仮面ライダー電王
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『仮面ライダー電王』(かめんライダーでんおう)は、2007年(平成19年)1月28日<ref>放映開始日の1月28日は、原作者の石ノ森章太郎の9回目の命日でもある。</ref>からテレビ朝日系列で毎週日曜日8:00 - 8:30に放映されている、『仮面ライダークウガ』から続いている「平成仮面ライダーシリーズ」としては第8作目となる特撮テレビドラマ作品、または作品中で主人公が変身するヒーローの名称である。
キャッチコピーは「“時刻”(とき)を超えて、俺、参上!」。
2007年8月4日に劇場版公開予定。タイトルは『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』。事前キャッチコピーは「今夏、最大級の“電ゲキ”が襲う」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
| 通番 | 題名 | 放映期間 |
|---|---|---|
| 第7作 | 仮面ライダーカブト | 2006年1月 ~2007年1月 |
| 第8作 | 仮面ライダー電王 | 2007年1月 - |
目次 |
[編集] あらすじ
2007年の東京。ある日、空から無数の発光体が現れ、大量の砂が降り注いだが、人々はこの異変に気付かなかった。砂が入ったと目をこする少年・野上良太郎を除いて…。
何をやってもツイていない、不幸続きの良太郎。それでも一生懸命頑張っているのだが、今日も不運なトラブルを起こした上、不良グループに絡まれて袋叩きにされてしまう。しかし、倒れた良太郎は道に落ちていた奇妙なパスを拾う。パスを手にしたまま、落し物の届出をしようと警察署に入っていった良太郎が見たのは、一面の荒野とその中を走る近未来的な列車だった。
突如起こった出来事に戸惑いながら、姉・愛理の営む喫茶店に着いた良太郎だったが、パスを持ち主に返していないことに気づき、再び外へ。その目の前に先程の列車が現れた。その乗車ドアからは、一人の女性がパスを返すよう叫んでいる。突然現れた列車に驚き全力で逃げようとする良太郎。その時、彼の心の中に、彼のものではない「声」が響いた。
「声」に動揺する暇もなく、良太郎は先程の不良グループに囲まれてしまう。どうやらメンバーの一人がキーホルダーを失くしてしまい、良太郎が持っていると思っているのだ。再び袋叩きにされる良太郎…が、その時、またあの「声」が響いた――。
「声」とともに豹変し、不良グループを返り討ちにする良太郎。それは「声」の主が良太郎の肉体を借りての行いだった。不良グループの一人をあわや殺してしまいそうになったそのとき、良太郎の意思は「声」の主を制止する。そこへ、グループの一人が人ならざる者を伴って、再度良太郎に挑みかかった。その時。
列車から降り、良太郎に寄ってきた女性が告げた。パスをベルトに接触させ「電王」に変身しろと。言われたままにする良太郎。その姿は、ライダースーツを思わせる容姿に変貌を遂げた。
こうして、世界一不運な人間・野上良太郎の奇妙な「旅」は始まった。時空を越える列車デンライナーと共に良太郎をエスコートするのは、パスの持ち主である女性ハナ。そして未来からの侵略者イマジンの一人でありながら、好き勝手に暴れることを好む変わり者モモタロス。その先には、強引な手段で過去を変え、未来をも変えようとするイマジン達が立ちはだかる。
[編集] 概要
[編集] 特徴
- キャラクター
- 平成仮面ライダーシリーズ作品では、ライダー・怪人のモチーフを統一してデザインされることが多いが、本作ではモチーフとして多くの作品で採用してきた「生物」ではなく、「電車」・「童話」といったライダー作品としては奇抜かつ斬新なものを採り入れていることが大きな特徴となっている。前者については、製作発表当初に主人公キャラクターである電王が「電車に乗る仮面ライダー」であるという点のみ大きく報道されたこともあり、周知度が高い<ref>もちろん従来通り専用オートバイも健在であり、電車(デンライナー)の操縦方法も、このオートバイに乗り込んで行う。詳しくは本項仮面ライダーの記述などを参照のこと。</ref>。
- この特徴に加え、雑誌記事などでは「史上最弱の主人公」とのキャッチコピーも見られるなど「主人公が気弱である」、「主人公に怪人が憑依することにより、仮面ライダーが変身前と変身後で全くの別人格になる」などの大胆な設定も採り入れられている。特に後者は平成ライダーで恒例的に採用されてきた“フォームチェンジ”の要素を重ねることにより、電王はフォームごとに外観はもちろん性格や声までも完全に別の存在となっている。宣伝などではこの要素を「七変化する仮面ライダー」と表現している。
- ストーリー
- 多くの平成仮面ライダー作品で見られた複雑な伏線やハードな物語展開は存在している<ref>前作『カブト』でも多少試みられた、「時間移動物SF(タイムパラドックス)」の要素がストーリーに組み込まれている。また、一部キャラクターにも悲しい過去が設定されている。詳しくは本項主要登場人物 / 人物関連用語の記述などを参照のこと。</ref>が、それらは(表層的には)少し控えめにされ、明るくポップな作品カラーと単純明快なストーリー展開が心がけられている。主人公を取り巻く面々も従来作品に比べるとかなりコミカルな明るいキャラクターが多い。
- その他
- 復活要素については下記の通り。
[編集] 配役
良太郎を演じる佐藤健は主役ライダーを演じる役者としては史上最年少で、また、初の平成(元年)生まれでもあり、その意味でも「平成仮面ライダー」となる。他にも平成シリーズにて過去作(『アギト』)の準主役・ヒロイン経験者(秋山莉奈)が再びレギュラー出演するのも初である。平成シリーズで2作品以上でレギュラー・準レギュラーを務める俳優は山崎潤、栗原瞳、弓削智久に次いで4人目(ちなみに『響鬼』の後期レギュラーだった中村優一は彼女に続く5人目となる)。また『世界の車窓から』でナレーションを務める石丸謙二郎が「デンライナー」のオーナー役<ref>石丸は、制作発表記者会見を始め、各種媒体でのインタビューなどでも、「今年は『デンライナーの車窓から』をお送りし…」といったギャグを連発している。</ref>(オープニングナレーションも担当)に起用される。
[編集] 声優
本作では怪人が人格を持ち、前項で述べたように「人間に憑依する」という特徴から、怪人の声を演じる声優のキャスティングも重視されている。特に良太郎に憑依する怪人を演じる関俊彦はじめ、遊佐浩二、てらそままさき、鈴村健一(いずれもジャンクションと次回予告のナレーションも担当)は、憑依時の良太郎&電王の声を演じる「もう一人の主役」のポジションと言える。
特撮ヒーロー番組に出演するのは本作が初であるモモタロス役・関俊彦について、プロデューサー・武部は「熱血且つドスが利いていて、ヒーローにも怪人にも合う声」と評している。ウラタロス役・遊佐浩二は、ヒーロー役としては過去にパワーレンジャーシリーズの吹き替え等を担当し、特撮でレギュラー出演を務めるのは、『燃えろ!!ロボコン』以来である。キンタロス役・てらそままさきは、はじめて声優に挑戦した『BLACK』~『RX』のシャドームーン以来の声での(顔出しの俳優ならば他作品で経験あり)仮面ライダーシリーズ出演となる。東映特撮作品では敵役・悪役を演じることが多く、ヒーロー側は『ブルースワット』のゴールドプラチナム以来13年ぶりとなる。リュウタロス役・鈴村健一は関同様に仮面ライダー初出演となるが、本作出演に際し「特撮に出るのが夢でした」と語る程の特撮・ライダーファン<ref>彼は自主製作の特撮ヒーローDVD・ラジオを作る他、出演に際しても関係者に『龍騎』『剣』等の平成仮面ライダーについての詳しい知識を披露している。</ref>である。デネブ役の大塚芳忠は、特撮初出演の『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン以来11年ぶりの特撮出演となる。
本作では、正式なナレーターが存在せず、OP、次回予告ではそれぞれ上記の通りオーナー、良太郎に憑依するイマジンたちがナレーションを担当しているが、ジャンクションでは桜井侑斗役の中村優一もナレーションを担当している。
[編集] ゲスト
