ユリウス通日
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ユリウス通日(-つうじつ、AJD)は、紀元前4713年1月1日正午(世界標準時による)からの日数である。単にユリウス日(―び)ともいう。
数年にわたる2点の日数を計算するのに便利で、天文学や年代学などで使われている。
ユリウス通日では桁が多すぎるため、ユリウス通日から2400000.5を引いた修正ユリウス日(MJD)も広く使われている。これを準ユリウス日と訳した時代もあった。
ユリウス通日は、世界標準時午前0時の値が必ず小数になるので、そうならないよう、ユリウス通日に0.5を加えたChronological Julian Day(CJD)もあるが、日本では殆んど使われない。
Lilian Day number(LD)は、グレゴリオ暦使用開始日の1582年10月15日からの通算の日数で、復活祭の日付を決定するために使われる。LD=AJD-2,299,159.5である。
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[編集] 歴史
ユリウス通日は、Joseph Justus Scaliger(スカリゲル)によって、1583年に考案された。スカリゲルは、グレゴリオ暦改暦時に、ユリウス暦、グレゴリオ暦双方での日付の変換や、日数計算のためにこれを考案した。ユリウス通日の名は、スカリゲルの父の名前、Julius Caesar Scaligerからとられたものであり、ユリウス暦の名の由来となったJulius Caesarと直接の関係はない、と、一般的には言われている。しかし、英語版Wikipediaによれば、スカリゲルはユリウス通日の説明の中で、ユリウス暦やガイウス・ユリウス・カエサルには言及しているが、父親の名は出していないとされる。
スカリゲルが基準にした紀元前4713年は、以下の周期の第1年目が重なる年である。
その後、天文学者ジョン・ハーシェルの1849年の著書Outlines of Astronomyで、日数や時間の計算にユリウス通日を利用する方法を考案。これが広まり、世界中の天文学者が日数計算にユリウス通日を用いるようになった。
[編集] フリーゲルの公式
グレゴリオ暦から修正ユリウス日を計算するには次の公式を使う。グレゴリオ暦y年m月d日午前0時の修正ユリウス日は、x 以下で最大の整数を<math>\lfloor x \rfloor</math>で表すと、
<math>\lfloor 365.25 y \rfloor + \lfloor y / 400 \rfloor - \lfloor y / 100 \rfloor + \lfloor 30.59 ( m - 2 ) \rfloor + d - 678912</math>
ただし、1月、2月は前年の13月、14月として計算する。例えば、2004年1月1日は y = 2003、 m = 13、 d = 1 なので、
<math>\lfloor 365.25 \times 2003 \rfloor + \lfloor 2003 / 400 \rfloor - \lfloor 2003 / 100 \rfloor + \lfloor 30.59 ( 13 - 2 ) \rfloor + 1 - 678912 </math>
<math>= 731595 + 5 - 20 + 336 + 1 - 678912 = 53005</math>
となり 53005 が修正ユリウス日となる。
[編集] ユリウス暦からの変換
ユリウス暦から修正ユリウス日を計算するには次の公式を使う。ユリウス暦y年m月d日午前0時の修正ユリウス日は、x以下で最大の整数を<math>\lfloor x \rfloor</math>で表すと、
<math>\lfloor 365.25 y \rfloor + \lfloor 30.59 ( m - 2 ) \rfloor + d - 678914</math>
ただし、1月、2月は前年の13月、14月として計算する。例えば、1582年2月1日は y = 1581、 m = 14、 d = 1 なので、
<math>\lfloor 365.25 \times 1581 \rfloor + \lfloor 30.59 ( 14 - 2 ) \rfloor + 1 - 678914 </math>
<math>= 577460 + 367 + 1 - 678914 = -101086</math>
となり-101086が修正ユリウス日となる。
紀元前の場合、修正ユリウス日を計算するには次の公式を使う。紀元前y年m月d日午前0時の修正ユリウス日は、x 以下で最大の整数を<math>\lfloor x \rfloor</math>で表すと、
<math>\lfloor 365.25 y - 0.75\rfloor + \lfloor 30.59 ( m - 2 ) \rfloor + d + 366 - 678914</math>
ただし、yは負数にして計算する。また、1月、2月は前年の13月、14月として計算する。例えば、紀元前4713年1月1日は y = -4714、 m = 13、 d = 1 なので、
<math>\lfloor 365.25 \times ( -4714 ) - 0.75 \rfloor + \lfloor 30.59 ( 13 - 2 ) \rfloor + 1 + 366 - 678914 </math>
<math>= -1721790 + 336 + 1 + 366 - 678914 = -2400001</math>
となり -2400001 が修正ユリウス日となる。
ただし、初期のユリウス暦(紀元前45年~紀元前8年)では閏年を3年に1度実施していたため、実際の暦日とは合致しない。ユリウス日の算定は、グレゴリオ暦開始(1582年)以前はすべて4年に1度閏年が実施されたと仮定している。
[編集] ユリウス通日から曜日等を求める
ユリウス通日は、1日に1ずつ増えるため、当日のユリウス通日または修正ユリウス日が判明すれば、曜日や干支などを求めることができる。
[編集] 七曜日の求め方
該当日の修正ユリウス日を7で割り、余りを求める。余りが0より小さい場合は7を加える。余りを下記の換算表により曜日に変換する。
| 余り | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 |
例:
- 2004年1月1日の場合
- 修正ユリウス日は53005である。7で割ると7572余り1となる。よって曜日は木曜日である。
[編集] 十二支の求め方
該当日の修正ユリウス日を12で割って余りを求める。余りが0より小さい場合、12を加える。余りを下記の換算表により十二支に変換する。
| 余り | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 十二支 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 |
例:
- 2004年1月1日の場合
- 修正ユリウス日は53005である。12で割ると4417余り1となる。よって十二支は卯である。
[編集] 十干の求め方
該当日の修正ユリウス日を10で割って余りを求める。余りが0より小さい場合、10を加える。余りを下記の換算表により十干に変換する。
| 余り | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 十干 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
例:
- 2004年1月1日の場合
- 修正ユリウス日は53005である。10で割ると5300余り5となる。よって十干は己である。
[編集] その他
- Google検索のdaterangeオプションでは、日付を指定するのにユリウス通日を用いるようになっている。

