ペンギン

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?ペンギン科

キングペンギン
Aptenodytes patagonicus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペンギン目 Sphenisciformes
Sharpe, 1891
: ペンギン科 Spheniscidae
Bonaparte, 1831
  • コウテイペンギン属 Aptenodytes
  • アデリーペンギン属 Pygoscelis
  • マカロニペンギン属 Eudyptes
  • キガシラペンギン属 Megadyptes
  • コガタペンギン属 Eudyptula
  • フンボルトペンギン属 Spheniscus

ペンギン (Penguin) は、ペンギン目(学名:Sphenisciformes)・ペンギン科(学名:Spheniscidae)に属する鳥類の総称である。南半球に生息する海鳥であり、空を飛ぶことができない。(厳密にはガラパゴスペンギンは北半球にも生息する) <ref>なお、今では使われることは稀だが、「人鳥(じんちょう)」「企(きが、企 = 爪先立つ)」という表記もある。</ref>

目次

[編集] 形態

ペンギンは、現在では6属18種だが、化石から、かってはもっと多くの種類が存在したことがわかっている。属やを特徴付けるのは頭部周辺で、それぞれ特徴的な形態をしている。

現生ペンギンの最小種はコガタペンギン(リトルペンギン、フェアリーペンギン、Eudyptula minor)で体長は約40cmである。

最大種はコウテイペンギン (Aptenodytes forsteri) で、体長130 cmに達する。ただし、絶滅種のジャイアントペンギン (Pachydyptes ponderosus) はコウテイペンギンよりも更に大型のペンギンであった。

多くの鳥類は陸上において胴体を前後に倒し、首を起こす姿勢をとるが、ペンギン類は胴体を垂直に立てた姿勢をとる。は退化し、ひれ状の「フリッパー」と化していて飛ぶことができない。首や足も短く、他の鳥類とは一線を画す独特の体型をしている。

[編集] 生態

陸上ではフリッパーをばたつかせ、短い足でよちよちと歩く姿がよく知られているが、氷上や砂浜などでは腹ばいになって滑る。しかし中では「飛ぶ」ように俊敏に泳ぎ、ペンギン類としては最も速いと言われるジェンツーペンギンで最大36 km/hに達する。イルカのように海面でジャンプすることもあり、水中から氷棚(陸上)に戻るときにはいったん深く潜り、勢いを付けて飛び乗る。独特の体型は海中を自在に泳ぐことに特化したものといえる。

食性は肉食性で、魚類甲殻類頭足類などを海中で捕食する。一方、天敵シャチヒョウアザラシサメなどである。

[編集] 繁殖

海中生活に適応したとはいえ、繁殖は陸上でおこなう。卵は1個~3個を産み、オスとメスで世話をする。またコウテイペンギンのように、ある程度成長したヒナ同士で集まり「クレイシュ」(Crèche。フランス語で託児所の意。クレイシとも)を形成するものがある。また、羽毛が抜け替わる換羽期には海に入らず、絶食状態で陸上にとどまる。

ほとんどのペンギンは他の鳥類と同様に春から夏にかけて繁殖するが、最大種のコウテイペンギンは、-60に達する冬の南極大陸で繁殖を行う。そのため、世界で最も過酷な子育てをする鳥と言われる。

[編集] 分布

南極に生息するというイメージがあるが、実際には南半球の広い緯度範囲に分布する。むしろ、主に南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンアデリーペンギンの2種のみである。ほかに、ジェンツーペンギンマカロニペンギンヒゲペンギンの3種は、南極大陸の中でも比較的温暖な南極半島にも繁殖地があるが、主な繁殖地は南極周辺の島である。他の種類は南アメリカアフリカ南部、オーストラリアニュージーランド、あるいは南極周辺の島などに繁殖地がある。

最も低緯度にすむのは赤道直下のガラパゴス諸島に分布するガラパゴスペンギンである<ref>厳密に言うとその生息域は赤道を挟みわずかに北半球にはみ出ている</ref>。ただし、これらの生息地の共通点として、「南半球高緯度からの寒流の流れる海域に面した地域」ということは重視されるべきである。なおグレートバリアリーフなどの、珊瑚礁のあるような温暖な海域にはどの種も生息しない。

寒い地方に分布する種類は、皮下脂肪を厚く蓄えるなどして防寒機能を発達させている。

[編集] 分類と種のリスト

ここでは6属18種に分類した場合のリストを示す。<ref>他にハネジロペンギンコガタペンギン亜種と見なしたり、ロイヤルペンギンをマカロニペンギンの亜種と見なす分類法もあり、その場合には16種あるいは17種に分類される。</ref>