特撮作品に出演経験のあるキャストが多く見られ、特に声の出演については、梁田清之、小山剛志等、過去の平成仮面ライダー作品で重要キャラを演じたキャストが目立つ。
[編集] 制作・脚本・音楽
チーフプロデューサーは、平成仮面ライダーシリーズでは6作目の担当となる白倉伸一郎、シリーズ常連の武部直美も担当。演出陣は『555』以来、4年振りにパイロット監督を務める田崎竜太をはじめ、長石多可男、坂本太郎、石田秀範、金田治、舞原賢三が参加。脚本は、メインライターには平成仮面ライダーシリーズでは『龍騎』以来となる小林靖子、他に『カブト』から続けて参加の米村正二が担当。劇伴音楽は『クウガ』・『アギト』・『響鬼』を担当した佐橋俊彦が担当。シンセサイザーを駆使した現代ポップ調のものからスイング調のジャズ、渋いロック、クラシカルなものまで多種多様にわたる。特に、過去へのタイムスリップ描写が多いためか、「過去」を意識した楽曲が多く、70年代を意識したビッグバンドジャズの曲、メタルヒーローシリーズを意識したような曲や、ガンフォームのテーマはディスコ音楽がモチーフになっていて、1990年代前半のテイストを匂わせていたりする。 和の雰囲気を持つゼロノスの登場や劇場版では戦国時代へタイムスリップすることもあり、今後さらに音楽世界が広がっていくことが期待される。
主題歌は『クウガ』以降続いた中堅またはベテラン歌手が担当するパターンを崩し、若手ダンスユニット・AAAが本作限定のユニット名・“AAA DEN-O form”として担当。従来のケレン味の強い主題歌とは異なり、軽快な歌詞とアップテンポな曲調の主題歌となっている。一方、従来と同様に終盤の劇中挿入歌をエンディングテーマとしており、『剣』や『カブト』に続いて出演者が歌を担当し、回によって歌手とアレンジの異なる複数のエンディングテーマを使い分ける。
[編集] 主要登場人物 / 人物関連用語
[編集] 仮面ライダーに変身する人物
- 野上良太郎(のがみ りょうたろう) / 仮面ライダー電王
- 18歳。本作の主人公<ref>平成ライダーの主人公で唯一、一人称が「僕」。</ref>。
- 「特異点」の特性を持ち、そのことをハナに認められ電王の資格者となった。電王の各フォームの際はモモタロスら憑依イマジンに戦闘を任せ、自身は作戦の立案や憑依イマジンの暴走の抑制など司令塔的立場に回ることが多い。第9話にてイマジンが憑依しない状態でも怪力を発揮するが、詳細は不明(良太郎の深部に潜伏していたリュウタロスが一時的に力を貸したのではないかという説もある)。
- 気弱で揉めごとを嫌い、何かがあるとすぐに気を失う上、喧嘩も滅法弱い情けない性格。とてつもなく不運な体質で、恒久的に有り得ないほどの災難に見舞われ、その程度たるや周囲から心配を通り越して呆れられるほどである。一方、あまりにも不運に慣れすぎているせいで少々のことでは動じない。また、自分が不幸であるがゆえに他人の幸せや不幸には人一倍敏感で、「他人を不幸から救いたい」という思いも強い。強靭な倫理感を持ち、一徹なところも垣間見せる。姉の愛理目当てで来店する「ミルクディッパー」の常連客達からは弟のような扱いを受けている。財布をよく無くしたり奪られたりするので、氏名・住所・電話番号を書いたキーホルダーを付けている。愛理が記憶喪失に陥った2007年1月頃に高校を中退、現在は「ミルクディッパー」でアルバイトをしている。現時点では、移動の際は自転車(自転車も英語では「バイク」)を愛用していて、自分のオートバイを所有していない<ref>『響鬼』で、作品途中でオートバイを所有した前例が有るため予断を許さないが、このままオートバイを所有しなければ、シリーズ歴代で初めてオートバイを所有しない主役ライダーになる。</ref>。
- 桜井侑斗(さくらい ゆうと) / 仮面ライダーゼロノス
- ゼロノスの資格者であり、後述する愛理の婚約者・桜井侑斗と同姓同名を名乗る正体不明の少年。愛理のことを昔から知っているような素振りを見せるなど同一人物であるかのような言動をし、オーナーは桜井の過去の姿ではないかと発言しているが、良太郎は性格や物腰等から全くの別人であると考えている(良太郎曰く「そう思いたくないだけかも知れない」らしい)。自らの素性などはほとんど語らないが、良太郎に「過去の男」との接触を厳しく禁じるなど、何かを知っている様子。淋しがり屋だが子供っぽく素直になれない性格のため、憑依イマジンのデネブとじゃれ合うことで気を紛らわせている。浪費癖があるので財布はデネブに握られている。
- 何者かからゼロライナーを預かり、良太郎たちと同じく時の運行を守る使命を担って時空を旅する。ただし良太郎よりも使命をドライに捉えているようで、「時の運行は人助けと違う」と彼の行いを非難し、非協力の立場をとっている。
- ただ第21話で自分を庇ったハナを助ける為に、回数制限のあるゼロノスへの変身を行う等、決して温かみの無い人物ではない。
[編集] 仮面ライダーに協力するイマジン
良太郎または侑斗と共に仮面ライダーとして戦う。劇中では自分の契約者が強制的にイマジン達を意識から締め出すか、時の列車が「時間の狭間」と呼ばれるトンネル(後述)を通過中でない限り、自分の契約者と意思疎通をしたり、五感などの意識が繋がっている状態にあるような描写がされている。自分の契約者に憑依した場合、作中では呼ばれないが公式HP等では「○(憑依するイマジンのイニシャル)××(契約者名)例:M良太郎(モモタロスが憑依した状態の良太郎)」として区別される。
[編集] 良太郎に協力するイマジン
良太郎に協力するイマジンは良太郎のことを「契約者」と呼んではいるが、実際は憑依をするだけで正式に契約を交わしてはいないため、実体化はデンライナーの車中でのみ可能であり、現代空間では精神体のままであるが、着ぐるみ等を着用する事で現代空間でも行動する事が出来る(ただし、力は非常に弱い)。良太郎に憑依していない時はデンライナーの食堂車に居座っている。公式HP等では、まとめて「タロウズ」と呼ばれる場合がある。
- モモタロス
- 最初に憑依。その姿は良太郎が持つ『桃太郎』(の赤鬼)のイメージが具現化されたもので、名付け親も良太郎。当初、モモタロス本人は容姿も名前も気に入っていなかった。一人称は「俺」。ハナからは「モモ」、ナオミからは「モモ(タロ)ちゃん」、ウラタロスからは主に「先輩」、キンタロスからは主に「モモンガ」「モモヒキ」などと呼ばれるが、リュウタロスからは「モモタロス」と年下(?)なのに呼び捨てにされている。
- 偶然「特異点」である良太郎に憑依したことで、完全に支配することが出来ないまま彼と一蓮托生の関係になる。自身もイマジンであるがその多くとは異なり、「過去を変える」というイマジン本来の目的に興味がなく、むしろイマジン相手に派手に戦えることを喜び、進んで電王に協力することを選んだ。
- 目的は二の次で「かっこよく戦うこと」をモットーとしており、粗暴かつ好戦的で自身が好き勝手に暴れることを優先している。しかしハナには頭が上がらず良太郎とも何だかんだで息が合うなど、根は単純で憎めない性格。また多少なりとも良識は持っているため、行動の限度もある程度はわきまえている。プリンが好物で、オーナーから振る舞われて子供っぽくはしゃぐという面もある。口癖は「俺、参上!」「俺は最初から(最後まで)クライマックスだぜ!」など。自分の戦闘に決着が付かないことや、長い間暴れられず体がなまることを嫌い、その際には欲求不満で機嫌が悪くなる。唐辛子を食べると、何故か強烈な睡魔に襲われる。特技としてイマジンが近くにいると“匂い”で分かるため、イマジンやその契約者を探すのに重宝される。良太郎とは1番付き合いが長いためか、ハナと同じくらい良太郎のことを気遣っており、良太郎も4体のイマジンの中ではモモタロスを1番頼りにしているが、物語中では4体のイマジンの中でもっとも不憫な立場に立たされることが多い。
- M良太郎
- 変身前の良太郎にモモタロスが憑依した状態。憑依後、良太郎の上着を勢いよく脱ぎ捨てることもある。赤いメッシュが入った逆立った髪に赤い瞳で筋肉質な姿となり、性格・戦闘能力などもモモタロスそのままの凶暴なものに変化する。ただし良太郎の意識がはっきりしている間は、憑依しても彼の意に沿わない行動は取れない。また、戦闘のダメージや疲労は良太郎の肉体に跳ね返り、モモタロスにとっては軽い運動程度であっても虚弱な良太郎は打ち身や筋肉痛になってしまう。
- ウラタロス
