コマーシャル

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コマーシャル

  • 「商業上の、宣伝のための」という形容詞。また「宣伝」の意味の名詞。名詞としては後述とほぼ同義。コマーシャルフィルム、などのように用いられる。
  • コマーシャルメッセージ(commercial message:「商業用の伝言」の意)の略語。日本では専らこの意味で用いられ、特にテレビコマーシャルを指す場合が多い。本稿で記述。
  • アマチュア無線では「仕事」という意味。「コマーシャルが忙しくて」は「仕事が忙しくて」の意味になる。
  • 商業製品の意。銃器、兵器などで使用される。軍需用製品や技術を民生品に転用した場合に「コマーシャルモデル」という言い方で使用される。民生品の意で「シビリアンモデル」とも。⇔ミリタリー

CMの日(8/28)のCMをする電通本社ビル

コマーシャルメッセージcommercial message)は、本来は「商業用の伝言」全般を指し、通信媒体、特にテレビ放送に限らない。しかし、テレビ・ラジオの普及とともに、民間放送においてテレビ番組ラジオ番組の前後や番組の途中に流される、短い宣伝のことを指すことが一般的になっている。コマーシャルCMとも略される。広義のCMと、テレビ・映画インターネットなどの動画広告とを特に区別する場合は、CF(commercial film)と呼ばれる。英語圏では広告を意味するadvertisementも使われており、CMよりもADの方が通りが良い。

目次

[編集] 通信系CMの概要

日本の民間放送局のうち、地上波放送局、地上民放系BSデジタル局、ラジオ放送局などは、通常、CMを放送することで広告主(スポンサー)からの広告料によって利益を得ている。広告収入は、番組の制作・購入費の主要な財源でもある。最近では、インターネットにて番組コンテンツを無料視聴できるGyaOにおいても、冒頭、終了前、中間において動画CMを流している。

ケーブル放送、一部衛星放送(WOWOWなど、但しノンスクランブル放送(無料放送)時にはその番組に関連したCMなどを流す場合もある)では視聴者からの契約料収入があるため、テレビCMを放映しない放送局もある。(CS放送も行っている一部の地上波放送局では、過去に放送された番組再放送時は番組中のテレビCMの放送を一切行わない局もある)

日本以外の放送局の場合、アメリカの公共テレビ局のように、地上波民間放送局であってもテレビCMを流さないもの、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルのように、広告収入も契約料収入もないものなどがある。日本では公共放送局であるNHKは特に広告を流すことによる収入を得ていないが、海外の放送局の場合、国営放送局等の公共放送局であってもテレビCMを流し、広告収入を得ている場合がある。

一本のCMの時間は、テレビでは15秒、30秒が多く、ラジオでは20秒から1分程度のものまである。かつては会社名や商品名のアナウンスだけの5秒ものもあったが、日本に於いては現在では15秒、30秒に統一されている。1970年代初頭までは、番組本編中に画面下部にテロップでCMを入れることも日常的に行われていた。

日本最初のテレビCMは日本テレビ開局の日の1953年8月28日に放映された精工舎(現・セイコー)の正午の時報であるが、当時の放送関係者の証言によると放送機材の操作に慣れていなかったため、フイルムが裏返しだったので音がまったく出ず音なしの状態で30秒間放送された(フィルムの場合、映像の左側に音を再生するためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が再生されなかった)。なお、時報音はフィルムと関係なく挿入されたため正確に出た。ちなみに同日の午後7時の時報は無事に放映され、これが現存する日本最古のテレビCMである。翌日の正午、テレビCM第1号になるはずだった正午の時報も無事に放映された(従来、「3秒で放送中止となった」というのが定説だったが、これは間違いである)。
(※参考サイト [1]「CMのCMキャンペーン テレビ元年、CMスタート」を参照)

[編集] CMの種類

CMには番組の途中で放送される、その番組の提供を行う企業などのCM(提供CMあるいはタイムCM)と、番組と番組の間のステーションブレイク(Station break、SB)と呼ばれる時間帯で放送される単発のCM(スポットCM、ステブレCM)がある。放送局によっては番組中にも提供を行わない企業のスポットCM(パーティシペーション(PT)とも)を放送することがある。契約上は提供CMであっても、番組開始クレジット直前に送出されるものは「カウキャッチャー」(CC)、終了クレジット直後に送出するものを「ヒッチハイク」(HH)と称する。