コウテイペンギン
コウテイペンギン属 Aptenodytes
コウテイペンギン(学名:A. forsteri、英名: Emperor Penguin
キングペンギン(学名:A. patagonicus、英名: King Penguin
ジェンツーペンギン
アデリーペンギン属 Pygoscelis
ジェンツーペンギン(学名:P. papua、英名: Gentoo Penguin
アデリーペンギン(学名:P. adeliae、英名: Adelie Penguin
ヒゲペンギン (学名:P. antarctica、英名: Chinstrap Penguin


マカロニペンギン属 Eudyptes
イワトビペンギン(学名:E. chrysocome、英名: Rockhopper Penguin
フィヨルドランドペンギン(別名:キマユペンギン、学名:E. pachyrhynchus、英名: Fiordland Penguin
スネアーズペンギン(別名:ハシブトペンギン、学名:E. robustus、英名: Snares Penguin
シュレーターペンギン(別名:マユダチペンギン、学名:E. sclateri、英名: Erect-crested Penguin
マカロニペンギン(学名:E. chrysolophus、英名: Macaroni Penguin
ロイヤルペンギン(学名:E. schlegeli、英名: Royal Penguin


キガシラペンギン
キガシラペンギン属 Megadyptes
キガシラペンギン(別名:キンメペンギン、学名:M. antipodes、英名: Yellow-eyed Penguin


コガタペンギン属 Eudyptula
ハネジロペンギン(学名:E. albosigna、英名: White-flippered Penguin
コガタペンギン(別名:リトルペンギン、フェアリーペンギン、学名:E. minor、英名: Little Penguin


フンボルトペンギン属 Spheniscus
ケープペンギン(学名:S. demersus、英名: African Penguin
マゼランペンギン(学名:S. magellanicus、英名: Magellanic Penguin
フンボルトペンギン(学名:S. humboldti、英名: Humboldt Penguin
ガラパゴスペンギン(学名:S. mendiculus、英名: Galapagos Penguin

[編集] Sibley分類体系上の位置

Sibley-Ahlquist鳥類分類
鳥類 Aves

DNA - DNA分子交雑法を用いたSibley-Ahlquist鳥類分類ではコウノトリ目のペンギン科に分類されるが、この分類はまだ一般には受け入れられてはいない。しかし、Sibley-Ahlquist鳥類分類で同じコウノトリ目に分類されたアビとは、共通の祖先を持つ類縁関係にあることが複数の系統解析の結果から支持されてきている。

[編集] 発見と捕獲と飼育史

編集者の方へ:この段落は乱雑であり、内容整理が必要です。
アデリーペンギン

上述のとおり、ペンギンは南半球の寒流の流れる海域に面した地域に広く分布しているが、少なくとも北半球の国々では、南極産の動物のイメージが強く、南極との関係が最も深い動物とされるようである。この意味で、南極産のアデリーペンギンとコウテイペンギンがペンギン全体のイメージ形成にかかわる度合いは大きい。これには南極探検・南極観測など南極大陸での人の活動との関係が深い。

ペンギンの西洋世界での認知は、温帯産ペンギンについては大航海時代に始まる。亜南極産は18世紀以降、南極産は19世紀以降のようである。日本では江戸時代後期に蘭書で知られたが、その認知は蘭学者にとどまった。一般への認知は明治後期の日本人の南極探検にはじまる。

ペンギンは各地の動物園水族館で見ることができる。特に日本は、かつて捕鯨船団が各種ペンギンを捕獲して連れ帰り、その後繁殖技術が進んだ事もあり現在世界で飼われているペンギンの1/4が日本にいると言われる程になっている。そのため人気も高く、ペンギンキャラクター商品の売り上げも世界的に大きい。

南極・亜南極のペンギンの飼育には低温にする設備が必要だが、フンボルトペンギンマゼランペンギンケープペンギンなどの温帯ペンギンは地方によっては屋外飼育も可能である。彼らはむしろ氷雪を好まず、イギリスエジンバラ動物園などでは冬季はストーブにあたる風景が見られる。にもかかわらず近年までその飼育場所は、日本の場合南極の氷山をモチーフにした白塗りのコンクリートの小山をバックとすることが多かった。

かつては人間も脂肪を採取するためにペンギンを捕獲していた時代があった。20世紀には捕獲も限られたものとなったが、その代わりにゴミの投棄やの事故による石油流出など、様々な海洋汚染がペンギンの脅威となっている。特に喜望峰周辺海域やパタゴニアなど、重要な航路に面した海域や油田地帯に接した海域にこの傾向が強い。

