カレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この項目では食品について記述しています。その他の用例についてはカレー (曖昧さ回避)をご覧ください。

カレー (Curry) は、複数の香辛料からなるカレー粉野菜を煮込んだ料理。原型となった料理はインド及び周辺のアジア諸国を中心に作られていた味付けだが、現在は世界中で見られる調理法である。日本にはカレー味の煮込んだスープを白米のにかける料理、カレーライスがある。日本語でカレーといえばこのカレーライスを意味する場合も多い。

近年、日本においてカレーの情報がさまざまなメディアを通じて知られるようになり、語源のカリに倣ってか、<ref>日本に西洋料理として紹介され始めた時期から「カリー」という呼び方はあったので、多分に英語の発音が意識されての現象だと思われる。</ref>日本語でもカリーカリー粉という呼び方も見られる。

目次

[編集] カレー粉

カレー粉

カレー粉は香辛料を混合した粉末である。主としてターメリックサフランパプリカなどで色を、クミンナツメグオールスパイスキャラウェイガーリッククローブコリアンダーフェンネルシナモン、などで香りを、コショウジンジャーなどで辛さをつける。尚、カレー粉はイギリスで開発・製造・販売されたもの。

インドでは、クローブやシナモン、ナツメグなど多くのスパイスを用いた香辛料の混合物をマサラと呼んでいる。マサラは日本で言う醤油味噌のようにあらゆる料理の調味料として使われるが、出来合いのカレー粉とは違って料理ごとに種類や調合が異なり、ひとくちにマサラと言っても無数のバリエーションがある。日本でも知られるガラムマサラは代表的な例である。

なおインドのスーパーマーケットにも、国外から逆輸入されて作られるようになった「カレー粉」は並んでいるが、伝統的な調理法の中では決して使われない。

[編集] 世界各地のカレー

[編集] インドのカレー

イス(マサラ)を挽くインド人
カレー(手前)とナーン

インドでは香辛料(スパイス)を混合したマサラを幅広い料理に使うため、ほとんどのインド料理が「カレー」であるように日本では言われるが、それは誤った認識と言える。インド人は身の回りにあるスパイスを料理に使っているに過ぎず、彼ら自身は「カレー」なるものを作っているつもりは全く無い。ただ、外国人(特に、旧宗主国である英国人)が彼らインド人たちの料理を「カレー」と呼んでいた事から、現在では一部の料理名に「カレー」の名を使用することもある。

「カレー」の語源としては、タミル語でソースを意味する「カリ」あるいはカンナダ語の「カリル」が語源で、ポルトガル人が習得して使用したと言われてきた。しかし、実際のタミル語とカンナダ語にはソースを意味する「カリ(カリル)」は無く、両言語共通で「野菜や肉」(転じて「食事」、「おかず」)を意味する「カリ」がある。一説では、ポルトガル人がインド人の食事を尋ねたところ、インド人は「カリ」と答え、ポルトガル人はスパイスで煮込まれた料理のことを「カリ」と思い込んでヨーロッパへ持ち帰った、という。それが英語の curry となり、マサラを使った多くの料理がその名で呼ばれるようになったとされる。

インドでは、それこそスパイスは多種多様であり、具も野菜鶏肉羊肉<ref>牛肉豚肉を使用しないのはヒンドゥー教イスラム教によるが、インド南部の港町ゴアなど、植民地支配の影響で豚や牛を食べる地域もある。</ref>を初め、様々なものが使用される。一緒に食べる主食も、米の飯<ref>地域によって米の種類、炊き方は様々。</ref>や小麦粉パン<ref>ナンチャパーティー、ドーサなど地域によって多種多様。</ref>が添えられる。

[編集] 東南アジアのカレー

タイのシーフードカレー

インド以外に、東南アジア周辺の類似の料理も「タイカレー」、「ジャワカレー」などと「カレー」の名で呼ばれることがある。しかし香辛料の使い方などに大きな違いがあり、いわゆる一般的な「カレー粉」で作られる味とは異なっている。たとえばタイでは唐辛子ココナッツミルクを基本としたものが主流で、具も海老鶏肉などを使い、使用するスパイス(ハーブ)、材料によってレッドカレー、グリーンカレー、イエローカレーに大別される。ココナッツミルクの使用でまったりとした味の物が多い。

また、カレーと呼ばれていなくても日本人が食べればカレーだと思う料理もあり、例えばマカオの「葡國鶏」(広東語 ポウコクカイ、ポルトガルチキン)は、クリーム味が加わり、オーブンで表面を焼いたチキンカレーとも言え、しかも米飯またはパンと共に出される。

[編集] その他の地域

カレーというと主に熱帯地域やアジアなどを連想するが、イギリスを代表とするヨーロッパ北米中南米アフリカオセアニアなど、あらゆる地域でカレー文化が根付いていることが確認できている。それらは主に各地域の伝統的な料理に香辛料やエスニック要素を加えることでカレーらしくなったものだが、多くのレストランや料理人らが伝播と啓蒙につとめた功績も皆無とはいえない。また、各国の料理をカレー風にアレンジするレシピもインターネット上に多く見られるようになった。

東アジア地方
韓国風カレー
日本
カレーライスの他、カレー粉、カレーソースを使った料理がある。
など様々なバリエーションが編み出されている。この他にも、函館の五島軒に代表される洋食レストラン風のカレーや札幌スープカレー金沢カレーなどが有名で、最近は富良野市の富良野オムカレーやホワイトカレーが人気を博している。また、単独の料理ではないがスナック菓子にはカレー味の商品が各社から発売されている。
また蕎麦屋のメニューにもカレーはよく見られ、これはカレー粉をだし汁で溶き、長ネギを入れ、片栗粉でとろみを付けたものである。カレー丼のほか、蕎麦にかけてカレー南蛮として提供される。
北中米地方
メキシコ風カレージャマイカ風カレー
南米地方
ブラジル風カレー
ヨーロッパ地方
イタリア風カレートルコ風カレー
中東地方
イラン風カレーサウジアラビア風カレー
アフリカ地方
エチオピア風カレーコートジボワール風カレー
オセアニア地方
ニューカレドニア風カレー

[編集] 脚注

<references />

ウィキメディア・コモンズに、カレーに関連するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズに、日本のカレーに関連するカテゴリがあります。

ことばこって?

「ことばこ」は、歴史の人物から最先端テクノロジーまで、なんでも調べられるオンライン百科事典です。ウィキペディア財団が運営を行なっているwikipedia.orgから引用をしています。

おススメサイト
トラブログ
アレどう?
アフィリエイトB