からくり

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からくり人形 から転送)
Tea-serving karakuri, with mechanism, 19th century. 国立科学博物館.

からくりとは日本の伝統的な機械仕掛けの人形模型、あるいは機械装置である。漢字では機巧と書く。主にからくり人形など娯楽性のあるものに対して使われる名称である。語源は島根県安来市広瀬町の嘉羅久利神社(からくりじんじゃ)からきたという説がある。

目次

[編集] 概要

からくりは元々は機械全般をあらわす言葉だが、現代ではからくり人形など娯楽性のある日本の伝統的機械装置を指す場合に使うことが多い。18世紀から19世紀に作られたものに特に精巧なものが多い。英語ではKarakuriとなり、これは日本のからくり人形を意味する。

なお、ヨーロッパ教会や古い市役所にはからくり時計がよく見られる。鋸を引いたり、斧を振ったり単純な往復運動をするものが多い。19世紀にはオートマタ(自動人形)という人間の動作を真似ようとしたからくり人形が登場した。中には人と会話したり、計算をしたりチェスをするものがあったという。実際には中に人が入って操作していたらしい。

[編集] からくりの歴史

 島根県(旧出雲国)安来市の加羅久利(からくり)神社の名前がこの言葉の源流とする説がある。 日本で最古のからくりは平安時代中国から入ってきた指南車であると言われている。車輪の差動を利用して常に一定の方向を指し示す実用的なからくりである。指南車の記述は三国志にも見られる。

日本独自のからくりのルーツは室町時代に入ってきた西洋技術に寄るところが多い。鉄砲伝来とともに時計羅針盤などの機械が入ってきた。当時は機械装置全般のことをからくりと呼んだ。当時は機械装置自体が珍しく好奇の対象であった。そりため、からくりという言葉には娯楽性や意外性のニュアンスがある。

17世紀ごろから、時計などに使われていた歯車などの技術を、人形の動作装置として応用し、からくり人形が作られ始めた。当初は大名などの玩具である数寄物であったが、次第に見世物として人気を呼ぶようになり日本各地に普及した。専門の職人も現れ、非常に精巧なものが作られるようになった。

からくり人形と現代のロボットに技術的な繋がりは無いが、文化的な繋がりは少なくない。からくり人形などを見慣れていたため、日本人はロボットに対し親近感があり、ロボットに抵抗感のある欧米人とは対照的であるとする論もある<ref>末松良一「ロボット好きの日本人2 ホームロボット時代の幕開け」『アーキテクト』(日本建築家協会東海支部機関誌)2000年11月号、http://www.jia-tokai.org/sibu/architect/2000/11/robot.htm</ref>。またからくりの存在が日本でロボットの研究や応用が盛んな理由の一つであるとする意見もある<ref>鈴木一義、古田貴之「江戸時代からの古き技術と現代のロボット研究「からくり人形とロボット」」SciencePortal(レポート)、科学技術振興機構、2006年6-7月、http://scienceportal.jp/reports/robbot/</ref>。

[編集] からくりの種類

  • 座敷からくり
    • からくり人形など
  • 山車からくり
  • 舞台からくり

[編集] 有名なからくり

錦天満宮のからくりみくじ
  • 弓曳き童子
    • 田中久重作製。人形が矢篭から矢を取り出し、弓にセットして的に当てる座敷からくり。人形の動作はぜんまいとカム、糸によって制御されている。江戸からくりの最高傑作と言われている。オリジナルは1990年に伏見の前川家で2体発見された。今はトヨタ自動車国立科学博物館に所蔵されている。同じ動きをする組立て模型キットが学研より発売されている。
  • 茶運び人形
    • お盆を持った人形の座敷からくり。からくりの代表作。お茶を入れた茶碗をお盆に載せると客までお茶を運び停止する。お茶を運ぶ距離は予めセットする。客が茶を飲み空になった茶碗をお盆に載せると、振り返って茶碗を元の場所まで運んで停止する。ぜんまいと歯車、カム、糸だけで制御されている。現在良く見られるのは、細川半蔵というからくり師が1796年に書いた「機巧図彙」(からくりずい)という古書の図面から復刻されたもの。オリジナルはいずれの製作者のものも発見されていない。
  • からくりみくじ
    • 京都錦市場東端の錦天満宮にある。人が近づくと神楽が鳴り出して機械仕掛けの獅子舞がはじまり、硬貨を投入して御籤(みくじ)の種類(英文、和英対訳、子ども用など六種類)を選ぶと、神楽に合わせて獅子が舞いながら御籤を届ける仕掛けが人気となっている。

[編集]

<references/>

[編集] 関連項目

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