ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング

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ワールド・サラブレッド・レースホース・ランキングとは、世界の競走馬の競走成績を基にして国際競走馬格付け委員会が競走馬のレーティング(ハンディキャップ)数値を表す能力指数のことである。

目次

[編集] 歴史

元々1977年イギリスフランスアイルランドの3カ国でスタートし、その後拡大されてきたレーティングをインターナショナル・クラシフィケーションと銘打っていたが、競馬の開催シーズンの分岐点が国・地域によって異なり(日本の場合は1月1日12月31日を1年の基・終点とする)、香港オセアニアアラブ首長国連邦などのように発表時期の1月がシーズンの途中であるため、世界規模の統一したレーティングを出しにくいというデメリットも生じた。

そこで、2004年度の発表から年間2回(1月、8月)にそのレーティングを発表し、全世界的な競走馬のランキングを出しやすくするようになった。8月の回では主に前年8月基点-当年7月終点の国をランキング発表の対象にしている。なお、全世界上位50頭のレーティングについては1月、8月を含む年間5回程度発表される。

[編集] レーティング(ハンデ)数値の決定法

  • 国際レーティングは毎年7月、12月(従前は12月のみ)に加盟各国のハンディキャッパーを集めて会議を開催し、その翌日に110ポンド(約50kg(キログラム)相当:1ポンドは約0.45kg相当)以上のレーティングを獲得した競走馬を発表する(なお3歳以上の牝馬負担重量牡馬せん馬より減量される競走があるため、発表されたレーティングに4ポンドを加算した数値で比較するとよい)。
  • レーティングは2歳、3歳、4歳以上の年齢別、コース(芝、ダート)別、並びに距離別(2歳馬は距離別のカテゴリーなし)で発表される。
距離別カテゴリー
  • S(スプリント:Sprint=超短距離:1000m~1300m、北米・オセアニアは~1400m)
  • M(マイル:Mile=短距離:1301m~1899m、北米・オセアニアは1401m~)
  • I(インターミディエイト:Intermediate=中距離:1900m~2100m)
  • L(ロング:Long=長距離:2101m~2700m)
  • E(エクステンディッド:Extended=超長距離:2701m以上)

これらのレーティングは国際競走の格付け認定のための重要なファクターとなる。各競走4着までの入線馬の平均レーティングを基に、GIでは115、GIIは110、GIIIは105、またはそれ以上の平均レーティングが必要となっている。

[編集] 歴代レーティング1位

集計期間性別馬名調教国・地域レーティング
2004年1月~12月牡馬ゴーストザッパーアメリカ合衆国130ポンド
牝馬ウィジャボードイギリス120ポンド
2004年8月~2005年7月牡馬サイレントウィットネス<ref>サイレントウィットネスは騸馬</ref>
ロージズインメイ
香港
アメリカ合衆国
123ポンド
牝馬マカイビーディーヴァオーストラリア119ポンド
2005年1月~12月牡馬ハリケーンランフランス130ポンド
牝馬ディヴァインプロポーションズフランス122ポンド
2005年8月~2006年7月牡馬デビッドジュニア
エレクトロキューショニスト
ハーツクライ
イギリス
アラブ首長国連邦
日本
123ポンド
牝馬マカイビーディーヴァオーストラリア124ポンド
2006年1月~12月牡馬インヴァソールアメリカ合衆国129ポンド
牝馬プライドフランス123ポンド

<references />

[編集] JPNランキング

日本では、このワールドランキングを参考に毎年1月と8月、「JPNサラブレッドランキング」(旧:JPNクラシフィケーション)が発表される。(8月は上半期分=7月までを対象)ワールドランキング数値の決定法に則って、世界各地の競走に出走して100ポンド以上の評価を得た日本調教馬(国内産、外国産問わず)、並びに国際競走などで日本の競走に出走した外国調教馬でベストの評価を得た馬がレーティングの対象となる。