CMは、いくつかを連続させた「CM枠」単位で放送される。個々のCMの長さはテレビでは15秒、30秒、60秒など15秒を基本とし、提供CMは30秒など長めのものが、スポットCMは15秒ものが多い。ラジオでは10秒、20秒、40秒など10秒を基本とする。

CMには個々の商品やサービスに関する宣伝、企業イメージを訴求する宣伝などいくつかの目的・表現手法がある。また、企業CMのほか、政府・官庁、地方自治体公共広告機構(AC)などの団体のPRもあるほか、放送局自身が番組プログラムをPRするためのもの(番組宣伝あるいは番宣)がある。また、衆議院参議院の選挙開催期間中には政党政治団体のCMがスポットで頻繁に放送されるが、比例代表選出選挙の政見放送は殆どNHKでしか行わないため、事実上その代わりとして行われていると見なしてもよい。

なお、地上波民間放送においては、全放送時間におけるCMの放送時間比率を、おおむね20%程度に設定している。

[編集] スポンサーの傾向

テレビCMでは、市場シェアの大きな全国規模の大手消費者向け製造業食品医薬品自動車化粧品家電製品時計衣料品など)、大手小売業(大手スーパーマーケット、大型家電量販店チェーンなど)の物が多い。都市部の独立UHF局や地方のローカル局では、地元の建設業不動産業パチンコなどの企業のコマーシャルが流れる場合も多い。

ラジオCMでは、テレビの業種に加え、より狭い地域に展開する小売店(放送エリア内にも関らず、近在に店舗がない場合も多い)、食品メーカー、大学など、知名度の低い企業の物もある。ラジオの場合、商品や企業の宣伝広告ではなく、朝の時間帯に当日開催予定のイベントの実施あるいは中止などの情報を伝えるCMもある。これは、制作費や放送費がテレビCMに比べてラジオCMは安い(音声だけであり、さらにBGMなどの音楽を使わなければ著作料も発生しない)ことも考えられる。

[編集] 特殊なCM

  • 朝日放送は毎年8月に開く全国高校野球選手権大会中継(地上波・関西ローカル。決勝のみ全国放送)で試合中に挿入するスポンサーのCMを阪神甲子園球場のスタンド風景と絡ませて放送している。これは主に、同じ試合を放送しているNHKへの流出防止目的である。1961年のみ放送した湯浅電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)は試合中に商品や企業のロールテロップ、1962年1994年までの住友グループは画面下にスポンサー企業の社名表示とアニメーション(後にVTR素材による人形劇のパフォーマンス)、1995年以後の複数スポンサーの協賛になってからも一部企業では大会用のオリジナルCMが放送されている(オリジナル版が制作されていない企業の場合は通常バージョンのCMを画面右下に露出する)。
  • プロ野球中継においてもさまざまな番組内CMが試みられている。2002年フジテレビでは画面の得点表示とともにコカ・コーラのロゴが挿入されるなどしている。また1990年代には日本テレビが東京ドームでの試合の際ピッチャーなめのバッターボックスの画像で、後部の壁の企業表示を時間と共にCGで変更させる手法を試している。そして、2007年テレビ朝日及びその系列局が製作する野球中継には、リプレイの部分にトヨタ自動車などのロゴを表示させている。また、「○○(協賛スポンサー名)ラッキー7」と銘打って7回の表裏に協賛スポンサーのロゴが画面右上に表示される。
  • またJリーグ草創期の日本テレビとテレビ東京の中継も、基本的に試合中はテレビCMを流さなかったため、試合の中継映像とともにスポンサーの企業、あるいは商品表示を日テレの場合はスコアや経過時間の表示部分、テレ東は画面下にそれぞれ表示したことがあった他、TBSテレビ(全国生中継)、関西テレビ(大阪地区ローカル生中継)の試合については、通常バージョンのテレビCMを試合の中継映像との2画面方式で放送したこともあった。現在は静岡放送(経過時間表示部分)とKBS京都(画面下)にスポンサー表示が行われている。
  • 1989年NNN日本テレビ系のニュースネットワーク)の参議院選挙の開票速報のうち、20時からのおよそ2時間の枠ではCMが流れなかった。これはスポンサーが日立グループであり、開票特番で使われているコンピュータの「日立」と書かれた部分を時折クローズアップすることでCMのかわりとする合意を日本テレビが取り付けたためである。系列局飛び降り部分でもCMは流れず、PT等も存在しなかった、完全なCMなし時間帯であった。NHKへの対抗策と思われる。
  • 2006年11月19日テレビ朝日系で放送の東京国際マラソンでは、土佐礼子選手と高橋尚子選手が1位争いをしていた25km付近のところで、画面下を使ってNTT DoCoMoのアニメーション(ドコモダケ)と社名表示によるCMが放送された(いわゆる生コマーシャルの一種)。
  • 2006年からシャープが「世界一短いクイズショー・シャープに答えて」と題してクイズ番組形式の一分間のCMを放送している。司会のラサール石井が様々なジャンルの中から問題を一問出し4人の回答者の誰かが正解した後、解答に関係がある商品を紹介している。内容は1ヶ月ごとに更新されており、完全版をGyaoで流している。