- モモタロスの次に憑依(実際はその一瞬前にリュウタロスが入り込んでいた)。良太郎が持つ『浦島太郎』(の海亀)のイメージが具現化された姿とのナオミの推測に基づき、モモタロスから命名された。一人称は「僕」。ハナからは「ウラ」、ナオミからは「ウラ(タロ)ちゃん」、モモタロスからは「カメ」(もしくは「カメ野郎」「カメ公」)、リュウタロスからは「カメちゃん」と呼ばれる。
- 良太郎が「特異点」であることを知りながら、そのメリットに目を付けモモタロスがいることも承知で憑依した。
- キザな口調が特徴。モモタロスとは対照的に知的な頭脳派で暴力を嫌うが、それは平和主義ということではなく、自身でも認めるとおり面倒臭がりな性格のため。嘘を好み口八丁で周囲の人間を手玉に取る、詐欺師のような性格。「僕に釣られてみる?」が決め台詞で、嘘をついて他人を騙すことを「釣り」と称する。その本性を知る者からは疎まれることが多く、特にモモタロスとは犬猿の仲。しかし、彼なりのプライド(サブタイトルに言う「サギ師の品格」)は持ち合わせており、デンライナーから強制降車されかけた自身を救ってくれた良太郎に対しては協力的な素振りを見せる。魚や釣りを使った例え言葉が口癖で、実際の釣りも得意。ロッドフォームの際は、敵を挑発するように両腕を気だるくふるったり爪をいじったりとやる気のない仕草が多く、逃げた敵を深追いすることもしたがらないが、一旦戦闘が始まるとモモタロスにも負けない気迫を見せる。
- U良太郎
- 変身前の良太郎にウラタロスが憑依した状態。青いメッシュの入った七三分け、青い瞳に眼鏡をかけた姿になり、性格もウラタロスのものに変化する。口の旨さでイマジンと契約した人間から契約の内容を探るのに重宝されるが、誰かと関わって面倒なことが起きると適当な嘘をついて騙す。良太郎の意思に逆らえないのはモモタロスと同様。良太郎の意識がないときは、女性を口説いていることが多いらしく、実際に何人かのガールフレンドをキープしている。またその付き合いの広さから他人の弱みに関する情報を掴み、利用することもある。
- キンタロス
- 最初は良太郎ではなく、病に倒れた空手家・本条勝に憑依していた。本条の「もう一度空手をしたい」という望みを果たすため、トレーニング(但し、勘違いして空手ではなく相撲の)に励みながら各地の空手道場で腕試しとして道場破りを敢行。<ref>なおK本条の対戦相手を演じた俳優の1人はキンタロスのスーツアクターを務める岡元次郎。</ref>しかしライノイマジンが現れた際、過去の本条を危機から救うために契約完了を宣言、ライノイマジンを追って2006年5月21日にタイムスリップ。ライノイマジンの破壊活動から本条らをかばって消滅しかかるも、良太郎の勧めで彼に憑依して一命を取り留めた。その恩義もあってか良太郎に力を貸すことになる。
- その姿は当初契約者だった本条が持っていた『金太郎』(の熊)のイメージが具現化されたもので、ナオミから命名された。一人称は「俺」。ナオミからは「キン(タロ)ちゃん」、モモタロスからは主に「クマ」もしくは「クマ公」「クマ野郎」など、ウラタロスからは主に「クマ」「キンちゃん」、リュウタロスからは「クマちゃん」と呼ばれる。
- 関西弁を喋る。力が非常に強く、本条に憑依していた時でもM良太郎を簡単に投げ飛ばしたり、電王ソードフォームの攻撃に全く怯まず相討ちになるほどの戦闘力を持っている。倒した相手に涙や鼻水を拭うための懐紙を渡すのが流儀。一方、性格は誠実で世話好きと「気は優しくて力持ち」タイプ。ゆえにイマジン本来の使命は二の次であり(本人曰くハナに指摘されるまで「忘れていた」)、契約した人間の望みを叶えることを優先していた。しかし力の加減が分からず周りの物を壊したり、勘違いで余計なお節介を全力で行ったりと、いろいろ困った出来事を引き起こすこともしばしば。ただ責任感は非常に強く、自分が招いたトラブルには、自分の存在と引き換えにしてでもケジメをつけようとする男気のある性格。普段はデンライナー食堂車で座席に座ったまま居眠りをしており、一度眠ってしまうと何をしても起きない。しかし、他者を感動・感涙させることに拘りがあるようで、「泣く」「泣ける」に近い言葉を聞く(「亡き者にしてやる」という言葉の「亡き」を「泣き」と勘違いする等。また、「物を投げないでください」の「投げない」を「泣けない」と勘違いする等といった事もある)と突然起きて「泣けるで」と叫び、良太郎に憑依してしまう。首を鳴らすクセがある。口癖は「(俺の強さは)泣けるで」、「涙はこれで拭いとき(→懐紙を散らす)」、「俺の強さに、お前が泣いた」。
- K良太郎
- 変身前の良太郎にキンタロスが憑依した状態。金色のメッシュが入った長髪を後ろに束ねた髪型に金色の瞳になり、服装も和服を好む。身体能力もキンタロス並みに強化されるため、体当たりで建物の壁をぶち抜いたり、自動車に追いつくようなスピードで走ってみせたりする。だが、やはり力の加減がわからずドジを踏んでしまうことが多い。
- なお、本条に憑依していた時(脚本上呼称K本条)も金色のメッシュで金色の瞳になっていた。
- リュウタロス
- ウラタロスと同じタイミングで憑依。しかし、良太郎の深層意識に潜伏したため彼や他の3体さえもその存在に気づかなかった。良太郎が受けた三浦の催眠治療(スーパーカウンセリング)をきっかけに行動を開始。その姿は良太郎が持つドラゴン(おそらく『龍の子太郎』の竜)のイメージが具現化されたもので、デンライナーに姿を現した後に他のイマジンに倣って自らリュウタロスと名乗る。一人称は「僕」。ハナからは「リュウ」「リュウタ」、モモタロスからは「(ハナ垂れ)小僧」「(クソ)ガキ」「リュウタ」などと呼ばれる。
- 元々他のイマジンとは別に「良太郎を抹殺することで時の列車の車掌になる」との使命を何者かから受けており、そのために良太郎を狙って憑依した。だが、良太郎の姉・愛理を慕うためになかなか行動に移さず、結局「お姉ちゃん(愛理)が泣くから」という理由で良太郎を抹殺することはとりあえず諦めた(時の列車の車掌を諦めたわけではないようである)。その反面、良太郎に情報を提供したり、他のイマジンに良太郎が危害を加えられそうになると「良太郎は僕がいつかやっつける」と言って戦いを挑む。他のイマジンとは異なり「誰かにもらった」という無期限有効のライダーチケットを所有しているが、良太郎の深層意識に隠れていることも少なくない。デンライナーに姿を見せている際はなんらかの玩具で遊んでいる事が多い。
- 気分屋で甘えん坊という子供っぽい性格をしており、無邪気な口調で喋る。しかしその行動は強引かつ一方的で、相手に向かって「~けど、いい(よね)?」と質問するが「答えは聞いてない」と言い放ち即座に行動に移す。ダンスが好きで、しばしばヘッドホン型のイヤホンで音楽を聞きながら踊っている。また、動物や赤ん坊等、無類の可愛いもの好きであり(そのため、前述の通り動物モチーフのウラタロスとキンタロスは「ちゃん」付けで呼ぶが、赤鬼がモチーフのモモタロスのみ呼び捨てである)、これを虐げる者を決して許さない。だが、逆にそれ以外の人間に対しては徹底して冷酷または無関心であり、動物を虐待する者や「お姉ちゃんを困らせる奴」に対しては、たとえその相手がイマジンでなくとも徹底的に消し去ろうとする。また愛理の婚約者である侑斗には激しいライバル意識を燃やしている。相手の精神を支配する能力を特技としており、良太郎への影響力は他の3体とは比較にならないほど強い。リュウタロスが憑依している状態では他のイマジンは簡単に憑依することはできず、良太郎自身の意識も完全ではないもののある程度制限されてしまう。
- R良太郎
- 変身前の良太郎にリュウタロスが憑依した状態。紫色のメッシュが入ったウェーブのかかった髪が顔の左半分を覆い、紫色の瞳になり、キャップを被り首にヘッドホン型イヤホンをかけた姿になる。但し、オープニングに登場するR良太郎はメッシュが入った前髪がストレート気味になっており、ヘッドホン型イヤホンもない。歩き方は常にDJ風スタイルでステップを踏みながら軽やかに闊歩するような陽気なものに変化する。この時聴いている曲は主題歌『Climax jump』をラップ調にアレンジした『Climax jump Hip-Hop Version』。リュウタロスは指を鳴らすことで人に軽い暗示をかけ操ることができるため、遭遇した人間たちを洗脳して一緒にブレイクダンスなどを踊る「リュウタロスダンサーズ」として引き連れることがある。
[編集] 侑斗に協力するイマジン
