かすが (列車)

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かすがとは、JR東海が、名古屋駅奈良駅間を関西本線経由で運行していた急行列車の愛称。2006年(平成18年)3月18日ダイヤ改正に伴い同年3月17日をもって運行が廃止された。

なお、沿革の内、名古屋圏~関西圏を関西本線経由で運行された列車として、以下の列車についても記載する。

  • 「あすか」:名古屋駅~和歌山駅
  • 「平安」(へいあん):名古屋駅~京都駅

[編集] 関西本線優等列車沿革

急行かすが号(2006年3月5日 加太駅付近)

近鉄特急史#近鉄線と並行する国鉄・JR線の優等列車の項目も参照。また、東海道本線からの直通夜行列車については東海道本線優等列車沿革東海 (列車)を、紀勢本線方面の列車については南紀 (列車)を、参宮線方面の列車についてはみえ (列車)近鉄特急史#近鉄線と並行する国鉄・JR線の優等列車を参照。)

  • 1949年(昭和24年)9月15日:名古屋駅~湊町駅(現、JR難波駅)間を関西本線経由で運行する準急列車として、3往復運転開始。
  • 1955年(昭和30年)3月22日:3往復のうち、1往復がキハ10系気動車による運転に変更。
  • 1956年(昭和31年)7月15日:残りの2往復も気動車化。気動車による3往復体制となる。後にキハ55系気動車も使用される様になる。
  • 1958年(昭和33年)11月1日:準急列車に「かすが」と命名。
  • 1962年(昭和37年)5月1日:名古屋駅・桑名駅京都駅間を関西本線草津線経由で運行する準急列車「平安」の運行開始。
  • 1963年(昭和38年)10月1日:「かすが」、1往復を奈良駅止まりとする。
  • 1965年(昭和40年)3月1日:名古屋駅~東和歌山駅(現、和歌山駅)間に関西本線・阪和線経由で運行する特急列車「あすか」を運行開始。
    「あすか」自体は「くろしお」の間合いで生まれた列車であったが、天王寺駅を経由せず、「阪和貨物線」に乗り入れる珍しい運行経路を取った。しかし下りは「かすが」の終列車に、上りは「かすが」始発列車とほぼ並行に運行されることから、あまり利用率は良くなかったと言われる。停車駅は名古屋駅 - 四日市駅 - 亀山駅 - 伊賀上野駅 - 奈良駅 - (阪和貨物線経由) - 堺市駅 - 東和歌山駅。
  • 1966年(昭和41年)3月5日:「かすが」・「平安」、急行列車に昇格。
  • 1967年(昭和42年)9月30日:この日限りで特急列車「あすか」廃止。以後現在まで、奈良県に国鉄~JRの特急は臨時列車を除き運転されていない。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:桑名駅発着の「平安」廃止。また、名古屋駅発着であった「平安」は名古屋駅~柘植駅間「かすが」と連結。また、「かすが」の湊町駅乗り入れ列車も上り列車1本のみとなる。
  • 1973年(昭和48年)10月1日:「かすが」、全列車名古屋駅~奈良駅間の運行になる。
  • 1982年(昭和57年)5月17日:「かすが」、2往復に減便。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:従来「平安」を連結していた「かすが」と、「平安」を廃止。「かすが」は1往復として運行。
  • 1999年(平成11年)12月8日:「かすが」、使用車両をキハ58系キハ65形からキハ75形に置き換え。
  • 2006年(平成18年)3月17日:この日をもって、「かすが」が廃止。
    この結果、奈良県は東京都神奈川県に続いて気動車列車が運行されない都道府県となった。これは奈良県ではJRよりも近鉄の路線網のほうが充実していることもあって、すべての鉄道路線が電化されていることや、すでに2002年に亀山方面からの普通列車の奈良駅乗り入れが消滅しており、「かすが」が奈良県に唯一乗り入れる気動車列車であったことによる。但し、「天理臨」とよばれる天理教関連の団体列車では今後も気動車の乗り入れがある。また、奈良県はJR線自体が存在しない沖縄県を除くと「日本で唯一JRの特急列車が走らない都道府県」であったが、この改正で「日本で唯一JRの優等列車が走らず、マルス座席指定券を取り扱う列車が走行しない都道府県」となった。しかし、JRバスでは奈良駅を発着するドリーム奈良号青春ドリーム京都・奈良号がマルスによる指定券設定バスとして存在する。

[編集] 廃止直前の運行概況

運転本数等
  • 1日1往復。名古屋駅を朝出発し、夕方に戻るダイヤを組んでいた。
  • 通常は2両編成であるが、多客期(休日など)には4両編成(2両+2両)で運行されていた。
  • JRの昼行急行では最後の座席指定席が連結されていた。
  • 一般形気動車であるキハ75形での運転であったため、JR化後では初の遜色急行と揶揄された。
停車駅

名古屋駅 - 桑名駅 - 四日市駅 - 亀山駅 - 柘植駅 - 伊賀上野駅 - 奈良駅

使用車両
  • JR東海キハ75形気動車
    快速列車みえ」と同じ、普通車のみの2両編成。中間の扉は締切とされ、各座席に布のヘッドカバーが付けられた。「205+305」と「206+306」の編成に限定して使用され、最終日は両編成を併結して運行された。

[編集] 関連事項

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