[編集] 概念

競走馬レイティングマニアックブログより許諾の上転載。

[編集] 用語

フリーハンデ
その年度の競走馬を重量によって格付けするもの。これは、その年度の各馬の実力比較だけでなく、歴代の名馬の実力比較にもなる。
インターナショナルクラシフィケーション
国際間で取り決めた格付け(レーティング)。この呼び方は、凱旋門賞の舞台裏で開催されたパリ会議で、「クラシフィケーション (classification) 」という言葉は、今後、世界の有力馬の格付けの公式格付表から姿を消すことが決定された。
レーティング、レイティング
評価、格付けの意味で欧州諸国で使われ、日本のフリーハンデと同義語。
アローワンス(アローアンス、アラウアンス)
「許可」の意味だが、競馬では、年齢性別出生地に応じて許される重量のことをいう。有馬記念(G1)では4歳以上57kgに対して3歳2kg減、牝馬2kg減などのアローワンスがある。負担重量も参照
ポンド表記
1ポンド=0.453592kg、マイル1馬身=2ポンド (0.914383kg) のレーティング差は万国共通。日本国内では、フリーハンデとしてレーティングを作成してきたが、1994年に国際クラシフィケーション参加後フリーハンデとクラシフィケーションの斤量表記に誤差が生じてしまうため、別のものとして捉えられるようになった。
エージアローワンス
馬がおおよそ成長し終える5歳を基準に、4歳までの成長途上の競走馬が成馬と対戦する時には負担重量が軽減されている馬齢重量のこと。馬齢重量として2歳時から4歳まで月単位で距離別に決められており、馬齢重量戦はそれを負担重量として行われるレースで、エージアローワンスによって成長途上の若馬が古馬と対等に戦えることになる。クラシフィケーションでは2歳馬、3歳馬も古馬と同等の能力指数として扱われる。
セックスアローワンス、
牡馬に対しての牝馬の斤量減。国によって減量値は異なる。日本では多くのレースが牝馬に2kgのセックスアローワンスを与えており、レーティング上では4ポンドで換算される。
ベストパフォーマンス
年間トータルクラシフィケーションには個々の馬が年間の全てのレースで発揮したレートの中から最も高いものが採用される。当然一度だけ大駆けをして他は全くの凡走というケースもあるし、極端に展開に恵まれての勝利、重馬場だけで好走といった馬もあるが、そのような事情は考慮されない。
レースレーティング
各レースの1~4着までのレーティングの平均によって当該レースのレベルを表す値。古馬のパート1(G1レース)の場合、牝馬のセックスアローワンスを加えてクラシフィケーションレートが115以上であることが条件となる。G2ではこれが5ポイント低くなり110、G3では更に5ポンド低い105となる。
2005年のG1戦で上記の基準を満たしたG1レースは、安田記念 (115.5)、宝塚記念 (116) 、スプリンターズステークス (117) 、ジャパンカップ (121) 、有馬記念 (119.75) の5レース。

[編集] 競走馬レイティング作成の手法

1kg=1馬身、1ポンド=0.45kg
イギリスでハンディキャップ競走が始まって間もなく、1ポンドがレースでの1/2馬身に相当するという考え方が普及しそれ以降大きな変化は無い。同じ1kg差でも、60kgに対する1kg差と50kgでの1kg差では競走馬にかかる負担に相違があると考えられるかもしれないが、50kgを背負うレベルの馬はその重量で大きな負担となり、1kgの増加が60kgを背負う能力の馬の1kg差に見合うものとなる。ハンディキャップ競走などではそれぞれの馬が能力に応じて影響を受ける重量となっているのだが馬の精神力によるものが大きく実際には微妙な影響がでていて紛れ(有利不利)が生じていると思われる。
1馬身=0.2秒
実際に多くのレースのタイム差を調べても、1馬身差が0.2秒となっていて、最近はクラシフィケーションのレーティングでも1kgを0.2秒差として扱うことが多くなっている。馬場によって多少の差異はあり、日本国外の芝レースや日本のダートレースのような時計のかかるレースでは1馬身が0.2秒以上になり、逆に軽い馬場であるアメリカのダートレースや日本の芝レースでは0.2秒以下となることもある。
基準馬
レース単位のレーティングを決める場合の基準となる馬。基準馬の数値から全体をレーティングしていくことになるが、そのような基準馬としては、常に一定のレベルの能力を発揮し続けている馬とか、堅実な上昇を示してきている馬の数値を採用する場合が多い。実際には複雑で過去のパフォーマンスや同対戦成績での着差さまざまな方面から基準値を求めていくことになる。基準馬は多数であることが望ましいと思う。1頭だけ基準馬とした場合にも、他の出走馬の過去のレーティングとほぼ合致することが条件となる。また基準値を求められない場合には各馬の上、下限値の範囲で複数の馬のレートを設定し、多数の馬が範囲内に入るようレーティングしていくことになる。
パフォーマンスレート
クラシフィケーションが馬産の指針となり、公正なサラブレッド取引に必要なものだけに、世界の馬産界をリードするアメリカでは何とかオフィシャルフリーハンデを作成したいと考え、たとえ対戦成績がない馬の間にも、対戦した馬が別のレースで対戦しているというような間接的な関係から量的に有意なもの求めていき、大量の情報のコンピュータ処理によって導き出したものがパフォーマンスレート(能力指数という意味)である。ハンディキャッパーの主観に依存することなく能力評価ができるので、数値の公正さに疑問が生じない。パフォーマンスレートが種牡馬単位の成績など、さまざまな統計と整合していることが確認された時点で、アメリカ競馬界は公式なレーティングとして認めるようになり、この数値をもとにグレード認定も行われるようになったが、インターナショナルクラシフィケーションの成立までは公表されていなかった。ようするに、直接対戦以外の場合でも力関係を把握できるように作成して数値化したものである。
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