グレイ (宇宙人)
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グレイは、目撃報告が多数ある宇宙人である。その実在を信じる人は少なくないが、確実な証拠は無く、懐疑的立場からは、宇宙人というものについて人々が共有しているイメージに過ぎないと考えられている。
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[編集] 特徴
目撃談によれば、それぞれ細かな相違はあるが、大まかな共通点は以下の通りである。その身長は小柄な人間ほどで、頭部は大きく灰色の肌(スーツを着ているという説もある)をしている。そして、その顔は大きな黒い目に、鼻の穴と小さな口が特徴。肌の色から、このタイプの宇宙人は「グレイ」と呼ばれている。また、さらに細かな特徴から「ラージノーズ・グレイ」、「リトル・グレイ」と分類されることもある。
なお、グレイは実在するが宇宙人ではないと考えるものもおり、宇宙人に作られたクローン説や、UMA説、恐竜が進化した恐竜人間(ダイノサウロイド)説などがある。
グレイタイプの宇宙人が目撃される以前は、一般的に火星人に見られるタコ型宇宙人が代表的な宇宙人のイメージであった。しかし、グレイに関係すると言われる事件の証言者や、その特徴的な姿が、テレビ番組などのメディアを通じて露出が増えるにしたがって、次第にグレイが宇宙人の代表的なイメージになっていった。そのシンプルかつ、インパクトのある容姿のせいか、CMに起用されたりと各方面でキャラクターとしてグッズ展開される現象も起きている。
グレイタイプの宇宙人の造形のモデルは、SF映画『2001年宇宙の旅』に登場するスターチャイルドであるとも、ヒル夫妻事件の前に放映されていたSFテレビドラマ『アウター・リミッツ』登場する宇宙人であるとも言われている。
[編集] グレイ関連事件
[編集] ヒル夫妻誘拐事件
- 1961年9月19日の夜、アメリカニューハンプシャー州で車を走らせていたヒル夫妻は、不思議な発光体に追いかけられた。気がつくと2時間半経過しており、その間の記憶は一切失われていたという。それから2年後、逆行催眠によって呼び戻されたヒル夫妻の『記憶』によれば、彼らは宇宙人(グレイ)によってUFO内で身体検査をされていた。さらに、グレイは何処から来たのかを示しており、これはレティクル座ゼータ星であると考えられている。
- なお、夫妻はグレイについてその姿の詳細を述べているが、その証言にはぐらつきがある。しかもこの証言をした日の少し前、テレビドラマ『アウターリミッツ』にグレイそっくりな宇宙人が登場していたことや、逆行催眠による記憶の回復には疑問が呈されていることなどから、懐疑的な論者からは信憑性が薄いと言われている。
宇宙人の関係する事件のうち、初めてのアブダクション(宇宙人による誘拐)事件とされ、初めてグレイが目撃された事件でもある。この事件を皮切りにグレイの目撃やアブダクションが続出することになった。テレビドラマ『Xファイル』がテレビ朝日で放送された際、冒頭で扱われたために日本での知名度もあがった。
更なる詳細は、ベッティー・アンド・バーニー・ヒル誘拐事件を参照のこと。
[編集] ロズウェル事件
- 1947年7月8日、アメリカニューメキシコ州ロズウェルで墜落した円盤を回収したという発表を陸軍が行ったことが事の発端となる。当時、ケネス・アーノルドによる空飛ぶ円盤の目撃が世間を賑わせていたこともあって注目を集めたが、軍が即座に「円盤は気象観測用の気球だった」と訂正したためにそのまま収束した。それから30年近く経った1970年代後半に、UFO研究家たちによって、この事件の再検証が行われた。その結果、事件発生当時には宇宙人の話は一切出ていなかったのにも関わらず、1980年代には墜落した円盤や宇宙人(グレイ)の死体を見たという証言が続出、関連文書も相次いで発見された。これらのほとんどは信憑性が無かったり、偽書と証明されたりして、事実の裏づけとして認められるものではなかった。そんなロズウェル事件が一人歩きし始めたのを受けてなのか、アメリカ空軍は1994年に、事件発生当時『プロジェクト・モーグル』という機密計画による秘密実験が行われていた事を公表し、ロズウェルに墜落した物体は旧ソ連の核実験監視に使われる調査用気球だったと明らかにした。しかし、それも軍による隠蔽であると疑う者も少なくない。更なる詳細は、ロズウェル事件を参照のこと。
日本では矢追純一のテレビスペシャル番組や、グレイの解剖シーンが収録された宇宙人解剖フィルムなどで注目を集めた事件として知られる。グレイのイメージは、このロズウェル事件によって多くの人に広められたと言える。
[編集] キャトル・ミューティレーション
- 1970年代のアメリカで、家畜の目や性器などが切り取られて死亡しているという報告が多発。事例が起きる前後に未確認飛行物体の目撃報告が複数あることや、死体にレーザーを使ったような鋭利な切断面や、血液がすべて抜き取られているなどの異常性から人間の仕業ではなく、宇宙人(グレイ)によるもではないかと騒がれた。のちの1980年にケネス・M・ロメル・ジュニア(元FBI捜査官)が1年にわたって行なった実験で、死亡した家畜を放置しておくと、血液は、地面に吸い込まれて流れ去り、蠅や蛆などの虫や動物などに目や性器などのやわらかい部分から食べられ、牙や嘴による鋭利な切り口は、キャトル・ミューティレーションと同じ状態になるとの報告を行った。また、キャトル・ミューティレーションにあったという牛の死骸の損なわれた部分は、すべて上部のみだった。地面に接触していた部分は損傷していなかったのである。つまり「キャトル・ミューティレーションとは、牛の死骸の通常の変化でしかない」との見解を示した。しかし、これに対して、死亡した翌朝に目や性器などが切り取られているのが発見される例や切り口に焼け焦げの跡があった例などに加え、突如として急増したこの事件を牧場主が野生動物の捕食と見分けられなかったというのにも無理があり、矛盾点がいくつかあることから報告を疑問視するものも多く、「カルト集団による仕業である」という意見や、「チュパカブラ」と呼ばれるアメリカ南部からメキシコにかけて目撃例が報告されるコウモリの一種によるものではないかと言う説も一部にはある(ただし、血液を抜き取られるという異常性については問題無く解決しており、あえて宇宙人のしわざを疑う必要性が無くなった事には変わりない)。
[編集] 911
- 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の世界貿易センタービル崩壊直前に、悪魔の顔や勝ち誇るグレイの姿が見えたという話があり、その後の北米大停電・管制システム不具合などとあわせて宇宙人の攻撃説がでた。また、『テロは中国語で「恐怖主」と書くのでノストラダムスが述べた「空から落ちてくる恐怖の大王」と関係がある』として、いわゆる終末の予言とも関連付けられた。
[編集] 両生類としてのグレイ
中にはグレイは両生類ではないか、との説もある。日本ではキジムナーや河童として、世界各地ではドーバーデーモン等として目撃されている未確認生物がグレイである、とする説である。また、こういった目撃事件の背後には米軍が絡んでおり、事前にこういったグレイを秘密裏に捕獲した軍が、UFOやプラズマ兵器開発を撹乱するために使用する、といった説もある。
[編集] 関連項目
[編集] 関連書
- ジョン・E. マック 南山宏 訳 『アブダクション』宇宙に連れ去られた13人 ココロ ISBN 4907807023
- スーザン・A. クランシー 林雅代 訳 『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』早川書房 ISBN 4-15-050313-3

