キタキツネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ?キタキツネ | |||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Vulpes vulpes schrencki Kishida, 1924
| |||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Ezo red fox
|
キタキツネ(北狐 Vulpes vulpes schrencki)は北海道・樺太および周辺島嶼に生息するアカギツネの亜種。本州・四国・九州に生息するホンドギツネよりもやや大きく、四肢の足首の部分が黒い。
キツネ、特にキタキツネは近代以降にアリューシャン列島の養殖ギンギツネを経由して拡大した寄生虫のエキノコックスの終宿主となることがある。キツネの糞便とともに排泄されたエキノコックス虫卵が人間に摂取されると、幼虫が寄生しエキノコックス症を引き起こす。早期に発見すれば治療可能だが、発見の遅れや手術の難しい部位への寄生など、最悪の場合死に至る可能性もある。北海道などの地域で感染が広がっており、近年では観光化に伴い本州の旅行者が感染・死亡した例もある([1])。
[編集] キタキツネと観光客
交通の発達に伴い、道外の大都市から旅客機や鉄道・フェリーで北海道に入り、レンタカーを借りて旅行する観光客は非常に多いが、この大多数の観光客による理解無い行為が、キタキツネを死に追いやっていることは、あまり知られていない。
野生動物であるキタキツネは、本来ならば人間から食べ物を与えられない状態で頭数のバランスがとれており、人間が干渉することでキタキツネのみならず、その生息環境に悪影響が出ると考えられている。他方ではキタキツネの体表面や糞などを媒介とするエキノコックス症への感染も問題視されており、北海道では餌付けを含めキタキツネに干渉しないよう・生息域で感染の恐れがある行為をしないよう呼び掛けている([2])。これらでは旅行で持ちこまれたペットなどへのエキノコックス症感染や、逆にペットからキタキツネへのその他の病気の伝染も危惧される。

