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  1. 敵の侵入を防ぐため、や豪族の住居などの周囲に掘られた溝のこと。ここで解説する。
  2. もっぱら水を通すために造られる堀については水路を参照。
  3. 鉄道・道路を通すためにまわりより低くした場所については切土を参照。
  4. 日本人の姓のひとつ。堀ちえみ堀幸一など。

松本城の堀
明石城の内堀

(ほり)とは、敵や動物の侵入を防ぐため、古代から近世にわたって、豪族住居集落などの周囲に掘られた溝のこと。容易に越えることができない幅と深さをもっている。水が張られている堀を水堀(みずぼり)といい、水の張られていない堀のことを空堀(からぼり)という。水堀に“濠”、空堀に“壕”という字を用いることもある。堀は人工的に作られたものであるが、もともと流れていた河川などの地形を利用した場合、“天然の堀”と呼ぶことがある。

掘った結果生じる土は、多くの場合、堀の脇に積み上げて土塁としている。古代環濠集落では堀の外側に土塁を築き、中世近世では堀の内側に土塁を築いている。

[編集] 城の堀

近世の平地の城には水堀があるが、中世の城の堀はほとんどが空堀である。近世であっても、山城の堀は空堀であることが多い。

尾根を仕切るように作られた堀を堀切(ほりきり)、郭(平坦部)の周に沿って作られた堀を横堀(よこぼり)、斜面に縦に作られた堀を竪堀(たてぼり)と呼ぶ。複数の竪堀が横に連接している場合、連続竪堀と呼ぶ。3条以上の連続竪堀を畝状竪堀(うねじょうたてぼり)と呼ぶこともある。曲輪を中心にして放射状に配置した多数の竪堀を放射状竪堀と呼ぶ。

堀底には、落とし穴や、堀底を仕切るような土塁状の障害物を設けることもあって、それらを障子(しょうじ)といい、障子のある堀を障子堀(しょうじぼり)と呼ぶ(形状が明かり障子の桟に似ているからというのは誤った俗説)。土塁状の障子は、堀を掘ったときの堀り残しであり、作成時の手間が少ない。ほぼ一定の間隔に連続した土塁状の障子がある堀を畝堀(うねぼり)ということもある。山中城静岡県三島市)のものは後北条氏の障子堀として有名であるが、この城に限らず、後北条氏にも限らず、全国にある。

通常、堀は幾重にも掘られており、平地の城における外側の堀を外堀、内側の堀を内堀と呼ぶ。その中間にも堀がある場合は、それを中堀(なかぼり)と呼ぶ。

城攻めにおいては、多くの兵士を城内に突入させるため、外堀の攻略が重要な意味をもっていた。このことから転じて、本来の目的を達成するために周囲に根回しをする等の準備をすることを、外堀を埋めると言う。徳川幕府は、全国を統治する過程で多くの堀を埋め戻させた。堀を埋めるために用いる草束を埋め草と呼んだ。

[編集] 集落を囲む堀

オオカミなど野生動物の侵入を防ぐため、周囲を堀で囲まれた集落を、環濠集落という。内側の集落を堀之内(ほりのうち)と呼び、現在でも全国各地にこの地名が残っている。

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