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| 動物界 |
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| 分類 |
| ドメイン: | 真核生物 Eukaryota |
| 界: | 動物界 Animalia |
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| 門 |
| (本文参照) |
動物(どうぶつ)は、動物界に分類される生物の総称である。一般に運動能力と感覚を持つ、多細胞生物。
また、「動物」という語は、特に日常語の水準では、人間を含まない「獣」の意で使われることが多い。
[編集] 概念
生物を動物と植物に二分する分類法は古くから存在しており、アリストテレスは感覚と運動能力の有無によりこれら2つの分類を試みている。ただし、中間的生物も存在することを認めていたようである。18世紀の生物学者リンネ(Carous Linnaeus, 1702年 - 1778年)は、感覚をもたない植物界と、感覚と移動能力をもち従属栄養的である動物界とに、生物を2分した。
明治時代以前の日本では、土、草、虫、魚、獣として無生物を含めた諸物を平等に収集・編集する本草学が主流であり、動物という概念は存在しなかった。生物を動物と植物に2分する分類は、西欧の学問が流入してから普及した。
なお、2界説の下では、動物には下記の各群以外に、原生動物を単細胞の動物と位置づけていた。
その後の生物学の進歩により、現在では、動物か植物かのみで生物を分類するのは一般的ではなく、さまざまな分類法が提案されている(参考:生物の分類)。それらに従えば、モネラ、原生生物、菌類など、動物にも植物にも分類されない生物も数多く存在し、動物界はそのようないくつもの系統の内の一つと見なされる。さらに20世紀末の分子遺伝学などの流れの中で、このような枠組みは何度も見直され、植物界や菌界は大きくその構成が変わった。動物界に関しても、原生動物はそのような多系統の入り交じったものであることが判明している。しかし、後生動物に関しては、ほとんど変更を受けなかった。大きな変更としてはそれまで原生動物の一つと見なされていたミクソゾアがここに含められるようになった程度である。
なお、動物の起源については、旧来から多細胞動物の起源ではないかといわれたこともある襟鞭毛虫類がそれらしいと言うことになっている。他方で繊毛虫やアメーバはかなり系統が遠いらしいこと、そして意外なことに、菌界が動物界に近いことなどが示されている。動物・菌類・襟鞭毛虫を含む系統はオピストコンタと呼ばれる。原生動物の各系統、あるいはその他の情報に関しては生物の分類を参照。
[編集] 動物の特徴
一般には、運動能力と感覚を持つのが大きな特徴とされるが、現在の動物界に含まれる生物すべてに当てはめることが出来ない。むしろ、以下のような特徴を持つ生物が、現在の意味での動物である。
- 多細胞性が著しく発達している(寄生性のものには例外もある)。
- 卵子と精子の2種類の異なる半数性の配偶子が受精することにより発生する倍数性の生物である。
- 発生初期に細胞でできた中空のボールである胚胞を形成する。
- 体外から養分を摂取する従属栄養的な生物である。
[編集] 動物の分類
下表は動物界を生物の分類の分類項目である「門」に分類したものである。各動物門に属する生物はそれぞれの「門」独自の基本設計(ボディプラン)を共有している。各動物門の多くはカンブリア紀(約5億4,500万年前から約5億500万年前)に発生した生物の爆発的進化であるカンブリア爆発によって出そろった。
動物の分類法には、背骨(脊椎)をもつ動物(脊椎動物)ともたない動物(無脊椎動物)とに分ける2分法が存在する。しかしこの分類は、ヒトを含む脊椎動物をより詳しく取り上げるときなどに、あくまでも便宜的に用いられる分類であることに注意しなければならない。実際には、脊椎動物は大きな多様性を誇る動物界の1亜門に過ぎないからである(下表33門中の脊索動物門の、さらに1亜門)。
動物分類表
| 門 | 形状 | 発生 |
| 海綿動物門 |
器官が明確には 分化せず | </td>
<td rowspan=3>無胚葉</td>
<td colspan=2 rowspan=8>無体腔</td>
<tr><td>平板動物門(センモウヒラムシ)</td>
<tr><td>中生動物門(ニハイチュウ)</td>
<tr><td>刺胞動物門(クラゲ、サンゴ)</td>
<td rowspan=30>後生動物
(器官系分化)</td>
<td rowspan=2>放射相称</td>
<td rowspan=1>2胚葉</td></tr>
<tr><td>有櫛動物門(クシクラゲ)</td>
<td rowspan=29>3胚葉</td>
</tr>
<tr><td>扁形動物門(プラナリア)</td>