- デネブ
- 侑斗と契約したイマジン。その姿は侑斗が持つカラス(弁慶)のイメージ<ref>モチーフは弁慶だが名前がはくちょう座α星なので、制作側はどうにかモチーフを鳥にかこつけたかったらしく、弁慶 → 牛若丸 → 鞍馬山 → カラス天狗 → カラスという連想からカラスに決まった。</ref>が具現化されたもの。性格は優しく律儀ないいひとタイプで、侑斗の不遜な態度を戒めようと精一杯努力したり、『デネブキャンディー』という手作りのキャンディ<ref>普通の飴、ペロペロキャンディ、チュッパチャプス風等種類は多岐に渡り、それら全ての包み紙にはデネブの顔が描かれている。</ref>を配りながら他人の理解を得ようとする苦労人。キャンディは常にどこかから取り出せるようで、侑斗の髪やデネブの股間からキャンディーを取り出すこともあった。
またいかなる場合においても曲がった行いを良しとせず、イマジンが現れても全く気づかないため、侑斗にそのことで怒られることもある。名前の由来は夏の大三角を構成するはくちょう座のデネブから。
- 侑斗とは既に契約しているため、現実世界でも実体化することが可能。契約内容は不明。尚、実体化しているため侑斗から離れてしまうと即座に駆けつけることが出来ず、デネブ無しで戦闘を行うハメになる場合もある。侑人いわく、モモタロスよりも強いらしい。
- D侑斗
- 変身前の侑斗にデネブが憑依した状態。緑色のメッシュが入った長髪に緑色の瞳を持つ姿になる。性格はデネブ同様穏やかとなり、侑斗の態度について謝罪したりと甲斐甲斐しくなるが、侑斗本人の思いとはまったく逆の行動をするため、すぐに追い出される。
[編集] デンライナー搭乗者
- ハナ
- 19歳。本作のメインヒロイン。デンライナーのオーナーと契約し、イマジンを追う女性。モモタロスからは「ハナクソ女」、良太郎・ウラタロス・ナオミからは「ハナさん」と呼ばれる。
- 2007年に偶然落としたライダーパスを拾った良太郎が「特異点」であることに気付き、電王に変身させた。ただし電王やイマジン、デンライナーのことを全て知っている訳ではない。良太郎と同じ「特異点」であり、自らが本来属する時間をイマジンによって消滅させられた。それにより居場所を失ったため、イマジンを強く憎む。
- イマジンに対しても怯むことがなく、モモタロス相手でも平気で喧嘩を売る度胸の持ち主。口よりも先に手が出るタイプで良太郎に憑依するイマジンたち(や憑依された良太郎)はよくハナに殴られている。高い格闘能力を持ち、イマジンに襲われる人の盾になることもある。ウラタロスの嘘もすぐに見抜き、彼の天敵とも言える「釣られない女性」である。気の強い性格(口調もキツい)だが、表面上の激しさと裏腹に、内面は繊細で心優しいため、自覚なく相手を怖がらせてしまうことが悩みの種。また、ナオミから「素顔を見せても大丈夫」と言われても嬉しそうな顔をしないことから、自分の容姿にはあまり自信がないようである。良太郎の体調を常に気遣う様は、まるで姉か母のようで、ある意味実姉の愛理よりも姉らしい。外出するときはたいていミニスカートなどの丈が短い服装をしている。ナオミのコーヒーは苦手で、「ミルクディッパー」の愛理の煎れたコーヒーがお気に入り。
- ナオミ
- デンライナーの客室乗務員。主に食堂車で勤務。奇抜な格好をしており、両腕と両足首には大量の腕時計を装う。天真爛漫かつ能天気な性格で、デンライナー内でのイマジン達の騒動をむしろ楽しんでいる。良太郎やその憑依イマジンといった男性陣を「ちゃん」付けで呼ぶ癖がある。得体の知れないフレーバー(ジャム、トウガラシ等多数)を加えた極彩色のコーヒーを乗客によく勧めるが、口に合うのはイマジンのみ。しかし料理は上手く、コーヒー以外の物ならば人間にも美味しいらしい。ウラタロス、キンタロスの名付け親でもある(厳密にはウラタロスの場合は、推測に基づきモモタロスが名付けたため、名付け親はモモタロスであるとも言える)。
- オーナー
- 素性や目的などは一切不明の、壮年の男性。しばしばデンライナーの食堂車に現れる。デンライナーの詳細を唯一知る人物だが、そのことを他人に漏らすことは決してない。常に飄々としており良太郎たちに対してもおどけた態度で接するが、「時の運行」を乱す者やデンライナーのルールに反する者に対しては、一転して厳しい表情を見せ、「乗車拒否」などの強力な権限を行使する。良太郎も例外ではなく、厚意から彼がとった些細な行動でも、結果的に時の運行を変えたことになった場合には苦言を呈することがある。ゼロライナーのことは以前から知っていた様子。
- 好物はナオミの作る料理で、それらに立てた旗を倒さないように食べること(棒倒し)を美学とする(ナオミが「スポーツマンシップ」という言葉を口にしたため、オーナーはこれをスポーツだと解したらしい)。しかし毎回途中で倒してしまい(そのときにはあごに手の甲をつけて驚くという独特のポーズをすることが多い)、その時点で食事は終了する。
[編集] 現代人
- 野上愛理(のがみ あいり)
- 22歳。良太郎の姉。星をテーマにしたライブラリーカフェ「ミルクディッパー」を営む。美貌の持ち主で、店には常に彼女目当ての男性客が多数たむろするほどだが、愛理本人は至ってマイペースかつ天然ボケの性格ゆえそんなことには全く気付かず、店の切り盛りと美味しいコーヒーを淹れること、そして夜空に煌めく星にしか興味を示さない。彼らからのプレゼントは「忘れ物」として店の一角に積まれている。その性格ゆえ、彼女もウラタロスに「釣られない女性」の一人であるが、それ以前に良太郎は愛理の前でイマジンが憑依することを固く禁じている。
- 常に不幸続きの良太郎を優しく見守り、少々のことには昔から慣れているせいか動じない。また、良太郎の健康のため、ことあるごとにとんでもない量の食事や奇妙な健康食を作り、良太郎に食べさせている。
- 桜井侑斗という婚約者がいたが、とある事件をきっかけに失踪してしまう。現在愛理自身は桜井に関する記憶を全て失っており、良太郎が彼との思い出の品である「ミルクディッパー」内の望遠鏡と、その下に隠してある野上姉弟が彼に贈った懐中時計<ref name="watch">セイコー製、鉄道時計SVBR001。</ref>(※)の出自を隠すことで、愛理が過去のことを思い出さないよう配慮している。
- ※裏蓋に"The past should give us hope."と刻印されている。この言葉はイギリスの政治家チャーチルの言葉"The future is unknowable, but the past should give us hope."「未来のことはわからない、だが過去は我々に希望を与えてくれるはずだ」に由来する模様。
- 尾崎正義(おざき せいぎ)
- 「ミルクディッパー」の常連客で、三流ゴシップ雑誌の編集者(兼記者)。常にテンションが高く、おしゃべり。愛理に好意を寄せる男の一人で、彼女に近づくために良太郎にも気さくに接する。しかし、外では他の女性にも声をかけるナンパ男で、ハナのことも気に入っている様子。
- 雑誌の性質上、現在起きている奇妙な事件に詳しく、良太郎たちは彼からイマジンの起こす事件の手がかりを得ることもある。
- 三浦同様イマジンに憑依された状態の良太郎に度々遭遇しているが、三浦と違い「男はいくつも仮面を持っている」として全く怪しんでいない。
- 三浦イッセー(みうら いっせー)
- 「ミルクディッパー」の常連客。愛理に好意を寄せる男の一人で、尾崎とはライバル関係だが、口のうまい尾崎からはいいようにあしらわれがち。
- 常に着物を着て首に数珠をかけ、手にも数珠を持つなど、まるで祈祷師のような格好で、スピリチュアル関係にも詳しい。催眠療法をかけるなどの心理カウンセラーの技術も持つ。スピリチュアル(超心理)カウンセラーと心理カウンセラーの両方の技術を持つことからか自らを「スーパーカウンセラー」と称する。
- 尾崎からは「オカルト」呼ばわりされまったく信用されていないが、イマジンに憑依された良太郎を「悪霊に取り憑かれた」と評すなど、良太郎が「他の人格」に憑かれていることを看破した(現代人の中では)最初の人物。また、催眠術の腕も確かなものであり、その能力はあながちインチキというわけでもない。密かに良太郎レポートを書いている(筆で書かれており、傍目にはほぼ解読不能)。
- リュウタロスダンサーズ
- リュウタロスが良太郎に憑依すると、どこからともなく現れ、R良太郎と共にダンスを踊って帰って行く。ちなみに、第13・14話ではゲストキャラのレージもメンバーに加わっていた。
