人月

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人月(にんげつ)とは、1人が1ヶ月で行うことのできる作業量を表す単位。プロジェクトの作業工数見積もりなどに多用される。派生して人日(にんにち)や人時(にんじ)などの単位が使われることもある。

目次

[編集] 概要

人月の考え方では、すべての作業員が同等の能力を有しており、ひとつの作業を複数の作業員で分担すること及び複数の作業を一人の作業員に集約することを前提としている。 そのため、1人が20日(1ヶ月)かけて行う作業と、20人が1日で行う作業はどちらも同じ1人月として計算される。

[編集] 利用

人月を単位として工数を見積もることを、人月計算(にんげつけいさん)という。日本のソフトウェア業界の中でも、顧客の注文を受けてシステムを構築するインテグレータでは、人月を元にコストを算出し、システム構築費用とすることが多い。 当該作業を行う人員に応じて単価を設定し、それに人月工数を掛け合わせた額が見積もり費用となるが、後述のような問題点があるため、実際の見積では、算出方法に様々な調整方法がとられることが普通である。 また、人月は、プロジェクトの進捗の目安として用いられることもある。

人月の考え方は非常に単純なものであり、特別な教育を受けたプロジェクトマネージャでなくとも運用できるが、実際に適用できるプロジェクトの種類は少なく、短期間のトレーニングのみで行うことのできる単純労働に限られるなど制約も大きい。

[編集] 問題点

人月計算による工数見積もりでは、以下に示すような問題が発生しやすい。

  • 人月という単位は、1ヶ月の稼働日数を定めていない。そのため実稼働を20日として計算した1人月と、30日として計算した1人月は見掛け上同等である。
  • 熟練者の1人月と初心者の1人月は見掛け上同等である。そのため、工数見積もりの段階では熟練者を想定していても、実際の作業では初心者しか揃えられない場合、納期に間に合わなくなったり品質を確保できなくなったりする。
  • 人月の考え方では、納期に間に合わない場合には作業員を増員すればよいことになる。しかし実際には、増員された作業員の教育のために既存の作業員の能率が低下するため、プロジェクトはさらに遅延する。(ブルックスの法則

情報システムの開発プロジェクトにおいては、発注者側がこの問題点を悪用し、熟練者を想定した工数見積もりをさせた上で初心者を使用させる、必要以上に短い納期を設定する、などして納期に間に合わないようにさせ、納品遅延による損害補償金(ペナルティ)を支払わせて事実上の値引きを行うケースが存在する[要出典]

[編集] 関連項目

  • 人月の神話 ISBN 978-4795296756 ・・・人月計算やそれに基づくプロジェクト運営の落とし穴を紹介した古典的書籍
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「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

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