エスキモー

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イヌイット から転送)
この項目では北極圏に住む先住民族について記述しています。アイスクリームのブランドの「エスキモー」については森永乳業をご覧ください。
イヌイットの家族
(1917年の雑誌"National Geographic Magazine"より)
イグルー内部

エスキモー (Eskimo) は、北極圏シベリア極東部・アラスカカナダ北部・グリーンランドに至るまでのツンドラ地帯に住む先住民族の総称である。

で造ったイグルー等に居住し、魚や海獣を捕って生計をたて、カヤック犬ぞりによる移動生活をおくっていた。

なお、エスキモーとは単一の民族を指す言葉ではなく、大きくはアラスカ北部以東に住むイヌイット(Innuit)系とアラスカ中部以西のユピク(Yupik)系に分けられる。なおグリーンランドでは、カラーリットと呼ばれている。

総人口約9万人のうちグリーンランド人住民が最も多く、4万1,000人。アラスカ3万2,000人。カナダ1万2,000人。シベリア1,200人を数える。

目次

[編集] 呼称について

「エスキモー」の語源は東カナダに住むクリー族の「生肉を食べる者」を意味する語であるとよく言われるが、これは民間語源である。しばしば蔑称的に使用されたため、1970年代ごろからカナダでは「エスキモー」は差別用語とされ、「人々」を意味する彼らの言葉「イヌイット」が代わりに使用されている。日本のマスコミ、出版界でも「エスキモー」は差別用語であり「イヌイット」に置き換えられるべきとされていた(この置き換え主張自体は1920年代にもあった)。この背景としては、生肉を食べる行為は野蛮であるという一部の思い込みなどがある。

イヌイット(彼らの言語に促音は存在しないのでイヌイトのほうが正確である)という呼称は、本来「人々」を意味する言葉ではなかったとされている。先住民運動の高まりによって、詳しい経過は不明だが、これまでエスキモーと呼ばれてきた集団について自称としての呼称が必要となり、イヌイットという言葉が採用されたのである。(詳しくはスチュアート・ヘンリ「民族呼称とイメージ―「イヌイト」の創成とイメージ操作」『民族学研究』第63巻2号、1998年9月参照)

 カナダ以外の地域では「エスキモー」と呼ぶことに何も問題はない。アラスカでは「エスキモー」という呼称はれっきとした公用語で差別用語ではない。あえて言うならばアラスカエスキモーは「イヌピアト」で、シベリアやセント・ローレンス島在住の少数民族は「ユーピク」と呼ばれ、カナダのバフィン島やグリーンランド方面に住む少数民族の呼称である「イヌイト」と呼ばれることの方が差別的とされる。

「イヌイト」は、従来「エスキモー」と呼ばれている北方民族のうち、最大の勢力を占める部族の名前なので、総称の「エスキモー」を一律に「イヌイト」と呼び代えることは、喩えるなら「日本人(日本国籍を持つ者)」のことを帰化日本人やアイヌ民族などを無視して「大和民族」と呼ぶのと共通した問題を孕むことになる。

最近では本人達が「エスキモー」と自称している場合は置き換えないマスコミも多い。

[編集] 言語

エスキモー版ウィキペディアがあります。

これらの言語は、開拓時代以来の米国同化政策により現在では殆ど話者は失われた。

[編集] 捕鯨

エスキモーには国際捕鯨委員会(IWC)から先住民生存捕鯨の枠が認められている。シベリアのエスキモーの住む地域では食料事情が悪く捕鯨は必要不可欠である。しかし先進国からは伝統的な方法での捕獲を求められており、環境保護団体から捕鯨そのものへの批判がある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

「業績一覧」におけるレポートが詳しい。

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