トワイライトエクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トワイライトエクスプレス


トワイライトエクスプレスを牽引するEF81形
1号車:A個室寝台「スイート」「ロイヤル」(スロネフ25形)
10号車:電源荷物車(カニ24形)
札幌行きの方向幕

トワイライトエクスプレス(Twilight Express) とは、JR西日本が大阪駅札幌駅間で運行する臨時寝台特急列車

東海道本線JR京都線)・湖西線北陸本線信越本線羽越本線奥羽本線日本海縦貫線)・津軽線海峡線江差線津軽海峡線)・函館本線室蘭本線千歳線の12線区を経由し、鉄道会社もJR西日本・JR東日本(東日本旅客鉄道)・JR北海道(北海道旅客鉄道)を経由する。

下り列車は1,495.7kmを21時間4分かけて、上り列車は1,508.5kmを22時間47分かけて運行する、日本一の長距離旅客列車である。但し当列車は臨時列車扱いのため、定期列車のみでの最長記録は「はやぶさ」の1,315kmとなる。

目次

[編集] 運転概要

1989年の運行当初より、若干季節によって場所が異なるがトワイライトエクスプレスの名の通りの区間は、富山県新潟県付近と渡島支庁胆振支庁付近で車窓から薄暮の風景(この他に下り線のみになるが、日本海に沈む夕日太平洋から昇る朝日も)を眺められるダイヤ編成になっており、大阪駅12:03発・札幌駅14:05発と2007年3月現在、現行ダイヤで運行される夜行列車の中では一番早く出発する。大阪発列車の到着は札幌駅9:07着で、観光に使いやすい時刻に到着するが、札幌発列車は大阪駅12:52着と昼過ぎの到着となるので、必ずしも大阪への観光用途に使いやすいとは言えない。

停車駅も、新潟県新津駅までは大阪府(大阪駅、新大阪駅)、京都府京都駅)、福井県敦賀駅福井駅)、石川県金沢駅)、富山県高岡駅富山駅)、新潟県(直江津駅長岡駅、新津駅)の北陸本線・信越本線の主要な駅に停車するが、ここから北海道洞爺駅胆振支庁)までの山形県秋田県青森県と北海道渡島支庁内の各駅には、青森信号場五稜郭駅での機関車付け替えや運転士交代等の運転停車を除き、無停車で運行される。この区間は深夜時間帯であり、長距離を利用する客を主目的とした主に観光用途の列車であるためである。

洞爺駅より先は胆振支庁(東室蘭駅登別駅苫小牧駅)、石狩支庁南千歳駅、札幌駅)の室蘭本線・千歳線の主要駅に停車する。なお、上り列車は森~大沼間で枝線(砂原線)を経由する。上り方面では砂原線の方が勾配が緩いことが理由だが、この間に「スーパー北斗16号」が本線(大沼公園経由)を通って上り列車を追い抜いている。

臨時列車の為、線路が空いている時間を縫って運行される関係上、表定速度があまり速くない。特に上りは他の定期列車との絡み合いから、下りより所要時間が103分長くなっている。

なお、2006年3月18日ダイヤ改正より、青森駅構内の線路工事を夜間に集中的に行うため青森駅経由から青森信号場(奥羽貨物線)経由に変更され、運転士交替は蟹田駅で行う。なお、青森信号場~五稜郭間は進行方向が逆向きになる。

また、奥羽本線・大久保駅付近と東海道本線(JR京都線)・山崎駅高槻駅ではトワイライトエクスプレス同士のすれ違い(通常期の場合大久保駅は日曜日(土曜日深夜)、山崎駅〜高槻駅間は月・水・金曜日。毎日運行扱いの期間は両区間で見られる。)がある(大阪始発基準で大久保付近が翌日の0:10、山崎~高槻が出発日の12:20)。

運転日時は、基本的に札幌行は月・水・金・土曜、大阪行は火・木・土・日曜であるが、実際には、それ以外の曜日にもトワイライトエクスプレスを利用したツアーなど団体専用列車として運行されており、列車自体はほぼ毎日見かけることができる。

ゴールデンウィーク、6月中旬(近畿地方の梅雨入り頃)~8月中旬(お盆休み終了頃)、年末・年始やさっぽろ雪まつりなど繁忙期には、ツアーを休止し、毎日運行扱いとなる。

また、途中までディーゼル機関車牽引の上、下りの始発駅が大阪ではなく和歌山豊岡で運転されたことがある。

列車番号は、下りが「8001」上りが「8002」。

車掌は大阪駅~蟹田駅間をJR西日本大阪車掌区が、蟹田駅~札幌駅間をJR北海道函館運輸所が担当している。なお、大阪車掌区の本列車担当車掌は緑を基調に、ホテルをイメージした専用の黒い制服を着用する。