[編集] ○○を検索してというCM

  • 以前からWebサイトURL(http://www.○○○.co.jp/)を表示するCMはあったが、2006年になって、CMの後半に検索窓が出てきて、商品名や内容などを表示してインターネット検索エンジン)で検索してくださいというものが増えてきた(この、商品名や会社名などのキーワードを検索エンジンで検索させるように仕向ける手法は、放送コマーシャルだけでなく、各種広告全般に言える)。始まりはNECN901iSの「Nを追え」キャンペーンであるのが有力である。検索をさせることで、商品や内容などが詳しく知ることが出来る。 これはフジテレビ系「カワズ君の検索生活」やテレビ朝日系「爆笑問題の検索ちゃん」による影響だと見られる。[要出典]インターネット文化が根付いている韓国に於いては、NAVERなどのロゴと共にそれ以前から日常的に見られた。

主なもの

など

  • また、レディースアートネイチャーでは、「(ブラウザの)アドレスバーに、○○(HPアドレス)と入力して」と、パソコンの操作方法をCM上で説明している。
  • 最近ではストーリー性のあるCMを放送した後、「続きはWebで」と言うコマーシャルも増えている。テレビだと伝えられるものが限られるので、インターネットに誘導するのが狙いだという見方もある。ちなみに、こういったCMを見た人のうち、3割の人が実際に検索した事があるという調査結果もある。[2]
  • その他にも、マクドナルドでは、子供向け番組で「ドナルドのウワサ」というCMを放送し、「ドナルドの靴は何センチ?詳細はホームページで」など、興味を誘うものを放送している。
  • ちなみに、2007年の3~4月ごろに富山県の家具販売店がこのパターンを応用し、店員の説明している途中で画面に文字の入力されて無いバーと検索ボタンが表示され「続きはWebで…ウソ!続きはお店で」というナレーションを入れたCMを放送していた。
  • 本方式はURLを覚えるより簡易であるため好評であるが、一方で覚えてもらいたいがために一般的かつ無関係なキーワードを選択し、不適切な検索結果が表示されてしまうケースが存在する。検索エンジンによっては通常の検索結果の他にスポンサー枠を持つものもあるが、こちらは契約期間が終われば一切表示されなくなる。無関係なキーワードで本方式の広告を行う事は、悪質な検索エンジン最適化と成りかねない行為である。また検索エンジンを使用する一般的な注意として、フィッシングサイトが検索結果に表示される可能性があり、利用者側も検索結果を安易に信用しないことが必要である。

[編集] CMの制作

[編集] 3B

CMは限られた秒数内で企業や商品のイメージ、購買意欲などをそそるような効果を目的として制作され、広告宣伝業界では美(もしくは美人)・野獣(動物)・幼児(乳児)の Beauty, Beast, Baby の、いわゆる「3B」を用いることが伝統的な手法として定着している。これら「3B」は、人間が漠然と物を見ているときにも目に留まりやすい心理効果を狙った事物であり、テレビ・ラジオ等のCM以外にも広告宣伝全般で応用されている。

[編集] 制作者

CM制作者にあっては、前述のように限られた秒数内で消費者や視聴者に訴求効果を与えるために実験的な視覚効果や映像技術を実践する場として用いられることも多く、CM畑で養ったカット割りの技術やアングルやショット等の映像テクニックを評価され、映画監督を頂点とする映像業界等へのデビューに至るアマチュア映像作家からの登竜門としての位置付けがあり、各種コンテストが存在する。メディア関連の各種コンテストの参加者は、映像専攻の学生を初めとして現役のCM制作者の有志等で構成されるが、初見の斬新さのみで入賞した受賞者の多くは手法が限られているため、老練なCM制作者に同様のテクニックを使われ、埋もれていくことが多い。多くの制作者の中には、すべての視聴者がテレビコマーシャルをテレビ番組と同じように楽しんでいるという誤解をしているものが少なくないが、実際は多くの人がテレビコマーシャルは番組の流れを止める、うざい、しつこいなどの理由で嫌っている現実を受け止め、「見ていただいている」という姿勢を忘れずに、謙虚かつ手短なテレビコマーシャルを制作する事を心掛けなければならない。

