味の素

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味の素(あじのもと)は、日本の食品企業「味の素株式会社、Ajinomoto Co.,Inc.」および、同社が製造販売するL-グルタミン酸ナトリウムを主成分とするうま味調味料である。同社の登録商標。特に「味の素株式会社」のことを指す場合には味の素KKと表記されるケースが多い。

味の素 本社(2007年2月)

目次

[編集] 企業概要

味の素株式会社
AJINOMOTO Co.,Inc
種類 株式会社
市場情報 <tr><td> 東証1部 </td><td> 2802 </td> </tr>
<tr><td> 大証1部 </td><td> 2802 </td> </tr>
本社所在地 〒104-8315
東京都中央区京橋一丁目15番1号
電話番号 03-5250-8111(代)
設立 1925年12月17日
業種 食料品
事業内容 食品アミノ酸医薬品
代表者 山口範雄(代表取締役社長)
資本金 79,863百万円(2006年3月31日現在)
売上高 連結:1,106,807百万円
単体:698,652百万円(2006年3月期)
従業員数 連結:26,049名
単体:3,460名(2006年3月)
決算期 3月31日
主要子会社 クノール食品
清水製薬
味の素物流
味の素冷凍食品 他
関係する人物 鈴木三郎助、池田菊苗
外部リンク www.ajinomoto.co.jp

[編集] 事業内容

食品会社として広く認知されているが、化粧品ブランド「Jino」を製造販売していることからもわかる通り、アミノ酸生産技術を活用したケミカル事業・医薬事業もおこなっている。

[編集] 食品事業

「味の素」「ほんだし」「クノール」「Cook Do」等の商品はマーケットシェアNo.1のブランド力を持っている。

  • 調味料:味の素、アジシオ、ほんだし など
  • 加工食品:クノール、Cook Do、ピュアセレクトマヨネーズ など
  • 外食デリカ
  • 冷凍食品(製造は主に味の素冷凍食品が担当)
  • 海外食品:うま味調味料、風味調味料、メニュー用調味料、飲料、即席麺、スープ、レトルトカレー など
  • 提携事業:油脂(J-オイルミルズ)、コーヒー(味の素ゼネラルフーヅ)、飲料(カルピス

[編集] アミノ酸事業

グルタミン酸をはじめ、発酵法によるアミノ酸製造技術の評価は高く、アミノ酸に関しては世界のリーディングカンパニーの地位にある。(マーケットシェア:リジン35%、スレオニン70%、トリプトファン70~80%)

  • アミノ酸事業
  • 栄養食品事業:アミノバイタル
  • 甘味料事業:アスパルテーム
  • 化成品事業:香粧品事業(「Jino」ブランド)、ケミカル事業(電材)
  • 医薬中間体事業
  • 飼料用アミノ酸事業

[編集] 医薬事業

以下の3分野に重点を置いている。

  • 輸液栄養透析分野
  • 消化器病分野:エレンタール(クローン病の栄養治療剤) など
  • 生活習慣病分野:ファスティック(糖尿病治療薬)、アテレック(血圧降下薬)、アクトネル(骨粗鬆症用薬) など

[編集] 沿革

[編集] 事業所

  • 本社:東京都中央区京橋一丁目15番1号
  • 支社:東京、東北(仙台)、名古屋、大阪、九州(福岡)
  • 支店:関東(さいたま)、中国(広島)、四国(高松)
  • 工場:川崎事業所、東海事業所(四日市)、九州事業所(佐賀)、医薬研究所(川崎)
主要工場・研究施設は川崎事業所にあり、現在は部分的に改築を進めている。
ちなみに、川崎事業所の所在地(川崎市川崎区鈴木町)の地名は、味の素の創業者鈴木三郎助に由来する。
  • 海外:23の国・地域で事業展開。連結子会社、持分法適用会社は73社(2006年6月30日現在)

[編集] 歴代のキャッチフレーズ

  • 生活に笑顔をお届けする味の素
  • ちゃんとちゃんとの味の素
(後述する総会屋への利益供与事件により、“ちゃんとしていなかった”事が発覚し変更された)
  • あしたのもと味の素(1999年7月~)

[編集] 関連企業

味の素グループも参照)

[編集] 調味料「味の素」

[編集] 味の素の誕生

味の素の開発は、1908年東京帝国大学教授の池田菊苗昆布のうま味成分がグルタミン酸ナトリウムであることを発見したのがきっかけである(日本10大発明のひとつとされている)。味の素株式会社の創業者である二代目鈴木三郎助がその工業化に成功した。 開発当初は「味精」という名称であった(中国など漢字文化圏では、現在も「味精」と呼ばれている)。

