亜寒帯

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亜寒帯(あかんたい)、もしくは冷帯(れいたい)は、ケッペンの気候区分における気候帯のひとつ。記号はD

目次

[編集] 定義

  • 最寒月平均気温が-3℃未満(冬季の積雪が根雪になること)。
  • 最暖月平均気温が10℃以上(樹木が生育できること)。
  • 年平均降水量が乾燥限界以上。

[編集] この気候のあらまし

  • ケッペンは冷帯気候を次の3つに分けている。
  • トレワーサは亜寒帯気候を次の4つに分けている。
  • 一口に言うと寒暖の差が最も大きい気候である。シベリア東部内陸部などでは夏は暑く、冬になると氷雪気候並みの寒さになるところがあり、世界的な年較差をなしている。
  • 樹木の生育及び夏季の農業が可能なため冬季の寒さ対策により人間は居住可能。
  • 農業林業畜産業といった産業に加えて、近代以降北海道、ヨーロッパ東部やアメリカ合衆国カナダ国境付近では高度な産業集積が行われ数々の都市が活動している。
  • トレワーサによる気候区分では、四季の変化が見られ、植物の生育期間も長いので、農牧業が可能である混合林型(Da,Db)と、夏が短く、冬は前気候(Da,Db)よりもさらに長く寒さもよりきびしい上、土壌もやせており農業不適地の針葉樹林型(Dc,Dd)という分け方である。

[編集] 分布地域

  • 中国北東部・朝鮮半島北部・ロシアの半分以上・アメリカ北部~カナダにかけての地域など、概ね緯度40°以上の高緯度地域に分布し、南半球ではこの緯度に陸地が少ないため、北半球にしか亜寒帯はみられない。
  • 日本では北海道のほぼ全域と、本州東部の高原地帯がDfa,Dfbに属する。

[編集] 植生と土壌

亜寒帯のうち平均気温10℃以上の月が3ヶ月以下(Dc,Dd気候=針葉樹林気候)で農耕ができない北部ではタイガと呼ばれる針葉樹の純林(単一樹種が大半を占める森林)が形成される。

夏の短い(年平均気温10℃以上が3ヶ月以下)地域では寒冷な気候のため有機物の分解が進まず、溶脱作用によって酸性ポドゾルと呼ばれるやせた灰白色の土が多くを占める。地下には年間を通じて凍結したままの永久凍土が広がる。地球温暖化の進行とともに永久凍土が解けて、閉じこめられていた有機物が分解し、強力な温室効果物質であるメタンとなって大気中に放出されるという悪循環の形成が報告されている。

[編集] 主な農作物

春まき小麦ライ麦カブジャガイモなど。

土地がやせて穀物生産など農作物栽培に向かない地域や月平均気温10℃以上が3ヶ月以下(Dc,Dd気候)の地域では放牧酪農が行われる。
酪農は主に大消費地に近い地域、放牧はそうでない地域で行われている。
ケッペンの気候区分
熱帯 A: 熱帯雨林 (Af) - 熱帯モンスーン (Am) - サバナ (Aw) - 熱帯夏季少雨 (As)
乾燥帯 B: 砂漠 (BWh, BWk) - ステップ (BSh, BSk)
温帯 C: 温暖湿潤 (Cfa) - 西岸海洋性 (Cfb, Cfc) - 温暖冬季少雨 (Cwa, Cwb, Cwc) - 地中海性 (Csa, Csb, Csc)
冷帯 D: 冷帯湿潤 (Dfa, Dfb, Dfc, Dfd) - 冷帯冬季少雨 (Dwa, Dwb, Dwc, Dwd) - 高地地中海性 (Dsa, Dsb, Dsc, Dsd)
トレワーサの区分: 湿潤大陸性 (Dfa, Dwa, Dsa, Dfb, Dwb, Dsb) - 亜寒帯 (Dfc, Dwc, Dsc, Dfd, Dwd, Dsd)
寒帯 E: ツンドラ (ET) - 氷雪 (EF)
山地 G - 高山 H

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