[編集] ソフトウェア

映像関連のソフトウェアとしては、映像にテロップやスチル画像を嵌め込む初歩的な視覚効果から、コンピュータの高性能化と相まって3DCG による視覚効果を狙ったものに変化し、ソフトウェアの機能や性能を伝えるために各種博覧会等の場を用いて複数企業で採用されているCM映像をソフトウェアのデモンストレーションとして提示し、ソフトウェアの高機能性と市場シェアの大きさを顕示している。その一方で、制作業界全般で同一ソフトウェアや同一傾向にあるソフトウェアの使用によって定型化した視覚効果が生じ、消費者や購入者の目が慣れてしまい新鮮さや斬新さがなくなり陳腐化することがある。

[編集] シリーズ化

テレビCMは15秒単位で構成されるが、単一商品群を扱う企業にあっては複数のCMを細切れにして一本化する手法がある一方で複数種の商品を扱う企業では商品ジャンル毎に特定キャラクターやタレントを用いてシリーズ化する手法がある。さらにテレビCMそのものを一本のストーリーとして特定シーズンに限り分割して放送する手法もある。この特定シーズンにストーリー化したテレビCMが日本で初めて採りいれられたのは柳葉敏郎賀来千香子を用いたJRAのテレビCMで、以降複数の企業でCMのシリーズ化が始まる。

[編集] ネット配信のコマーシャル

インターネットの普及と通信速度の高速化により動画配信の市場が拓け、過去に放送されたテレビCM映像を各種企業が映像ライブラリーとしてインターネット上で提供するようになるのと並行して、インターネット利用者の世代や市場定着に着目した企業がテレビCMの続きをインターネット上で配信する傾向が2004年頃より生まれてきている。また、インターネット上でしか配信できないような内容のバイラルCMが注目されている。

[編集] 現実との差

人の視覚認知は、ある条件下では正確さを持つ一方で錯視に代表される錯覚も生じるため、動画CMでは心理効果も併用して、現実の映像をより一層現実感をもって消費者や視聴者に訴えるような映像効果や技術を研鑚している。コンピュータの処理速度の高速化や、3DCGの高機能化により、一時は実現が難しいとされていた煙や湯気等の気体の動きも徐々に再現されるようになり、テレビの前に座っている人間にとっては、どこからどこまでが現実のものか識別できないデジタル化の傾向に向かっている。その一方で、現実不可能と思われるような実写を試行錯誤と多大な時間をかけて撮り、高い評価を収めている動画CMもあり、デジタル化とアナログ化の両極化が現れてきている。

[編集] 動画CMの編集

一般にCMは、短時間の素材に極力効果的なメッセージを凝縮しようとするため、編集作業(ポストプロダクション)には細心の注意が払われる。技術的には高価な使用料を要する最新のデジタル編集スタジオを借りて高品質の編集が行われる。最終的にはNTSCのアナログ放送の画質や、MPEG-2で圧縮された画質で放送されるものであっても、D1などのコンポーネントデジタルビデオ信号を用いた編集機器が用いられるのが珍しくなかった。近年ではBSおよび地上波デジタル放送におけるデジタルハイビジョン放送に対応したハイビジョン編集室も用いられる。

[編集] テレビCMの放送技術

テレビ放送初期には、一日の放送するテレビCMを一本のフィルムにまとめて放送するといった、効率的ではない方法でテレビCM送出が行われていたが、その後CMバンクと呼ばれるシステムが実用化され、現在ではほとんどのテレビCMがCMバンクから送出されている。

