コンパクトカー

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コンパクトカーの例:初代ヴィッツ

コンパクトカーとは、乗用車の形状の1つである。全長4400mm級以上の一般的な「中型車」や「大型車」(ここでは乗用車を意味する)に対して、こう呼ばれる傾向が強い。

目次

[編集] 概要・定義

日本では一般的にボディは全幅が1700mm程度、全長が4000mm前後の5ナンバーサイズで、形はハッチバックトールワゴンが主流である。エンジンは1000cc~1500ccクラスが主流である。

最近では省燃費性、経済性に優れていることから軽自動車と並び人気が高く、現在の日本の販売市場においての主流車種と言える。

米国では日本のコンパクトカーより二回りほど大きめ(日本の区分では2000cc級のミドルクラス)になっている。全長は5000mm以下、エンジンは多くが4気筒エンジンを搭載するものが多く、排気量は概ね2400cc以下である。→を参照

なお米国では日本における「コンパクトカー」はサブコンパクトカーと呼ばれる。

ヨーロッパでは、AセグメントからBセグメントの下位がおおよそ日本でいうコンパクトカーに該当する。このクラスは、ヨーロッパにおいても売れ筋のクラスで、日本にも主な車種が輸入・販売されており(後述)、輸入車販売店の多い都市部では、時折見かけることがある。以前は一部のカーマニアが物珍しさに購入していたが、1990年代からの価格の値下げ(国産の同クラスの2-3割高程度まで縮小)や右ハンドル車・販売網・サービス体制などの拡充で、場合によっては国産車との比較対象に入る場合もあり、その結果、カーマニアではない一般のユーザー(国産車とユーザー層が同じ主婦など)が購入するケースも出てきた。

