夕方ワイド番組
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夕方ワイド番組(ゆうがたワイドばんぐみ)とは、日本のテレビ局において、主に平日午後4時ごろ~8時ごろまでに放送されている生放送のローカル番組、すなわち、夕方のローカルワイド番組のこと。
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[編集] 概要
放送時間の主要な視聴者層である主婦層をターゲットとしているため、主婦が興味を抱くよう工夫された情報番組となっている。対象とする情報は、家事に直結する買い物・料理・天気に関わるものと、より良い生活や家族サービスに関わるグルメ・小旅行・その他の地域情報など。提供企業は、これらの情報に関わるものの他に、家計を預かる主婦に決定権がある場合が多いと見られる子供の教育(予備校や専門学校)や住宅関係などもある。その他、帰宅した子供たちが見たいような情報や、夕方以降に勤務が始まる飲食店従業員などを対象とした情報を含むこともあり、競争がある地域では番組で扱う情報に差異が見られることもある。
アンテナ直接受信の場合、在京キー局の番組のネットを含めると、山梨県以外の46都道府県で、1つ以上の民放で何らかの生放送番組が放送されている(2007年4月現在 ※山梨県でもケーブルテレビを通じて在京キー局などを視聴している世帯が極めて多い)。
地域によっては熾烈な視聴率争いのところもある。その一方で2001年以降、在京キー局の夕方ワイド番組(17時台の関東ローカル枠)をネットする局も増えている。制作予算がないなどの理由がネットする局の多くで見られる。実施していない地域でも5分~30分で1コーナーとしてネットしている番組もある。
[編集] 主なコーナー
この種の番組の要素は以下の通り。
- ニュース(地域ニュース)
- 天気予報
- 視聴者からのお便り
- グルメや観光スポットなどのタウン情報
- 中継(定点中継)
- 中継(日替わり)
- 料理
1~4はほぼ必須の要素であるが、中継は番組制作費との関係で行われない場合もある。また、料理は時間がかかるため、放送時間が短い局では採用されない例も見られる。
芸能ニュースや国内外の一般ニュースをも取り上げる番組が増えている。
[編集] 夕方ワイド番組の誕生
1989年10月に名古屋市に本社をもつ中部日本放送(CBC)が「CBCニュース通り」(「ミックスパイください」、「ユーガッタ!CBC」を経て、現「イッポウ」)という名称でこの種の番組を開始した。
当時は、バブル景気期であると同時に、第二次ベビーブーマーが高校から大学受験に向かう時期で、帰宅した中学・高校生をターゲットとした夕方の若者向け番組(夕やけニャンニャンなど)が成立し辛い時期に入っていた。そこで、帰宅した大学生や主婦など、ターゲット視聴者層を広げた内容で始められた。
1991年10月、札幌テレビ放送(STV、北海道札幌市)の「どさんこワイド120」(現「どさんこワイド180」)が放送を開始した。17時から19時までの2時間、全国ニュースを挟み、ローカルニュース、タウン情報、中継などを折り込み、大学生以下の視聴者層をカットしたスタイルでスタートした。テレビ業界ではこれが現在の夕方ワイド番組の先駆けといわれ、現在、全国の各局で放送されている番組の形式は、この「どさんこワイド120」を範にとった番組が多い。
その後、STVと同系列である日本テレビ系列を中心に、同種の番組を全国のテレビ局が制作。「テレビ宣言」(広島テレビ放送、1993年4月開始)や「OH!バンデス」(宮城テレビ放送、1995年4月開始)など、同種の番組がスタートし、その後、日本テレビ系以外の地方局も参入。全国各地で夕方ワイド番組の戦争が勃発した。
[編集] ヒットのカギ
[編集] パーソナリティー性
こうした影響は全国に広がり、ほとんどの地域で必ず一つは存在し、高視聴率を獲得している。番組がヒットする条件としては司会者の人選、パーソナリティ性も重要で、先駆者の「どさんこワイド」では木村洋二アナ、明石英一郎アナの存在も成功の要因といえる。