詳細は、CMバンクシステムを参照のこと。

[編集] CMから生まれた流行語

[編集] 1950年代

[編集] 1960年代

[編集] 1970年代

[編集] 1980年代

[編集] 1990年代

[編集] 2000年代

[編集] テレビCMの名作一覧

[編集] CMが放送されなかった日

  • 1989年昭和64年・平成元年)1月7日8日昭和天皇崩御のため、各放送局の取り決め事項で、服喪期間中の派手な歌舞音曲を控えるという観点から全ての民間放送は通常放送・CMは一切自粛し、追悼特番やニュースなどを放送していた(関係のある映画を放映していた局もあった)。1月9日から通常の編成に戻りCMも放送されたが、服喪期間に華美なCMを放送することは好ましくないという理由で公共広告機構のコマーシャルに差し替えたスポンサーも多かった。また大喪の礼が開かれた2月24日も儀式開催中はCMを一切中止していた。
  • 1995年1月17日阪神・淡路大震災兵庫県南部地震)発生当時も、同日と翌18日近畿地方の民間放送局がCMを自粛していた。全国ネット放送が行われていた時間帯、他地区がCMを放送する中で近畿地方はフィラー映像で震災発生当時の映像や大阪ガス関西電力などからの震災発生時の対応指示の告知などに差し替えられていた。また、その後もしばらくは中野浩一増田明美演ずるAC公共広告機構の「空き缶ポイ捨て禁止」CMが継続的に流され、企業が商品やサービスのプロモーションを目的として制作したCMはほぼ全面的に自粛となっていた。
  • また、サンテレビでは、1月17日~22日に全ての定時放送・CMを休止して震災関連の特別番組編成に差し替えた。
※通常、災害時の関連情報(台風・土砂災害・地震など)がある時も、テレビCM中はテロップ挿入(L字型画面含む)を一旦停止するが、東海大地震の警戒宣言の発令時や大地震に伴って発生した津波(警報・注意報)や避難指示・勧告などが生じた場合はCM中でもその情報を入れることもある。

[編集] テレビCMの知識

[編集] 日本と世界のCM比較

  • 世界的に見て10~15秒程度の短いテレビCMが主流なのは日本と一部の周辺国のみ。かつては5秒というものもあった(一部のローカル局では今でも放映されている)。最近は提供広告で30秒枠も増えている。アメリカやヨーロッパは分単位が多い。
  • 一方、ヨーロッパ各国の深夜番組でのアダルト電話音声の広告では5秒広告も決して少なくない。
  • フランスなど一部の国では、CM枠開始時と終了時にアイキャッチが入る。
  • 日本を含むアジア圏では1つのテレビCMが終わるとすぐ次のテレビCMが流れる事がほとんどだが、欧米ではテレビCMとテレビCMの間、テレビCMと番組の間に黒バックのフェード効果が挿入されている場合が多い。
  • 大韓民国では番組中のテレビCMは同国の放送法施行令により禁止されている。スポンサー名を出すのは構わないが会社ロゴも、宣伝となりうる看板や商品にあるロゴすらも規制されている(スポーツ中継は除く)。テレビCMは番組開始前と終了後にまとめて放送する。テレビショッピングはそれ自体が宣伝なので例外。
  • 世界で最も高価なテレビCMの放送枠は、アメリカ合衆国NFLスーパーボウルだと言われる。CM提供各社は大金を注ぎ込み、視聴者にインパクトを与える非常にクオリティの高いCMを準備する。CMの内容は当日まで関係者以外は極秘事項とされている。毎年秀逸で贅沢なCMが集まるため、制作側の注目度も高く、また視聴者の中にはアメフトのゲームそのものよりも、CMを楽しみにしている人がいるほどである。