[編集] 停車駅

大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 敦賀駅 -〔武生駅〕- 福井駅 - 〔加賀温泉駅〕 - 金沢駅 - 高岡駅 - 富山駅 - 直江津駅 - 長岡駅 - 新津駅 - 〔京ヶ瀬駅〕 - 〔村上駅〕 - 〔鶴岡駅〕 - 〔酒田駅〕 - 〔秋田駅〕 - 〔大久保駅〕- 〔大館駅〕 - 〔弘前駅〕- 〔大釈迦駅〕 - (青森信号場) - 〔蟹田駅〕 - 〔新中小国信号場〕 - 〔矢不来信号場〕 - (五稜郭駅) - 洞爺駅 - 東室蘭駅 - 登別駅 - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 札幌駅

  • (駅名)の青森信号場・五稜郭は機関車付替え関係の運転停車。客扱いはしない。但し列車の大幅な乱れがある場合には函館駅など、主要駅に止まることがある。時刻表上では「通過」となっている。
  • 〔駅名〕は、上記以外の運転停車。同様に客扱いはせず、時刻表上では「通過」である。駅によっては運転士の交代を行う。蟹田駅では車掌交代。JR西日本の車掌は蟹田駅での交代後はタクシーで青森市内の宿舎へ向かう。

[編集] 使用車両

食堂車「ダイナープレヤデス」
編成
  • 青森信号場~五稜郭間では編成方向が逆転する。
大阪(五稜郭)← →札幌(青森)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 電源荷物
A個室寝台
「スイート」1室
「ロイヤル」4室
A個室寝台
「スイート」1室
「ロイヤル」4室
食堂車
「ダイナープレヤデス」
サロンカー
「サロン・デュ・ノール」
B個室寝台車
1人用「シングルツイン」
2人用「ツイン」
B個室寝台車
1人用「シングルツイン」
2人用「ツイン」
B個室寝台
2人用「ツイン」
ミニサロン設置
B寝台
「Bコンパート」
B寝台
「Bコンパート」×<ref>×は禁煙席。サロンは禁煙となっている。</ref>
スロネフ25形500番台 スロネ25形500番台 スシ24形 オハ25形550番台<ref>「オハ25形550番台」はJR北海道所有の車輌にもあり、北海道の車両は「北斗星81・82号」用のロビーカーで、車号が重複する(オハ25 551が重複)。</ref> オハネ25形520番台 オハネ25形520番台 オハネ25形510番台<ref>一部のツイン個室は、部屋と部屋の間の仕切りをはずし、4人用個室として利用できる。</ref> オハネ25形560番台<ref>「オハネ25形560番台」はJR北海道所有の車輌にもあり、北海道の車両は「北斗星」用のデュエット(2人用個室B寝台)で、車号が重複する(オハネ25 561~563が重複)。</ref> オハネフ25形500番台 カニ24形<ref>かつては「あさかぜ」、「瀬戸」で使用していたものであるため荷物室がついているが、荷物室としての使用はされていない。リネン室、車内販売準備室として使用されている。まれに寝台急行「銀河」に連結される事もある。</ref>
客車

宮原総合運転所所属の24系客車の専用編成3編成が使用される。全車が既製車両の改造車であるが、従来の「寝台列車=ブルートレイン=青」というイメージを覆し、深緑に黄色の帯を1本締めるという、独自の塗色となった。2002年秋までに全編成のリニューアルが完了し、内装は「木のぬくもり」をテーマにした木目調の壁などに変更され、7号車にあるミニサロンには本革のソファーが設置されるなど、豪華列車としてのグレードが以前よりも向上した。合わせて、外装も、金色(黄色)の帯の上下に銀色の縁取りが追加され、車体側面にあるエンブレムも、細かい部分のデザインが変更されるなどしている。繁忙期の毎日運転期間中は全3編成がフル稼働となるが、それ以外の時期でも旅行会社などが主催するツアーのための団体貸切専用列車として運転される日もあるため、かなりの比率で全3編成が稼動することが多い。客車は宮原総合運転所→1日目12:03大阪駅発→2日目9:07札幌駅着→5時間弱札幌運転所で待機(客車内清掃等を含む)→2日目14:05札幌駅発→3日目12:52大阪駅着→1日~3日後の12時まで宮原総合運転所で各種検査等のサイクルで使用されている。なお、かつて東京・品川駅臨時ホーム・博多駅で一般公開が行われた他、団体専用列車として山陰本線全線や日豊本線大分駅への入線実績があるなど、日本各地を走行していることになる。

特色など

<references />

牽引機関車

[編集] 沿革


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

おススメサイト
トラブログ
アレどう?
アフィリエイトB