さらに近年地球温暖化により、餌のオキアミの繁殖域となる海上の氷の激減、洪水による巣の浸水などで、生息数が激減しつつある。

[編集] 「ペンギン」の語源

[編集] ラテン語説

ペンギンの語源は,ラテン語の "pinguis"(肥満)によるという仮説。15世紀後半以降、大西洋を横断したスペインタラ漁師が、北西大西洋ニューファンドランド島周辺に生息する飛べない潜水性の海鳥であるオオウミガラススペイン語penguigo(太っちょ)と呼んだ。16世紀にはこの語は英語に入ってpenguinとなったとする。

時を同じくして、南半球を探検しペンギンを初めて見たヨーロッパ人は、オオウミガラスに良く似た形態・生態のこれらの海鳥を同じ「ペンギン」の名でよんだという。これらは特に区別せず「ペンギン」と総称され、混同されることも多かった。


[編集] ウェールズ語説

「ペンギン」は古代ウェールズ語のpen-guyn(白い頭)に由来し、オオウミガラス(頭部が白い)を指すのに12世紀ごろから使われていたという仮説。しかし、1次史料は現存せず、疑問視されることもある。

[編集] オオウミガラスの絶滅

語源的には「ペンギン」はオオウミガラスに由来したが、オオウミガラスのみを指す時代が長く続いたわけではなく、オオウミガラスと(南の)ペンギンが「ペンギン」と呼ばれるようになったのはほとんど同時期である。

南半球の探検が進み、南のペンギンの研究・利用が増える一方、オオウミガラスは乱獲により17世紀ごろから激減し、18世紀には猟が商業的に成り立たなくなり、1844年には絶滅した。これにともない、「ペンギン」は南のペンギンを指すことが徐々に多くなり、ついには完全に南のペンギンのみを指すようになった。

[編集] ペンギンと文化

[編集] 民俗・俗信

南半球(特に温帯・寒帯)に住む動物であるペンギンについて、北半球のヨーロッパや東アジアでは近世以前には知られていない。日本の場合、幕末期に蘭書で知られたが、蘭学者の一部しか知り得なかった。それゆえ、ペンギンについて、ニワトリハトのような家禽や、ツバメカラススズメなど身近な野鳥、あるいはハクチョウのような気高い野鳥のような俗信などはなく、紋章などにも用いられなかった。

北半球でのペンギン文化は、20世紀以降のもので、前述の動物園・水族館飼育や、後述するキャラクターによって作られたところが大きい。

[編集] ペンギンのキャラクター

LinuxのキャラクターペンギンTux

ペンギン型キャラクターは、古くは、背が黒色、腹が白色であることから、タキシードまたは燕尾服を着用した紳士になぞらえられることが多かった。しかし特に日本では、時代の経緯とともに愛らしさが強調され、後には様々なキャラクターの発露がみられるようになった。

また、これらのペンギン型キャラクターは、アデリーペンギンとコウテイペンギンがモデルになることが多い。色は白黒の場合と青白(二色刷りの印刷物でペンギンの背の黒を青で印刷したことに始まり、後年フルカラーの映像・印刷になっても愛らしさ・さわやかさの表現として青で表す)の場合がある。

ところで「アイスちゃん(えここ)」のようにペンギンをモチーフにしながらもペンギンそのものではない例も存在する。藤子不二雄が主張するところの『オバケのQ太郎』の主人公Q太郎などもその一例である。

[編集] 具体例リスト

[編集] 注釈

<references/>

[編集] ペンギンの本

  • 『ペンギンになった不思議な鳥』 ジョン・スパークス&トニー・ソーパー著、青柳昌宏・上田一生訳、どうぶつ社刊 1989年
  • 『ウィロー教授のペンギン学特論]] 」 エト=アル・アイスフィールド著、青柳昌宏監修、SEG出版刊 1995年
  • 『ペンギンは何を語り合っているか?彼らの行動と進化の研究』 ピエール・ジュバンダン著、青柳昌宏訳、どうぶつ社刊 1996年
  • 『ペンギンハンドブック』 ポーリン・ライリー著、青柳昌宏著、どうぶつ社刊 1997年
  • 『ペンギンたちの不思議な生活』 青柳昌宏著、講談社ブルーバックス刊 1997年
  • 『ペンギン図鑑』 上田一生著、福武忍画、鎌倉文也写真、文溪堂刊 1997年
  • 『ペンギン、日本人と出会う』 川端裕人著、文芸春秋刊 2000年 - 特に、日本でのペンギン飼育に関する記載に詳しい。
  • 『やっぱりペンギンは飛んでいる!!』 いとう良一著、佐藤克文監修 、技術評論社刊、2007年
  • 『ペンギン大好き』 川端裕人著・写真、新潮社刊 2002年
  • 『サボテン島のペンギン会議』 川端裕人著、福武忍絵、アリス館刊 2002年

他多数

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ことばこって?

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