[編集] 日本のCM

[編集] 技術的な知識

  • 日本で最初にカラーで放映されたテレビCMは、1962年トヨペット・コロナトヨタ自動車)。砂塵を上げながらドラム缶を蹴散らすというもので、「スタント・ドライブシリーズ」の中の1つとして放映された。カラー放送を意識して、赤・青・黄色のドラム缶が登場する。
  • 日本で最初にステレオで放映されたテレビCMは、1978年のスコッチメタルテープ(3M)。当時関東地区で放送開始していたのは日本テレビTBSだけで、始めに1秒程度画面下中央に"(放映局のステレオ放送のロゴ)ステレオCM"と表示されて放送された。
  • 日本で最初に二ヶ国語で放映されたテレビCMは、1979年NECの音声多重対応テレビ「語学友」。このテレビは二ヶ国語放送受信に重点を置いてスピーカーを一つしか持たないモノラルテレビのスタイルで音声多重放送が受信できるという変り種。その為副音声で英語訳を入れるという二ヶ国語でのCMとなったと思われる。植木等をキャラクターに起用。日本語では「これで日本も安心だ!」などという節をつけたりしていたが、副音声の英語は純粋に男声での商品説明であった。ステレオCMの時と違い二ヶ国語放送の旨は表示されなかった。なお余談であるが、TBSの『兼高かおる世界の旅』では全篇二ヶ国後放送を実施し、スポンサークレジットも二ヶ国語であった。
  • 日本で唯一、3D立体映像で放送されたテレビCMは1988年に放送されたキリンのメッツ(ソフトドリンク)である。全編CGで作られ、赤と青のセロハンメガネで見ると立体として浮き上がる手法が取られており、放送期間中に専用メガネのプレゼントもあった。放送された番組は『ザ・ベストテン』(TBS)などの人気番組内であり、それ以外の時間帯は同一映像で3D用でないCMが放送されていた。事前告知したCM放送のために番組の視聴率を上げる効果がある珍しいケース。
  • 大手企業が通常テレビCMを制作する際、以前は16ミリフィルム等を用いて「映画的」に撮影されたものをそのまま編集し、「フィルム素材」として放送局に搬入され、放送されていたが、1980年代中頃から「フィルム素材」をVTRに再編集して「ビデオ素材」として放送局に搬入、放送されるケースが現れた。このうちハウス食品では1980年代初頭から1990年代初頭にかけて、在京キー局にて放送されるテレビCMについてのみ、順次「フィルム撮影→VTR編集」という「ビデオ素材」での制作・搬入に切り替え、その他の地方局(関東エリア内の独立UHF局や関西・中京の準キーを含む各局)へは従来通りの「フィルム素材」での制作・搬入を続けるという方式を取っていた。その後、この方式が大手企業に急速に広がり、主要都市では「ビデオ素材」、他地方では「フィルム素材」というやり方を経て、現在では「フィルム撮影」した素材はすべてVTRに編集され「ビデオ素材」として搬入・放送されている。
  • 地方局に多く見られる、静止画のみのテレビCMは「スライドCM」という。最近は地方局でも減少傾向にある。
  • 地上デジタル放送の開始により。地方局では大手ローカル企業を中心にハイビジョン製作によるローカルCMが増えてきている。
  • CMのフレームレートは、前述のとおりフィルムでの製作が主流のため、秒間24フレームで放送されるものが多い。通常の番組(NTSC)は秒間60フレームである。

[編集] 内容面での知識(「取り決め」「規制」など)

  • 消費者金融のCMで、最後に「ご利用・ご返済は計画的に」と出るが、これは自主的配慮ではなく日本民間放送連盟の「消費者金融CMの取り扱いに関する放送基準審議会見解」(平成15年3月7日決定)により、啓発文言を一定以上の文字の大きさと秒数(1.5秒程度)で表示するように指示されているためである。日本のように消費者金融のテレビCMを認めている先進国は珍しく、クレサラ問題に見る自己破産の急増から、テレビCMを規制する動きがある。2003年10月から現在にかけては、夕方5時~夜9時(ゴールデンタイムの一部時間や子供向け番組など)では、テレビCM放送を禁止されている。最近はクレジットの中に「ストップ!借りすぎ」というアナウンスが入るようにはなった。2006年6月から9月にかけては、「借りすぎ防止キャンペーン」として、金融会社の宣伝ではなく啓発を目的とした「ストップ!借りすぎ」というCMが放送されていた。
  • かつては銀行のテレビCMは業界の自主規制により原則として放送できなかった。また、50ccのスクーター以外の自動二輪車の広告も1985年頃までは自主規制されていた。それらの規制は現在ではなくなっているが、一方で1998年4月以降、タバコの銘柄(商品)についてのテレビCMは放映を禁止している(喫煙の項目も参照)。
  • パチンコメーカーや、ローカル局ではパチンコ店自体のテレビCMも多く見られるが、消費者金融同様に教育上の問題が指摘されている。ただし、一部の道府県では自主規制を行っている。[3]
  • 日本のテレビCMでは、URLの表示は1秒以内、URLの読み上げは不可との規制が存在すると堀江貴文ブログで発言していた(以前は tryme.jp のようにURLを連呼するテレビCMも存在した)。しかし、アコムツカサ都心開発、music.jpのように読み上げるケースや、明らかにURLを2秒以上表示しているCMも多いことからも明らかなように、そのような規制は存在しない。
  • かぜ薬や鎮静剤の動画CMの最後は、「とくにアレルギー体質の方は服用する前に医師薬剤師等にご相談ください」と「アレルギー体質」の部分が赤で強調されている。
    • なお、ラジオで同様の医薬品CMの際には、「使用上の注意を守り、正しくお使いください」とともに、この部分が読み上げられる。
  • 医薬品の動画CMの最後に挿入されることがある「ピンポーン」の音(主に、前述のアレルギー体質者に対する注意喚起表示時に流される)は、医薬品会社が自主的に行っているもので、「挿入しないといけない」といった取り決めはない(これを逆手に取り、安西ひろこ平山あやが「ポンピーン」と言う頭痛薬(ノーシン)のCMも存在する。かつては志村けんによる同様のCMも存在した)。また「用量や用法を守り~」という注意喚起は5秒以上表示するという自主取り決めもあるが、15秒CMでそれを守るとCM制作にかなりの限界が生じるので守っているCMは皆無といっていい(これを逆用したのが、注意書き自体を宣伝コピーに組み込んだ山之内製薬(現・第一三共ヘルスケア)の西村雅彦による「ガスター10」(H2ブロッカーに属する胃薬)のCMである)。
  • 二重広告になってしまうため、CMソングのクレジットはタイトルとアーティスト名を原則として一緒に表示してはいけない(大体はCMに歌手が出演していない場合歌手名のみ、出演している場合タイトルのみ露出することが多い。しかし最近ではタイトルとアーティスト名を一緒に表示する例も見られ、タイアップとしてそれほど守られてはいない)。
  • 今日の飲酒運転による事故の多発により2006年10月からビール酒造組合を中心としたCMの最後にこれまで使っていた「未成年者の飲酒は法律で禁止されています」に替わり「飲酒運転は法律で禁止されています」のテロップが社名ロゴの下部などに表示されるようになった(中には2つ(未成年と飲酒運転)表示されているメーカーもある)。