[編集] その他の人物
- 過去の男
- 目深にかぶった薄茶色のフェルト帽(その下にさらに赤いつばのキャップをかぶっているようにも見える)と、同色の外套を羽織った謎の人物。「過去の男」は脚本上での名称。契約を完了したイマジンが飛んだ“過去”にいつも姿を見せ、イマジンを追ってきた電王が現れると、懐中時計(愛理の過去の記憶に関係がある懐中時計と、型・裏の刻印共に同じもの)で時刻を確認するかのような仕草をした後で立ち去って行く。
- 第17話で2004年4月7日の世界において電王=良太郎と遭遇。顔と懐中時計から、良太郎は正体を行方不明の桜井侑斗と推測している。
[編集] 「特異点」とは
一部の存在(人物)だけが持つ、時間からの干渉を受けない特性のこと。ゆえに、もしも時の運行に変化が生じたとしても、それによる影響を受けないとされる。よって、最悪の場合自らが本来属する時間が消滅してしまったとしても、特異点の人物だけは消滅することはない。ただし、時間外からの干渉は受けてしまうため、不死身とは異なる。また、精神だけで時間を超えてきたイマジンも、時間同様に特異点への干渉が制限されるため、特異点の人間はイマジンに憑依されても肉体を完全に支配されることはない。
[編集] 登場する仮面ライダー
劇中では「仮面ライダー」の名称は使用されず、単に電王やゼロノスと呼称される。
[編集] 仮面ライダー電王
野上良太郎が変身する仮面ライダー。
変身の際に使用するデンオウベルトとライダーパスの関係は、SuicaやICOCAなどの非接触型自動改札システムがモチーフとされる。
- 仮面ライダー電王 プラットフォーム
- 身長:180cm
- 体重:80kg
- パンチ力:1t
- キック力:3t
- ジャンプ力:一跳び10m
- 走力:100mを10秒
- 電王の「素体」に近い形態。デンオウベルトの中央(ターミナルバックル)に、ライダーパスをセタッチ(Set and Touchの略)して変身する。第1話から登場。基本カラーは黒で、体の中心にレールと枕木がデザインされている。
- この時点での良太郎はイマジンに肉体を支配されていない普段そのままの状態であるため、生身の状態より基礎体力は上昇しているものの戦闘能力は著しく低く、デンガッシャーも使用不可能。このフォームに、6つの装甲〈オーラアーマー〉を組み換えて胸・背中・肩にそれぞれ装着し、頭部に各フォーム専用の“電仮面”を装着することで各フォームにフォームチェンジする。フォームスイッチを押さない状態で変身した場合や、それぞれのフォーム時に強力な攻撃を受けてイマジンが弾き出されてしまった場合などはこのフォームに変身してしまう。
- 仮面ライダー電王 ソードフォーム
- 身長:190cm
- 体重:87kg
- パンチ力:5t
- キック力:7t
- ジャンプ力:一跳び35m
- 走力:100mを5.2秒
- モモタロスの力をまとった電王の基本形態(脚本上呼称M電王)。デンオウベルトの赤いフォームスイッチを押した後、デンオウベルトの中央(ターミナルバックル)にライダーパスをセタッチすることにより「Sword form」の音と共に変身する。第1話から登場。基本カラーは赤。変身直後に「俺、参上!」と名乗りを上げポーズを取ることが多く、場合によっては微妙に言い直すなど、名乗りに対し拘りも伺える。顔に配置される赤い眼球状のパーツ“電仮面”は桃のような形状で、真っ二つに割れるようにして装着される。ボディの装甲〈オーラアーマー〉の配置は胸に赤いパーツ、背中に金と黒のパーツ。
- 常に正面から敵に挑んで手数の多さで敵を圧倒する豪快な戦闘スタイルが特徴であり、接近戦で最もその本領を発揮できる。但し、モモタロスが泳げないため水中戦に弱く、武器の関係上、空中から襲ってくる敵も苦手である。武器はソードモードに連結させたデンガッシャー。必殺技は、フリーエネルギーをフルチャージすることで剣先〈オーラソード〉を分離・遠隔操作して扱い、ドリル状に回転させて飛ばすことにより離れた敵も斬る「エクストリームスラッシュ(Extreme Slash)」。モモタロスはこれを「俺の必殺技・パート○○」と呼び、斬り方の違いで技の名前を変えている<ref>
- パート2:脳天から縦一文字に両断
- パート2´(ダッシュ):胴体を横薙ぎに斬る
- パート3:右からの袈裟切り→左からの袈裟切り→縦に両断(V字→V字→縦一文字)に続ける3連続斬り
- パート5:右横薙ぎ→左横薙ぎ→縦一文字 の3連続切り
パート4は欠番(本人の弁としては「一つ飛ばすぐらいすごい技」とのことだが、後で数字を10まで数えてみると4だけが抜けていた)。ちなみにパート1にあたる「俺の必殺技」は、炎をまとった棒で力任せに殴りかかるもの。劇中での使用は、第1話においてM良太郎の状態での1度だけである。 </ref>。また、第1話ではオーラソードが接触していないが、オーラソードとデンガッシャーの延長線上の透明な刃の部分に接触した壁に、焼き斬れている部分が存在していることが見受けられる。いわゆる透明な刃の部分をビームの刃と例えるとビームサーベルの様なものといえる。
- 仮面ライダー電王 ロッドフォーム
- 身長:187cm
- 体重:102kg
- パンチ力:4.5t
- キック力:9t(デンライダーキック:20t)
- ジャンプ力:一跳び20m
- 走力:100mを9秒
- ウラタロスの力をまとった形態(脚本上呼称U電王)。デンオウベルトの青いフォームスイッチを押した後、デンオウベルトの中央(ターミナルバックル)にライダーパスをセタッチすることにより「Rod form」の音と共に変身する。第6話から登場。基本カラーは青。変身直後、ウラタロスの決め台詞である「(お前、)僕に釣られてみる?」を口上代わりに敵を挑発することがある。顔に配置される“電仮面”は海亀のような外見を持ち、変形して装着される。変形後は目がカメの甲羅の形に見える(周りのスポットが首と手足)。ボディの装甲〈オーラアーマー〉の配置は胸に青いパーツ、背中に赤いパーツで、青いパーツは(ソードフォームでは背中にあった)金と黒のパーツが左右に開くように変形したもの(開いた部分は肩パーツと連結している)。ソードフォームからのフォームチェンジ時は全パーツを離脱させて身体の周りで半回転し、変形の後に装着される。
- 電王のフォームの中で唯一泳げるため、水中で敵と戦えるのはロッドフォームだけである。また、武器などの特性上、空中から襲ってくる敵を相手にするのも得意とする。戦いながらも巧みな話術を駆使して相手を翻弄、自分のペースに引き込む狡猾な戦闘スタイルが特徴。
- 武器はロッドモードに連結させたデンガッシャー。フリーエネルギーをフルチャージし、敵にデンガッシャー・ロッドモードを突き刺す「ソリッドアタック(Solid Attack)」は、標的に命中した瞬間デンガッシャーが〈オーラキャスト〉という亀甲状の網に変化して、敵を絡め捕り動きを封じることができる。必殺技は、オーラキャストで動きを封じた敵に放つ跳び蹴り「デンライダーキック(Den-Rider Kick)」。なお、ウラタロスの性格もあり、劇中においてこれらの必殺技名(正式、自称問わず)の呼称は無い。2007年11月現在、本作で唯一、ライダーキックを使用するフォームである。
- 仮面ライダー電王 アックスフォーム
- 身長:185cm
- 体重:93kg
- パンチ力:8t
- キック力:5t
- ジャンプ力:一跳び30m
- 走力:100mを7秒
- キンタロスの力をまとった形態(脚本上呼称K電王)。デンオウベルトの金色のフォームスイッチを押した後、デンオウベルトの中央(ターミナルバックル)にライダーパスをセタッチすることにより「Ax form」の音と共に変身する。第10話<ref>ちなみに放送日の2007年4月1日は、非接触型自動改札システムPiTaPaが近畿日本鉄道などの近畿ローカル線の一部で使用できるようになった日である。</ref>から登場。基本カラーは金色。変身直後に無数の懐紙が舞い、キンタロスの口癖「俺の強さに、お前が泣いた―涙はそれで拭いとけ!」を口上として述べる。顔に配置される“電仮面”は斧のような外見を持ち、変形して(斧の刃の部分が左右に割れて)装着される。変形後の顔の部分は漢字の「金」のように見える。ボディの装甲〈オーラアーマー〉の配置は胸に金と黒のパーツ、背中に赤いパーツで、ソードフォームと前後逆の配置。故にソードフォームからのフォームチェンジ時は全パーツを離脱させ、身体の周りで半回転して装着される。
