によって旧ソ連に所在したロシア正教会との連絡が途絶した後、日本正教会は在アメリカロシア正教会の管轄下に移された(1946年)。このとき、ロシア正教会との緊密な関係を保つべきとするグループが、ロシア正教会の直接の管轄を受け「モスクワ総主教庁駐日ポドヴォリエ」を設立した。その後関係は修復され、現在では自治正教会である日本ハリストス正教会との関係は良好である。ポドヴォリエの聖体礼儀の祈祷文中で読み上げられて記憶される主教の名も、モスクワ総主教と全日本の府主教の2名となっている。駒込の駐日ポトヴォリエ:聖ニコライ聖堂ではロシア系参祷者が多いこともあり、司式は教会スラヴ語を中心に行なわれている。

[編集] 歴史

1868年(明治元年)、箱館(北海道函館市)で三人の日本人が信徒になったのがはじめ。箱館は当時外国人に公開されていた港のひとつであり、帝政ロシアの領事館が置かれていた。キリスト教はまだ禁止されていたが、領事館の附属礼拝堂付の司祭であるニコライを沢辺琢磨酒井篤礼・浦野太蔵の三人が秘密裡に訪れ、教理を学び洗礼を受けるに至った。(後に沢辺は初の日本人司祭となり、酒井も司祭になる。)ニコライは日本語を熱心に学び、日本人を対象とする布教を積極的に行った。日本語を用いる現在の日本正教会の姿は、現地の言語を大事にする正教会の伝統、および「在外ロシア人の為の教会」ではなく「現地人主体の教会を建設する」という、19世紀後半、および20世紀初頭の開明的なロシア正教会指導部が持っていた方針の延長線上に位置づけられるものであり、ニコライの活動はそれらの古代から近世に至るまでの伝統が、近現代において実を結ぶ過程であったといえる。

のちニコライは布教の本拠を東京に移した。神田に神学校を併設する聖堂(東京復活大聖堂 ・通称:ニコライ堂)を建設し、ここを布教の根拠とした。布教範囲は全国に及んだが、東北地方での浸透が著しい。ニコライは日本の寺院の檀家制度のような、一村まるごとを改宗させるという手法で、着実に布教を進めていった。

東京にはいくつかの教会が置かれたが、関東大震災で多く消失し、紆余曲折を経た後、都内の教会は杉並に所在する山手ハリストス正教会の他は、ニコライ堂:東京復活大聖堂を中心に連合した。但し本格的な組織的統合は1974年に至ってからであり、この年、都内5つの教会が統合されて「東京復活大聖堂教会」(「ニコライ堂」は大聖堂の通称であり、教会名ではない)が発足した。2004年には「東京復活大聖堂教会創立30周年記念式典」が執り行われた。

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[編集] 現況

2006年現在、日本ハリストス正教会の信者は1万人ほどである。ほとんどの信者は日本人であるが、日本に在住する外国人信徒も都市部などでは見受けられる。

典礼に用いる言語は日本語である。一部の教会では、部分的にスラブ語聖歌などを用いることがある。

奉神礼においては日本正教会訳聖書という独自の翻訳聖書を用いる。

近年、日本のキリスト教諸教団が「靖国問題」や「憲法問題」など政治運動に熱心に取り組み、左傾化し過ぎているのではないかという批判が一部ある中で、他の諸教団とは一線を画して正教会という団体としては政治運動と一切関わりを持っておらず、「政治的中立性を保っている」と評価する声がある一方で、天皇や為政者の為の祈りがあるので「体制従属的である」という批判の声もあるが、これは使徒パウロが書いたとされる新約聖書の中のテモテへの手紙一第2章の「願いと祈りと執り成しと感謝をすべての人々のためにささげなさい。王たちやすべての高官のためにもささげなさい」という記述に基づくと主張している。

[編集] 主な聖堂

[編集] 外部リンク

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