木村アナは1989年から2年半、日本テレビ系「ズームイン!!朝!」のSTV担当キャスターで「北海道の顔」としてあらゆる年齢層に親しまれており、また、明石アナはラジオの若者向け番組を長きに亘って担当していた事が、幅広い層の視聴者に受け入れられた要因である。また「OH!バンデス」では地元で親しまれてきた歌手のさとう宗幸を起用。「テレビ宣言」では地元出身のタレント、柏村武昭(元中国放送アナ、フリーとなりDJ・司会者を経て現在参議院議員)、「CBCニュース通り」→「ミックスパイください」では、ラジオ番組で人気を得たCBCアナウンサーの小堀勝啓が司会を務め、いずれも絶大な支持を受けた。
また、地元の人気者が活躍する一例として、日本テレビ系列局の場合は「ズームイン!!朝!」での地元担当キャスターを経て、地方局の夕方ワイド番組のメインキャスターに就任する事が多い。前出の木村アナのほか、福岡放送「めんたいワイド」の古賀ゆきひとアナ、テレビ金沢「じゃんけんぽん」の塚田誉アナなどである。全国ネットの生番組で経験を積むことで、長時間の大型ワイドでもその取材力が生かされるためである。
[編集] 視聴者の情報を生かす
加えて、視聴者との2WAYコミュニケーションも重要視され、今でこそ殆どの番組がメールやFAXを受け付けているが、長年続く番組などは、スタジオに電話を配置し、生の声を受け付けている。中でも広島テレビ「テレビ宣言」は、当初スタッフが予想していた以上の反響があったため「視聴者が寄せてくる情報は、警察や役所が発表する情報と同じだ」という考えから、報道セクション内に「視聴者情報クラブ」を設置し、その情報を扱う専任スタッフを配置した。また、STVは「どさんこ」以前から、テレビの生ワイド番組に電話・FAXを扱う構成を盛り込んでいた。これは1980年代中盤にライバル局に勝つ秘策として「聴取者からの電話を徹底して取り込む」という、同局のラジオ部門(現・株式会社STVラジオ)の姿勢を踏襲したものだった。
[編集] 定点中継とその先鞭性
さらに「視聴者参加型」を徹底するために設けられたのが「定点中継」である。主要都市のローカルワイド番組では、繁華街の中心やターミナル駅前などに毎日中継を出し、タウン情報や、視聴者のPRなどを行っている。「どさんこ」では札幌駅南口、「めんたいワイド」では福岡の中心地・天神、同じく福岡のRKB「夕方放送局 きょうもやっぱり基樹です」では博多駅前から、「OH!バンデス」では仙台駅前から毎日行われる生中継がそれである。この中継は視聴者に浸透し「あそこに行けばテレビに映ることができる」ということから、番組の認知度を高める結果となった。
この「街角の定点中継」をつけたのもSTVの「どさんこワイド」であったが、この定点中継の手本となったのが、STVラジオの夕方ワイド番組「ドライビングパートナー・STVホットライン」である。本社スタジオと中継車に加え、さっぽろ地下街にあった同局のサテライトスタジオからも、生の街の様子を伝え、人気を博していた。このサテライトスタジオから伝えていたパーソナリティーが、現在も「どさんこワイド」でメインキャスターを務める明石英一郎アナウンサーである。
加えて「どさんこワイド」がこれらの中継で成功した要因として、STVが新規に開拓した平日早朝帯で高視聴率番組へと成長した情報番組「朝6生ワイド」のローカルに徹した手法、続く7時からの「ズームイン!!朝!」で培った全国ネットレベルのノウハウを、ローカル番組に反映させたことである。そして上記のラジオ番組のような、機動力のある姿勢。さらにこれらの番組で浸透していたキャスター、パーソナリティーの親しみやすさなどの条件が上手くかみ合ったことも、成功に導いたといえる。
[編集] 現在放送中の主な夕方ワイド番組
ここでは、おおむね主なコーナーで記載した要素を含むものを掲載する。
- 補足
- ※1 『情報ライブ』枠内前半パートとして放送。
- ※2 毎週金曜日は『ゴジてれ金曜スタイル』として放送。
- ※3 毎週金曜日は『おかえりなさ~い金曜日』として放送。
- ※4 毎週金曜日は『おかえりテレビWeekend』として放送。
- ※5 『テレチュー2・5h』枠内での第1部として放送。
- ※6 毎週金曜日は『金曜テレビタ350』として放送。

