マフィア

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マフィアMafia)とは、狭義にはシチリア島の伝統的な秘密結社(または犯罪組織)を指し、広義には犯罪組織全般を指す。

目次

[編集] 語源

マフィアの語源には諸説あるが、有力なのはアラビア語で採石場を意味するマーハ(mafie)、空威張りを意味するマヒアス(mahis)から来たというものである。シチリアは11世紀までイスラム教徒のアラビア人が支配しており、支配に反抗した者や犯罪者がしばしば採石場に逃げ込んだという。最初に文献に現れたのは17世紀頃であり、19世紀までマフィアという言葉は勇敢、美しさ、男らしさ等の肯定的な意味で使用されていた。現在のような秘密結社犯罪組織を意味するようになったのは19世紀以降である。<ref>藤澤房俊、シチリア・マフィアの世界、中公新書</ref> また、有名な話としてシチリアの晩鐘にまつわる以下の逸話があるが、イタリア語として不自然で、後に創作された俗説である。

「Morte alla Fransia Italia anela!」(フランス人に死を、これがイタリアの叫びだ!)
1282年3月30日、フランス占領下のイタリアシチリア島で地元の女性がフランス兵に暴行を受けた。これに怒った住民がフランス兵を殺害、抗議の声を上げた。世に言う「シチリアの晩鐘事件」である。

[編集] 概要

主な活動内容は麻薬、暗殺、密輸などであるとされる。結社としての盟約は一言で言えば「名誉」である。家族、一族、村、地方の全ては名誉を守るという一点より結ばれており、これを傷つける者には一切の容赦をしない。また仲間に対する信義は命がけで守らねばならない。経済的な貧困という背景もあるが、現代においても中世の精神的血脈を保ち続ける異色の存在である。

シチリア島起源のマフィアは、イタリア人のアメリカ大陸への移民が増えるにつれて、アメリカ大陸においても同様の犯罪結社を作り定着することになる。シチリア島のマフィアは、1920年代ファシスト政権によって徹底的に弾圧され壊滅的な打撃を受けた。このとき一旦衰退したマフィアは、第二次大戦中に対伊攻略のためアメリカ政府が利用した在米イタリア系マフィアによって、言わば「逆輸入」される形で再建されて現在まで至る。

イタリアでは主に労働運動などを扇動し、デモなどを通じて会社や政治への関係を強めたとされる、一時期アメリカで流行った「共産主義者はマフィアと同じ」といわれることの遠因の一つと思われる。

シチリア島の「マフィア」が犯罪結社として有名になったため、コルシカ島のユニオン・コルス(コルシカ・ユニオン)に代表される犯罪組織「ミリュー」、ナポリの犯罪組織「カモッラ(Camorra)」、カラブリアの犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」、プッリャの「サクラ・コロンナ・ウニータ(Sacra Corona Unita)」、ローマの「シカーリ」なども報道等では「マフィア」と呼ばれることがあるが、厳密には区別される。

最近では、アメリカのイタリア系マフィアコーサ・ノストラの他、大規模で組織化された犯罪集団も「○○・マフィア」と呼ぶことが多く、以下に挙げる。

日本との関係では、太平洋戦争後間もない時期にアメリカ領フィリピンマニラの賭博師だったテッド・ルーインやシカゴのチェーソン・リー(中国系でアル・カポネの乾児)が占領下の東京に進出。ルーインは銀座に「マンダリン」という店を出して闇賭博場を開いたことがあるとされる。

[編集] 構成

ここでは、コーサ・ノストラ(イタリアのマフィアもほぼ同様)を例に解説する。

マフィアの各組織はファミリーと呼ばれ、首領(ボスあるいはドンカポとも言う)、アンダーボス(Underboss…暴力団若頭に相当)をトップとして、複数のカポ・レジーム(Capo Régime、幹部、カポあるいはキャプテンとも言う)の率いる二次組織(英語では"Crew"と呼ばれることが多い)に各ソルジャー(構成員)は属しており、ピラミッド型の構成となっている。その他に、コンシリエーレ(Consigliere、顧問)と呼ばれる役職がおかれているが、これは通常カポレジームを通してしかボスやアンダーボスと接触できないソルジャーがカポ・レジームと問題を抱えた時に直接相談できる役職として設けられた。

マフィアは秘密結社の伝統を引継ぎ少数精鋭主義で、正式構成員(マフィオソー)の人数は少なく、大きな組織でも100人程度、通常は50-60人程度であるが、その数倍以上の準構成員を擁している。

基本的には各都市に1ファミリーであるが、ニューヨークのみはメンバーの数が他の都市よりはるかに多いため、5つのファミリー(五大ファミリーと呼ばれる)に分かれている。全米に20以上のファミリーが存在すると言われている。全ファミリーを統括するものとしてボスの集まりであるコミッション(Commission、全国委員会などとも訳される)と呼ばれる組織があるが、必ずしも全国のファミリーが一堂に集まるわけではなく、五大ファミリーのボスだけが集まるものもコミッションと称している。

アメリカ及びイタリアのマフィアには服従の掟(上位構成員には絶対服従すること)及び沈黙の掟オメルタ、Omertà)」(組織内部のことは絶対に洩らしてはならない)と呼ばれる掟があり、それを破ったときの凄惨な制裁(行方不明になり、のちに惨殺体で発見される例が最も多い 他の構成員に対する見せしめの為)と正式構成員の限定と相まって、マフィアの全容解明を困難なものとしている。近年はアメリカ当局もこれに対抗、FWPP(Federal Witness Protection Program 連邦証人保護プログラム)を適用して保護するなどの対策を採っている。

[編集] 歴代のボス(と言われていた者)

ジョン・ゴッティ

[編集] 関係者(と言われていた者)

[編集] 脚注

<references/>

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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