- パワーで勝るので、他のフォームの攻撃では効かない強固なボディの相手に有効なフォームとなる。力比べが得意で、本条との契約中、空手と間違えてマスターしてしまった相撲の張り手や突っ張りのような力押しの戦闘スタイルが特徴。武器はアックスモードに連結させたデンガッシャー。必殺技は、フリーエネルギーをフルチャージし強化したデンガッシャー・アックスモードを上方に投げ、相撲の立会いの姿勢で気合いを込めた所でジャンプしてデンガッシャーをキャッチし、一気に敵を斬り裂く(この時フリーエネルギーが懐紙の形で周囲に舞い散る)「ダイナミックチョップ(Dynamic Chop)」。他の3フォームとは異なり、キンタロスは相手を倒した後にそのまま必殺技名を言うのが特徴。
- 仮面ライダー電王 ガンフォーム
- 身長:197cm
- 体重:98kg
- パンチ力:6t
- キック力:10t
- ジャンプ力:一跳び42m
- 走力:100mを4秒
- リュウタロスの力をまとった形態(脚本上呼称R電王)。デンオウベルトの紫色のフォームスイッチを押した後、デンオウベルトの中央(ターミナルバックル)にライダーパスをセタッチすることにより「Gun form」の音と共に変身する。第13話から登場。基本カラーは紫。変身直後、敵に対し「倒してもいい? 答えは聞かないけど」と宣言する。顔に配置される“電仮面”は竜の顔のような外見を持ち、変形して装着される。ボディの装甲〈オーラアーマー〉の配置は胸に紫と銀のパーツ、背中に金と黒のパーツで、紫と銀のパーツはソードフォームの赤いパーツが上方向にV字に展開したもの。ソードフォームからのフォームチェンジ時はいったん全パーツを離脱させ(身体の周りで数回転してから)、変形の後に装着される。
- 上記の通り、スペックは電王各フォーム中最強である。戦闘においてはデンガッシャー・ガンモードによる銃撃戦と、ダンスの動きを取り入れた華麗な接近戦を組み合わせて戦う。射撃では周囲の障害物(リュウタロス本人の守るべき対象である動物以外)を気にも留めずに光弾を乱射し、その結果周囲を破壊してしまう“危険な”戦い方が特徴。しかしリュウタロスのやる気のなさ故か、相手を逃がしてしまうことも多い。
- 武器はガンモードに連結させたデンガッシャー。必殺技は、フリーエネルギーをフルチャージすることで雷のエネルギーに変え、デンガッシャー・ガンモードと両肩のドラゴンジェムからエネルギー弾として発射する「ワイルドショット(Wild Shot)」。ロッドフォーム時と同様に必殺技名の呼称は無いが、技を放つ前に「最後行くよ。いい? (敵イマジンの拒否の返答後) 答えは聞いてない!」と宣言する。
[編集] ツール
- ライダーパス
- 電王への変身やデンライナーを呼び出すことなどに用いる特殊なパス。時刻がぞろ目になる瞬間(11時11分11秒、12時12分12秒など)に任意の扉にかざすことにより、デンライナーの走る異空間への扉が開かれる。また、デンオウベルトの中央部(ターミナルバックル)にこのパスをセタッチすることにより、電王への変身や技発動前のフルチャージ(Full Charge)などが行われる<ref>余談ではあるがSuica等非接触型ICカードにおいてはカードというメディアへチャージするものだが、本作品ではライダーパスというメディアからチャージする。</ref>。なお、ライダーパスとライダーチケット自体は単なる乗車券で、時を越えるために一般人が利用することもある。
- 良太郎は所有するライダーパスの共有をオーナーから認められており、モモタロスをはじめ良太郎の憑依イマジンたちがデンライナーに乗車していられるのは、良太郎が持っているライダーパスを共有している状態にあるためである(ただし、先述のようにリュウタロスは例外)。良太郎がパスの共有を拒否した場合、拒否されたイマジンは不法乗車とみなされ、オーナーから乗車拒否の宣告を下され、時の狭間を永遠にさまようことになる。
- デンオウベルト
- 電王のベルト型変身ツール。装着者のチャクラを利用して実体化する。中央部(ターミナルバックル)にライダーパスをセタッチすることにより、仮面ライダー電王へと変身することができる(変身の解除はベルトを外すことによって自動的に行われる)。また、色のついたボタンフォームスイッチを押すことでフォームの選択が可能で、赤(ソードフォーム)・青(ロッドフォーム)・金(アックスフォーム)・紫(ガンフォーム)のボタンがある。戦闘中にライダーパスをセタッチすることにより、「フルチャージ(Full Charge)」の音声と共にフリーエネルギーがチャージされて技が発動する。
- なお、フォームスイッチを押すと、電車のミュージックホーンのような効果音(各フォームごとに異なる)が発生する。
- デンガッシャー
- 電王が標準携行している万能武器。オーラアーマーの1種〈デンメタル〉によって構成されている。通常は4つのパーツに分離してベルトにセットされているが、状況に応じて連結させることが可能で、4つのパーツにはそれぞれ一~四の漢数字のようなものがナンバリングされている。また、4つのパーツは近づけるとフリーエネルギーにより自動で連結するため、空中での連結も可能。
- 連結システムはHOゲージの鉄道模型のそれに酷似している。
- ソードモード
- ソードフォーム時に使用する剣型の形態。二と三を平行に連結した後、それを一と四で挟むように三の前後に連結すると、一の先端から赤い剣先〈オーラソード〉が出現してソードモードになる。切れ味抜群の突撃剣で、必殺技のエクストリームスラッシュを放つ際は普段より遠い間合いからの攻撃が可能。
- ロッドモード
- ロッドフォーム時に使用する竿型の形態。一から四を順番に一列に連結した後、全体が伸びてロッドモードになる。他のモードに比べ攻撃範囲が広く、槍先の〈ロッドヘッド〉から〈オーラライン〉という糸を繰り出して、文字通り釣竿のように獲物をキャッチ、〈デンリール〉によって敵を巻き上げることもできる。
- アックスモード
- アックスフォーム時に使用する斧型の形態。一と三を平行に連結し、一に二と四を順に連結した後、三の飾り部分を大型化し〈オーラアックス〉にすることでアックスモードになる。他のモードに比べ攻撃力が高く、頑丈な敵に対して有効な武器となる。
- ガンモード
- ガンフォーム時に使用する銃型の形態。一と三を平行に連結し、四を一の後ろに斜めに連結してグリップとした後、最後に二を銃口として三に連結することでガンモードになる。破壊力の高い光弾を放ち、あらゆるものを粉砕する。余談だが、形状がちゃんと龍の頭の形(三が額、一が顎、二が鼻、二の銃口が髭)になっている。
- ライダーチケット
- 電王がデンライナーを用いて過去に向かう際に必要となる特殊なチケット。イマジンの契約者にチケットをかざすことで、イマジンが向かった時代を読み取り、それをライダーパスに挿入してデンライナーの行き先を決定する(この時、デンライナー・ゴウカ1号車前面の方向幕相当部分には、行き先である特定の年月日が表示される)。このチケットがなければ、電王であってもデンライナーを運転することはできない。
- マシンデンバード
- 全長:2130mm
- 全幅:790mm
- 全高:1180mm(通常時)、1390mm(高速走行時)
- 走行速度:360km/h(通常時)、1010km/h(高速走行時)
- デンライナーの運転席を兼ねる特殊バイク。普段はデンライナー・ゴウカ1号車に格納されており、ライダーパスをキーボックスに差し込むことにより起動する(電王がデンライナーを運転中はデンバードのエンジンも稼動し、タイヤは勢い良くその場で回転する)。緊急時にはデンバードに取り付けられた射出ボタンを押すことでデンライナーから射出され、普通のバイクのように使用可能。また、電王が乗っていなくても自走可能である。なお、現実世界を走行する際は「品川」ナンバーのナンバープレートを掲示する。
- ベース車種はホンダXR250。
[編集] デンライナー