[編集] 味の素の影響

日本国内では「味の素」がうま味調味料の代名詞として使わるほどの一般的調味料である。類似商品には「ハイミー」(味の素)、「いの一番」(武田薬品工業キリンフードテック)、「旭味」「ミタス」(旭化成日本たばこ産業に譲渡)、「味元」(韓国大象)などがある。かつては無断で類似商品や似た様な商標の商品が出回り、味の素がそうした類似品の製造業者を法的手段に訴えたこともある。

味の素のように、純粋物質としてのグルタミン酸イノシン酸を使った調味料に対し、あえて雑味成分を温存させたものが「旨みだし」といわれる商品群ともいえる。 近年の旨みだし商品は、おおむね天然成分を粉末乾燥させたものが多いが、旨みの本質を明らかにした味の素を参考に成分抽出につとめた物も多い。

[編集] 味の素に関する流言飛語

  • 1917年頃に「味の素の原料はヘビだ」というデマが飛んだ。元々は大道商売の薬売りが面白おかしく売り口上として言われていたものだったが、宮武外骨の『滑稽新聞』に取り上げられて一般にも信じられるようになってしまい売り上げが激減してしまった。これを受けて当時の鈴木商店(味の素の製造元)は新聞広告を使ってこの噂がであることを公言したが、この広告から噂の存在が却って広まってしまい更に売上が激減してしまった。結局、関東大震災によって原材料だった小麦粉を救援物資として放出することで、この噂は沈静化した。
  • 「味の素の原料は毛髪だ」という噂が存在するが事実ではない。戦中戦後の食糧難の時代において、原料不足から人毛を原料として醤油を作ることがあったという話があるが、この話と混同したことにより発生した噂と考えられる。
  • かつて「味の素の原料は石油だ」という噂が存在した。実際、グルタミン酸は石油由来原料のアクリロニトリルからも生成することができ、かつてはこの方法を用いて味の素が作られていた時代もあった(つまりこの噂は事実であったわけである)<ref>第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号 1969年6月12日</ref>。現在「味の素」の原料には天然のサトウキビ由来のものが使われている。

[編集] 味の素をめぐる事件

[編集] 総会屋への利益供与事件

1997年総会屋に対し利益供与を行っていたとして、担当社員が起訴される事態になった。起訴の根拠となった供与金額は1千万円ほどだったが、実際には1億円ほどの金額が動いたという説もあり、担当者だけではなく経営陣の関与も強く疑われた。この当時には大手証券会社などが次々と立件され社会問題となっていたが、味の素は国民生活の根幹をなす食品関連の企業だけに、イメージダウンは大きかった。「ちゃんとちゃんとの味の素」というキャッチフレーズを使用したテレビCMの放送が中止され(ACに差し替え)、味の素がメインスポンサーを務めていた番組が打ち切りになる例もあった(日本テレビ系の「ごちそうさま」など)。この事件当時、味の素社員として総会屋対策に当たっていた石神隆夫という人物が『汚れ役ー「味の素総務部」裏ファイル』(太田出版)という本を出版している。

[編集] 味の素インドネシア追放事件

インドネシアでは2000年に味の素を糾弾する事件が起きた。これは、味の素の原料にイスラム教では食用が御法度とされているブタの肉が使用されているという疑惑が持ち上がったためである。実際にはブタの成分を使用していたわけではなく、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒としてブタの酵素が使用されていたに過ぎなかったが、インドネシアにある味の素本社の社長が逮捕される事態にまで発展し、一時的に、味の素製品はインドネシアの食料品店から姿を消した。2001年2月に味の素は商品の回収を終了し、触媒が変更され販売許可が降り、社長も釈放され製造販売を再開した。

[編集] 大泉工場火災

1998年に群馬県大泉町にある「味の素大泉工場」で火災が起こった。原因は、冷凍庫モーター不良とのこと。

[編集] アスパルテーム訴訟

2002年9月20日、人工甘味料アスパルテームの製造法を開発した元社員が、発明特許の対価として20億円を請求する旨の訴えを東京地裁に提起した。この元社員は退職時に特許報奨金として1,000万円を受け取っていたが、2004年2月24日、東京地裁は、発明に対する相当対価額は1億9,935万円であるとして、味の素に対して、特許報奨金として支払い済みの1,000万円を差し引いた1億8,935万円の支払いを命じた。この一審判決に対して味の素、元社員ともに控訴したが、二審では東京高裁から強い和解勧告があり、味の素が元社員に1億5,000万円を支払うことで決着した。

この訴訟や同時期に起こった青色LED訴訟などをきっかけに、日本の産業界では職務発明に対する報酬制度を見直す動きが進んだ。

[編集] 関連項目

[編集] 提供番組

過去に放送されたのも含む

[編集] CM出演者

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[編集] 過去

[編集] その他

[編集] 参考文献

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[編集] 外部リンク


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