[編集] 日本におけるコンパクトカーの歴史

  • 1960年代~1970年代
自動車そのものの普及を目指していた時代で、安価な他には「コンパクト」に別段の意味はなかった。
安価で信頼性の高い「国民車構想」を製品として実現した。兄弟車としてダイハツ・コンソルテも販売された。
日産初のFF車として70年代感覚を取り込み登場。のちにパルサーへモデルチェンジされた。
自動車産業へ伸び行く三菱のシンボルとして登場。しかし一旦消滅した。
水平対向エンジン搭載、車室のフラットフロア化等、技術的先進性をアピールした。
  • 1970年代~1980年代
オイルショックとニューファミリーの台頭により、経済的かつ実用的な「コンパクト」が求められた。
CVCCエンジンにより、排ガス規制にいち早く対応した。
ニューファミリー向けのハッチバック車として大人気を博し、コンパクトカーの先鞭を付けた。
上質のデザインにより、コンパクトカーから「安物」のイメージを消した傑作である。また3気筒1000ccエンジン搭載も注目された。
  • 1980年代~1990年代
経済性と実用性のみならず、「走り」も重視した「ライトウエートスポーツ」が登場した。
  • トヨタ・カローラII
ボーイズレーサーブームの80年代初頭に登場。兄弟車として、ターセルコルサもあり、80年代後半のモデルではTURBO搭載グレードやリトラクタブルも設定あり。
さらなる派生車種としてAE86レビンに搭載された、1.6ツインカム16バルブエンジン(4A-G)を搭載しスポーティな走りを可能とした。
パブリカ後継となる実用性重視の車種に、ターボチャージャーを搭載し力強い走りを実現した。
2ドアクーペも存在した。80年代中盤にはリア部分がハッチバック形態やクーペと載せ換えできるユニークな仕様も存在したが、国内では認可がおりず、どちらかの仕様で固定となった。兄弟車として、ラングレーがあった。
初代モデルはTURBO仕様もあり、さらに国産車では現代までにおいて唯一のスーパーTURBOも存在した。なんと過給器がスーパーチャージャ+TURBOチャージャー付きという2つのシステムが搭載されていた。
初代マーチベース。限定車として一時プレミアがついた。日産パイクカーシリーズ第1弾。なんとこの年代のコンパクトカー中古車でいまだに流通している。
初代マーチベース。日産パイクカーシリーズ第2弾。
シビックより下位モデルとして都会的センスあふれる小型車として登場。ホンダ市販車初のTURBO搭載モデルも追加発売され、さらに進化していった。
軽量ボデーに高出力エンジンを搭載し、FFレイアウトのコンパクトカーでありながら、スポーティーな走りを実現した。
既に70年代にもハッチバックモデルとして存在していたが、VWゴルフをコピーしたFF2BOXとしてモデルチェンジし大ブレイクした。
  • スバル・ジャスティス
自社の軽自動車レックスと小型車レオーネの間を埋めるべく80年代のコンパクトカーに参戦登場。
米国GMでのOEM販売を目的に開発。国内では軽自動車ユーザーからの代替目的で販売された。
  • 1990年代~2000年代
バブル崩壊に伴う経済低迷により、コンパクトカーも本来の経済性と実用性本位のコンセプトに回帰した。
  • トヨタ・スターレット
1990年代に入っても低価格で人気を保った。
1992年にフルモデルチェンジ。丸みを帯びたデザインと実用性の高さでロングセラーの地位を守った。
ホンダが不発だった2代めシティ以降に名前も新たに登場するがまたも不発で1代限りとなる。
コンセプト的には初代シティの再来にも見えたが、1代限りとなった。
1996年登場。「自由形ワゴン」の広告コピーが象徴する多用途性で、当時のマツダの経営不振脱出の推進役となった。
軽自動車の拡大版小型車として登場。欧州ではオペル・アジーラとしてもOEM販売された。
  • 2000年代~現在
主なターゲット・ユーザ層が女性と言われ、経済性と実用性に加えてファッション性も重視されている。
愛らしい丸みを帯びたデザイン。
フィットに対抗し登場。シャーシはヴィッツベース。
より多機能、多用途向けに登場。ヴィッツベース。
不良っぽい若者向けとして登場。同じくヴィッツベース(2代目はパッソ/ブーンベースで、兄弟車にダイハツ・クーもある)。
  • トヨタ・Willサイファ
おしゃれな若者向けとして登場。ヴィッツベース。
デュエット/ストーリアの後継モデルで、トヨタのボトムを受け持つ車両として登場。兄弟車にダイハツ・ブーンもある。
2002年以来の現行型はボデーカラー13色+特別仕様色設定に見られるように、カラフルな色使いを特徴に打ち出している。
センタータンクレイアウトなどの技術で室内空間が大幅に広がり、2002年には年間販売台数でカローラを抜く大ヒットとなった。
シャレードの後継車として登場。トヨタ・デュエットとは兄弟車。

[編集] ヨーロッパにおけるコンパクトカーの歴史

戦後欧州ではゴッゴモビール他、様々な小型大衆車が日本国内同様に登場し消滅したが、現代において有名な車種として、初代VWビートルに始まり、同様に約40年間に渡り基本的に同じモデルが製造販売されたミニを筆頭にシトロエン・2CVフィアット・500あたりが源流。一時期は大型化へ進んだものの、オイルショック以降モデルチェンジされ新登場したフォルクスワーゲン・ゴルフⅠにルノー 5フィアット・パンダといった小型車が開発され、当時のベストセラーとなった。この系譜を引き継いだのが後述の、輸入コンパクトカーである。

