ガソリン
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ガソリン(米:Gasoline, 英:Petrol)とは、石油製品のひとつである。沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称である。米国では、ガス (gas) と呼ばれることが多い。ガス欠という用語はこれに由来する。
日本語では揮発油という。燃料としてガソリンエンジンに使われるほか、衣類などの汚れをとるためにもつかわれる。燃料用のガソリンには着色がなされている。 ガソリンのうち低沸点(摂氏30~120度程度)のものをベンジンと言い、溶剤・しみ抜きなどに用いられる。重質の石油留分を接触分解または熱分解で分解して製造したガソリンを分解ガソリンと呼ぶ。
エチレンプラントでのナフサ熱分解によって得られる液体生成物もまた分解ガソリンと呼ばれる。この分解ガソリンは通常は燃料として使用されず、分離精製して芳香族炭化水素等の石油化学製品となる。この意味での分解ガソリンの2004年度日本国内生産量は5,599,386t、工業消費量は4,852,603tである。
ガソリンの取引には揮発油税が課せられるが、これとは別にガソリン本体価格と揮発油税の合計に消費税が課される。揮発油税に更に消費税を課していることから、二重課税である。一方、軽油引取税には消費税は課されない。
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[編集] ガソリンの種類
ガソリンの組成、品質は日本工業規格 (JIS) で規定されている。
[編集] 自動車用ガソリン
最も多く消費されるタイプのガソリンである。JIS K2202によって規格化されている。冬の寒さの中でもエンジンが始動し、夏の暑さでもパーコレーションを起こさず、また、腐食性などがないことが要求される。 近年、含有するベンゼンの有害性から、業界自体が低ベンゼンの製品を強く推進するようになっている。 日本国内では、市販自動車用ガソリンとして低ベンゼン製品を最初に販売開始したのは、出光興産で、その後、他社も追随するようになった。 環境特性の強化から、循環利用できる燃料として、バイオエタノールとよばれる植物由来のアルコールを従来のガソリンに混合し燃料として利用する法制化が2006年、日本においても行われつつある。エタノールを混合したガソリンのことをガスホールと呼ぶ。 また、二酸化炭素の排出量削減の為に、植物由来のエタノールとイソブテンを反応させたエチルターシャリーブチルエーテルを一般のガソリンに対して数%混合させたバイオガソリンも2007年4月27日より首都圏のガソリンスタンドで販売され始めた。植物は大気中の二酸化炭素を吸収している。その植物原料からの燃料ならば、燃焼させて二酸化炭素に変化しても二酸化炭素の絶対量は増えないと考えられているので、二酸化炭素を増加させないと考えられる。しかしながら、エチルターシャリーブチルエーテルは毒性が高いというデータがある。ACGIHから発表されたTLV-TWAは、エチルターシャリーブチルエーテルにおいて5ppmとされている。
ガソリンスタンドで販売される。識別の為、オレンジ色に着色されている。
[編集] 航空ガソリン
基本的には自動車用ガソリンと変わらないが、気圧や気温など、使用環境が過酷であり、より高度な安全性を求められることから、沸点の範囲が狭く、オクタン価が高い必要がある。JIS K2206によって規格化されている。
航空ガソリンの税金は、購入時には消費税のみ支払い、航空機燃料税は後日申告のうえ納付する仕組みをとっている。このため二重課税とはなっていない。なお、航空機燃料税の税率は揮発油税のそれより高額であるが、租税特別措置法(2倍掛け)が適用されていないので、実質的には安価なものとなっている。
[編集] 工業ガソリン
塗料、洗浄、油脂抽出、ドライクリーニングなど、燃料以外の用途に用いられるガソリンである。JIS K2201によって、次の5種類に分類される。
- 1号:ベンジン - 洗浄用
- 2号:ゴム揮発油 - ゴム用溶剤・塗料用
- 3号:大豆揮発油 - 抽出用
- 4号:ミネラルスピリット - 塗料用
- 5号:クリーニングソルベント - ドライクリーニング用・塗料用
これらは引火点や蒸留性状によって分類されている。例えば、1号は初留温度30℃以上・終点150℃以下ものを、5号は初留温度150℃以上・終点210℃以上で、引火点が38℃以上のものをいう。
[編集] 参照資料
- ガソリンを初めとする石油製品の日本国内生産量、販売状況などの統計データ。
[編集] 関連事項
- 高オクタン価ガソリン
- 有鉛ガソリン
- 無鉛ガソリン
- ナフサ(ホワイトガソリン)
- ガソリンスタンド
- ガソリン携行缶
- 軽油
- エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)

