スプリングカメラ

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スプリングカメラ(英語ではFolding Camera)は、レンズと、蛇腹で作られた鏡筒をカメラボディに収納することにより、収納時の容積を減らすことができるカメラ。シャッターはレンズシャッター。フレームサイズはブローニーフィルムを使った6×4.5判/6×6判/6×9判とベスト判、また、独コダックのレチナシリーズなど、35ミリ判もある。

構造が簡単なため、カメラ自体の価格が安く、6×9版であればコンタクトプリント(いわゆるべた焼き)でも辛うじて実用に耐えるということもあり、一般むけのカメラとして、もっとも人気のあったカメラだった。しかし、日本の場合、1950年代に35ミリカメラに移行した。

その理由は、

  • 折畳式は精度や強度に不安が残る
  • 露出計を内蔵しても、シャッターや絞りに連動させることが困難
  • 35ミリ判はレンズが短焦点でカメラが小型(フレームサイズが大きいと、レンズも長焦点)
  • フィルムの粒状性が改善され、35ミリ版から引き伸ばしても充分な画質が得られるようになった
  • 35ミリカメラの価格がこなれ、また、日本人に経済力が付いてきた

などだと思われる。

なお、スプリングカメラや二眼レフカメラであれば、レンズシャッター、カメラボディなどの部品を買い揃えて組み立てるだけの、家内制手工業的なメーカーも成り立っていたが、より小型で高精度の35mmカメラの製造は困難で合ったと見え、多くのメーカーが市場から消えていった。同時期に露出計の内蔵、それもシャッター速度と絞り値の両方に連動したものが要求されていたことも原因のひとつと思われる。

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