「時の列車」と呼ばれる、時間旅行者のための巨大な新幹線型タイムマシンであり装甲列車。内部ではオーナー、ハナ、モモタロスたちが生活を送っている。その他の一般乗客者も複数乗車しており、食堂車ではサラリーマンや家族連れが食事をする姿などが見られる。彼らの所持品(新聞など)から、あらゆる時代から来たと推測される。動力車・付随車の別は特に示されていない。食堂車以外にも浴場が装備された車両も連結されている。各デンライナーの前方にはそれぞれのフォームの電仮面が象られている。また現実空間に現れる時には電王ベルトのフォームスイッチを押した時と同じ音(ミュージックホーン)を鳴らす。
アカシックレコードに則り、時の運行を守っている。製造者、運行目的、行き先は一切不明で、全てを知っているのはオーナーただ一人。デンライナーはオーナーの意思によってのみ運行され、電王がデンライナーを運転できるのもライダーチケット有効期限内のみ。ライダーチケットまたはライダーパスを有しない不正乗車者は、チケットまたはパスの所有者が共有を宣言しない限りオーナーによって車外に排除され、異空間を永遠にさまようことになる。オーナーは、車内で暴れるなど著しくマナーに反した者の乗車を拒否する権限も有する。
普段は異空間を完全自動運転で走行しているが、ライダーパスを介せば現実空間に現れることも可能。現実空間にいる時は一般人でもデンライナーの姿を見ることが出来る。レールは異空間・現実空間を問わず自動的に敷設・撤去されていくため、街中・空中・海上などどこでも走行が可能。
デンライナーの走る異空間はモニュメント・バレーを思わせる一面の荒野である。「時間の狭間」と呼ばれるトンネル(山岳)が存在し、デンライナーがその中に入ると現実空間との連絡が一切取れなくなる。
現実空間にいる者がデンライナーに搭乗する際は、ゾロ目の時間にパスを持って手近なドアを開けることで、異空間への扉を開いて搭乗する。異空間への出入口は棚の中など、「扉がある場所」であればどこでも設定できる模様。
- ゴウカ(業火)
- 通常時のデンライナーの先頭4両を構成する戦闘車両。ギガンデスとの戦闘時などは後方車両が切り離され、ゴウカ単独で行動する。1号車はマシンデンバードの格納庫を兼ねており、デンライナー全体の制御車でもある。マシンデンバードは任意で射出することが可能。
- イスルギ(石動)
- 電王ロッドフォーム専用の戦闘車両。通常は1両編成で単独走行している。「レドーム」というカメ型の飛行メカを車体後方に搭載しており、任意で分離発進させることが可能。このレドームは背中に電王ロッドフォームを乗せることができ、イマジンの追跡やギガンデスとの戦闘に使用される。ギガンデスとの戦闘時には、後方にゴウカを連結して協調運転に類似した行動を行うこともある。戦闘時は主にレドームの手足にあたる部分から発射するフリーエネルギーで出来たレーザー光線を使用する。
- レッコウ(裂光)
- 電王アックスフォーム専用の戦闘車両。イスルギ同様1両編成で、ギガンデスとの戦闘時はゴウカと協調して行動する。
- 武装
- サイドアックス:車体側面から展開する5足(右に2足、左に3足)の脚で、格闘戦や障害物の粉砕に使用する。イカズチとの連結時は、光の刃を発射する。
- フロントアックス:車体先端から展開する巨大な刃。フリーエネルギーを放出することでさらに巨大な刃を作り出し、ギガンデスを正面から両断する。
- 武装
- イカヅチ(電雷)
- 電王ガンフォーム専用の戦闘車両。通常は2両編成で単独走行しているが、ギガンデスとの戦闘時は分離して他の車両をはさむように(レッコウ(烈光)・イスルギ(石動)・ゴウカ(業火)、つまり『電光石火』の順に)連結し、巨大な龍のような形となって行動する(このため、合体時の戦闘力は最強である)。他のデンライナーがゴウカのコックピットから操縦するのに対して、イカヅチは先頭車両上部にマシンデンバードを接続することで操縦する。戦闘時は龍の口にあたる部分から発射するフリーエネルギーで出来た強力な破壊光線を使用する。
[編集] 仮面ライダーゼロノス
桜井侑斗が変身する仮面ライダー。第20話から登場。変身システムやイマジンの力の発現機構は、電王のそれとは根本的に違う思想により作られている。頭部には2本、胴体にはY字状のレールと枕木がデザインされている。
武器は2タイプに変形するゼロガッシャー。必殺技は、サーベルモードから光の刃を放って敵を斬る「スプレンデッドエンド」と、ボウガンモードから光の矢を発射する「グランドストライク」<ref>命中した瞬間、相手の身体に「V」の字状の光が刻まれる。</ref>で、いずれもフリーエネルギーをフルチャージして放つ。
- 仮面ライダーゼロノス アルタイルフォーム
- 身長:192cm
- 体重:89kg
- パンチ力:5t
- キック力:7t
- ジャンプ力:一跳び35m
- 走力:100mを5秒
- イマジンの力を宿さないゼロノスの基本形態で、電王のプラットフォームに相当する。ゼロノスベルトに緑の面を表にしたゼロノスカードをアプセット(挿入)することにより、「Altair form」の音声と共に変身する。基本カラーは緑。変身直後、敵に対し「最初に言っておく」と前置きした上で、自らの強さについて豪語するのが特徴。顔に配置される“電仮面”は牛の頭のような形状を持ち、左右から同型のものが2つ、それぞれ変形・コンバインされる。
- 電王プラットフォームと比較して、電仮面の装着や、ゼロガッシャーの使用などにより高い戦闘能力を発揮できる点などが異なる。身軽でスピードを活かした戦闘を得意とする。また、侑斗が普段からデネブに対してプロレス技をかけていることもあってか、戦闘時にもプロレスのような立ち回りをする。デネブを呼び出し共に戦うことも可能だが、デネブの性格上、敵の動きを止めるなどの「卑怯な」戦い方をさせようとすると失敗することも。
- 名前の由来は夏の大三角を構成するわし座のアルタイルから。
- 仮面ライダーゼロノス ベガフォーム
- 身長:199cm
- 体重:123kg
- パンチ力:7t
- キック力:10t
- ジャンプ力:一跳び25m
- 走力:100mを9.7秒
- デネブの力をまとった形態。ゼロノスベルトに黄色の面を表にしたゼロノスカードをアプセットすることにより、「Vega form」の音声と共に変身する。変身直後、敵に対し「最初に言っておく」と侑斗同様の台詞を話すが、後に続く内容がどこかトンチンカンで相手に必ずツッコミを入れられるのが特徴。顔に配置される“電仮面”はドリルのような形状を持ち、左右から同型のものが2つ合体後、尖端からリ・バース(星型に展開)して装着される。
- 電王のフォームチェンジと異なり、胸部に〈デネブブレスト〉が装着された後に、実体化したデネブがフリーエネルギーに変換され直接ゼロノスに合体し、デネブの両手・顔・ローブがそれぞれ両肩・胸部・背中に装着される。ちなみにデネブによれば胸の顔は飾り(「最初に言っておく、胸の顔は飾りだ!」という20話での発言より)らしく、ベガフォームにおいてデネブの視覚・聴覚は電仮面にて稼動している。
- アルタイルフォームと比較すると、デネブとの合体に伴う重量の増加によって機動力は減少するが、逆にパワーと防御力は上昇する。また、両肩に装備されたデネブの五指からは「ゼロノスノヴァ」という光弾を発射できる。
- 名前の由来は夏の大三角を構成すること座のベガから。
[編集] ツール
- ゼロノスカード
- ゼロノスへの変身などに用いる特殊なカード。ゼロノスベルトの中央部にこのカードをアプセットすることにより、ゼロノスへの変身が可能。カードに走る溝が緑色の面と黄色の面が存在し、どちらの面を表にしてアプセットするかによって変身するフォームを選択する。このカードは複数存在するものの、変身解除によりカードをベルトから抜き取ると消滅してしまう使い捨てのアイテムである。ゆえに資格者がゼロノスに変身できる回数には制限があり、侑斗の初登場時には残り10枚であった。
- ゼロノスベルト
- ゼロノスのベルト型変身ツール。装着者のチャクラを利用して実体化する。中央部にゼロノスカードをアプセットすることにより、仮面ライダーゼロノスへと変身することができる(変身の解除はベルトとカードを外すことによって自動的に行われる)。また、戦闘中にバックル左上のボタンを押すことにより、「フルチャージ(Full Charge)」の音声と共にフリーエネルギーをゼロノスカードにチャージできる。なお、変身時の効果音は和風で、電王と違いフォーム共通である。
- バックル上部には左右にスライドするスイッチがあり、ゼロノスカードをアプセットする際には一度スイッチを右側へスライドさせる(アプセット時に自動で左側へスライドする)。また、ベルトの左側には、ゼロノスカードを収納するケースが装着されている。