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[編集] コンパクトカーの特質

[編集] 利点

  • 軽自動車より居住性が良く、ワンクラス上(1500~1800ccクラス、いわゆる大衆車あるいはファミリーカー、トヨタ・カローラなど)の車種に匹敵する車種も少なくない。
  • ボディサイズが小さく、狭い街路や駐車場に入れやすい。
  • 重量が1トン前後と比較的軽量であり、エンジンの排気量も手伝い燃費が良い。近年では軽自動車の車重が重くなっているため、自動車では一般的に最も車両重量に対する排気量のバランスがとれた燃費の良いクラスといえる。
  • エンジンは市街地を中心とした走行であれば十分なパワーとトルクを持ち、交通の流れに沿って運転できるので、軽自動車に比べれば運転者の受けるストレスも軽い。
  • 量販モデルは軽自動車と本体価格差があまりなく、軽自動車の上位モデルとの比較ではむしろ安いことが多い(ただし、税金などの諸経費込みの総額では同じ程度か、やや高めになる)。
  • 量販車種は、軽自動車と比べると、中古価格が割安である(裏返すと、リセールバリューが低い)。
  • 登録車(白ナンバー)である優越感が得られる。大きな車では扱いにくいなどの理由で小さな車が欲しいものの、「軽自動車では恥かしい」、「軽は小さいので安全性が心配」「軽では室内幅が狭い」というユーザーは、必然的にこのクラスを選択することになる。
  • 軽自動車と比較すると、目視で判断できない基本性能(ボデイ剛性、ステアリングフィール、乗り心地)は一般的にコンパクトカーの方が優れている場合が多い。
  • 中古車購入の際に、軽自動車と比較した場合、コンパクトカーが価格は安いか同じ程度であるので、走行距離が少なく程度が良い掘り出し物が多く見つかる。また、税金、任意保険料、車検代等は軽自動車の方が安いが、古くなった場合の車体全体のヤレが違う。コンパクトカーは古い年式になると程度が良くても、購入層が少ないので店頭で売れにくく、走行距離が少なくて程度がよくても同じくらいの価格である。そのため程度の良いコンパクトカーを見つければ、修理費用がかからないので、同程度の価格で販売されている中古軽自動車より維持費用が安く上がるとも考えられる。

[編集] 欠点

  • 軽自動車のような優遇税制がなく、自動車保険料(自賠責保険、任意保険)も高い。
  • 国内向けの一般モデルでは、ドライバーを女性前提で、中低速の市街地走行を前提として設計されているため、足回りの性能が割り切られている。高速を出すと安定しない傾向にある。ただし欧州向け車種や、一部のスポーツモデルでは高速走行が重視されるため、この限りでない。
  • 国内向け車種では基本的に街乗り用として設計されていることから、上級小型車に比べ連続長距離高速走行では疲労が蓄積する。
  • ワンクラス上(カローラ、ティーダクラス)の車種との車両価格差があまりない。カローラ、ティーダクラスの車種が特売(特にモデル末期時の大幅な値引き)されると、価格が逆転する場合もある。
  • ボディサイズは小さめながら、居住性向上のためホイルベースを広めに取ることと、FFレイアウトで全長に対してロングホイールベースにより、車体サイズの割に小回りが効かない車種もある。
  • 最近のコンパクトカーは安全対策上、車幅が1,680mmと小型車枠一杯が多く、いくら全長は短くとも、この車幅は1980年代のマークⅡ、クラウンの8ナンバーに匹敵し、狭い道のすれ違いなどに響く。さらにダッシュボードの奥行きがありフロント窓との距離が長い車種ではボンネットが短い割に取り回しにくい車種もある。
  • リセールバリュー(下取り価格)が低い。
  • 軽自動車同様、女性向きの車という外観のデザインイメージが根強くあり、男性から敬遠されることもあった。しかし近年ではそれを気にしない男性も増え、そういったイメージも薄れつつある。
  • 全長が短いため、万一の衝突時の安全性に不安があり、近年のモデルでは改善が計られている。
  • 車種や仕様、車体色によっては、中大型車から軽自動車並みの扱いを受けて、割り込まれたり、煽られたり、ナメられる事もある。

[編集] 現代のコンパクトカーの例

[編集] 日本車

ヴィッツistパッソbBラクティス
マーチキューブノート
フィット
デミオベリーサ
コルト
ブーンクー
スイフトソリオ

[編集] 輸入車

Aクラススマートシリーズ(フォーツーKを除く)
MINI
ルポポロ
C2C3
1007、:206
カングールーテシア
パンダ:グランデ・プント
イプシロン
TB

[編集] 関連項目

加筆依頼:この項目「コンパクトカー」は、加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。
加筆の要点 - 概要、歴史、利点と欠点などについて、詳しく加筆して頂ければよろしくお願いします。
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