[編集] 編成・放送面での知識

  • テレビショッピングはテレビCMではなく番組として扱うため何本でも放送できるうえ、収入にもなる。そのためほとんどの地方局は深夜と早朝は毎日テレビショピングを放送している。その目的は地上デジタル放送への移行資金とされる。
  • テレビCM中はニュース速報などのテロップは流れない、但し震度6弱以上の地震があったときの地震速報や津波警報発令中の津波地図のテロップに関しては、テレビCM中でも流す局が多い。
  • 特別編のCMを事前告知して放送する手法は多数行われている。有名なところではコカ・コーラが初公開の1分ものCMを全放送局同一時刻に同時に流した方法や、東芝が当時発売する予定の携帯電話auW52TのCMを同時刻に全放送局に流したなどがある。
  • ニュース映像と混同しやすいCMには「これは○○のCMです」と表示される。これは、民放連の規定にもある。

[編集] タブー

テレビCMの間は他のチャンネルに変える(ザッピング行為)人がいるため、視聴率が低下する傾向が見られる。

また、CMの間に「トイレに行こう」「用事を済ませよう」という人は多い。しかし、広告媒体費は高額で(特にテレビ放送)、民放のテレビ局やラジオ局はスポンサーからの広告媒体費が収入の多くを占める事から、この問題に非常に過敏になっている。あるテレビ番組では、出演したタレントが「CMの間にトイレを済ませましょう」と発言をしたために関係者が処分されるという事例があった。芸能人では、徳光和夫井ノ原快彦乱一世たちが、過去に同様の発言を行った。放送業界では冗談でもこの問題を公然と語ることはタブーとされている。

近年の録画機器は、音声認識や映像認識などにより、テレビCMを識別し、自動的にスキップしたり、カットして録画する機能を持つ機器がある。たとえば、番組自体がモノラルまたは2ヶ国語放送でテレビCMはステレオ放送の場合、音声フォーマットの違いから番組とテレビCMの区切りがわかる。番組とテレビCM共にステレオなど、音声フォーマットが同じ場合は、映像や音声レベルの変化によってテレビCMを判別したりする。この機能を使ってCMだけを収集することも可能。
CMが視聴されない状態はスポンサーを失い、放送業界の収入減に直結する。このことから、日本民間放送連盟会長でフジテレビ会長の日枝久は、「テレビ番組はCMも含めて著作物で、CMを飛ばして再生・録画することは著作権の侵害に当たる」と主張しているが、再生・録画は個人として楽しむための複製であり、これは認められている。著作権の侵害という指摘は強引である。2005年5月、野村総合研究所の調査では約540億円の経済損失だという試算をまとめたが、一方で電通はこうした機器の購買層はコマーシャルにも関心が高く、今のところ損失にはつながらないと分析している。

映像表現として優れているCMも多く、著作権的に問題はあるが動画投稿サイト等にアップロードされることがよくある。CMのHPや専門雑誌などもあり人気も得ている。そのため電通が言うとおり関心が高かったり、それ以前にリアルタイムで見る層が圧倒的に多いため必ずしもネガティブな事とは言い切れない。しかし商品の特性上、面白いCMが作れないことも多く、退屈な時間にならないとは言えない。

