人物写真
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人物写真(じんぶつしゃしん)とは、人物を撮影した写真作品の事。「ポートレイト」とも呼ばれる。
プロも、アマチュアも、人物写真を撮影する事が最も多いといってもいいほど、一般的な写真形式である。特に、特段、写真を趣味としていない人が、写真を撮るといったら、家族や友人の人物写真である事が、ほとんどであろう。
人物写真と呼べるものは、例えば、家族の写真(家族写真)、学校や旅行における集合写真、雑誌等の表紙や記事のための肖像写真、お見合いのための写真、証明写真、官憲による犯罪者の写真(「司法写真」と呼ばれる事もある)など、極めて多岐にわたる。これらは、いずれも、美術作品としても成立しうるし、単なる記録としても成立しうる。
[編集] セルフ・ポートレイト
人物写真の中でも、最も美術作品としての色彩が濃いのは、セルフ・ポートレイトであるといってもよい。
セルフ・ポートレイトは、自分で撮影した自分の写真である。自分が1人で写っている事は必ずしも必要ないが、1人で写っている作品をそう呼ぶ場合の方が多い。例えば、セルフタイマーで撮影された家族写真を「セルフ・ポートレイト」と呼ぶ事はまれである。
セルフ・ポートレイトは、自分を用いる事から、最も表現としての自由が利き、写真家の個性が出るといわれる事がある。
日本人写真家によるセルフ・ポートレートで有名なのは、植田正治と森村泰昌の作品であろう。特に後者は、化粧等により、女性を含む他人や物・絵画の一部になりきった自分を撮影した作品群である。シャッターを本人以外が押している事から、「撮影者」がいったい誰か、誰が撮影した写真作品なのか、という問題もはらんでいる。
[編集] 参考文献
- ファミリーアルバム「変容する家族の記録」展カタログ/東京都写真美術館/1992年
- 「現代女性セルフ・ポートレイト展 私という未知へ向かって」カタログ/東京都写真美術館/1991年
- カメラアイ 写真家たちのセルフポートレイト/ロバート・A・ソビエゼク、デボラ・イルマス/笠原美智子・安田篤生訳/淡交社/1995年