<td rowspan=28>左右相称</td>
</tr>
<tr><td>紐形動物門(ヒモムシ)</td></tr>
<tr><td>顎口動物門</td></tr>
<tr><td>腹毛動物門</td>
<td colspan=2 rowspan=8>偽体腔</td>
</tr>
<tr><td>輪形動物門(ワムシ)</td></tr>
<tr><td>動吻動物門</td></tr>
<tr><td>胴甲動物門</td></tr>
<tr><td>鉤頭動物門</td></tr>
<tr><td>内肛動物門</td></tr>
<tr><td>線形動物門(回虫)</td></tr>
<tr><td>類線形動物門(ハリガネムシ)</td></tr>
<tr><td>外肛動物門</td>
<td rowspan=17>真体腔</td>
<td rowspan=12>旧口</td>
</tr>
<tr><td>箒虫動物門</td></tr>
<tr><td>腕足動物門</td></tr>
<tr><td>軟体動物門(貝類、イカ、タコ)</td></tr>
<tr><td>鰓曳動物門</td></tr>
<tr><td>星口動物門</td></tr>
<tr><td>ユムシ動物門(ユムシ)</td></tr>
<tr><td>環形動物門(ミミズ、ゴカイ)</td></tr>
<tr><td>緩歩動物門(クマムシ)</td></tr>
<tr><td>舌形動物門(シタムシ)</td></tr>
<tr><td>有爪動物門</td></tr>
<tr><td>節足動物門(昆虫類、甲殻類)</td></tr>
<tr><td>有鬚動物門</td>
<td rowspan=5>新口</td>
</tr>
<tr><td>棘皮動物門(ヒトデ、クモヒトデ、ナマコ)</td></tr>
<tr><td>毛顎動物門(ヤムシ)</td></tr>
<tr><td>半索動物門</td></tr>
<tr><td>脊索動物門(ホヤ、脊椎動物)</td></tr>
</table>
[編集] 形状における特徴
平板動物門(板状動物門)と海綿動物門の2門(側生動物亜界)は器官が分化しておらず、不定形であるが、その他の動物(後生動物、真正後生動物亜界)は器官系が分化している。これらの器官をもつ後生動物は、規則的な形状をしている。すなわち、放射相称(刺胞動物門、有櫛動物門)または左右対称(その他の動物)のいずれかの形状を有しているのである。
[編集] 発生にかかわる分類的事項
すべての動物は、受精卵が卵割していくと、細胞でできた中空のボールである胚胞を形成する。後生動物では胚胞の一部が陥入し、開口部が1つある嚢胚を形成する。嚢胚形成後、細胞は2層(2胚葉)または3層(3胚葉)の組織に分化する。3層(3胚葉)の場合、各組織層は外胚葉、中胚葉、内胚葉とよばれる。外胚葉は主に表皮、神経系に、中胚葉は主に筋肉に、内胚葉は主に消化管になる。
嚢胚形成時の陥入箇所、つまり原口が後に消化管のどちらになるかは重要で、それが口になる旧口動物と、同じ陥入箇所が後に肛門になる新口動物の2つに分けられる。なお、刺胞動物、有櫛動物と扁形動物では、原口から続く消化管の反対側に、新しい口が開かず、消化管は口以外の出入り口を持たない。
その他、発生からは分類や進化に関する知見が多く得られる。幼生の形も、分類群やそれらの間の類縁を示す場合があり、重要である。フジツボが甲殻類に含まれることがわかったときの決め手は、幼生がノープリウスであったことである。
このことを拡張したのがエルンスト・ヘッケルの反復説である。
[編集] 内臓器官等の特徴
消化器系・呼吸器系・循環系・神経系・排出系などの各器官がどのような構造で、どのような配置であるかは、門によってほぼ決まっている。
消化器系は口から肛門までの管である。前方先端に口が、後方に肛門があるのが多いが、肛門が口のそばにあるものもある。旧口動物では、消化管が背面を通り、消化管の背中側を循環系が、腹側を神経系が通っているものが多い。新口動物では、これとは逆に、消化管が腹面を通り、神経系が背中側に、循環系がその腹側に配置する場合が多い。
消化管と体壁との間にある空所を体腔と呼ぶが、体腔の有無・構造によって、動物を3つの段階に分けることができる。すなわち、体腔のない無体腔類、空所はあるが中胚葉組織で裏打ちがされていない偽体腔類、中胚葉由来の体腔がある真体腔類である。
これらの形質を元に、動物の系統関係が論じられてきた。最近は、分岐分類学や分子遺伝学的情報に基づく見直しも進められており、各門の関係等については見方の大きな変更が起きている部分もある。しかし門の範囲等については大きく変わっているところは少ない。
[編集] 絶滅した動物
[編集] UMA(未確認動物)
存在の可能性があるとされながら、生物学的に確認されていない動物のこと。ジャイアントパンダやローランドゴリラが生物学的に確認されたのは19世紀以降で、それ以前にはUMAだったともいえる。
[編集] 関連項目