ゴリラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ?ゴリラ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Gorilla I. Geoffroy, 1852
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Gorilla
|
ゴリラ 大猩々(おうしょうじょう)は、サル目ヒト科ゴリラ属に属する類人猿の総称。アフリカ大陸の赤道直下の樹林に生息している。
欧米では、19世紀半ばに発見されるまでゴリラは架空の生物<ref>前6世紀頃、カルタゴのハンノが西アフリカを航海した際、内陸の探検時に現地人からゴリラと呼ばれる人に似た毛深い生物を発見し、これを報告したため、ヨーロッパでは伝説的な生物として知られていた。</ref>と考えられていた。発見されて以降も、生息地が欧米の研究者が入って行きにくいジャングルの奥深くであったため、なかなか正確な生態は分からなかった。
目次 |
[編集] 生息地
生息域は東西に2分されており、西側の生息域であるコンゴ、ガボン、カメルーン、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、ナイジェリアには、ニシローランドゴリラが生息している。東側の生息域であるコンゴ民主共和国東部、ウガンダ、ルワンダ、ザイールには、ヒガシローランドゴリラと、マウンテンゴリラが生息している。
[編集] 生態
オスのゴリラは、若いうちは背中も含めた全身の毛が黒いのでブラックバックと呼ばれるが、成獣になると背中の毛が白銀色になることからシルバーバックと呼ばれる。シルバーバックは大型の者は身長1.8m、体重は200kgを越える。ゴリラの群れは1頭のシルバーバックを中心に、数頭のメス、そして子供達から構成されている。ゴリラの平均的な寿命は40歳前後といわれているがよく解っていない。
基本的には四足歩行で、拳で地面を突くナックルウォーキングと呼ばれる歩き方をする。
発見以来、凶暴な動物であると誤解されてきた<ref>宴会芸用の玩具として販売されているビニール製のゴリラのマスクなどでは牙が強調されていることも多々ある。また食物としてバナナを特に好むという性質はこの当時から描写されているが、これは事実に即した表現といえる。</ref>が、近年になって研究が進み、実は温和で繊細な性質を持っていることが明らかになってきた。事実、海外の動物園のゴリラの檻に誤って小さな子供が落ちた際、泣き叫ぶ子供の側でメスのゴリラが他のオスのゴリラを近づけないように見守る姿がテレビで紹介されたこともある。また、その一方で警戒心が強く、神経性の下痢にかかりやすいなどストレスに非常に弱いことも明らかになっている。
外敵を威嚇する際には、両手で胸をたたきドラムのような音を立てるドラミングと呼ばれる行動<ref>これがゴリラの象徴として取り上げられることが多く、漫画などでは力を誇示するゴリラはたいていこの行動を行っている。本物のゴリラ以外にも、ゴリラをモチーフとするキャラクターを使用しているプロレスラーなどが真似することも多く描かれた。人間がゴリラに襲われるシーンの直前に、ドラミングをするシーンが描かれることなども存在した。</ref>をしたり、落ちている枝を折って見せたりするが、これも威嚇の一種だと考えられている。自然界での脅威は人間やヒョウなどで、ゴリラの研究者として有名なシャラーは、シルバーバックを含むゴリラがヒョウに捕食された実例を報告している。その一方で、ゴリラを襲おうとしたヒョウが逆に殺された、という現地人による観察例がガギスバーグによって報告されている。
ゴリラは「草食動物」と誤解されることもあるが、正確には「繊維性食物を中心とした雑食」である。
木の葉や草の髄、樹皮などの繊維性食物に適した消化器官をもっており、地上性草本類や新葉などを主食とするが、果実や昆虫をまったく食べないわけでもない。特にニシローランドゴリラは多くの果実、昆虫を食物として利用することが知られており、季節によっては採食時間の大部分を果実食に費すこともある。
2002年、ガボンにおいてエボラ出血熱のゴリラへの感染が確認された。同年、隣国のコンゴで流行した際には、全個体の2/3が被害を受けたと同国政府が発表。ゴリラの出産は4~5年に一度であり、一度個体数が減少すると回復するまでに長い時間がかかるため、個体数の激減が危惧されている。このほか、肉の商取引を目的とした狩猟、先進諸国で消費される木材や地下資源開発による生息地の破壊なども、ゴリラを絶滅の危機に追いやっている。過去には頭部は壁に飾るため、手は灰皿として使うためにも狩られた。
[編集] 分類
近年新しい分類法が発表された。この分類はIUCNに採用されているほか、最近の書籍ではこれに従ったものが多い。
- 既存分類
- ニシローランドゴリラとヒガシローランドゴリラをまとめてローランドゴリラにすることもある。
- ゴリラ属 Gorilla
- ゴリラ Gorilla gorilla
- ニシローランドゴリラ G. g. gorilla
- ヒガシローランドゴリラ G. g. graueri
- マウンテンゴリラ G. g. beringei
- ゴリラ Gorilla gorilla
- 新分類
- ニシローランドゴリラ亜種→ニシゴリラ種
- ヒガシローランドゴリラ亜種→グラウアーゴリラ亜種
- マウンテンゴリラ亜種→マウンテンゴリラ種+ブウィンディ亜種
- ゴリラ属 Gorilla
- ニシゴリラ Gorilla gorilla
- ニシローランドゴリラ Gorilla gorilla gorilla
- クロスリバーゴリラ Gorilla gorilla diehli
- ヒガシゴリラ Gorilla beringei
- マウンテンゴリラ Gorilla beringei beringei
- グラウアーゴリラ Gorilla beringei graueri
- ブウィンディゴリラ Gorilla beringei ssp.(まだ学名なし)
- ニシゴリラ Gorilla gorilla
[編集] Status
G. gorilla、G. beringei ともに、IUCNレッドリストにおいて絶滅危機種 (Endangered) に指定されている。
- ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
[編集] ゴリラをモチーフにしたキャラクター
[編集] 漫画
- ゴリ子(幕張)
- ゴリラーマン
- 赤木剛憲(SLAM DUNK)
- 豪ヒロミ(魁!!クロマティ高校)
[編集] ゲーム
- ドンキーコング
- ゴリラ系住民全て(どうぶつの森シリーズ)
- ソルジャー・ストンコング(ロックマンX7)
- ゴリラ型モンスター全て(ドラゴンクエストシリーズ)
[編集] 特撮
- キングコング
- ギンガブルー、ギンガリラ(星獣戦隊ギンガマン)
- ガオゴリラ、ガオコング(百獣戦隊ガオレンジャー)
- ディスクアニマル・リョクオオザル、カブトオオザル(仮面ライダー響鬼)
[編集] アニメ
[編集] 玩具
- ゴリラ型ゾイド全て(ゾイド)
- ボルティックエイプ(爆転シュート ベイブレード)
[編集] 関連項目
- 『キングコング』
- 一級の娯楽作品であり、日本他で知名度の低かったゴリラを人気者にした。全部で三回製作され、全て日本でも公開された。1980年代に製作された際には、ファミコンゲームにもなっている。主役のキングコングはこのほかゴジラ映画にも出演しており、熱海城でゴジラと戦った。
- 日本のお笑い芸人。
- シアトル・マリナーズに所属する野球選手。「ゴリトレ」の愛称で親しまれている。
[編集] 注
<references/>
[編集] 外部リンク
- 野生ゴリラ研究者(山極寿一)
- IUCN Red List of Threatened Species - Gorilla gorilla
- IUCN Red List of Threatened Species - Gorilla beringei
- 大型類人猿保全計画日本委員会 GRASP-Japan