[編集] 問題になったCM

テレビのCMでは、視聴者にインパクトを与えるべく、台詞(キャッチコピー)や映像作りに腐心しているが、時として表現について問題視される作品が出現することがある。

この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
  • 1975年に放送されたハウス食品工業(現・ハウス食品)「シャンメン」 のCMで「私作る人、僕食べる人」のキャッチフレーズが婦人団体から「女性蔑視」とクレームがあり、ハウス側は「差別的意図はない」と否定したが、その後打ち切られた。
  • 1982年政府広報が制作・放送した覚醒剤防止キャンペーン「母と子」のCMで、泣きじゃくる子供の横で母親が覚醒剤を打った直後に倒れ、その後画面が暗くなって子供だけが残り、母親を呼びながら泣き叫ぶという内容に対して「怖すぎる」、「やりすぎ」、「見ていて不快」といったクレームが多発し、その後打ち切りとなった。当時このCMを目撃した人の中には現在でもトラウマになっていることが多い。近年になって2ちゃんねる等で再び話題となり、このCMはその内容から、通称「キッチンマザー」と言われている。これ以外にも、覚醒剤をテーマにしたCMは全体的に怖いなどと現在でもネット上でたまに語られており、最近では覚醒剤をテーマにしたTVCMが放送されることがまずない。
  • 1984年頃に放送された、サントリー缶ビールのCM(歌:松田聖子『SWEET MEMORIES』)でキャラクターに使用されたペンギンのキャラクター「パピプペンギンズ」のグッズプレゼントがあり(缶ビールに付いているシールを集めて送る形式)、そのグッズ欲しさに小中学生らが同製品を購入する姿が相次ぎ問題視され、結局サントリーはペンギンのキャラクターを使ってのCMを取りやめた。その後、ペンギンのキャラクターはキンカンが発売している「金冠のど飴」のCMで起用され、現在はauの「au My Page」のCMに起用されている。
  • 1988年に放送された日産自動車セフィーロ」のCMで井上陽水が発した「皆さん、お元気ですか~」のセリフが昭和天皇が病気で入院した際にはそれを放送すると不謹慎になるとしてコメント部分は編集でカットされた。トヨタ自動車カリーナ」のCMでも「生きる歓び」のキャッチコピーが同様の理由で中止となった。
  • 1991年に放送されたエーザイ「チョコラBBドリンク」のCMで桃井かおりが発した「世の中、バカが多くて疲れません?」のセリフにクレームが付いたため、「世の中、お利口が多くて疲れません?」に変更された(ちなみにこれはビートたけしのネタにもされた)。
  • 1992年秋から1993年始めにかけて放送された三洋電機コードレス電話機「新テ・ブ・ラコードるす」で、所ジョージが手足を縛られ、赤い袋に入れられ更に首付近を縛られたCMが障害者団体の抗議により放送が中止された。
  • 1994年ごろに放送されたチロルチョコのフレークチロルのCMで、小学生の女子がスカートをめくるシーンがあった。しかし、PTAからの苦情があり、チロルチョコではCMの内容を差し替えた。
  • 1995年夏に放送されたサントリーBOSSのCMで矢沢永吉が発した「夏だからってどこか行くのやめません?」のセリフに「レジャー気分に水をさす」と旅館経営者からクレームがあり、放映を中止した。
  • 1996年に放送された日産自動車スカイライン」のCMで牧瀬里穂が発した「男だったら、乗ってみな。」のセリフとキャッチコピーに対してクレームが付いたため、「キメたかったら、乗ってみな。」に変更された。
  • 1999年に放送されたハウス食品「ハウスシチュー」のCMで母親が子供に発した「犬と一緒に遊んじゃダメよ」のセリフが動物愛好家から「ペットを捨てる事を推奨している」というクレームがあり、セリフが「暗くなるまで遊んじゃダメよ」に変更された。
  • 1990年代末期から2000年代初期にかけ、特にアース製薬白元などの殺虫剤のCMにおいて、CGでリアルに作られた害虫の映像が頻繁に流され、中には実物以上に気味悪さが強調されたものまで製作された。この傾向に対し、視聴者からスポンサー筋などに「食事中に突然出てきたり、落ち着いてテレビを見ている時に突然あの映像が出されることでかえってスポンサーへの嫌悪感が増す」という抗議が増え、結果として害虫のリアルなCG映像や実物を画面に出すことを控えることとなった。
  • 2001年に放送されたトヨタ自動車「WiLL Vi」のCMで列車に追われながら線路を走る