- ゼロガッシャー
- ゼロノスが標準携行している万能武器。オーラアーマーの1種〈ゼロメタル〉によって構成されている。通常は2つのパーツに分離してベルトにセットされているが、状況に応じて連結させることが可能。パーツは近づけるとフリーエネルギーにより自動で連結する。電王とは異なり、フォームによる使い分けはしない。フリーエネルギーをフルチャージしたゼロノスカードを〈ガッシャースロット〉に装填することによって、必殺技を発動できる。
- サーベルモード
- サーベル型の形態。グリップ部分を刃と平行になるように連結させ、先端から〈オーラサーベル〉を出現させることでサーベルモードになる。
- ボウガンモード
- ボウガン型の形態。グリップ部分を刃と垂直になるように連結させ、刃の両側から弓状の〈オーラボウガン〉を展開させることでボウガンモードになる。
- マシンゼロホーン
- 全長:2130mm
- 全幅:790mm
- 全高:1180mm(通常時)、1390mm(高速走行時)
- 走行速度:360km/h(通常時)、1010km/h(高速走行時)
- ゼロライナーの運転席を兼ねる特殊バイク。
- ベース車種はホンダXR250。
[編集] ゼロライナー
デンライナーと同じく「時の列車」と呼ばれる、蒸気機関車型のタイムマシン。桜井侑斗が使用する。2両編成で走行し、その他はデンライナーとほぼ同じ性質を持つ。デンライナーとは路線が違うため並列走行も可能。デンライナーのオーナー曰く「ある時の消滅と一緒に消えたはず」らしい。桜井曰く「ある人から預かった」らしいが今の所謎に包まれたままである。通常時のゼロライナーは後述のドリル・ナギナタの順に連結され走行しているが、線路上に転車台の様なオーラを発生させ進行方向を変えることにより連結パターンをナギナタ・ドリルの順にすることが可能である。
- ドリル
- 通常時のゼロライナーの1両目を構成する戦闘車両。モチーフは牛で、基本カラーは緑。ノーマルモード時は前面に付いた角とデンライナーレッコウにも劣らない怪力で戦う。牛の頭部が180度回転して展開したバトルモード時は、巨大な〈ゼロライナードリル〉で地中を掘り進むことができる。
- ナギナタ(薙刀)
- 通常時のゼロライナーの2両目を構成する戦闘車両。モチーフは鷹で、基本カラーは黄色。ギガンデスとの戦闘時は普段と連結パターンが変わり先頭車両(1両目)になることがある。車体上部から巨大なナギナタのようなプロペラが出現して展開したバトルモード時(ウラタロス曰く「電車じゃない」)は、ヘリコプターのように空中を飛行することができ、プロペラで敵を直接切り裂いたり、フリーエネルギーの光刃を発射して敵を攻撃する。
[編集] イマジン / ギガンデス
[編集] イマジン
遥か未来から現代へとやって来た未来の人類。現代へやって来ているイマジンは未来人の精神体で、触れればすぐに吹き飛ぶ砂のような存在でしかないが、現代人に取り憑くことで姿を現わし、更にその現代人と契約を交わすことによって契約相手の心に残る「童話」や「昔話」のイメージに応じた異形の姿へと実体を取る。現代人と契約をしていないイマジンは「未契約体」と呼ばれ、現代空間では上半身が下、下半身が上といういわば砂時計のように上下が分裂・逆転した姿で見える。
イマジンは契約者である人間のイメージそのものを使って肉体を構成しており、契約を完了しておらずイマジンと契約者が同一の時間内に存在する時点では、肉体が消滅しても契約者のイメージを使って肉体を再構成することができる。しかし契約者の命が失われることでイメージが失われてしまった場合、その人間と契約したイマジンは肉体を維持できなくなり、精神もろとも消滅してしまう。
イマジンはそれぞれが明確な目的をもって行動しているが、イマジンの実行すべき指令を含む情報は、それぞれ彼らの頭の中に次々と入ってくるらしい。これは良太郎に憑依したイマジンでも例外ではなく、誰がどういう目的でそういった命令をしているのかは、イマジン本人にも不明である。
過去を都合のいいように改竄し、同時に現在や未来を変えるのがイマジンの最大の目的である。イマジンによって過去が改竄されると、過去でイマジンが破壊した建造物が現在や未来でも破壊されるなどタイムパラドックスが生じる。しかし、何故未来を変えることが目的なのかは謎。多くが現代人にとっては悪だが、良太郎に憑依するイマジンのような、未来の変革に興味がない例外もいるため、一概に悪とは言い切れない。
体にはそのモチーフに用いた物の名前がデザインに組み込まれている。例えばモモタロスならば全身いたるところに「MOMO」という文字が入る。また、肉体についても未来にはオリジナルの肉体が存在するはずであるが、その点については未だ劇中では描写されていない。
作中に登場が少ないが、イマジンは人間に憑依し行動をすることが出来る。その場合、髪の一部(メッシュとなって表れる)と瞳に個々のイマジンごとに存在するメインカラーが現われる。他に個々の付属物が出現する。
- 契約
- 現代へ来たイマジンが最初にすること。まずは契約をしなければ現代で実体化が不可能なため、相手の意向に関わらず契約を強要することがほとんど。多くのイマジンは「お前の望みを言え」と命令形で言うが、中には穏便に契約しようとするものもおり、キンタロスは「お前の望みを言うてくれ」と依願的な口調で言った。しかし、外見の問題で大抵は驚愕されている。
- 契約は、現代人がイマジンに対して願いを伝えた時に成立する。イマジンはその願いを叶えるまで、契約者から離れることが出来ない。願いを叶えるためには殺人・略奪・破壊行為などをも平然と行う(程度はイマジンによっても異なる)。一方で、イマジン同士で戦うことを望まぬ様な言動をする者や、モモタロスたちのように使命などはどうでも良いと考えている者もいる。
- イマジンは契約相手に過去を強くイメージさせることで、その過去に跳ぶことが可能である。このため、過去をイメージさせるだけであれば、契約相手の本質の願いを叶える必要はないようである。例えば、クロウイマジンは斉藤優美の「結婚するはずだった人を忘れる」という願いを叶えていない。但し、契約を都合のいいように解釈して、強引かつ一方的に契約を完了させる必要はある(先述の通り本条を助けるために過去へ跳んだキンタロスは除く)。また、それ故にトータスイマジンのように「契約は完了したつもりでも、(契約者が過去をイメージしないために)過去に跳べない」というケースもある。
[編集] 各イマジンの詳細
ここでは便宜上、良太郎あるいは侑斗に憑依するイマジン以外を扱う。
- バットイマジン(1‐2話)
- 契約完了のためにキーホルダーを持つ人間を襲い、キーホルダーを奪い空から突き落として殺害。後に良太郎がキーホルダーを渡したことによって契約が完了し、2004年12月24日(テツオの母が死亡した日)へとタイムスリップを果たす。
- 背中の翼を広げての飛行能力の他、右手のクローや剣を駆使した格闘戦で戦う。「イマジンの使命」に忠実で、それを無視して襲い掛かって来たモモタロスには呆れ気味だった。
- カメレオンイマジン(3‐4話)
- 現金輸送車等を襲撃し、金を盗み集めた。契約が完了したことにより2006年3月15日(最後に参加したバンドオーディションの日)にタイムスリップ。
- 鞭を武器として用いるほか、口から高熱の火炎を吐いて遠距離の敵を焼き尽くす能力も持つ。さらに色素粒を変化させて透明化することも可能で、この能力で一度はソードフォームの攻撃から逃れている。
- クラストイマジン(5‐6話)
- 契約を果たすため、彼の所属するサッカーチームを欠員させようとチームメイトを次々と襲い重傷を負わせる。契約完了と判断したことにより2006年10月15日(ミスを犯したサッカーの地区予選決勝の日)にタイムスリップ。ペナルティーキックで大輝がボールを蹴ろうとした瞬間に現れ会場を破壊しようとする。
- 水中戦以外にも、地上でも大ジャンプなどの身軽な動きが可能。イマジン同士で戦うことを好まず、戦闘よりも「過去を変える」という使命の遂行を優先しているため、電王とは積極的に戦おうとはせず、逃走することが多かった。ただし武器として大きなハサミを振るうこともある。
- クロウイマジン(7‐8話)
- 契約者が結婚式当日、大工の大林友也と喧嘩をして別れた過去を持つことから、契約を果たすため、彼女の思い出の曲である